世界・海外・国外の文学賞

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ダフ・クーパー賞

だふ・くーぱーしょう

英語またはフランス語で出版された歴史・伝記・政治学(時に詩)の優れたノンフィクション作品に毎年授与される英国の文学賞。1956年創設。受賞者には『Old Men Forget』の初版本と5,000ポンドおよびPol Rogerのシャンパンが贈られる。

HistoryBiographyPolitical sciencePoetryTravel writingLiterary criticism
創設年
1956
主催
ダフ・クーパー記念基金(Duff Cooper Memorial Fund)。スポンサー: Pol Roger(2013年以降)
カテゴリー
詩・現代詩
選考方式
選考
受賞対象
プロ
開催頻度
年1回
賞のステータス
活動中

説明

ダフ・クーパー賞(Pol Roger Duff Cooper Prize)は、1954年に逝去した英国の政治家・外交官・著述家アルフレッド・ダフ・クーパー(1890–1954)の追悼として設立されたダフ・クーパー記念基金(登録チャリティ番号313572)が1956年に始めた英国の文学賞である。英語またはフランス語で出版された歴史、伝記、旅行記・自然記、政治、詩、文芸批評の最優秀作品に対して年1回授与される。信託は5名の審査員を任命し、そのうち2名はex officio(New College, OxfordのWardenとダフ・クーパーの家族代表)である。受賞者にはダフ・クーパーの自伝『Old Men Forget』の初版本と5,000ポンドの小切手が贈られる。2013年以降はPol Rogerがスポンサーを務め、贈呈式ではシャンパンも提供される。

賞品

主賞品
Duff Cooperの自伝『Old Men Forget』の初版本と金銭賞
賞金
5,000 GBP

選考情報

選考プロセス

審査員の指名
審査員 Duff Cooper Prize Trustが審査員5名を任命。うち2名はex officio(New College, OxfordのWardenとDuff Cooperの家族代表)、残り3名は信託によって指名され任期5年。現在の任命審査員にはMark Amory、Susan Brigden、David Horspoolが含まれる。
候補作の評価
審査員 上記5名の審査員が対象となる英語またはフランス語で出版された作品を検討・議論する。
受賞作の決定と発表
審査員 審査員団
発表 公式サイトおよびプレス/メディアで発表

選考基準

  • 歴史、伝記、政治学、または時に詩に属する作品であること
  • 英語またはフランス語で出版されていること
  • 学術的および文学的な価値が高いこと
  • 該当年度に出版された単著(意義ある著作)であること

関連の賞

  • List of history awards
  • Prizes named after people
  • British literary awards
  • Biography awards
  • Political book awards

公式情報

https://duffcooperprize.org/

過去の受賞者

スー・プライドー すー・ぷらいどー 受賞
Wild Thing: A Life of Paul Gauguin(ワイルド・シング:ポール・ゴーギャンの生涯)

ポール・ゴーギャンの生涯と創作を、渡航や植民地経験、私生活の葛藤と併せて描く大著。芸術的探求と道徳的問題、植民地主義の文脈を見据えつつ、ゴーギャンの創作動機と作品の意味を総合的に再検討する。

伝記美術史ポスト印象派植民地主義芸術と倫理
伝記作家、作家

英国の伝記作家。ニーチェやムンク、ゴーギャンなど芸術家や思想家の伝記で知られ、学術性と読み物性を兼ね備えた著述を行う。

ジュリアン・ジャクソン じゅりあん・じゃくそん 受賞
France on Trial: The Case of Marshal Pétain(France on Trial:ペタン元帥の事件)

ヴィシー政権の指導者ペタン元帥に関する出来事とその法的・道徳的評価を検証する研究。戦時中の政策と戦後の裁き、社会的記憶と責任の問題を史料に基づいて掘り下げ、フランスの戦後処理と歴史認識を問い直す。

フランス史第二次世界大戦政治史記憶史法と倫理
歴史家(フランス現代史)

イギリスの歴史家。フランス現代史の研究で著名であり、人物評伝や政治史の研究で国際的に評価されている。

アンナ・キー あんな・きー 受賞
The Restless Republic: Britain without a Crown(レストレス・リパブリック:王冠なき英国)

王権と市民政治の緊張を通じて英国の政治的アイデンティティを問い直す歴史論。王冠が欠けるという視点から、政治制度・公共生活・市民意識の変容を歴史的事例を通じて検証し、近代英国の多面的な姿を浮き彫りにする。

歴史英国史政治思想近代史
歴史家、作家

英国の歴史家で、建築史や文化史を含む一般向け歴史書を多数執筆。王室や公共史に関する研究・解説で知られる。

マーク・マザワー まーく・まざわー 受賞
The Greek Revolution: 1821 and the Making of Modern Europe(ギリシャ革命:1821年と近代ヨーロッパの形成)

1821年のギリシャ独立闘争を中心に、革命が地中海世界と欧州諸国の政治秩序やナショナリズムの形成に与えた影響を多角的に検討する。国際関係や文化的交流の側面も含め、近代ヨーロッパの構図を再評価する。

歴史ギリシャ史ナショナリズム近代化国際史
歴史家

英国の歴史家で、ギリシャ史や近代ヨーロッパ史を専門とする。政治史・国際史に関する幅広い研究で知られる。

ジュディス・ヘリン じゅでぃす・へりん 受賞
Ravenna: Capital of Empire, Crucible of Europe(ラヴェンナ:帝国の首都、ヨーロッパのるつぼ)

