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オーランド・ガイ・ファイジズ

オーランド・ガイ・ファイジズ

Orlando Guy Figes

プロフィール

性別
男性
生誕
1959-11-20 (イギリス・ロンドン(イズリントン))
国籍
イギリス, ドイツ
言語
英語
居住地歴
ロンドン(イギリス) → ウンブリア(イタリア)

経歴

職業
歴史家, 作家, 学者, 大学教授
活動期間
1984年〜2025年
所属
トリニティ・カレッジ(ケンブリッジ大学) - フェロー(1984–1999), バークベック・カレッジ/ロンドン大学 - 歴史学教授(1999–2022)、名誉教授(2022–), 『Russian History』誌 編集委員会(2011年頃より)
所属団体
英国王立文学協会 フェロー
影響を受けた人物
Norman Stone(指導教員), Peter Burke(指導教員の一人), Teodor Shanin(農村社会史の影響)
影響を与えた人物
アンドリュー・ロバーツ(元学生), トリストラム・ハント(元学生), ビー・ウィルソン(元学生), ジェームズ・ハーディング(元学生)

学歴

William Ellis School
期間: 1971–1978
卒業年: 1978
国: イギリス
北ロンドンの公立学校。中等教育を受けた学校。
ゴンヴィル・アンド・ケイウス・カレッジ(ケンブリッジ大学)
歴史学部 / 歴史学科
学位: BA (double-starred first)
期間: 1978–1982
卒業年: 1982
国: イギリス
学部で歴史を専攻し、ダブルスター・ファーストで卒業。
トリニティ・カレッジ(ケンブリッジ大学)
歴史学科
学位: PhD
期間: 1982–1987
卒業年: 1987
国: イギリス
博士論文『The political transformation of peasant Russia: peasant Soviets in the Middle Volga, 1917–1920』を提出(指導教員:Norman Stone)。

受賞歴

ウルフソン歴史賞
1997
対象作品: 『人民の悲劇:ロシア革命 1891–1924』
主催: Wolfson Foundation
結果: 受賞
WH Smith 文学賞
1997
対象作品: 『人民の悲劇:ロシア革命 1891–1924』
主催: WH Smith
結果: 受賞
NCR ブック賞
1997
対象作品: 『人民の悲劇:ロシア革命 1891–1924』
主催: NCR
結果: 受賞
Longman–History Today 書籍賞
1997
対象作品: 『人民の悲劇:ロシア革命 1891–1924』
主催: History Today
結果: 受賞
ロサンゼルス・タイムズ書籍賞
1997
対象作品: 『人民の悲劇:ロシア革命 1891–1924』
主催: Los Angeles Times
結果: 受賞
Przegląd Wschodni 賞
2009
対象作品: 『ナターシャの舞踏:ロシア文化史』
主催: Przegląd Wschodni
結果: 受賞
アントニオ・デルガド賞
2021
対象作品: 『The Europeans: Three Lives and the Making of a Cosmopolitan Culture』
主催: スペイン(受賞団体)
結果: 受賞
名誉博士(Menéndez Pelayo 国際大学)
2023
主催: Menéndez Pelayo International University
結果: 授与

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: A People's Tragedy: A History of the Russian Revolution

    ロシア革命の全体像を広範な史料に基づいて描き、社会的・政治的要因がどのように革命の展開に影響したかを詳細に分析する決定版的研究。

    ロシア史革命史社会史
  1. 受賞作: A People's Tragedy: A History of the Russian Revolution

    ロシア革命を政治・社会・文化の観点から総合的に記述した大著。民衆の経験、指導者の役割、戦争と革命の相互作用を織り交ぜ、革命の複雑な経緯と影響を明らかにする。

    ロシア史革命史20世紀

作品

代表作

『ピースント・ロシア、南北戦争:ボルガ地方の革命と内戦 1917–21』

1989年 歴史 320ページ

ボルガ地方の村落史料を用い、1917年から内戦期にかけての農民の行動と地方の政治変容を詳細に論じた研究書。

農村社会史革命と地方の政治

『人民の悲劇:ロシア革命 1891–1924』

1996年 歴史(社会・政治史の総合) 900ページ

1891年から1924年までを扱うロシア革命の全景史。社会史と政治史を織り交ぜ、事実と人物を通して革命を人間的な物語として描く。

革命史個人と大衆の関係政治の偶然性

『ナターシャの舞踏:ロシア文化史』

2002年 文化史 480ページ

ロシア文化の欧化とフォーク要素の緊張を中心に、文学・音楽・美術などを通じてロシア文化を概観する広範な文化史。

文化とアイデンティティヨーロッパとの接触

『ささやき――スターリン時代の私的生活』

2007年 口述史/社会史 636ページ

メモリアル協会と協力して集めた家族文書と1000以上の聞き取りを基に、スターリン時代の抑圧が私人生活に与えた影響を描く口述史的研究。

記憶と証言国家の抑圧と日常生活
映像化・舞台化
  • [舞台劇(ワンマンプレイ)] 『Stalin's Favourite』(『The Whisperers』を基にした上演) / Rupert Wickham (performed) (2011)

