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パット・コーンロイ

パット・コーンロイ

Pat Conroy

プロフィール

性別
男性
生誕
1945-10-26 (アトランタ(ジョージア州)、アメリカ合衆国)
死没
2016-03-04 (ビューフォート(サウスカロライナ州)、アメリカ合衆国) 70歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
宗教
カトリック(葬儀がカトリック教会で行われたため推定)
居住地歴
ビューフォート(サウスカロライナ州) → チャールストン(サウスカロライナ州) → オーランド(フロリダ州) → ドーフスキー島(サウスカロライナ州)

経歴

職業
小説家, 回顧録作家, 脚本家, エッセイスト
活動期間
1970年〜2016年
影響を受けた人物
アン・ヘッド, ドナルド・コンロイ(父), 軍人家庭(Military brat)としての経験(文化的背景)
影響を与えた人物
ジョージ・R・R・マーティン(称賛を表明), 南部文学作家たちおよび現代アメリカ小説家(広範な影響)

学歴

ザ・シタデル(The Citadel, The Military College of South Carolina)
英語(専攻) / 英語学科
学位: 学士
期間: 1963–1967
卒業年: 1967
国: アメリカ合衆国
コー・オブ・カデッツ(士官学生団)を卒業

受賞歴

アニスフィールド=ウルフ賞
1973
対象作品: ザ・ウォーター・イズ・ワイド
主催: Anisfield-Wolf Book Awards
結果: 受賞
全米教育協会 人道賞
1974
対象作品: ザ・ウォーター・イズ・ワイド
主催: 全米教育協会(NEA)
結果: 受賞
アカデミー賞(脚色賞)
1992
対象作品: ザ・プリンス・オブ・タイド(映画化作品)
部門: 脚色賞
主催: アカデミー(米国映画芸術科学アカデミー)
結果: ノミネート
ジェームズ・ビアード財団賞(ジャーナリズム)
2001
対象作品: The Pat Conroy Cookbook(レシピを含む記事)
主催: ジェームズ・ビアード財団
結果: 受賞
サウスカロライナ名誉殿堂(South Carolina Hall of Fame)
2010
主催: South Carolina Hall of Fame
結果: 殿堂入り(表彰)
ゴールデン・プレート賞(アメリカン・アカデミー・オブ・アチーブメント)
1993
主催: アメリカン・アカデミー・オブ・アチーブメント
結果: 受賞
フィッツジェラルド賞(F. Scott Fitzgerald Award)
2005
主催: F. Scott Fitzgerald Literary Conference
結果: 受賞
サウスカロライナ州パルメット勲章(Order of the Palmetto)
2002
主催: サウスカロライナ州
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: The Water Is Wide

    サウスカロライナの島で黒人の子どもたちを教えた一年を振り返る回想録。教育と尊厳、そして共同体の変化が中心にある。

    一人の教師の経験から、教育の意味をまっすぐに掘り下げる。

    回想録教育人種南部アメリカ共同体

作品

代表作

ザ・ブー

1970年 回想録/エッセイ集

シタデルでの士官学生生活や小隊長トーマス・クールヴォイズ(実在の人物)をめぐる逸話集。後の作品の原点となる経験を綴る短編集的な著作。

軍学校生活師弟関係回想

ザ・ウォーター・イズ・ワイド

1972年 ノンフィクション(教育回想録)

サウスカロライナ州ドーフスキー島で小さな学校の教師を務めた経験を描く。教育現場での葛藤と生徒たちとの交流を通して地域文化や人間関係を掘り下げる。

教育コミュニティ人間関係
映像化・舞台化
  • [映画] Conrack(映画) / Martin Ritt (1974)
  • [テレビ映画] The Water Is Wide(テレビ版) (2006)

ザ・グレート・サンティーニ

1976年 小説(文学フィクション)

海兵隊のパイロットである父親が家族を支配する様を描いた小説。父子関係や家庭内暴力、赦しと和解のプロセスをテーマにしている。主人公やエピソードは著者の実体験に基づく。

父と子の確執軍人家庭家庭内暴力と和解
映像化・舞台化
  • [映画] ザ・グレート・サンティーニ(映画) / Lewis John Carlino (1979)