古代末期から中世にかけてのラヴェンナの政治的・宗教的・文化的役割を論じる研究。ビザンツと西欧の交差点としての都市の建築やモザイク、行政史を通じて、地中海世界とヨーロッパ形成の歴史的意義を明らかにする。

歴史ビザンツ研究建築史文化交流
歴史家(ビザンツ研究)

ビザンツ帝国と中世地中海世界の研究で著名な英国の歴史家。建築史や文化史に関する学術的・一般向け著作を多数執筆している。

ジョン・バートン じょん・ばーとん 受賞
A History of the Bible(聖書の歴史)

聖書がどのように成立し、編纂され、翻訳・受容されてきたかを史料に基づいて概観する通史。写本と翻訳の歴史、宗教共同体における解釈の変遷を丁寧に追い、聖書というテキストの生成と影響を分かりやすく説明する。

宗教史聖書学テキスト史受容史
神学者、聖書学者

英国の神学者・聖書学者。聖書の成立過程や解釈史に関する研究・著作を行い、学術的なテキスト批評と一般向け解説の双方で知られる。

ジュリアン・ジャクソン じゅりあん・じゃくそん 受賞
A Certain Idea of France: The Life of Charles De Gaulle(ある種のフランス観:シャルル・ド・ゴールの生涯)

シャルル・ド・ゴールの生涯と政治理念を、20世紀フランス史の文脈で精緻に描く評伝。抵抗運動から第五共和政成立に至る決断と国家観を詳細な史料に基づき再検討し、人物像と時代精神を照らし出す。

伝記フランス史政治史第二次世界大戦
歴史家(フランス現代史)

イギリスの歴史家。フランス現代史、特に20世紀の政治史に関する著作で知られ、ド・ゴールなどの人物評伝で高い評価を受ける。

アン・アップルバウム あん・あっぷるばうむ 受賞
Red Famine: Stalin's War on Ukraine(レッド・フェイム:スターリンのウクライナに対する戦争)

1932–33年のウクライナ大飢饉(ホロドモール)を中心に、スターリン政権による食糧政策と政治的弾圧の過程を公文書・証言を用いて再構成する研究。飢饉の規模と国家の関与を明らかにし、記憶と責任の問題を問い直す力作。

歴史政治史ウクライナ史人道的危機スターリン主義
1964-07-25 / ジャーナリスト、歴史家、作家

アメリカ出身のジャーナリスト・歴史家。東欧・ロシア研究や独裁体制の分析で国際的に知られ、一般向けと学術向け双方の著作で高い評価を受ける。

クリストファー・デ・ハメル くりすとふぁー・で・はめる 受賞
驚くべき写本との出会い(Meetings with Remarkable Manuscripts)

著者が世界各地で出会った中世写本を巡る紀行とエッセイ。写本の制作技法や装飾、写字生や所蔵者の逸話を豊富な図版とともに紹介し、写本の美術的・文化的価値と保存の意義を平易に伝える一冊。

写本中世史書誌学文化史
写本研究者、図書館員

イギリスの写本研究者。中世写本の専門家として図書館に勤務し、一般読者向けにも写本の歴史や美術性を紹介する著作で知られる。

イアン・ボストリッジ いあん ぼすとりっじ 受賞
Schubert's Winter Journey: Anatomy of an Obsession

シューベルトの歌曲集『冬の旅』を演奏者の視点から詳細に分析した研究書。詩と音楽の関係、解釈史、演奏における表現の課題を自身の歌唱経験や音楽学的知見を織り交ぜて論じ、楽曲の心理的・音楽的構造を明らかにする。

音楽学歌曲シューベルト演奏解釈芸術論
テノール歌手・作家

国際的に活躍するイギリスのテノール歌手であり、音楽評論や音楽史の著作も手がける。シューベルト歌曲の解釈や演奏で知られる。

パトリック・マクギネス ぱとりっく まくぎねす 受賞
Other People's Countries: A Journey into Memory

個人的な記憶と家族史を軸にした回想録で、ヨーロッパ各地での体験や言語的・文化的境界で育った記憶が綴られる。歴史と個人史が交差する場面を詩的な文体で描き、記憶・移動・アイデンティティの問題を鋭く考察する。

回想録記憶ヨーロッパアイデンティティ家族史
詩人・作家・学者

詩人であり小説家・学者としても活動する作家。記憶や場所、言語の交差を主題にした作品で知られ、回想録や詩作で高い評価を得ている。

ルーシー・ヒューズ=ハレット るーしー ひゅーず=はれっと 受賞
The Pike: Gabriele D'Annunzio, Poet, Seducer and Preacher of War

イタリアの詩人・政治家ガブリエーレ・ダンヌンツィオの生涯を、詩作や恋愛、政治的行動を通じて多面的に描く伝記。文学的才能とカリスマ性がナショナリズムや軍事行動にどう結びついたかを精緻に追い、20世紀初頭のイタリア文化と政治を浮き彫りにする。

