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ロバート・スタッドリー・フォレスト・ヒューズ

ロバート・スタッドリー・フォレスト・ヒューズ

Robert Studley Forrest Hughes

プロフィール

性別
男性
生誕
1938-07-28 (オーストラリア・シドニー)
死没
2012-08-06 (アメリカ合衆国・ニューヨーク市(ブロンクス)) 74歳
国籍
オーストラリア
言語
英語(執筆・講演)
居住地歴
ローズベイ(シドニー) → ローマ(短期間) → ロンドン(1960年代) → ニューヨーク(1970年代以降)

経歴

職業
美術評論家, 作家, テレビ番組制作者・プレゼンター
活動期間
1958年〜2012年
所属団体
アメリカ芸術科学アカデミー
影響を受けた人物
フランシスコ・ゴヤ, ピエール・ボナール, ケネス・クラーク(比較的大きな系譜の批評家)
影響を与えた人物
現代の美術批評家(複数)

学歴

セント・イグナチウス・カレッジ(リバービュー)
国: オーストラリア
中等教育を受けたカトリック系寄宿学校
シドニー大学
芸術 → 建築 / 芸術学・建築学科(中途離学)
期間: 1950s–1960s
国: オーストラリア
芸術と建築を学んだが、後に批評活動に専念するため中途で学業を離れた

受賞歴

フランク・ジュエット・メイザー賞(美術批評)
1982
主催: カレッジ・アート・アソシエーション(CAA)
結果: 受賞
フランク・ジュエット・メイザー賞(美術批評)
1985
主催: カレッジ・アート・アソシエーション(CAA)
結果: 受賞
ニューヨーク公共図書館 リテラリー・ライオン
1987
主催: ニューヨーク公共図書館
結果: 選出
W. H. スミス 文学賞
1988
対象作品: 『フェイタル・ショア(有罪の海)』
主催: W. H. Smith
結果: 受賞
オーストラリア勲章(オフィサー)
1991
主催: オーストラリア政府
結果: 受章
名誉文学博士(メルボルン大学)
1995
主催: メルボルン大学
結果: 授与
アメリカ芸術科学アカデミー 正員
1996
主催: アメリカ芸術科学アカデミー
結果: 選出
リビング・ナショナル・トレジャー(国民的宝)
1997
主催: オーストラリア・ナショナル・トラスト(メディア投票)
結果: 選出
サンデー・タイムズ 年間作家賞(ロンドン)
2000
主催: The Sunday Times
結果: 受賞
クレウ・デ・サン・ジョルディ(カタルーニャ栄誉)
2006
主催: カタルーニャ政府
結果: 受賞
ニューサウスウェールズ州首相文学賞(ダグラス・スチュワート賞)
2007
対象作品: 『Things I Didn't Know: a Memoir』
部門: ノンフィクション
主催: ニューサウスウェールズ州政府
結果: 受賞
グリエルソン賞(芸術ドキュメンタリー部門)
2009
対象作品: 『The Mona Lisa Curse』
主催: Oxford Film and Television / Channel 4
結果: 受賞
国際エミー賞(芸術番組部門)
2009
対象作品: 『The Mona Lisa Curse』
主催: International Academy of Television Arts & Sciences
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: The Fatal Shore

    イギリスからオーストラリアへの犯罪者移送と植民地建設の過程を克明に描いた歴史大著。囚人の生活や刑罰制度、植民地支配の暴力とその社会的帰結を、文化史的・社会史的視点で広範に検証し、帝国主義の影響を浮き彫りにする。

    植民地主義刑罰史オーストラリア史社会史
  1. 受賞作: American Visions

    アメリカ美術と視覚文化の変遷を通史的に考察する評論集。絵画や表象がいかに国民的アイデンティティや歴史観を形成したかを鋭く分析する。

    美術史文化史アメリカ文化批評

作品

代表作

『新しさの衝撃』

1980年 美術史・テレビドキュメンタリー

印象派以降の近代美術の発展を解説した書籍およびBBCの8部構成テレビシリーズ。近代美術がどのように自然の写実から離れて人間経験の直接的な表現へと変化したかを論じる。

近代美術の変遷芸術と社会の関係
映像化・舞台化
  • [テレビシリーズ] 『新しさの衝撃』(BBC) / Lorna Pegram (1980)

『フェイタル・ショア(有罪の海)』

1986年 歴史・ノンフィクション

イギリスの流刑制度と初期オーストラリア植民の歴史を扱った大著。国際的ベストセラーとなり、オーストラリア史再考の契機となった。

植民史流刑制度の暴力と人権

『アメリカン・ヴィジョンズ』

1998年 美術史・テレビドキュメンタリー

アメリカ美術の歴史を概観する書籍とテレビシリーズ。独自の視点でアメリカ芸術の発展過程を検証している。

アメリカ美術史国家と芸術

『ゴヤ』

2004年 美術史・伝記

スペインの画家フランシスコ・ゴヤを扱った研究書。同名の2002年ドキュメンタリーの関連書でもある。

個人伝記芸術と狂気・政治
映像化・舞台化
  • [テレビドキュメンタリー] 『Goya: Crazy Like a Genius』 (2002)

『Things I Didn't Know: A Memoir』

2006年 回想録・ノンフィクション

自伝的回想録。1999年の自動車事故や作家としての経歴、個人的な出来事を綴る。

回想事故と回復

全著作

  • 『Donald Friend』
  • 『The Art of Australia』
  • 『Heaven and Hell in Western Art』
  • 『The Fatal Shore(フェイタル・ショア)』
  • 『Lucian Freud Paintings』
  • 『The Shock of the New』
  • 『American Visions』
  • 『Goya』
  • 『Things I Didn't Know: A Memoir』
  • 『Rome: A Cultural, Visual and Personal History』

翻案

  • 『The Shock of the New』(BBC、テレビシリーズ)
  • 『American Visions』(テレビシリーズ)
  • 『Goya: Crazy Like a Genius』(テレビドキュメンタリー)
  • 『The Mona Lisa Curse』(テレビドキュメンタリー)

作風・主題

文体
力強く説得力のある批評文体明晰で挑発的、文学的な言葉遣いジャーゴンを排した明快さ
頻出モチーフ
近代美術の歴史的文脈美術と社会・政治の関係伝統と革新の緊張

健康

  • 長年のアルコール乱用
    およそ50年にわたる飲酒歴が報告されている
    健康悪化の一因とされ、晩年の病状悪化に影響したと報じられる
  • 自動車事故による重度外傷・昏睡
    1999(事故)〜2000年頃(回復期)
    1999年の追突事故で重傷を負い、5週間の昏睡を含む長期入院と長期的な回復を余儀なくされた

評価・遺産

ロバート・ヒューズは20世紀後半から21世紀初頭にかけて最も影響力のある美術批評家の一人と見なされる。テレビと著作を通じて広く一般に美術史を紹介し、批評を文学的な領域へ押し上げたという評価を受ける。

関連学会

  • アメリカ芸術科学アカデミー

引用

  • 世界で最も有名な美術批評家
    出典: ロバート・ボイントン(報道・1997年) (1997年)
  • 彼は批評を文学のように見せた
    出典: ジョナサン・ジョーンズ(The Guardian、2012年) (2012年)

豆知識

  • 息子ダントン・ヒューズは2001年に自殺した。
  • 1999年に深刻な自動車事故を起こし、長期の昏睡と回復を経験した。
  • 生涯にわたり数冊の著作と影響力のあるテレビシリーズを制作した。
  • 1991年にオーストラリア勲章(オフィサー)を受章した。