『クリミア:最後の十字軍』

2010年 軍事・外交史 560ページ

1853–56年のクリミア戦争を英仏露土の視点から総合的に分析し、宗教や国民意識が戦争に与えた影響を論じる大著。

宗教と国際政治国民意識の形成

『Just Send Me Word(獄中の手紙)』

2012年 ノンフィクション/歴史 320ページ

ペチョーラ強制収容所との間で交わされた1,246通の手紙を中心に、グラーグでの日常と一組の恋人の物語を描く実証的ノンフィクション。

グラーグ史私的記録と公的歴史

『ヨーロッパ人たち:三つの人生とコスモポリタン文化の形成』

2019年 文化史/伝記 432ページ

ポーリーヌ・ヴィアルド、ルイ・ヴィアルド、イワン・ツルゲーネフの三人の人生を通して19世紀ヨーロッパの国際的な文化形成を論じる。

コスモポリタン文化19世紀の文化交流

『ロシアの物語』

2022年 総合歴史 560ページ

古代から現代までのロシア史を概観し、神話と事実、権力の神聖化や継続する構造的特徴を検討する概説書。

歴史観と神話国家の継続性

全著作

  • Peasant Russia, Civil War: The Volga Countryside in Revolution, 1917–21(1989)
  • A People's Tragedy: The Russian Revolution 1891–1924(1996)
  • Interpreting the Russian Revolution: The Language and Symbols of 1917(共著、1999)
  • Natasha's Dance: A Cultural History of Russia(2002)
  • The Whisperers: Private Life in Stalin's Russia(2007)
  • Crimea: The Last Crusade(2010)
  • Just Send Me Word: A True Story of Love and Survival in the Gulag(2012)
  • Revolutionary Russia, 1891–1991(2014)
  • The Europeans: Three Lives and the Making of a Cosmopolitan Culture(2019)
  • The Story of Russia(2022)

翻案

  • 『The Whisperers』を原作とするルパート・ウィックハムによるワンマンプレイ『Stalin's Favourite』(ロンドン公演 2011)
  • 『The Oyster Problem』 - 2023年、Jermyn Street Theatre上演(ファイジズの戯曲)
  • 映画・テレビ作品の歴史顧問(例:映画『アンナ・カレーニナ』(2012)、BBC『War & Peace』(2016))

作品の翻訳

  • 20言語以上に翻訳されている(『The Whisperers』等)

作風・主題

文体
叙述的で人物中心の社会政治史口述史や一次資料を重視する実証的手法
頻出モチーフ
個人の記憶と集団的記憶の対比権力と私的生活の交錯

評価・遺産

ロシア史研究に大きな影響を与えた公刊研究者。社会史と政治史を融合した叙述で広く評価される一方、ロシア側との翻訳・検証を巡る論争や2010年の偽レビュー問題など批判も存在する。学際的な書き手として一般向けの歴史紹介も行い、国際的な講演・寄稿を通じて広い影響力を持つ。

関連学会

  • 英国王立文学協会

資料所蔵先

  • Memorial(モスクワ、サンクトペテルブルク、ペルム)に寄託された聞き取り・家族文書コレクション
  • 個人ウェブサイトで公開されているアーカイブ選集

大衆文化への影響

  • デヴィッド・ボウイが『A People's Tragedy』を好著リストに挙げるなど、学外でも言及されることがある

引用

  • 「私は革命を抽象的な社会力やイデオロギーの行進としてではなく、複雑な個人的悲劇の人間的出来事として提示しようとした。」
    出典: A People's Tragedy(序文) (1996年)

豆知識

  • 2010年に偽名でのAmazonレビュー投稿が発覚し、謝罪して損害賠償を支払った。
  • 2008年にモスクワのMemorialオフィスが資料差押えを受けた際、同協会と共に収集した資料が一時差し押さえられた。
  • 2017年にドイツ市民権を取得した。
  • 2024年2月にロシア政府から入国禁止の制裁措置を受けた。