伝記文化史イタリア史ナショナリズム芸術と政治
文化史家・作家

文化史や伝記を手がける批評家・作家。芸術家や文化的な巨人の人生を文学的かつ歴史的に描き出す作風で知られる。

スー・プライドー すー ぷらいどー 受賞
Strindberg: A Life

スウェーデンの劇作家オーギュスト・ストリンドベリの生涯と作品世界を深く掘り下げる評伝。個人的な狂気や複雑な私生活、宗教やオカルトへの関心、劇作における革新性と社会的反発を一次資料で丹念に再構築し、近代演劇における彼の位置を立体的に描出する。

伝記演劇史スウェーデン文学精神分析文化史
伝記作家

北欧や文化史を題材に伝記を執筆する作家。詳細な一次資料調査を基にした人物評伝で評価される。

ロバート・ダグラス=フェアハースト ろばーと だぐらす=ふぇあはーすと 受賞
Becoming Dickens: The Invention of a Novelist

チャールズ・ディケンズの初期生涯と作家としての形成過程を丹念に追う伝記。少年時代の労働や新聞記者経験、家族や時代背景が作品に与えた影響を分析し、ディケンズという作家像の誕生を歴史的かつ文学史的に明らかにする。

文学史ディケンズ研究ヴィクトリア朝伝記作家論
文学研究者・作家

ヴィクトリア朝文学の研究者で、チャールズ・ディケンズの伝記や文学史的研究で知られる作家。文学的分析と伝記的叙述を融合させる手法で評価される。

サラ・ベイクウェル さら べいくうぇる 受賞
How to Live: A Life of Montaigne in One Question and Twenty Attempts at An Answer

モンテーニュの『随想録』を出発点に「いかに生きるか」という一つの問いを20の切り口で考察する伝記的エッセイ。モンテーニュの思索、私生活、友情や死生観を現代的に読み直し、哲学的思索を日常の実践として示す親しみやすい案内書である。

哲学史伝記モンテーニュエッセー生き方
作家・伝記作家

哲学や思想史を平易に紹介する作家。モンテーニュや哲学者の伝記的エッセイで知られ、学術的知見を親しみやすく伝える文体が特徴。

ロバート・サービス ろばーと さーびす 受賞
Trotsky: A Biography

レフ・トロツキーの生涯と思想を史料に基づき詳述する評伝。革命運動での活動、ボリシェヴィキ内の権力闘争、流刑や亡命生活、スターリンとの対立、メキシコでの最期に至る経緯を通じ、20世紀初頭のロシア政治と革命のダイナミズムを明らかにする。

ロシア革命伝記政治史追放と暗殺
歴史家

ロシア・ソ連史を専門とする歴史家。革命、スターリン期、ロシアの指導者たちを扱った複数の伝記・研究で国際的に知られる。

カイ・バード かい ばーど 受賞
American Prometheus: The Triumph and Tragedy of J. Robert Oppenheimer

J. ロバート・オッペンハイマーの生涯を描く決定版伝記。マンハッタン計画での科学的・組織的役割、戦後の安全保障政策と政治的追及、個人的葛藤を豊富な一次資料で再構築し、科学者と国家、倫理の関係を深く検証する。

伝記科学史核兵器マンハッタン計画冷戦
伝記作家・ジャーナリスト

米国の伝記作家・ジャーナリスト。国際政治・現代史を題材にした伝記や評論で知られ、比類なき一次資料調査に定評がある。

マーティン・J・シャーウィン まーてぃん じぇい しゃーうぃん 受賞
American Prometheus: The Triumph and Tragedy of J. Robert Oppenheimer

J. ロバート・オッペンハイマーの生涯を描く決定版伝記。マンハッタン計画での科学的・組織的役割、戦後の安全保障政策と政治的追及、個人的葛藤を豊富な一次資料で再構築し、科学者と国家、倫理の関係を深く検証する。

伝記科学史核兵器マンハッタン計画冷戦
歴史家・伝記作家

核兵器史と科学政治を研究した米国の歴史家。オッペンハイマー伝を共著し、科学と政策の交錯を明らかにした業績で評価された。

グラハム・ロブ ぐらはむ ろぶ 受賞
The Discovery of France

フランス各地を歴史・文化の視点で踏査し、地方の習俗や方言、道や市場の変遷を通して近代フランス国家の成立を追うノンフィクション。広範なフィールドワークと一次資料をもとに、中央集権と地域文化の緊張、国民意識の形成過程を再検討し、既成のフランス像に新たな視角を与える。

フランス史地域文化国民形成地理史旅行記
作家・歴史研究者

フランスの地域史や文化史を鋭く描く英国の作家・史家。現地踏査と豊富な一次資料による地域史再評価で知られる。

ウィリアム・ダルリンプル うぃりあむ だるりんぷる 受賞
The Last Mughal: The Fall of a Dynasty, Delhi 1857

1857年のインド大反乱をデリーと最後のムガル皇帝バハードゥル・シャー二世の視点から描く歴史書。現地資料や目撃談を丹念に掘り起こし、戦闘や略奪、英国の報復処刑や疫病・飢饉による市民の苦難を克明に再構成し、ムガル王朝の崩壊と植民地支配への転換を文化的・政治的観点から浮き彫りにする。

