世界・海外・国外の文学賞

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リゼル・ミューラー

リゼル・ミューラー

Lisel Mueller

別名: Elisabeth Neumann
ペンネーム: リゼル(Lisel)(アメリカ到着後に用いた通称)

プロフィール

性別
女性
生誕
1924-02-08 (ドイツ、ハンブルク)
死没
2020-02-21 (アメリカ合衆国、イリノイ州シカゴ) 96歳
国籍
ドイツ, アメリカ合衆国
言語
ドイツ語, 英語
居住地歴
ハンブルク(出生) → インディアナ州エヴァンスビル(留学・卒業) → イリノイ州レイクフォレスト(居住) → シカゴ(晩年の居住先) → バーモント州プレーンフィールド(教職での滞在)

経歴

職業
詩人, 翻訳者, 大学等の教員
活動期間
1950年〜2001年
所属
シカゴ大学(客員・講師等), エルムハースト大学(教職), ゴダード大学(教職), ウォレン・ウィルソン・カレッジ(教職)
影響を受けた人物
グリム兄弟(民話), ベルトルト・ブレヒト, マリー・ルイーゼ・カシュニッツ(翻訳対象として関わりが深い)

学歴

エヴァンスビル大学
期間: 1939–1944
卒業年: 1944
国: アメリカ合衆国
移民として渡米後に卒業

受賞歴

ラムont 詩賞
1975
対象作品: 『私生活』 (The Private Life)
主催: ボストンの詩の団体(Lamont選)
結果: winner
全米図書賞(詩部門)
1981
対象作品: 『静止している必要』 (The Need to Hold Still)
主催: 全米図書財団
結果: winner
カール・サンドバーグ賞
1990
主催: カール・サンドバーグ財団等
結果: winner
全米芸術基金(NEA)フェローシップ
1990
主催: 全米芸術基金(NEA)
結果: recipient
ピューリッツァー賞(詩)
1997
対象作品: 『共に生きる:新詩と選詩集』 (Alive Together: New & Selected Poems)
主催: コロンビア大学(ピューリッツァー賞運営)
結果: winner
ルース・リリー詩賞
2002
主催: ルース・リリー財団
結果: recipient
ドイツ連邦共和国功労勲章
2019
主催: ドイツ連邦共和国
結果: recipient

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Alive Together: New and Selected Poems

    『Alive Together』はミューラーの代表作をまとめた選集で、個人的記憶や移民体験、日常の細部を詩的精緻さで描き出す。穏やかな語りと深い共感に支えられた詩が、歴史と個人の交差を浮かび上がらせる。

    記憶と歴史移民体験抒情性日常の細密描写
  1. 受賞作: 受賞は生涯業績に対するもので、特定作品の受賞はなし

    ルース・リリー詩賞は詩人の生涯における業績を讃える賞であり、授賞は個々の作品ではなく通算の創作活動に対して行われるため、ここでは特定作品は挙げていない。

作品

代表作

『Dependencies』(依存)

1965年 詩

初期の詩集。自習を経て出版された小さなコレクション。

個人的関係依存

『Life of a Queen(女王の生涯)』

1970年 詩

中期の詩集の一つ。私的・歴史的なモチーフを織り交ぜる作品群。

記憶歴史

『The Private Life(私生活)』

1975年 詩

ラムont 詩賞を受賞したコレクション。日常と内面の観察を中心とする。

日常内面

『Voices from the Forest(森からの声)』

1977年 詩

自然や民話的要素を取り入れた詩集。

自然民話

『The Need to Hold Still(静止している必要)』

1980年 詩

1981年の全米図書賞(詩部門)受賞作。時間、記憶、静寂を扱う。

時間記憶静寂

『Second Language(第二言語)』

1986年 詩

移民としての言語体験や“第二の言語”としての英語意識を扱うテーマを含む詩集。

移民言語

『Waving from Shore(岸からの手振り)』

1989年 詩

郷愁や遠近感を帯びた詩を集めた作品。

郷愁距離

『Learning to Play by Ear(耳で学ぶ)』

1990年 詩

技巧と感受性を併せ持つ詩作を示すコレクション。

技巧感受性

『Alive Together: New & Selected Poems(共に生きる:新詩と選詩集)』

1996年 詩(選集)

1997年ピューリッツァー賞受賞作。代表作を集めた選集で、新作も含む。

記憶移民体験言語と翻訳
映像化・舞台化
  • [音楽(歌曲サイクル)] 『Three Lisel Mueller Settings』 (2018)
  • [音楽アルバム(収録)] 『Contemporary American Composers』 (2023)

全著作

  • 『Dependencies』 (1965)
  • 『Life of a Queen』 (1970)
  • 『The Private Life』 (1975)
  • 『Voices from the Forest』 (1977)
  • 『The Need to Hold Still』 (1980)
  • 『Second Language』 (1986)
  • 『Waving from Shore』 (1989)
  • 『Learning to Play by Ear』 (1990)
  • 『Alive Together: New & Selected Poems』 (1996)

翻案

  • マックス・レイミ作曲による『Three Lisel Mueller Settings』(詩の歌曲化)
  • 『Contemporary American Composers』収録(グラミー受賞アルバムに収められる)

作家による翻訳

  • 『マリー・ルイーゼ・カシュニッツの後期詩選』 (Selected Later Poems of Marie Luise Kaschnitz) (1980)
  • 『Circe's Mountain』(マリー・ルイーゼ・カシュニッツ作品集の英訳) (1990)

作風・主題

文体
一見平易だが多層的で緻密な表現ウィットと静かな哀感を併せ持つ文体ドイツ語的な比喩や民話への言及を含む
頻出モチーフ
民話(グリム兄弟)記憶と歴史移民と第二言語家庭・私的生活

健康

  • 視力低下
    2001–晩年
    夫の死後に視力が悪化し、出版や執筆活動を事実上止めた。

評価・遺産

ドイツ生まれのアメリカ詩人として国際的に評価され、全米図書賞やピューリッツァー賞を受賞。移民体験と言語感覚を詩に反映させたことで知られる。ピューリッツァー賞を受けた唯一のドイツ生まれの詩人の一人として注目される。

資料所蔵先

  • ドイツ国立図書館(German National Library)所蔵目録
  • 米国議会図書館(Library of Congress)関連資料
  • Poets.org(Academy of American Poets)における作者紹介アーカイブ

大衆文化への影響

  • ミューラーの詩が歌曲として作曲され、グラミー受賞アルバムに収録された例がある。

引用

  • 「私の国は地震やハリケーンよりも致命的な歴史に襲われた。」
    出典: 詩『Curriculum Vitae』(1992年) (1992年)

豆知識

  • 本名はエリーザベト(Elisabeth Neumann)。
  • 1939年、15歳でナチスを逃れて家族と共に渡米した。
  • 1997年にピューリッツァー賞(詩部門)を受賞した(受賞作:Alive Together)。
  • かつて医師事務所で受付として働き、書評も執筆して生計を立てていた。
  • 父はナチス時代に職を追われた教育者で、後にアメリカへ亡命し大学教員となった。