世界・海外・国外の文学賞

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ケント・ハルフ

ケント・ハルフ

Kento Harufu

プロフィール

性別
男性
生誕
1943-02-24 (プエブロ(コロラド州))
死没
2014-11-30 (サリダ(コロラド州)) 71歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
宗教
メソジスト(家庭の宗教的背景)
居住地歴
プエブロ(コロラド州) → キャノンシティ(コロラド州) → アイオワ・シティ(アイオワ州) → マディソン(ウィスコンシン州) → マーフィーズボロ(イリノイ州) → サリダ(コロラド州)

経歴

職業
小説家, 教員
活動期間
1984年〜2014年
所属
ネブラスカ・ウェズリアン大学(助教授), サザン・イリノイ大学カーボンデール校(教員)
影響を受けた人物
ウィリアム・フォークナー, アーネスト・ヘミングウェイ, ジョン・スタインベック, アントン・チェーホフ, ジョン・アーヴィング
ノミネート
1999年 - 『プレインソング』 全米図書賞(最終候補), 2014年 - 『ベネディクション』 フォリオ賞(最終候補)

学歴

ネブラスカ・ウェズリアン大学
英語
学位: BA
期間: 1961–1965
卒業年: 1965
国: アメリカ合衆国
生物学から英文学に専攻を変えて卒業
アイオワ大学(アイオワ作家ワークショップ)
創作執筆(MFA)
学位: MFA
期間: 1971–1973
卒業年: 1973
国: アメリカ合衆国
Iowa Writers' Workshopで学位取得
カンザス大学(在籍中に中退)
英文学大学院
期間: 1965–1966
国: アメリカ合衆国
第二学期の途中で中退

受賞歴

PEN/ヘミングウェイ賞(デビュー小説賞)
1984
対象作品: 結びつけるもの(The Tie That Binds)
主催: PEN America
結果: Runner-up
ホワイティング賞
1986
部門: Fiction
主催: Whiting Foundation
結果: Won
ブックセンス賞(Indies Choice)
1999
対象作品: プレインソング
主催: Indies Choice / American Booksellers Association
結果: Shortlisted
全米図書賞(ナショナル・ブック・アワード)
1999
対象作品: プレインソング
部門: Fiction
主催: National Book Foundation
結果: Shortlisted
アレックス賞
2000
対象作品: プレインソング
主催: アメリカ図書館協会(YALSA)
結果: Won
ブックセンス賞(Indies Choice)
2005
対象作品: イベントサイド(Eventide)
主催: Indies Choice / American Booksellers Association
結果: Shortlisted
コロラド州ブックアワード
2005
対象作品: イベントサイド(Eventide)
主催: Colorado Humanities
結果: Won
ランゲ=テイラー賞
2005
対象作品: West of Last Chance(High Plains)
主催: Duke大学センター(Center for Documentary Studies)
結果: Won
ドス・パソス賞
2006
主催: Dos Passos Prize 運営団体
結果: Won
ウォレス・ステグナー賞
2012
主催: University of Colorado Center of the American West
結果: Won
フォリオ賞(Folio Prize)
2014
対象作品: ベネディクション(Benediction)
主催: Folio Prize 運営団体
結果: Shortlisted

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Plainsong

    コロラド州の小さな町を舞台に、孤独と支え合いをテーマに複数の人物の人生が交差する物語を静謐な文体で描く長編。穏やかな語り口が印象的な代表作。

    地域社会家族孤独再生

作品

代表作

The Tie That Binds(結びつけるもの)

1984年 フィクション(小説)

ホルト郡の老女エディス・グッドナフを中心にした物語。小さな町の結びつきと疑惑を描く初期長編。

小さな町の共同体孤独と結びつき道徳と判断

Where You Once Belonged

1990年 フィクション(小説)

ジャック・バーデットという元アスリートをめぐる物語。郷愁と地元での居場所の喪失を扱う。

帰郷人間の欠点共同体との断絶

Plainsong(プレインソング)

1999年 フィクション(小説)

コロラドの架空の町ホルトを舞台に、教師や妊娠した十代の少女、孤立した牧場主兄弟など複数の住民の人生が交差する群像劇。簡潔で抑制のある文体と温かい人間描写で高評価を受けた。