インド史ムガル帝国植民地主義反乱帝国の崩壊
歴史家・作家

インド史や帝国史を専門とする英国の歴史家・作家。現地調査と豊富な一次資料の活用を通じ、ムガル朝や英領インドを扱った叙述的歴史書で国際的に評価されている。

Maya Jasanoff 受賞
Edge of Empire: Conquest and Collecting on the Eastern Frontiers of the British Empire

大英帝国の東方辺境における征服と収集(美術品・標本など)を手がかりに、帝国が知識と権力をどのように構築したかを考察する研究。文化的接触、略奪、コレクションの役割が帝国の記憶と支配に与えた影響を分析する。

植民地主義文化史帝国史コレクション
歴史家・学者

アメリカの歴史家。帝国史や文化史に関する新しい視角での研究で高い評価を受けている。

Mark Mazower 受賞
Salonica, City of Ghosts: Christians, Muslims and Jews, 1430-1950

テッサロニキ(サロニカ)の長期的都市史を通じて、多様な宗教・民族の共生と対立、経済・文化の変容を描く。ユダヤ人、ムスリム、キリスト教徒が交錯する都市の社会構造とその変遷を豊富な史料で検証する。

都市史多文化共生バルカン史ユダヤ史
歴史家

イギリスの歴史家。バルカンやギリシャを含む近代ヨーロッパ史の研究で知られる。

Gulag: A History

ソ連の強制収容所システム(グラグ)の成立と運営、被収容者の経験を多角的に描き出す包括的な歴史。国家の抑圧機構、経済的側面、個人の証言を織り交ぜ、制度としての暴力の実相を明らかにする。

ソ連史グラグ人権政治史
ジャーナリスト・歴史家

アメリカのジャーナリスト兼歴史家。共産主義体制と東欧史の研究・報道で国際的に知られる。

Jane Ridley 受賞
The Architect and His Wife

建築家とその妻の関係を軸に、創作過程と私生活の相互作用を描く伝記。主要作品や設計思想を夫妻の人生史と結びつけて再構築し、建築史と個人史の交錯を詳細な一次資料で明らかにする。

建築史伝記近現代建築人物史
歴史家・伝記作家

イギリスの歴史家。建築や公的人物の伝記執筆で知られる。

Peacemakers: The Paris Peace Conference of 1919 and Its Attempt to End War

1919年のパリ講和会議を中心に、戦後秩序の構築とその限界を詳述する研究。ウィルソンやクレマンソーらの交渉、領土や賠償問題、新たな国際機構の模索がどのように将来の紛争に影響したかを、外交交渉の過程を辿りつつ明快に論じる。

第一次世界大戦外交史国際関係和平
歴史家(国際史・外交史)

カナダ出身の歴史家。国際史・外交史の研究で知られ、第一次世界大戦後の和平過程などを詳細に論じる。

John Maynard Keynes

ジョン・メイナード・ケインズの生涯と経済思想を包括的に論じる伝記。理論的業績の形成過程、政策参与としての役割、世界恐慌や戦間期における影響、ケインズ経済学が現代に与えた意義を歴史的文脈で描き出す。

経済史ケインズ経済学伝記政策史
経済史家・伝記作家

英国の経済史家・伝記作家。ケインズに関する大著で知られ、経済思想の歴史的検証を行っている。

King Leopold's Ghost: A Story of Greed, Terror and Heroism in Colonial Africa

ベルギー王レオポルド2世の支配下にあったコンゴ自由国における搾取と暴虐を告発する歴史書。先住民の強制労働や資源の略奪、国際社会の対応の遅れと抵抗の物語を通して、植民地主義の残虐性とその長期的影響を明らかにする。

植民地主義コンゴ史人権近現代史
作家・ジャーナリスト

アメリカの作家・ジャーナリスト。歴史や社会問題を扱うノンフィクションで知られる。

Coleridge: Darker Reflections

サミュエル・テイラー・コールリッジの内面的軌跡を深く掘り下げる伝記。創作と思想、麻薬依存や精神的葛藤、友情と家族関係を織り交ぜ、詩人としての業績が個人史とどう結びつくかを繊細に描き出す。

文学史ロマン主義伝記
伝記作家・文学史家

イギリスの伝記作家・文学史家。ロマン主義詩人の伝記で高い評価を受けている。

James Buchan 受賞
Frozen Desire: An Inquiry into the Meaning of Money

貨幣の意味と人間の欲望を歴史的・哲学的に問う論考。貨幣の起源と信用の形成、金融制度と倫理、貨幣観が社会や個人の行動をどう規定してきたかを事例と思想史を交えて論じ、現代の金融文化への示唆を示す。

金融史経済思想貨幣論社会史
作家・歴史家

イギリスの作家・歴史家。小説やノンフィクションを手掛け、歴史と現代問題を繋ぐ著作で知られる。

Thomas Cranmer: A Life

イングランド宗教改革期の大主教トマス・クランマーの生涯を詳細に描く決定版的伝記。国家と信仰の交差点で揺れ動く信条、王権との複雑な関係、教義形成への寄与、そして迫害と殉教に至る経緯を豊富な一次資料で再構成する。

宗教改革教会史イングランド史伝記
歴史学者(宗教史)

