世界・海外・国外の文学賞

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ポール・リンチ

ポール・リンチ

Pōru Rinchi

プロフィール

性別
男性
生誕
1977-05-09 (リメリック(アイルランド))
国籍
アイルランド
言語
英語
居住地歴
マリン・ヘッド(ドネゴール) → カーンドナ → ダブリン(長年の居住地)

経歴

職業
小説家, 文芸批評家, 編集者(元)
活動期間
2000年〜
影響を受けた人物
コーマック・マッカーシー, ウィリアム・フォークナー, ハーマン・メルヴィル, シェイマス・ヒーニー, サミュエル・ベケット, パブロ・ネルーダ

学歴

ダブリン大学(University College Dublin)
英語・哲学
国: アイルランド
在学したが学位は取得せず

受賞歴

Prix Libr'à Nous
2016
対象作品: ザ・ブラック・スノー
主催: Prix Libr'à Nous(フランス)
結果: winner
Kerry Group Irish Novel of the Year
2018
対象作品: グレース
主催: Kerry Group(アイルランド)
結果: winner
Booker Prize
2023
対象作品: プロフェット・ソング
主催: The Booker Prizes(英国)
結果: winner
Prix Gens de Mer
2022
対象作品: ビヨンド・ザ・シー
主催: Prix Gens de Mer(フランス)
結果: winner
Ireland Francophonie Ambassadors' Literary Award
2020
主催: Ireland Francophonie Ambassadors' Literary Award
結果: winner
Prix des Lecteurs Privat
2016
主催: Prix des Lecteurs Privat(フランス)
結果: winner
Bord Gáis Irish Books of the Year(Best Newcomer)
2013
対象作品: レッド・スカイ・イン・モーニング
主催: Bord Gáis(アイルランド)
結果: shortlisted
Prix du Meilleur Livre Étranger(最優秀外国書)
2014
対象作品: レッド・スカイ・イン・モーニング
主催: Prix du Meilleur Livre Étranger(フランス)
結果: finalist
Walter Scott Prize
2018
対象作品: グレース
主催: Walter Scott Prize(英国)
結果: shortlisted
William Saroyan International Prize for Writing
2018
対象作品: グレース
主催: William Saroyan Prize(米国)
結果: shortlisted

受賞・候補エディション

ブッカー賞 1回登壇
  1. 受賞作: Prophet Song

    全体主義へ傾くアイルランドで、ひとりの母親が家族を守ろうとする過程を描く。息の長い文体と切迫した政治状況が、日常が少しずつ崩れていく不穏さを際立たせる。

    家族を守るための選択が、社会の崩壊と正面からぶつかる。

    320ページ
    全体主義家族国家暴力緊張感ある文体崩壊
  1. 受賞作: Prophet Song

    近未来的な設定で、極右的な政治勢力が台頭する社会を描き、監視と恐怖の中で家族や個人が生き延びようとする姿を克明に描写するディストピア的長編。自由と抵抗の意味を問う作品。

    ディストピア政治的抑圧自由と抵抗監視社会

作品

代表作

レッド・スカイ・イン・モーニング

2013年 フィクション

19世紀の移民と暴力を題材に、アイルランドからの移民とその悲劇を描くデビュー作。記憶とアイデンティティ、差別と残虐性を探る。

移民差別記憶暴力

ザ・ブラック・スノー

2014年 フィクション

故郷ドネゴールに戻った男の物語が悲劇へと傾く作品。共同体、喪失、破局を詩的に描写する。

帰郷喪失共同体悲劇

グレース

2017年 ヒストリカル・フィクション / ビルドゥングスロマン

アイルランド飢饉を舞台に、若い少女の生存と成長を描く作品。詩的な文体で苦境と希望を対比させる。

飢饉生存成長宗教と信仰

ビヨンド・ザ・シー

2019年 フィクション / 存在主義的物語

太平洋の船上を舞台にした二人の漂流者の存在論的な物語。孤独と生存、言語の限界を探る。

孤立生存存在主義自然との対峙

プロフェット・ソング

2023年 政治的ディストピア / フィクション

アイルランドが権威主義的な方向へ進む可能性を描いた衝撃的な小説。家族の視点から国家と自由の崩壊を描く。

独裁政治的弾圧家族自由の喪失

全著作

  • レッド・スカイ・イン・モーニング (2013)
  • ザ・ブラック・スノー (2014)
  • グレース (2017)
  • ビヨンド・ザ・シー (2019)
  • プロフェット・ソング (2023)

作風・主題

文体
詩的・叙情的な文体濃密でメスメリック(陶酔的)な語り現実主義と象徴性の併用
頻出モチーフ
移民と追放記憶とアイデンティティ生存と苦難宗教と超越

評価・遺産

ポール・リンチは詩的で力強い文体により、同世代のアイルランド作家の中で重要な位置を占める。複数の国際賞受賞やブッカー賞受賞により国際的評価が確立された。

引用

  • 「アイルランドがファシスト国家になる様子を冷徹に描いた作品だ」
    出典: ガーディアン(書評) (2023年)

豆知識

  • 2023年に『プロフェット・ソング』でブッカー賞を受賞した。
  • 2024年にメイヌース大学のDistinguished Writing Fellowに任命された。
  • かつてThe Sunday Tribuneで副編集長兼映画評論家を務めた。
  • ダブリン大学で英語と哲学を学んだが卒業していない。
  • 幼少期はドネゴール半島(マリン・ヘッド、カーンドナ)で育った。