日常の尊さ家族と擬似家族善意と責任
映像化・舞台化
  • [テレビ映画] Plainsong(テレビ映画版) (2004)
  • [舞台] Plainsong(舞台版) (2008)
翻訳
  • プレインソング

Eventide(イベントサイド)

2005年 フィクション(小説)

『プレインソング』の直接の続編で、ホルトの住民たちのその後を描く。日常の静かな営みと人々の優しさが主題。

継続する日常赦しと配慮共同体の絆
映像化・舞台化
  • [舞台] Eventide(舞台版) (2010)

Benediction(ベネディクション)

2013年 フィクション(小説)

ホルトの金物店店主「ダッド」ルイスの最期の数か月を描く作品。死と赦し、町と世界とのつながりを扱う。

死と向き合うこと赦し日常の尊厳
映像化・舞台化
  • [舞台] Benediction(舞台版) (2015)

Our Souls at Night(わたしたちの夜の魂)

2015年 フィクション(小説)

二人の未亡人が孤独を癒すため夜を共に過ごすことから生まれる関係を描いた短い小説。晩年の愛と孤独、尊厳を扱う。

晩年の愛孤独相互扶助
映像化・舞台化
  • [映画] わたしたちの夜の魂(映画) / Ritesh Batra (2017)
翻訳
  • わたしたちの夜の魂

West of Last Chance / High Plains

2008年 ノンフィクション / 写真・文章(共同作品)

写真家ピーター・ブラウンとの協働作品。ハイプレーンズ地域を題材にした写真と文章の記録。

土地と記憶地域の風景

全著作

  • The Tie That Binds(1984)
  • Where You Once Belonged(1990)
  • Plainsong(1999)
  • Eventide(2005)
  • West of Last Chance / High Plains(2008)
  • Benediction(2013)
  • Our Souls at Night(2015)

翻案

  • 『Plainsong』 テレビ映画化(2004)/舞台化(2008)
  • 『Our Souls at Night』 映画化(2017、監督:Ritesh Batra)
  • 複数作品がデンバー・センター・シアター・カンパニーで舞台化

作品の翻訳

  • プレインソング(日本語訳)
  • わたしたちの夜の魂(日本語訳)
  • ベネディクション(日本語訳)
  • プレインソング(イタリア語訳『Le nostre anime di notte』等の翻訳でイタリアで再評価)

作風・主題

文体
簡潔で抑制のある文体美しいが飾りの少ない描写平明な語り口
頻出モチーフ
小さな町の共同体日常の美しさ死と老い家族と擬似家族善意と責任

健康

  • 口唇裂(先天)
    幼少期
    幼児期に手術を受け、幼少期の経験が人間描写の基盤に影響を与えた可能性がある
  • 間質性肺疾患(診断:2014年)
    2014年 - 2014年(最終)
    治療不能と診断され、その後の闘病の中で最後の作品を執筆。2014年に疾患のため死去。

評価・遺産

牧歌的な小さな町を舞台にした簡潔で人間味のある物語群により、コロラド出身の代表的作家と評価される。普遍的な人間理解と静謐な文体で広く称賛され、没後も翻訳や映像化により国際的な読者を獲得した。

資料所蔵先

  • ハンティントン図書館(Kent Harufの論文・草稿)

大衆文化への影響

  • 『Plainsong』のテレビ映画化(2004)や舞台化により広く紹介された
  • 『Our Souls at Night』の映画化(2017)はロバート・レッドフォードとジェーン・フォンダ主演で国際的注目を集めた
  • イタリアでの翻訳出版により再評価されベストセラーになった

引用

  • インタビューで「私はインタビューを何とかこなせるが…むしろ匿名でいたい。自己主張はしたくない」と述べている。
    出典: The New York Times 等のインタビュー (1999年)
  • 『作家になること』に関する随筆で「私はチェーホフがしたことを成し遂げたい――平凡な人々と瞬間の美しさを示すことだ」と述べた。
    出典: Granta(随筆) (2014年)

豆知識

  • タイプライター(手動)を使って執筆していた。
  • 『Plainsong』の執筆では目を覆って初稿を書き、その後で句読点を加えた。
  • ピースコー(Peace Corps)でトルコに行き教鞭をとった経験がある。
  • 子供の頃に口唇裂の手術を受けた。