世界・海外・国外の文学賞

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オリアナ・ファラーチ

オリアナ・ファラーチ

Oriana Farāchi

プロフィール

性別
女性
生誕
1929-06-29 (フィレンツェ, イタリア)
死没
2006-09-15 (フィレンツェ, イタリア) 77歳
国籍
イタリア
言語
イタリア語, 英語
宗教
無宗教(自身は「キリスト教的無神論者」と称した)
居住地歴
フィレンツェ(出身地、生涯の主要拠点) → トスカーナ(自宅) → ニューヨーク(在住・講義等)

経歴

職業
ジャーナリスト, 作家, インタビュアー
活動期間
1946年〜2006年
影響を受けた人物
ブルーノ・ファラーチ(伯父、ジャーナリスト), イタリア抵抗運動(Giustizia e Libertà)
影響を与えた人物
後続のジャーナリストやインタビュアー, 論争的な公共知識人・論者

学歴

フィレンツェ大学
医学・化学(のち文学に移るが中退)
国: イタリア
在学したが卒業せず、その後ジャーナリズムの道へ進む。

受賞歴

サン・ヴィンチェンツォ賞(ジャーナリズム)
1967
主催: Premio Saint Vincent(授与団体名のイタリア語表記等)
結果: 受賞
サン・ヴィンチェンツォ賞(ジャーナリズム)
1971
主催: Premio Saint Vincent(授与団体名のイタリア語表記等)
結果: 受賞
バンカレッラ賞
1970
対象作品: 『Niente, e così sia』(邦題なし)
主催: Premio Bancarella
結果: 受賞
ヴィアレッジョ賞
1979
対象作品: 『Un uomo: Romanzo』
主催: Premio Viareggio
結果: 受賞
プルー・アンティーブ(Prix Antibes)
1993
対象作品: 『Inshallah(Insciallah)』
主催: Prix Antibes
結果: 受賞
アニー・テイラー賞(勇気賞)
2005
主催: Center for the Study of Popular Culture(David Horowitz Freedom Center)
結果: 受賞
アンブロジーノ・ドーロ(Ambrogino d'oro)
2005
主催: ミラノ市
結果: 受賞
文化貢献に対する金メダル(Benemerita della Cultura)
2005
主催: イタリア共和国 大統領府(提案: 教育大臣)
結果: 受賞(欠席受賞)
トスカーナ評議会金メダル
2006
主催: トスカーナ州議会(州知事)
結果: 受賞
ヤン・カールスキー・イーグル賞
主催: Jan Karski Eagle Award(授与団体)
結果: 受賞
名誉文学博士(D.Litt.)
主催: コロンビア・カレッジ(シカゴ)
結果: 授与(名誉学位)
アメリカ賞(Italy–USA Foundation、追贈)
2010
主催: Italy–USA Foundation
結果: 追贈

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Niente e così sia

    随想や短編的な文章を通して社会や個人の姿を問い直す作品集。取材や体験に基づく洞察を通じて、現代の価値観や人間関係を批判的に考察する。

    ジャーナリズム随筆社会批評

作品

代表作

『Intervista con la storia』

1974年 インタビュー集

世界の政治指導者16人への鋭いインタビューを収めた作品集。戦後政治や権力についての洞察が含まれる。

権力政治リーダーシップ

『Niente, e così sia』

1969年 戦争ルポルタージュ

ベトナム戦争などでの取材体験に基づく報告と私的な考察を綴った作品。

戦争暴力個人的体験

『Lettera a un bambino mai nato』

1975年 小説(対話形式)

母と生まれなかった子供の対話を通じて生と死、選択について問う作品。

母性生命倫理喪失

『Un uomo: Romanzo』

1979年 歴史的伝記的小説

ギリシャの抵抗運動家アレクサンドロス・パナグリスの生涯を基にした小説。自由と犠牲を描く。

自由抵抗犠牲

『Insciallah(Inshallah)』

1990年 小説

レバノン駐留イタリア軍を題材にしたフィクション。戦場の人間模様を描く。

戦争軍隊道徳

『La Rabbia e l'orgoglio』

2001年 政治評論・エッセイ

9/11以後に書かれた一連の論考で、イスラム主義や欧州の対応に対する強い批判を含む。

宗教批判移民問題文化とアイデンティティ

『La Forza della ragione』

2004年 政治評論・フォローアップ

『怒りと誇り』の続編的論考で、欧州に対する警告やイスラム批判をさらに展開する。

文明の衝突欧州の将来宗教と自由

全著作

  • 『I sette peccati di Hollywood』
  • 『Il sesso inutile, viaggio intorno alla donna』
  • 『Penelope alla guerra』
  • 『Gli antipatici』
  • 『Se il Sole muore』
  • 『Niente, e così sia』
  • 『Intervista con la storia』
  • 『Lettera a un bambino mai nato』
  • 『Un uomo: Romanzo』
  • 『Insciallah』
  • 『La Rabbia e l'orgoglio』
  • 『La Forza della ragione』
  • 『Oriana Fallaci intervista sé stessa – L'Apocalisse』

翻案

  • 『Miss Fallaci』 テレビドラマ(2024)

作家による翻訳

  • 『Insciallah』の英訳(Fallaci自身が翻訳作業に関与)

作品の翻訳

  • 英語版
  • フランス語版
  • スペイン語版

作風・主題

文体
率直で攻撃的なインタビュー手法現場密着のルポルタージュ論説的で感情的な語り口
頻出モチーフ
権力と抵抗戦争と暴力の描写文化とアイデンティティの衝突

健康

  • がん
    2005–2006
    晩年の活動に制約を与え、2006年に死去。

評価・遺産

戦場取材や独特のインタビュー手法で国際的に知られる一方、晩年のイスラム批判や過激な発言により賛否両論を生んだ。フィレンツェ出身の文化的存在として諸都市に記念が残り、テレビドラマや回顧録的作品でその生涯が再検討されている。

大衆文化への影響

  • 伝記的テレビシリーズ『Miss Fallaci』(2024)
  • 2019年以降、街路名や広場に名が残る(ピサ、アレッツォ、ジェノヴァ等)
  • 2019年以降の政治的議論(紙幣肖像の提案など)にたびたび言及される

引用

  • 権力が専制君主から選ばれた大統領、殺人将軍から愛される指導者に至るまで、私は権力を非人間的で憎むべき現象と見なしてきた...抑圧に対する不従順こそ、生まれた奇跡を使う唯一の方法だと私は常に思ってきた。
    出典: 1976年の作品・回顧集における発言(抜粋) (1976年)

豆知識

  • 1968年のトラテロルコ虐殺でメキシコ軍に撃たれ、瀕死の重傷を負った経験がある。
  • 自身を『キリスト教的無神論者』と表現したことがある。
  • 晩年にイスラム批判の著作を執筆し、スイスやフランスで訴訟を受けたことがある。
  • 死後に伝記的小説やテレビドラマで再評価・再検討されている。