イギリスの宗教史学者。教会史や宗教改革の研究で知られ、学術書と一般向け著作の両面で評価されている。

ギッタ・セレニー ぎった せれにー 受賞
Albert Speer: His Battle with Truth

アルベルト・シュペーアの生涯と戦後の自己弁護を徹底的に検証した調査的伝記。戦時中の役割や責任を問い、証言や資料を積み上げながら記憶と真実の乖離、戦後の責任回避の問題を深く掘り下げる。

伝記ナチス戦争犯罪記憶の政治
ジャーナリスト、伝記作家

オーストリア出身のジャーナリスト・伝記作家。戦争犯罪や戦後の記憶に関する実証的な取材と分析で国際的に評価される。

デイヴィッド・ギルモア でいゔぃっど ぎるもあ 受賞
Curzon: Imperial Statesman

ジョージ・ナサニエル・カージョン(第1代カージョン伯)の生涯と外交・帝国政策を扱う伝記。特にインド総督としての統治や国際外交における役割、帝国主義の理念と矛盾を史料に基づいて検証する政治伝記である。

伝記外交史帝国史インド史
歴史家

英国の歴史家。帝国史や外交史を専門とし、政治家や統治者の伝記的研究で知られる。

ジョン・キーガン じょん きーがん 受賞
A History of Warfare

古代から現代に至る戦争の歴史を、戦術・技術・兵士の経験・社会的影響という多角的な視点から総覧した通史。戦闘の性格の変化や軍事思想、国家と戦争の関係を豊富な事例で比較分析する。

軍事史戦争研究戦術社会史
軍事史家

英国の軍事史家。戦争の歴史や戦術・兵站に関する著作で国際的に知られ、学術と一般読者の橋渡しを行った。

ピーター・ヘネシー ぴーたー へねしー 受賞
Never Again: Britain, 1945-1951

1945年から1951年の英国政治と社会変容を史料に基づき分析する政治史。戦後の労働党政権による福祉国家建設、経済再建、外交政策の転換を中心に、近代英国の制度的・社会的再構築を描く。

政治史戦後史英国史社会政策
歴史家、政治評論家

英国の現代政治史家・評論家。戦後英国史や政府史に関する研究で知られ、政策史の視点から政治変動を分析する。

レイ・モンク れい もんく 受賞
Ludwig Wittgenstein: The Duty of Genius

ルートヴィヒ・ヴィトゲンシュタインの思想と生涯を、哲学的議論と個人史の双方から精緻に追った評伝。教育や戦時経験、言語哲学に至る思想形成の過程を掘り下げ、彼の天才性と複雑な人間性を浮かび上がらせる。

哲学伝記言語哲学思想史
哲学者、伝記作家

哲学者で伝記作家。ヴィトゲンシュタインなどの思想家の伝記で知られ、思想史の文脈で人物像を描く力量に定評がある。

ヒュー・セシル ひゅー せしる 受賞
Clever Hearts: Desmond and Molly Maccarthy: A Biography

デズモンドとモリー・マッカーシー夫妻の生涯と知的活動を並行して描く二重伝記。夫妻の文学的貢献や批評活動、社交界での役割、個人的関係と時代背景を通して20世紀英文学界の人間関係と文化的潮流を再評価する。

伝記英文学史文化史人物史

英国の著者。デズモンドとモリー・マッカーシーの伝記を共著で手がけた。

ミラベル・セシル みらべる せしる 受賞
Clever Hearts: Desmond and Molly Maccarthy: A Biography

デズモンドとモリー・マッカーシー夫妻の生涯と知的活動を並行して描く二重伝記。夫妻の文学的貢献や批評活動、社交界での役割、個人的関係と時代背景を通じて英文学界の人間関係を浮き彫りにする。

伝記英文学史文化史

著者・共著者。デズモンドとモリー夫妻の伝記で共著として受賞に寄与した。

イアン・ギブソン いあん ぎぶそん 受賞
Federico Garcia Lorca

フェデリコ・ガルシア・ロルカの詩作と演劇、私生活、そしてスペイン内戦下での死に至る経緯を、豊富な資料と証言に基づき再構成した長篇伝記。アンダルシアの民俗性とモダニズムの融合、政治的運命を生きた芸術家像を描く。

伝記スペイン史内戦文化史
歴史家、伝記作家

スペイン近現代史や文化を専門とする研究者・伝記作家。ロルカなどスペインの文学者に関する詳細な伝記で知られる。

ハンフリー・カーペンター はんふりー かーぺんたー 受賞
A Serious Character: The Life of Ezra Pound

エズラ・パウンドの詩業と政治的生涯を包括的に描く評伝。初期の実験的詩作からイタリア滞在中の政治的支持、戦後の評価に至るまで、文学史的意義と道徳的論争を丁寧に検証し、人物の複雑性を照らし出す。

伝記近代文学政治と文学
伝記作家、作家

イギリスの伝記作家・作家。児童文学や著名人の伝記を手がけ、文学者や文化人の評伝で広く知られる。

ロバート・ヒューズ ろばーと ひゅーず 受賞
The Fatal Shore

イギリスからオーストラリアへの犯罪者移送と植民地建設の過程を克明に描いた歴史大著。囚人の生活や刑罰制度、植民地支配の暴力とその社会的帰結を、文化史的・社会史的視点で広範に検証し、帝国主義の影響を浮き彫りにする。