ザ・ロード・オブ・ディシプリン(The Lords of Discipline)

1980年 小説(学園小説/軍学校の現実)

シタデルでの経験を基にした小説で、士官学校の厳格な規律、人種差別、友情と裏切りを描く。出版当時は母校の一部卒業生の反発を招いた。

規律と権威人種問題友情
映像化・舞台化
  • [映画] The Lords of Discipline(映画) (1983)

ザ・プリンス・オブ・タイド(The Prince of Tides)

1986年 小説(文学フィクション)

南部出身の教師トム・ウィンゴが妹の精神的危機に関わることをきっかけに過去と向き合う物語。家族の傷と記憶、癒しを描く長編。

家族の記憶精神的トラウマ癒し
映像化・舞台化
  • [映画] ザ・プリンス・オブ・タイド(映画) / Barbra Streisand (1991)

ビーチ・ミュージック

1995年 小説(文学フィクション)

ローマで暮らすアメリカ人が母の末期病の知らせを受け帰郷し、過去の罪や死の影と向き合う物語。ベトナム戦争世代の友情と罪悪感も描かれる。

帰郷罪と償い戦争の影

全著作

  • 1970: ザ・ブー
  • 1972: ザ・ウォーター・イズ・ワイド
  • 1976: ザ・グレート・サンティーニ
  • 1980: ザ・ロード・オブ・ディシプリン
  • 1986: ザ・プリンス・オブ・タイド
  • 1995: ビーチ・ミュージック
  • 2002: My Losing Season
  • 2004: The Pat Conroy Cookbook: Recipes of My Life
  • 2009: South of Broad
  • 2010: My Reading Life
  • 2013: The Death of Santini
  • 2016: A Lowcountry Heart: Reflections on a Writing Life

翻案

  • Conrack(1974年映画) - The Water Is Wide の映画化、主演 ジョン・ヴォイト
  • The Great Santini(1979年映画) - 小説の映画化、主演 ロバート・デュヴァル
  • The Lords of Discipline(1983年映画) - 小説の映画化
  • The Prince of Tides(1991年映画) - 小説の映画化、監督 バーブラ・ストライサンド

作風・主題

文体
南部文学に根ざした叙情的で情感豊かな文体自伝的要素を織り込んだ率直な語り口詳細な人物描写と風景描写
頻出モチーフ
父と子の葛藤軍人家庭(military brat)の経験故郷と帰郷トラウマと癒し

健康

  • うつ病(長年)
    生涯にわたる(成人期〜)
    創作活動や私生活に影響を与え、場合によっては自殺念慮や崩壊を経験した。
  • 膵臓癌
    2016年2月(公表)〜2016年3月(死去)
    病気を公表した直後に逝去した。

評価・遺産

パット・コーンロイは20世紀後半のアメリカ南部文学を代表する作家の一人と見なされる。家族の葛藤や軍人家庭の経験を描いた作品群は映画化や広範な読者層への影響を生み、ビューフォートに設立されたPat Conroy Literary Centerなどを通じて地域の文学活動を支えている。

記念館・博物館

  • パット・コーンロイ文学センター(Pat Conroy Literary Center) ビューフォート(サウスカロライナ州) 2016年開館

関連学会

  • サウスカロライナ名誉殿堂
  • ジョージア作家殿堂(Georgia Writers Hall of Fame)

資料所蔵先

  • サウスカロライナ大学 特別コレクション(Pat Conroy Archive)

大衆文化への影響

  • 複数の著作が映画化され、映画界やテレビで広く知られるようになった。
  • 軍人家庭を扱ったドキュメンタリーや論考にしばしば引用される存在。

引用

  • 私たちは子ども時代を国のために捧げて生きてきたが、誰も私たちがそこにいたことを知らなかった。
    出典: ドキュメンタリー『Brats: Our Journey Home』の引用(導入的随筆より) (2005年)

豆知識

  • 出生名はドナルド・パトリック・コンロイ(Donald Patrick Conroy)。
  • 3度結婚している(Barbara Jones、Lenore Fleischer、Cassandra King)。
  • 作品のうち複数が映画化され、うち2作はアカデミー賞にノミネートされた。
  • ビューフォートにパット・コーンロイ文学センターが設立されている。