世界・海外・国外の文学賞

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ルイス・セプルベダ・カルフクラ

ルイス・セプルベダ・カルフクラ

Luis Sepúlveda Calfucura

別名: Luis Sepulveda

プロフィール

性別
男性
生誕
1949-10-04 (チリ・リマリ県オバジェ)
死没
2020-04-16 (スペイン・アストゥリアス州オビエド) 70歳
国籍
チリ
言語
スペイン語, 英語, ドイツ語
居住地歴
チリ(オバジェ、サンティアゴ) → アルゼンチン(ブエノスアイレス) → ウルグアイ → ブラジル(サンパウロ) → パラグアイ → スウェーデン(短期滞在) → エクアドル(キト) → ドイツ(ハンブルク) → スペイン(オビエド)

経歴

職業
作家, ジャーナリスト, 脚本家, 劇作家, 映画監督, 環境活動家
活動期間
1969年〜2020年
所属
グリーンピース, アリアンス・フランセーズ(劇場部門の協力), ユネスコ(遠征に参加)
所属団体
チリ共産党(かつての政治的所属), シモン・ボリバル国際旅団(参加), グリーンピース(協力・活動)
影響を受けた人物
ノヴァーリス(ドイツ・ロマン派), フリードリヒ・ヘルダーリン, ホルヘ・エンリケ・アドゥーム(エクアドルの作家、友人)
影響を与えた人物
ラテンアメリカのエコ文学作家や環境運動に影響を与えた世代

学歴

チリ大学
演劇制作(舞台芸術) / 舞台制作学科
国: チリ

受賞歴

ティグレ・フアン賞 (Premio Tigre Juan)
1988
対象作品: 『恋愛小説を読む老人』(Un viejo que leía novelas de amor)
主催: オビエド市(Premio Tigre Juan 主催)
結果: 受賞
プリマヴェーラ長編小説賞 (Premio Primavera de Novela)
2009
対象作品: 『私たちがかつてだったものの影』(La sombra de lo que fuimos)
主催: エディトリアル・主催団体(Premio Primavera)
結果: 受賞

受賞・候補エディション

作品

代表作

『ペドロ・ナディエの年代記』(Crónica de Pedro Nadie)

1969年 小説

初期の長編。若年期の作家活動を示す作品。

若者の成長政治的・社会的背景
翻訳
  • 英語訳情報は限定的

『恋愛小説を読む老人』(Un viejo que leía novelas de amor)

1989年 小説(寓話的長編)

アマゾン奥地に暮らす老いた男が恋愛小説に慰めを見出す姿を通じて、文明と自然の対立、環境破壊を描く寓話的な作品。

環境保護文明と自然の対立孤独と共感
映像化・舞台化
  • [実写映画] 『恋愛小説を読む老人』 / Rolf de Heer (2001)
翻訳
  • 英語訳: The Old Man Who Read Love Stories

『世界の果ての世界』(Mundo del fin del mundo)

1989年 小説(エコノベル)

パタゴニアを舞台に、環境と資源開発、先住民の問題を巡る物語。

パタゴニア資源開発と抵抗先住民との関係
翻訳
  • 英語ほか複数言語に翻訳

『カモメの話とそれを飛ばせた猫』(Historia de una gaviota y del gato que le enseñó a volar)

1996年 児童文学

一羽のカモメと、彼女を育てる猫トリオの交流を通して友情、寛容、育成を描く児童向けの寓話。

友情多様性と共生教育
映像化・舞台化
  • [アニメーション映画] 『ラッキーとゾルバ』 / Enzo D'Alò (1998)
翻訳
  • 英語訳: The Story of a Seagull and the Cat Who Taught Her to Fly

『私たちがかつてだったものの影』(La sombra de lo que fuimos)

2009年 小説

かつての政治的闘争や友情、記憶をめぐる長編。過去の政治的経験と個人の物語を交差させる。

記憶政治と個人友情
翻訳
  • 英語ほかに翻訳あり

『パタゴニア・エクスプレス』(Patagonia Express)

1995年 旅行記/随筆

パタゴニアやラテンアメリカ各地の旅を綴るエッセイ集。自然と人間を見つめる視点が特徴。

自然観察地域文化

全著作

  • 『ペドロ・ナディエの年代記』(Crónica de Pedro Nadie, 1969)
  • 『恐れ、生、死、その他の幻覚』(Los miedos, las vidas, las muertes y otras alucinaciones, 1986)
  • 『旅のノート』(Cuaderno de viaje, 1987)
  • 『世界の果ての世界』(Mundo del fin del mundo, 1989)
  • 『恋愛小説を読む老人』(Un viejo que leía novelas de amor, 1989)
  • 『失われた国境』(La frontera extraviada, 1994)
  • 『トレロの名』(Nombre de torero, 1994)
  • 『パタゴニア・エクスプレス』(Al andar se hace el camino / Patagonia Express, 1995)
  • 『カモメの話とそれを飛ばせた猫』(Historia de una gaviota y del gato que le enseñó a volar, 1996)
  • 『辺境の物語(短編集)』(Historias marginales, 2000)
  • 『私たちがかつてだったものの影』(La sombra de lo que fuimos, 2009)

翻案

  • 『ラッキーとゾルバ』(アニメ映画、1998)
  • 『恋愛小説を読む老人』(実写映画、2001)
  • 『Vivir a los 17』(映画、1986)

作品の翻訳

  • 『恋愛小説を読む老人』→英語訳: The Old Man Who Read Love Stories
  • 『カモメの話とそれを飛ばせた猫』→英語訳: The Story of a Seagull and the Cat Who Taught Her to Fly
  • 『私たちがかつてだったものの影』→英語ほか諸言語に翻訳

作風・主題

文体
簡潔で叙情的な筆致寓話的・象徴的な描写旅や自然を見つめる随筆的要素
頻出モチーフ
パタゴニアと辺境の自然亡命と移動・旅先住民と多文化性環境破壊への批判友情と人間の連帯

健康

  • COVID-19(新型コロナウイルス感染症)
    2020-03 to 2020-04
    2020年3月に感染が確認され、人工呼吸器による集中治療を受けた後、2020年4月に死亡。

評価・遺産

ルイス・セプルベダは、ラテンアメリカの環境文学と旅文学を代表する作家の一人であり、パタゴニアや先住民、亡命経験を通して環境保護や社会的問題を訴えた。児童文学から成人向け小説、映画脚本まで幅広いジャンルで知られ、ヨーロッパやラテンアメリカで広く翻訳され親しまれている。

大衆文化への影響

  • 児童文学の映像化(『ラッキーとゾルバ』など)や映画化により広く知られるようになった。
  • 環境保護運動やパタゴニア地域の保全議論で参照される存在。

豆知識

  • 母方にマプチェ民族の血を引く。
  • 1970年代のピノチェト政権期に投獄され拷問を受け、その後亡命した経験がある。
  • 1980年代にグリーンピースの乗組員として活動し、環境保護運動にも携わった。
  • 代表作『恋愛小説を読む老人』でティグレ・フアン賞を受賞した(1988年)。
  • 2020年にCOVID-19により死去した。