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マリオ・ベネデッティ

マリオ・ベネデッティ

Mario Benedetti

プロフィール

性別
男性
生誕
1920-09-14 (パソ・デ・ロス・トロス(タクアレンボー県、ウルグアイ))
死没
2009-05-17 (モンテビデオ(ウルグアイ)) 88歳
国籍
ウルグアイ
言語
スペイン語, ドイツ語
居住地歴
パソ・デ・ロス・トロス(出生) → タクアレンボー(幼年期) → モンテビデオ(長年の居住地) → ブエノスアイレス(滞在・仕事) → リマ(抑留・追放を経験) → ハバナ(滞在) → パルマ・デ・マヨルカ(亡命期間) → マドリード(往復した居住地)

経歴

職業
小説家, 詩人, ジャーナリスト, 翻訳者, エッセイスト
活動期間
1934年〜2009年
所属団体
ジェネラシオン・デル45(文学運動)
影響を受けた人物
カルロス・キハーノ(ジャーナリスト・編集者), フランツ・カフカ(翻訳・読書を通じての影響)
影響を与えた人物
ラテンアメリカの作家・詩人世代, ウルグアイの現代作家

学歴

ドイチェ・シューレ・モンテビデオ(Deutsche Schule Montevideo)
期間: 初等教育(1930年代)
国: ウルグアイ
初等学校でドイツ語を学ぶ。後に父親により退学させられ、その後は断続的に自学。

受賞歴

オルデン・フェリックス・バレラ
1982
主催: キューバ国務評議会(Consejo de Estado de Cuba)
結果: 受賞
ハイデー・サンタマリア勲章
1982
主催: キューバ国務評議会(Consejo de Estado de Cuba)
結果: 受賞
国際ボテフ賞
1986
主催: 国際委員会(International Botev Prize)
結果: 受賞
ラマ・デ・オロ賞
1987
対象作品: Primavera con una esquina rota
結果: 受賞
ガブリエラ・ミストラル勲章
1995
結果: 受賞
特別バルトロメ・イダルゴ賞(随筆部門)
1996
対象作品: 随筆
結果: 受賞
国家的知的活動グランプリ
1999
主催: ウルグアイ教育文化省
結果: 受賞
レイナ・ソフィア・イベロアメリカ詩賞(第VIII回)
1999
結果: 受賞
パブロ・ネルーダ勲章
2005
結果: 受賞
メネンデス・ペラヨ国際賞
2005
主催: メネンデス・ペラヨ財団
結果: 受賞
アルバ賞(レトラス部門)
2005
部門: Letras
主催: Premio Alba
結果: 受賞
フランシスコ・デ・ミランダ勲章(第一等)
2005
結果: 授与

受賞・候補エディション

国際ボテフ賞 1回登壇
  1. 受賞作: 文学への顕著な貢献(ラテンアメリカ文学)

    都市生活や政治、愛と孤独を主題にした小説・詩・エッセイを多数発表。人間の内面に寄り添う視点と社会的問題への感受性を併せ持つ作品群が国際的に評価され、『ラ・トレグア』などが広く読まれている。

    小説社会批評ラテンアメリカ文学

作品

代表作

ラ・トレグア(La tregua)

1960年 小説(日記形式の恋愛/人生小説) 160ページ

中年の事務員マルティン・サントメの視点で綴られる日記形式の物語。孤独と淡い再生、短い幸福の時間(トレグア)を描く。

孤独再生日常の描写愛と失望
映像化・舞台化
  • [映画] ザ・トルース(La tregua) / Sergio Renán (1974)
翻訳
  • 英語訳:The Truce(Benjamin Grahamほか)

グラシアス・ポル・エル・フエゴ(Gracias por el fuego)

1965年 小説(社会・家庭の批評) 240ページ

家族と権力、道徳の崩壊を描く作品。政治的・社会的テーマを背景に個人史を描写する。

権力と腐敗家族関係個人の倫理
映像化・舞台化
  • [映画] Gracias por el fuego(映画化) / Sergio Renán (1984)
翻訳
  • 英語訳あり

ポエマス・デ・オフィシナ(Poemas de oficina)

1956年 詩集 96ページ

オフィスや日常労働を主題にした詩集。平凡な日常を繊細に切り取る作風が特徴。

日常労働愛情の断片

Primavera con una esquina rota(壊れた角の春)

1982年 小説 320ページ

歴史・記憶・個人の物語が交錯する長編。政治的背景と私的な記憶を織り交ぜる。

記憶政治と個人時間の連続性
翻訳
  • 英語訳:Springtime in a Broken Mirror(Nick Caistor 翻訳)

全著作

  • La víspera indeleble(1945)
  • Poemas de oficina(1956)
  • Quién de nosotros(1953)
  • La tregua(1960)
  • Gracias por el fuego(1965)
  • Primavera con una esquina rota(1982)
  • Obras completas(1996、全28巻)

翻案

  • 『ラ・トレグア』は1974年に映画化(Sergio Renán監督)
  • 詩が1992年のアルゼンチン映画『El lado oscuro del corazón(心の暗い側面)』で引用・朗読される

作家による翻訳

  • フランツ・カフカのウルグアイ初の翻訳者としての活動(ドイツ語からの翻訳)

作品の翻訳

  • 『ラ・トレグア』は20以上の言語に翻訳
  • 『Primavera con una esquina rota』英訳あり

作風・主題

文体
簡潔で感情に訴える語り口日常の細部を捉える写実性社会的・政治的関心を含む散文と詩
頻出モチーフ
孤独と再生日常生活の繊細な観察亡命と exile(流浪)愛と記憶

健康

  • 喘息
    晩年(特に最後の10年)
    寒さを避けるため冬季はマドリードで過ごすことが多くなり、健康悪化により最終的にモンテビデオに留まった。
  • 呼吸器および消化器の問題(晩年)
    死の前年頃から
    1年以上続く健康問題が死因に影響したと報告されている。

評価・遺産

マリオ・ベネデッティは20世紀後半のラテンアメリカを代表する作家の一人であり、詩・小説・随筆で幅広い読者を持つ。社会的・政治的テーマを扱いつつ、日常の微細な感情を描くことで国際的に評価された。作品はいくつもの言語に翻訳され、映画や演劇に影響を与えた。

記念館・博物館

  • マリオ・ベネデッティ財団 モンテビデオ(ウルグアイ)

関連学会

  • ラテンアメリカ文学研究会
  • ジェネラシオン・デル45(文学運動)

資料所蔵先

  • Fundación Mario Benedetti(マリオ・ベネデッティ財団)に資料保管

大衆文化への影響

  • 『ラ・トレグア』の映画化(1974)や、詩が映画『El lado oscuro del corazón』(1992)で使用されるなど大衆文化に影響を与えた。

引用

  • 「私の人生はまるで茶番のようだった。私の芸術は、それがあまり目立たないようにすることにあった。」
    出典: 晩年に秘書に口述した最後の詩の断片(2009年) (2009年)

豆知識

  • 80冊以上を出版し、作品は20以上の言語に翻訳された。
  • ウルグアイでフランツ・カフカの最初期の翻訳者の一人とされる。
  • 妻ルス・ロペス・アレグレ(Luz López Alegre)と約60年以上の結婚生活を送った。
  • 1973年から1985年まで軍事独裁を避けて亡命生活を送った。