植民地主義刑罰史オーストラリア史社会史
美術批評家、作家

オーストラリア出身の美術批評家・作家。美術評論や文化史的著作で知られ、植民地史に関する大著でも高い評価を受ける。

アラン・クロフォード あらん くろふぉーど 受賞
C. R. Ashbee: Architect, Designer, and Romantic Socialist

チャールズ・ロバート・アシュビーの生涯と業績を詳述する評伝。アーツ・アンド・クラフツ運動やギルド・オブ・ハンディクラフトへの関与、建築・家具・工芸におけるデザイン思想、社会主義的な美術観や職人復興の試みが、豊富な史料をもとに総合的に論じられる。また、産業化への反発が近代デザイン史に与えた影響も検証する。

建築史アーツ・アンド・クラフツ伝記デザイン史
建築史家

建築史やデザイン史の研究者。アーツ・アンド・クラフツ運動や19-20世紀の建築・工芸に関する研究で知られ、C. R. アシュビーに関する評伝を執筆した。

アン・スウェイト あん すうぇいと 受賞
Edmund Gosse: A Literary Landscape, 1849–1928

エドマンド・ゴスの生涯と文学活動を通じて、ビクトリア期から20世紀初頭の文学的・文化的風景を描く伝記。ゴスの私的回想や文壇での役割を手がかりに、時代の文化変動と作家の位置づけを考察する。

伝記ヴィクトリア文学文学史文化史
伝記作家

伝記や文学史に関する著作で知られる作家。人物の私生活と作品の関係を織り交ぜた読みやすい伝記で評価されている。

ヒラリー・スパーリング ひらりー すぱーりんぐ 受賞
Ivy When Young: The Early Life of Ivy Compton-Burnett 1884-1919

作家アイヴィー・コンプトン=バーネットの1884年から1919年までの幼年期・青年期に焦点を当てた伝記。家庭環境や教育、初期の文学的影響を丹念に描き、後の独特な作風がいかに形成されたかを明らかにする。

伝記女性作家史ヴィクトリア文学文学史
伝記作家

文学者の伝記執筆で知られる英国の作家。綿密な取材と共感的な筆致で作家の生涯と作品世界を描き出す。

ピーター・ポーター ぴーたー ぽーたー 受賞
Collected Poems

ピーター・ポーターの長年の詩作を集成した代表的な詩集。異邦感、社会批評、ユーモアとアイロニーを織り交ぜた作品群を通じて、彼の詩的発展と主題の多様性を概観できる一冊である。

移民文学近現代詩文化批評
詩人

オーストラリア出身で英国を拠点に活躍した詩人。鋭い社会観察とウィットに富む言語運用で知られ、国際的にも評価された。

リチャード・エルマン りちゃーど えるまん 受賞
James Joyce

ジェイムズ・ジョイスの生涯と文学世界を総合的に描いた代表的伝記。『ユリシーズ』や『フィネガンズ・ウェイク』などの創作過程、言語実験、私生活や健康問題を豊富な史料で再構築し、ジョイス研究の基礎となる一冊である。

伝記モダニズム文学研究ジェイムズ・ジョイス
文学評論家・伝記作家

近代文学、特にモダニズム作家の伝記研究で知られる批評家。豊富な一次資料と精緻な文学分析に基づく伝記は高く評価される。

ヴィクトリア・グレンディニング びくとりあ ぐれんでぃにんぐ 受賞
Edith Sitwell: A Unicorn Among the Lions

エディス・シットウェルの生涯と芸術活動を描いた伝記。独特な舞台性や家族関係、モダニズムとの関わりを丁寧に描写し、詩人としての公的像と私的葛藤を併せて浮き彫りにする。

伝記モダニズム文学史
作家・伝記作家

幅広い伝記作品で知られる英国の作家。文学人物の人間像と社会的背景を織り込みながら、読みやすく深みのある伝記を書くことで評価されている。

ロバート・バーナード・マーティン ろばーと ばーなーど まーてぃん 受賞
Tennyson, The Unquiet Heart

アルフレッド・テニスンの生涯と詩作を丹念に追った伝記。私生活、恋愛や信仰、社会的評価が詩風に与えた影響を分析し、代表作の成立過程と詩人の内的葛藤を明らかにする。

伝記文学史ヴィクトリア朝
文学研究者・伝記作家

ヴィクトリア朝文学や詩人の伝記研究を手掛けた学者。詩人の私生活と作品の関係性を重視した詳細な伝記で評価される。

ジェフリー・ヒル じぇふりー ひる 受賞
Tenebrae

宗教的・道徳的主題や歴史的記憶を重層的に扱う詩集。難解な象徴、厳密な形式感、強い知的引用が交錯し、罪と贖罪、言語の限界と可能性を巡る深い思索を展開する作品群を収める。

宗教歴史近現代詩
詩人

高度に知的で引用や歴史的示唆に富む詩作で知られる英国の詩人。宗教・歴史・倫理を巡る深い洞察と厳格な言語感覚が特徴である。

マーク・ジルアード まーく じるあーど 受賞
Life in the English Country House

イングランドのカントリーハウスの建築・内装・庭園と、それを取り巻く階級・生活文化の歴史的変遷を描く研究。所有者や使用人の生活、経済基盤、社会的役割を踏まえつつ、邸宅が地域社会と国民文化に果たした影響を明らかにする。

