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ロバート・アラン・カーロ

ロバート・アラン・カーロ

Robert Allan Caro

プロフィール

性別
男性
生誕
1935-10-30 (アメリカ合衆国ニューヨーク市)
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
宗教
ユダヤ教
居住地歴
ニューヨーク市(マンハッタン) → ブロンクス区リバーデール(ホレイス・マン在学期) → イーストハンプトン(執筆・作業拠点) → テキサス州(リサーチのため一時移住) → ワシントンD.C.(リサーチ滞在)

経歴

職業
伝記作家, ジャーナリスト
活動期間
1957年〜
所属
Newsday(記者), Alfred A. Knopf(出版), New‑York Historical Society(アーカイブ受入)
所属団体
アメリカ芸術科学アカデミー, アメリカ芸術文学アカデミー, New‑York Historical Society(名誉関係)
影響を受けた人物
レオ・トルストイ, エドワード・ギボン
影響を与えた人物
テイラー・ブランチ, デイヴィッド・マラニス, デイヴィッド・マクカロウ, ウィリアム・T・ヴォルフマン(William T. Vollmann)

学歴

ホレイス・マン・スクール
期間: 〜1953
卒業年: 1953
国: アメリカ合衆国
進学校(中等教育)
プリンストン大学
学部(英語) / 英文学
学位: BA
期間: 1953–1957
卒業年: 1957
国: アメリカ合衆国
cum laudeで卒業。学部卒業論文が非常に長かったため「Caroルール」と呼ばれる制限が設けられた。

受賞歴

ピューリッツァー賞(伝記部門)
1975
対象作品: 『ザ・パワー・ブローカー』
部門: 伝記
主催: コロンビア大学(ピューリッツァー賞委員会)
結果: 受賞
ピューリッツァー賞(伝記部門)
2003
対象作品: 『マスター・オブ・ザ・センテ』
部門: 伝記
主催: コロンビア大学(ピューリッツァー賞委員会)
結果: 受賞
ナショナル・ブック賞
2002
対象作品: 『マスター・オブ・ザ・センテ』
部門: ノンフィクション(単行本)
主催: ナショナル・ブック財団
結果: 受賞
ナショナル・ヒューマニティーズ・メダル
2010
主催: アメリカ合衆国大統領(国家人文科学委員会)
結果: 受賞
フランシス・パークマン賞
1975
対象作品: 『ザ・パワー・ブローカー』
主催: アメリカ歴史家協会(Society of American Historians)
結果: 受賞
アメリカ芸術科学アカデミー伝記部門ゴールドメダル
1986
主催: アメリカ芸術科学アカデミー
結果: 受賞
BIO賞(Biographers International Organization)
2011
主催: Biographers International Organization
結果: 受賞
ナショナル・ブック賞(生涯業績)
2016
部門: 生涯業績
主催: ナショナル・ブック財団
結果: 受賞
New‑York Historical Society 展示(個展)
2021
対象作品: Robert Caroアーカイブ展示「Turn Every Page」
主催: ニューヨーク歴史協会
結果: 展示
Authors Guild Foundation Preston Award
2025
主催: Authors Guild Foundation
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 第74回(2016年) 生涯功労賞
    受賞作: Medal for Distinguished Contribution to American Letters(功績メダル)

    伝記・ノンフィクションを通じてアメリカの政治や都市生活の実像を浮かび上がらせた長年の業績を称える生涯功績賞。

    生涯功績伝記ノンフィクション

作品

代表作

ザ・パワー・ブローカー:ロバート・モーゼスとニューヨークの没落

1974年 伝記/ノンフィクション

ニューヨーク都市計画者ロバート・モーゼスの生涯と、彼がどのように選挙で選ばれない権力を築いたかを詳細な調査をもとに描いた大著。道路建設や都市再開発が地域社会にもたらした影響も扱う。

権力の形成都市計画と公共事業民主主義と統治
映像化・舞台化
  • [映画/映像(影響)] 『マザーレス・ブルックリン』(着想の一部) / Edward Norton (2019)

