-
第56回(1977年) 候補受賞作: A String in the Harp
ウェールズの田園で見つかった古い竪琴を巡り、子どもたちが過去と現在を結ぶ冒険に巻き込まれる。音楽と伝承、家族の結びつきが物語の核となる静謐なファンタジー。
ウェールズの田園で見つかった古い竪琴を巡り、子どもたちが過去と現在を結ぶ冒険に巻き込まれる。音楽と伝承、家族の結びつきが物語の核となる静謐なファンタジー。
370ページファンタジー伝承音楽家族
ナンシー・バーバラ・ボンド
ナンシー・バーバラ・ボンド
Nancy Barbara Bond
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1945-01-08 (アメリカ合衆国 メリーランド州 ベセスダ)
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 居住地歴
- メリーランド州ベセスダ(出生) → マサチューセッツ州コンコード(生育) → ロンドン(8歳時に1年間滞在) → ウェールズ、アバリストウィス(大学在学) → マサチューセッツ州コンコード(作家・書店業)
経歴
- 職業
- 児童文学作家, 図書館司書, 教授, 書店業
- 活動期間
- 1966年〜
- 所属
- シモンズ大学 子どもの文学センター(教員), マサチューセッツ州ガードナー公共図書館(館長), マサチューセッツ・オーデュボン協会(事務職)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| マウント・ホリョーク大学 | 英文学部 | — | B.A. | 1962-1966 | アメリカ合衆国 |
| ウェールズ図書館学校(アバリストウィス) | — | 図書館学 | — | 1971-1972 | イギリス(ウェールズ) |
マウント・ホリョーク大学
英文学部
学位:
B.A.
期間:
1962-1966
卒業年:
1966
国:
アメリカ合衆国
英文学専攻で学士号取得
ウェールズ図書館学校(アバリストウィス)
図書館学
期間:
1971-1972
卒業年:
1972
国:
イギリス(ウェールズ)
図書館学の大学院課程を修了
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1977 | ニューベリー・オナー | 『ハープの弦』 | — | アメリカ図書館協会(ALSC) | Honor |
| 1977 | ティル・ナ・ノグ賞(Tir na n-Og) | 『ハープの弦』 | English-language children's book about Wales | ウェールズ芸術評議会 | Winner |
| 1981 | ボストン・グローブ・ホーンブック賞(Boston Globe–Horn Book Award) | 『The Voyage Begun』 | — | ボストン・グローブ / ホーンブック誌 | Winner |
| 1977 | ボストン・グローブ・ホーンブック・オナー(Boston Globe–Horn Book Honor) | 『ハープの弦』 | — | ボストン・グローブ / ホーンブック誌 | Honor |
| 1984 | ALAベストブック(Young Adults部門) | 『A Place to Come Back To』 | — | アメリカ図書館協会(ALA) | List |
| 1977 | International Reading Association Award | 『ハープの弦』 | — | International Reading Association | Winner |
| 1984 | Booklist 編集者お気に入り(Editor's Choice) | 『A Place to Come Back To』 | — | Booklist | Selected |
ニューベリー・オナー
1977
対象作品:
『ハープの弦』
主催:
アメリカ図書館協会(ALSC)
結果:
Honor
ティル・ナ・ノグ賞(Tir na n-Og)
1977
対象作品:
『ハープの弦』
部門:
English-language children's book about Wales
主催:
ウェールズ芸術評議会
結果:
Winner
ボストン・グローブ・ホーンブック賞(Boston Globe–Horn Book Award)
1981
対象作品:
『The Voyage Begun』
主催:
ボストン・グローブ / ホーンブック誌
結果:
Winner
ボストン・グローブ・ホーンブック・オナー(Boston Globe–Horn Book Honor)
1977
対象作品:
『ハープの弦』
主催:
ボストン・グローブ / ホーンブック誌
結果:
Honor
ALAベストブック(Young Adults部門)
1984
対象作品:
『A Place to Come Back To』
主催:
アメリカ図書館協会(ALA)
結果:
List
International Reading Association Award
1977
対象作品:
『ハープの弦』
主催:
International Reading Association
結果:
Winner
Booklist 編集者お気に入り(Editor's Choice)
1984
対象作品:
『A Place to Come Back To』
主催:
Booklist
結果:
Selected
受賞・候補エディション
ティル・ナ・ノグ賞
1回登壇
-
第2回(1977年) 受賞受賞作: A String in the Harp(ハープの弦)
ウェールズの田舎を舞台に、家族と過去の結びつきが描かれる物語。時間や記憶の重なりを通じて主人公が成長し、文化的な遺産に向き合う。
歴史家族ウェールズ成長
作品
代表作
『ハープの弦』
1976年 児童ファンタジー / 歴史的要素アメリカ人家族が母の死後ウェールズで過ごす1年を描く児童小説。フォークロアとファンタジーの要素を織り込み、成長と癒しが主題となる。
喪失と癒し成長(カミング・オブ・エイジ)ウェールズの民俗学自然
『敵の中の友』
1978年 児童文学 / 青年向け友情と対立をテーマにした若い読者向けの物語。具体的なあらすじは限定的だが、人物の成長と人間関係の修復が中心。
友情対立と和解成長
『壊れた石の国』
1980年 児童文学 / 歴史的要素地方を舞台にした物語で、過去の出来事や風土が登場人物の生活と結び付く。
歴史風土と人間
『航海の始まり』
1981年 児童文学冒険や旅を扱った作品。批評的に高く評価され、同作でボストン・グローブ・ホーンブック賞を受賞した。
旅冒険自己発見
『帰ってくるべき場所』
1984年 ヤングアダルト / 児童文学若者向けの作品で、帰属感やアイデンティティの問題に焦点を当てる。ALAの推薦リスト入りやBooklistのEditor's Choiceに選出された。
帰属感家族アイデンティティ
『別の海岸』
1988年 児童文学離別や新しい出発をテーマにした作品。
別れ新しい出発
『真実を語るために』
1994年 児童/ヤングアダルト真実と善悪、告白や対人関係のテーマを扱う作品。
真実倫理人間関係
『友の愛』
1997年 児童文学友情と人間関係の価値を探る短編的要素のある作品。
友情コミュニティ
全著作
- 『ハープの弦』 (A String in the Harp), Atheneum, 1976
- 『敵の中の友』 (The Best of Enemies), Atheneum, 1978
- 『壊れた石の国』 (Country of Broken Stone), Atheneum, 1980
- 『航海の始まり』 (The Voyage Begun), Atheneum, 1981
- 『帰ってくるべき場所』 (A Place to Come Back To), Atheneum, 1984
- 『別の海岸』 (Another Shore), Macmillan, 1988
- 『真実を語るために』 (Truth To Tell), McElderry Books, 1994
- 『友の愛』 (The Love of Friends), McElderry Books, 1997
作風・主題
- 文体
- 叙情的で風景描写を重視する文体フォークロアと現実主義を融合させる語り口
- 頻出モチーフ
- ウェールズの風景と伝承自然音楽(ハープなど)喪失と再生
評価・遺産
ナンシー・ボンドは1970年代以降の児童文学において、ウェールズの民俗と自然描写を通じてファンタジーと現実を巧みに織り交ぜた作風で知られる。代表作『ハープの弦』はニューベリー・オナーやティル・ナ・ノグ賞を受賞し、現在も再版を重ねて読み継がれている。
関連学会
- シモンズ大学 子どもの文学センター(関連)
資料所蔵先
- コンコード図書館所蔵: Nancy Bond Papers, 1972–1996
引用
-
「私の物語はそれぞれ地理的な舞台にしっかり結び付けられており、その場が物語の展開に重要な役割を果たす。」
出典: インタビュー(Raymond Thompsonによる)
豆知識
- 8歳のときに父のフルブライト奨学金で家族とともにロンドンに1年間滞在した。
- 初の児童小説『ハープの弦』は1977年にニューベリー・オナーを受賞した。
- 1979年から2001年までシモンズ大学の子どもの文学センターで教壇に立った。
- 作品はいくつか再版され、現在も流通している。