建築史社会史イギリス史文化史
建築史家・作家

イギリスの建築史家で、カントリーハウスや社会史を結びつけた著作で知られる。建築と生活文化の関係を詳細に記述する。

E. R. ドッズ いーあーる どっず 受賞
Missing Persons

ギリシャ古典文学や神話に関する論考を集めたエッセイ集。人物像の構築や神話の象徴性、古代社会の精神性に関する文献学的・思想史的考察を通して、個々のテクストが持つ文化的意味を再評価する。

古典文学ギリシャ文学神話研究文献学
古典学者

古代ギリシャ文学・思想の研究で知られる古典学者。詩歌・神話・思想史を横断する解釈で評価された。

デニス・マックスミス でにす まっくすみす 受賞
Mussolini's Roman Empire

ムッソリーニ政権下のイタリアにおける「ローマ帝国」的イメージの構築とその政治的実践を追跡する研究。外交・植民地政策、文化的プロパガンダ、国内統制の仕組みを一次資料に基づいて丁寧に分析し、ファシズムの実態と限界を明らかにする。

イタリア史ファシズム政治史20世紀ヨーロッパ
歴史家

イタリア近現代史を専門とする英国の歴史家。ムッソリーニや近代イタリアの政治・文化を精緻に分析した著作で国際的に評価された。

Seamus Heaney 受賞
North

1975年刊行の代表詩集。古代の神話や泥炭塚(bog bodies)などのモチーフを通じて北アイルランドの暴力と歴史を重層的に描き、個人と共同体の記憶、言語の力を探る作品群を収める。

歴史と記憶北アイルランド神話
詩人

北アイルランド出身の詩人。歴史と記憶、地域の暴力を詩的に探求し、後にノーベル文学賞を受賞した(1995年)。

Wilfred Owen

ウィルフレッド・オーエンの伝記研究。戦場体験と詩作の関係を詳細に追い、手紙や未刊詩を含む資料に基づいて詩人の精神史と文学的価値を再評価する学術的かつ読みやすい伝記。

伝記第一次世界大戦文学史
詩人、伝記作家

英国の詩人・学者で、第一次世界大戦詩人の研究と伝記で知られる。文学史的な編纂・注釈作業にも従事した。

Alexander the Great

アレクサンドロス大王の生涯と遠征を古代資料に基づき再検討した歴史書。軍事的戦略や帝国形成、文化交流の影響を総合的に分析し、人物評伝と軍事史を兼ね備えた叙述を目指す。

古代史軍事史伝記地中海世界
古代史家、歴史学者

古代ギリシア・ヘレニズム史の研究で知られる歴史学者。古典研究と一般読者向け歴史書の執筆で著名。

Quentin Bell 受賞
Virginia Woolf

ヴァージニア・ウルフの包括的伝記。家族関係や精神史、創作過程を詳細に描き、個人的資料や家族の記憶を活かしてウルフの生涯と作品を総合的に再構築する。

伝記近代文学ブルームズベリー女性作家史
美術史家、伝記作家

美術・文学の分野で活動した著述家。ヴァージニア・ウルフやブルームズベリー・グループに関する研究で知られる。

Discoveries of Bones and Stones

自然や考古学的遺物をめぐる随筆・詩を収めた作品。骨や石といったモチーフを通して時間の層や自然と人間の営みを詩的に描写し、観察と歴史感覚の交差を探る。

自然考古学随筆
詩人、批評家

英国の詩人・評論家・自然観察家。自然や美術、文化に関するエッセイと詩作で知られる。

Enid McLeod 受賞
Charles of Orleans: Prince & Poet

シャルル・ド・オルレアン(15世紀フランスの王子で詩人)の生涯と詩作を扱った伝記・研究書。政治的背景や捕虜時代の詩作を史料に基づいて分析し、詩の注釈や翻訳も含めて当時の宮廷文化を再構成する。

伝記中世史翻訳
歴史研究者

中世フランス文学・歴史の研究者。王侯や宮廷文化に関する研究で知られる。

John Gross 受賞
The Man of Letters

作家と文学の社会的役割を論じる評論・随想集。作家・批評家の職業倫理や文学伝統の継承、文学の公共性について洞察を示し、20世紀の文学的問題を批評的に考察する論考を収録している。

文学批評随想文芸史作家論
文学評論家、編集者、作家

英国の文学評論家・編集者。文学史や批評を通じて英国文壇に影響を与えた。

Roy Fuller 受賞
New Poems

ロイ・ファラーの詩集で、日常、記憶、倫理的省察を題材にした詩を収める。形式的な整えと語感への配慮が特徴で、現代生活の細部を詩的に描写しながら普遍的な人間性を探る作品群。

現代生活記憶人間性
詩人、作家

イギリスの詩人・作家。形式への造詣と抒情性を併せ持つ詩風で知られる。

J. A. Baker 受賞
The Peregrine

著者が英国の荒野でハヤブサ(peregrine)を執拗に観察し記した自然観察記。詳細で詩的な描写を通して野生への執着、観察者と自然の交感、破壊と美の両義性を深く描き出す作品と評価される。

自然観察鳥類詩的散文孤独
作家(自然観察記の著者)