リンカーン・ジョンソン年譜:権力への道

1982年 伝記/歴史 882ページ

リンデン・B・ジョンソンの生い立ちから1941年の上院選出馬失敗までを描く巻。ジョンソンの人格形成と初期の政治活動を詳細に追う。

政治権力の起源テキサス政治個人史と国家

リンデン・ジョンソン年譜:Means of Ascent

1990年 伝記/歴史 506ページ

1940年代後半、ジョンソンが上院議員に当選するまでの過程を扱い、選挙戦術と権力獲得の手法を描く。

選挙の裏面権謀術数政治的野心

リンデン・ジョンソン年譜:マスター・オブ・ザ・センテ

2002年 伝記/歴史 1167ページ

上院多数党院内総務としてのジョンソンの権勢と、人事・立法操作を駆使して実権を握る過程を克明に描く。

立法の掌握政治的技巧権力の運用

リンデン・ジョンソン年譜:権力の移行

2012年 伝記/歴史 752ページ

1960年の選挙、ヴァイス大統領時代、JFK暗殺と大統領としての初期を扱い、権力移行と政策決定の過程を描く。

権力移行政策形成歴史的事件の再検討

ワーキング(半自伝的随想)

2019年 随筆/書くことについて 240ページ

調査・取材・執筆の作法や自身の仕事術をまとめた半自伝的エッセイ集。研究方法や編集とのやり取りなど執筆の実務に焦点を当てる。

リサーチ手法執筆術編集との協働

全著作

  • ザ・パワー・ブローカー:ロバート・モーゼスとニューヨークの没落 (1974)
  • The Years of Lyndon Johnson: The Path to Power (1982)
  • The Years of Lyndon Johnson: Means of Ascent (1990)
  • The Years of Lyndon Johnson: Master of the Senate (2002)
  • The Years of Lyndon Johnson: The Passage of Power (2012)
  • Working (2019)

翻案

  • ドキュメンタリー『Turn Every Page: The Adventures of Robert Caro and Robert Gottlieb』(2022)
  • 映画『マザーレス・ブルックリン』(2019)—『ザ・パワー・ブローカー』に影響を受けた要素あり

作風・主題

文体
膨大な一次資料と綿密なインタビューに基づく叙述的ノンフィクション長文かつ物語的な歴史叙述
頻出モチーフ
権力の起源と行使個人と制度の相互作用政治的策略と倫理

評価・遺産

ロバート・カーロは、徹底したアーカイブ調査と緻密なインタビューを基盤にした権力研究で知られる現代最重要の伝記作家の一人。多くの作家や研究者に影響を与え、作品は学術的価値と読み物としての魅力を併せ持つと評価されている。

記念館・博物館

  • ニューヨーク歴史協会(Robert Caroアーカイブ展示) ニューヨーク市、マンハッタン 2021年開館

関連学会

  • アメリカ芸術科学アカデミー
  • アメリカ芸術文学アカデミー

資料所蔵先

  • New‑York Historical Society に寄贈されたロバート・カーロのアーカイブ(2020取得)

大衆文化への影響

  • ドキュメンタリー映画『Turn Every Page』で編集者ロバート・ゴットリーブとの関係が紹介される
  • 映画『マザーレス・ブルックリン』は『ザ・パワー・ブローカー』から着想を得た要素があるとされる

引用

  • 私はロバート・カーロのことを思い出す。20代で『ザ・パワー・ブローカー』を読み、心を奪われた。彼は私の政治の見方に影響を与えたと思う。
    出典: バラク・オバマ(National Humanities Medal 授与式での発言) (2010年)

豆知識

  • 長年にわたりSmith Coronaのタイプライターを愛用している。
  • 妻のイナ・カーロが『ザ・パワー・ブローカー』完成のために自宅を売り、教師の職に就いたことがある。
  • プリンストンでの長大な卒業論文が原因で、学部に卒論の最大長を定めるいわゆる「Caroルール」ができたとされる。