世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

ジュリアン・ソレル・ハクスリー

ジュリアン・ソレル・ハクスリー

Jurian Sorell Huxley

プロフィール

性別
男性
生誕
1887-06-22 (ロンドン, イングランド)
死没
1975-02-14 (ロンドン, イングランド) 87歳
国籍
イギリス
言語
英語
宗教
無神論・ヒューマニズム
居住地歴
シャックルフォード(サリー) → コンプトン(学校開設地) → ロンドン → ヒューストン(ライス研究所) → パリ(UNESCO在任期)

経歴

職業
進化生物学者, 科学普及者, 著述家, 国際機関幹部
活動期間
1906年〜1975年
所属
ロンドン動物学会(Zoological Society of London), UNESCO(国連教育科学文化機関), ワールド・ワイルドライフ・ファンド(創設メンバー), 英国優生学協会(British Eugenics Society), 英国ヒューマニスト協会(初代会長)
所属団体
王立協会(FRS), サイコカル・リサーチ協会(Society for Psychical Research), 国際ヒューマニスト・倫理連合, ラショナリスト・プレス協会(名誉会員)
影響を受けた人物
トマス・ヘンリー・ハクスリー, チャールズ・ダーウィン, H.G.ウェルズ(共同執筆者としての影響)
影響を与えた人物
エドマンド・ブリスコ・フォード, ギャヴィン・デ・ビア, コンラート・ローレンツ, ニコ・ティンベルゲン

学歴

イートン校
期間: 1899–1905
卒業年: 1905
国: イギリス
King's Scholar(奨学生)として在籍
バリオール・カレッジ(オックスフォード)
動物学奨学金 / 動物学
学位: BA (first-class honours)
期間: 1906–1909
卒業年: 1909
国: イギリス
新ディゲイト賞受賞(詩); 卒業後ナポリ海洋生物学研究所留学

受賞歴

カリンガ賞(科学普及)
1953
主催: UNESCO
結果: winner
ダーウィン・メダル
1956
主催: 王立協会
結果: winner
ダーウィン=ウォーレス・メダル
1958
主催: リンネ協会
結果: winner
ラッスカー賞(特別賞)
1959
部門: Planned Parenthood – World Population
主催: ラッスカー財団
結果: winner
アニスフィールド=ウルフ賞
1937
対象作品: 『我々ヨーロッパ人(We Europeans)』
主催: Anisfield-Wolf基金
結果: winner
ナイト(爵位)
1958
主催: イギリス王室(ニューイヤー・オナーズ)
結果: appointed

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: We Europeans: A Survey of "Racial" Problems

    人間の多様性を人種主義ではなく科学的に捉え直そうとする、ジュリアン・ハクスリーらの共同研究。ヨーロッパの民族構成と「人種」概念の誤りを検討する。

    「人種」をめぐる思い込みを、学問的に問い直す。

    246ページ
    人種民族社会科学ヨーロッパ

作品

代表作

進化:現代合成(Evolution: The Modern Synthesis)

1942年 科学・進化生物学 576ページ

20世紀前半までの遺伝学・個体群生物学・その他の研究を統合し、現代的な進化理論(モダン・シンセシス)を体系化した決定的著作。

自然選択進化の統合種分化進化的進歩
翻訳
  • (多数の言語に翻訳)

我々ヨーロッパ人(We Europeans)

1936年 社会論・政治論 260ページ

ヨーロッパの一体化や民族・人種の問題について論じた共著。人種概念の批判や「民族集団」という用語の提案を含む。

民族国際主義人種問題

生命の科学(The Science of Life)

1929年 科学普及・百科 800ページ

H.G.ウェルズらと共著で一般向けに生命科学を概説した大作。科学普及と進化の論述が含まれる。

科学普及進化論教育

全著作

  • 『ホロルード』などの初期詩作および随筆集(Newdigate Prize受賞)
  • 『Courtship Habits of the Great Crested Grebe』(1914)
  • 『Evolution: The Modern Synthesis』(1942)
  • 『Memories』(自伝、1970, 1973)

翻案

  • 『The Private Life of the Gannets』(自然史ドキュメンタリー、1934、オスカー受賞)
  • 『Coelacanth』(1951、デヴィッド・アッテンボローと共作)

作風・主題

文体
科学的・論理的一般読者向けに分かりやすくする啓蒙的文体論説的・随筆的要素
頻出モチーフ
進化と進歩人間主義・ヒューマニズム国際主義と教育保全主義(自然保護)

健康

  • 神経衰弱/うつ状態(nervous breakdown)
    1913–1914 (再発あり)
    短期間の療養・入院や一時的な活動停止を招いた
  • 躁うつ病(当時はmanic depressionと表記)
    生涯にわたる
    気分の波が私生活や仕事に影響を与えたが、活動は継続した
  • 肝炎(hepatitis)
    1943(植民地高等教育調査時)
    重篤化し、精神的な崩壊(ECT治療を含む)を伴って回復に1年を要した

評価・遺産

現代進化学説(モダン・シンセシス)の主要な提唱者の一人であり、科学の普及、国際教育文化機関の創設(UNESCO初代事務局長)、野生生物保全の推進など多岐にわたる影響を残した。一方で優生学への関与は後世の評価で批判の対象となっている。

関連学会

  • 王立協会
  • リンネ協会
  • 英国ヒューマニスト協会(初代会長)

資料所蔵先

  • ライス大学ウッドソン研究センター(Julian S. Huxley papers)
  • UNESCOアーカイブ(UNESCO での業績関連資料)

大衆文化への影響

  • ロンドンのパブに彼の名が付けられている(SelsdonのSir Julian)
  • 自然史ドキュメンタリー制作とナレーションで広く知られる

引用

  • 「超自然的な領域は存在しない。すべての現象は進化という一つの自然過程の一部である。」
    出典: 『Essays of a Humanist』(あるいは関連随筆) (1969年)

豆知識

  • UNESCOの初代事務局長(1946–1948)。
  • 1934年の自然史映画『The Private Life of the Gannets』でオスカー(最優秀短編ドキュメンタリー)に関係。
  • 『We Europeans』で1937年アニスフィールド=ウルフ賞受賞。
  • 「トランスヒューマニズム」という用語を一般に広めた(1957)。