英国の自然作品作家。日常的な野外観察を詩的な散文で記す作風で知られる。

The Continent of Circe

ニラッド・C・チャウドリによる文化論的エッセイ集。ヨーロッパの歴史や習俗を比較文化的な視点から考察し、文明論・社会批評を行う。個人的観察と学識を融合させ、近代社会の諸相を歴史的文脈で掘り下げる。

文化論歴史文明批評エッセイ
作家、文化評論家

インド出身の英語作家・文化評論家。植民地期と近代文化に関する随筆や文化史的考察で知られる。

ジョージ・ペインター じょーじ ぺいんたー 受賞
Marcel Proust

マルセル・プルーストの生涯と文学世界を総合的に論じた評伝。作家の私生活や作品の主題・技法を詳述し、プルースト研究の重要な基礎資料となる詳細な分析を提供する。

文学伝記フランス文学近代文学
伝記作家・翻訳家

英国の伝記作家。マルセル・プルーストの評伝で知られ、文学研究に貢献した。

アイヴァン・モリス あいゔぁん もりす 受賞
The World of the Shining Prince

『源氏物語』を中心に平安時代の宮廷文化を西洋の読者向けに紹介する文化史。雅な美意識、儀礼、恋愛観や社会構造を文献と文学作品から解説し、当時の生活と思想を再構成する。

日本文学源氏物語平安時代文化史
日本学者・翻訳家・作家

日本文化と文学を英語圏に紹介した学者・翻訳家。平安時代や古典文学の研究・翻訳で知られる。

アイリーン・ワード あいりーん わーど 受賞
John Keats: The Making of a Poet

ジョン・キーツの青年期と詩人としての形成過程に焦点を当てた詳細な伝記。生涯の出来事と詩作の進化を結び付け、感性と技法の形成過程を丁寧に描出する研究的著作である。

伝記英文学ロマン主義
文学研究者・伝記作家

アメリカの文学研究者。ジョン・キーツに関する伝記研究で高い評価を得た。

マイケル・ハワード まいける はわーど 受賞
The Franco-Prussian War

1870–71年の普仏戦争を体系的に分析した歴史研究。政治的背景、軍事作戦、主要な戦闘や指導者の決定、戦後のヨーロッパ秩序への影響を史料に基づき検討する学術的著作。

戦争史普仏戦争19世紀ヨーロッパ軍事史
歴史家・軍事史家

英国の軍事史家。戦略史や戦争の思想に関する研究で知られ、教育・研究の両面で高い評価を受けた。

ジョスリン・ベインズ じょすりん べいんず 受賞
Joseph Conrad

ジョセフ・コンラッドの生涯と作品を扱った伝記的研究。作家の背景や航海経験、作品に現れる主題を整理し、文学的評価と史的文脈を結びつけて論じる一冊。

文学伝記近代英文学作品論
文学研究者・伝記作家
アンドリュー・ヤング あんどりゅー やんぐ 受賞
Collected Poems

長年の詩作を収めた詩集。自然や宗教、内省を題材にした抒情的な詩群を集成し、作者の詩風と成熟を概観できる作品集である。

抒情自然宗教
詩人

スコットランド出身の詩人。自然や精神性、日常の観察をテーマにした抒情詩で知られ、翻訳や評論も手掛けた。

パトリック・リー・ファーモア ぱとりっく りー ふぁーもあ 受賞
Mani: Travels in the Southern Peloponnese

ギリシャ・ペロポネソス半島南部のマニ地方を巡る旅行記。地形や伝承、住民の暮らしを歴史的背景とともに描写し、地域文化への深い洞察と生き生きとした風土記を呈示する。

旅行記ギリシャ地域文化風土記
旅行作家・作家

英国の旅行作家。長期の徒歩旅行や現地での観察を基にした緻密な旅行記で知られ、ギリシャや東欧を題材にした作品が高く評価される。

ジョン・ベッジャマン じょん べっじゃまん 受賞
Collected Poems

長年の詩作を集成した詩集。英国の風景や日常生活、建築物への眼差しと郷愁を帯びた抒情が特徴で、作者の代表作を網羅している。

イギリス文化郷愁建築・風景
詩人・文芸評論家

英国を代表する詩人の一人。日常や風景、建築への愛着を詩的に表現し、国民的人気を博した。放送活動や文化財保護への関与でも知られる。

ローレンス・ダレル ろーれんす だれる 受賞
Bitter Lemons

作者がキプロスで過ごした経験を綴った回想録。島の風土や人々との交流、植民地支配下で高まる政治的緊張を背景に、日常の観察とユーモア、郷愁を交えて描く作品。

回想録キプロス植民地主義文化観察
小説家・詩人・旅行作家

イギリス出身の作家。地中海や中東を舞台にした作品群や自伝的な回想録で知られ、『アレクサンドリア四重奏』などが代表作。

アラン・ムーアヘッド あらん むーあへっど 受賞
Gallipoli

第一次世界大戦のガリポリの戦役を現地取材と一次資料に基づき叙述した戦史的ルポルタージュ。連合軍とオスマン帝国の交戦、兵士の日常や作戦上の失敗を克明に描き、戦争の悲劇と戦術的教訓を伝える。

第一次世界大戦戦史軍事史ルポルタージュ
ジャーナリスト・ノンフィクション作家

オーストラリア出身のジャーナリスト兼ノンフィクション作家。戦場取材を通じた戦史や旅行記で知られ、一般向けの歴史描写に定評がある。