世界・海外・国外の文学賞

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リチャード・パワーズ

リチャード・パワーズ

Richādo Pawāzu

プロフィール

性別
男性
生誕
1957-06-18 (イリノイ州エバンストン)
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
イリノイ州エバンストン → イリノイ州リンカーンウッド → タイ・バンコク → マサチューセッツ州ボストン → オランダ(滞在) → イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(在住・教職) → スタンフォード大学(訪問研究員等)

経歴

職業
小説家, 英語教授, 作家
活動期間
1985年〜
所属
イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(Swanlund教授、名誉教授), スタンフォード大学(Stein Visiting Writer、Phil and Penny Knight 教授職)
所属団体
アメリカ芸術アカデミー・アンド・インスティテュート・オブ・アーツ・アンド・レターズ, アメリカ芸術科学アカデミー(フェロー)
影響を受けた人物
写真家アウグスト・ザンダー(写真作品が初期作品のきっかけ), 科学と技術(テーマとしての影響)
影響を与えた人物
現代の環境文学や科学に着目する作家たち
ノミネート
2014年 マン・ブッカー賞 ロングリスト(『Orfeo』), 2018年 マン・ブッカー賞 ショートリスト(『The Overstory』), 2021年 ブッカー賞 ショートリスト(『Bewilderment』), 2024年 ブッカー賞 ロングリスト(『Playground』), 2021年 ナショナル・ブック賞 ロングリスト(『Bewilderment』)

学歴

イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校
英文学
学位: BA
期間: 1975–1978
卒業年: 1978
国: アメリカ合衆国
物理学から英文学へ専攻を変更
イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校
英文学
学位: MA
期間: 1978–1980
卒業年: 1980
国: アメリカ合衆国
文学修士を取得。博士課程は追求しなかった。

受賞歴

ナショナルブック賞(フィクション)
2006
対象作品: エコー・メーカー
主催: ナショナル・ブック財団
結果: Winner
ピューリッツァー賞(フィクション)
2019
対象作品: ザ・オーバーストーリー
主催: ピューリッツァー賞委員会
結果: Winner
マッカーサー・フェローシップ
1989
主催: マッカーサー財団
結果: Fellowship
ジェームズ・フェニモア・クーパー賞
1999
対象作品: ゲイン
主催: アメリカ歴史家協会(Society of American Historians)
結果: Winner
ロゼンタール賞(アメリカ芸術アカデミー)
1985
主催: アメリカ芸術アカデミー・アンド・インスティテュート・オブ・アーツ・アンド・レターズ
結果: Winner
PEN/ヘミングウェイ賞 特別表彰
1985
対象作品: Three Farmers on Their Way to a Dance
主催: PENアメリカ
結果: Special Citation
ラナン文学賞
1999
主催: ラナン財団
結果: Winner
ウィリアム・ディーン・ハウエルズ・メダル
2020
対象作品: ザ・オーバーストーリー
主催: アメリカ芸術アカデミー・アンド・インスティテュート・オブ・アーツ・アンド・レターズ
結果: Winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: The Gold Bug Variations

    遺伝学と音楽、恋愛をめぐるモチーフを絡め、複数の登場人物と時代を通して科学と人間関係の交差を探る実験的長編。科学的主題を文学的メタファーとして繊細に組み立てる。

    科学音楽記憶実験的文学
  1. 受賞作: The Overstory

    複数の登場人物の人生が樹木を媒介に絡み合い、森林の声と人間の行動を交錯させながら進む長編。科学的知見と個人的な物語を重ね、環境破壊や市民運動、世代を超えた連鎖を通じて自然との共生と人間の責任を叙事詩的に問う作品。

    512ページ
    環境森林人間と自然市民運動世代間の連鎖

作品

代表作

Three Farmers on Their Way to a Dance

1985年 文芸小説

1914年の写真に着想を得た初期長篇。第一次世界大戦を背景に、写真に写る若者たちの物語と写真を巡る論考が交錯する。

写真歴史記憶

The Gold Bug Variations

1991年 文芸小説

遺伝学、音楽、コンピュータ科学を主題にした作品で、複数の世代に渡る登場人物たちの物語を通してコードと意味を探る。

遺伝学音楽科学と芸術の交差

The Echo Maker

2006年 文芸小説

トラック事故で頭部外傷を負ったネブラスカの男性が、介護する姉を別人だと信じ込むという症候を中心に人間の認知とアイデンティティを探る。

神経科学アイデンティティ家族

Orfeo

2014年 文芸小説

引退した作曲講師が、自宅の遺伝子実験用簡易ラボの発見によりバイオテロ容疑をかけられるという設定を通じて、アートと科学、個人の倫理を描く。

音楽科学と倫理老い

The Overstory

2018年 環境フィクション / 文芸小説

木々と人間の関係を巡る九人のアメリカ人の人生を描き、森林破壊に対する行動へと向かう物語。自然と時間、共同体性を主題とする。

環境樹木共同体

Bewilderment

2021年 文芸小説

天体生物学者の父と、感情的に揺れ動く息子との関係を軸に、親子愛、科学、環境問題を繊細に描いた作品。

親子関係科学環境倫理

Playground

2024年 文芸小説

(2024年刊)私小説的要素と社会的テーマを織り交ぜた最新作。詳細は出版資料参照。

現代社会個人と記憶

全著作

  • Three Farmers on Their Way to a Dance (1985)
  • Prisoner's Dilemma (1988)
  • The Gold Bug Variations (1991)
  • Operation Wandering Soul (1993)
  • Galatea 2.2 (1995)
  • Gain (1998)
  • Plowing the Dark (2000)
  • The Time of Our Singing (2003)
  • The Echo Maker (2006)
  • Generosity: An Enhancement (2009)
  • Orfeo (2014)
  • The Overstory (2018)
  • Bewilderment (2021)
  • Playground (2024)

作風・主題

文体
科学・技術と人間の関係を深く掘り下げる文芸的な作風知的で広範なテーマを扱うナラティブ
頻出モチーフ
科学と技術音楽写真樹木・自然記憶とアイデンティティ

評価・遺産

リチャード・パワーズは、科学と技術、環境問題を文学的に統合した作品で国際的に高く評価されている。『The Overstory』や『The Echo Maker』などで主要な文学賞を受賞し、現代アメリカ文学における重要な声の一つとなった。

関連学会

  • アメリカ芸術アカデミー・アンド・インスティテュート・オブ・アーツ・アンド・レターズ
  • アメリカ芸術科学アカデミー

資料所蔵先

  • イリノイ大学関連アーカイブ

豆知識

  • イリノイ大学在学中にPLATOを使ってコンピュータプログラミングを学んだ。
  • ボストンでプログラマーとして働いていたが、美術館で見た写真に触発され小説家に転身した。
  • チェロ、ギター、サックス、クラリネットなどの演奏経験がある。
  • 家族とともにタイのバンコクに滞在したことがあり、若年期に多文化的経験を持つ。