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受賞作: Death of a Naturalist
『Death of a Naturalist』は、少年時代の自然観察と成長に伴う喪失を描いた詩集。田舎の生態や記憶を繊細に詩化し、個人的な経験から普遍的な感情を引き出す代表作である。
自然成長記憶アイデンティティ
シーモス・ヒーニー
シーモス・ヒーニー
Seamus Heaney
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1939-04-13 (タムニアラン(キャッスルドーソン近郊)、ロンドンデリー県、北アイルランド)
- 死没
- 2013-08-30 (ブラックロック・クリニック、ダブリン、アイルランド) 74歳
- 国籍
- アイルランド
- 言語
- 英語
- 宗教
- ローマ・カトリック
- 居住地歴
- ベルラヒー(故郷) → ウィックロー(1972年移住) → サンドマウント(ダブリン、1976–2013) → アメリカ合衆国(ハーバード等、1981–2006期間滞在)
経歴
- 職業
- 詩人, 劇作家, 翻訳者, 大学教員
- 活動期間
- 1966年〜2013年
- 所属
- Aosdána(アオスダーナ), ロイヤル・アイリッシュ・アカデミー, ハーバード大学(名誉職・教職), Field Day Theatre Company(理事)
- 所属団体
- Aosdána(会員・Saoi), ロイヤル・アイリッシュ・アカデミー(会員), ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチュア(名誉フェロー), American Philosophical Society(選出)
- 影響を受けた人物
- W. B. イェイツ, パトリック・カヴァナフ, テッド・ヒューズ, ロバート・ローウェル, チェスワフ・ミウォシュ
- 影響を与えた人物
- ポール・マルドゥーン, デニス・オドリスコール, 現代アイルランドの詩人たち
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| クイーンズ大学ベルファスト | 英語学・英文学 | 英語学・英文学 | First Class Honours | 1957–1961 | 北アイルランド(英国) |
| セントジョセフ教師養成カレッジ(ベルファスト) | 教師養成課程 | 教育学 | — | 1961–1962 | 北アイルランド(英国) |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1966 | エリック・グレゴリー賞 | — | — | The Society of Authors | 受賞 |
| 1968 | ジェフリー・フェイバー記念賞 | 『Death of a Naturalist』 | — | Geoffrey Faber Memorial Prize | 受賞 |
| 1975 | ダフ・クーパー賞 | 『North』 | — | Duff Cooper Prize | 受賞 |
| 1995 | ノーベル文学賞 | — | — | ノーベル財団 | 受賞 |
| 1996 | ウィットブレッド/コスタ年度賞(Book of the Year) | 『The Spirit Level』 | 詩集 | Whitbread / Costa Book Awards | 受賞 |
| 1999 | ウィットブレッド/コスタ年度賞(Book of the Year) | 『Beowulf: A New Verse Translation』 | 翻訳 | Whitbread / Costa Book Awards | 受賞 |
| 2006 | T. S. エリオット賞 | 『District and Circle』 | 詩集 | T. S. Eliot Prize | 受賞 |
| 2009 | デイヴィッド・コーエン賞 | — | 文学功労 | David Cohen Prize | 受賞 |
| 2012 | グリフィン詩賞 生涯功労賞 | — | 生涯功労 | Griffin Poetry Prize | 受賞 |
受賞・候補エディション
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第20回(1975年) 受賞受賞作: North
1975年刊行の代表詩集。古代の神話や泥炭塚(bog bodies)などのモチーフを通じて北アイルランドの暴力と歴史を重層的に描き、個人と共同体の記憶、言語の力を探る作品群を収める。
詩歴史と記憶北アイルランド神話
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受賞作: Sweeney Astray
アイルランド伝承に基づく詩篇の英訳。放浪者スイーヴィンの嘆きや自然との関わりを、古い語感を残しつつ現代英語へ再構築しており、神話性と個人的悲哀を行間に漂わせる詩集として読者に強い印象を与える。
詩神話民俗アイデンティティ自然
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第17回(1987年) 受賞受賞作: The Haw Lantern
土地や記憶と結びつく象徴的イメージで北アイルランドの情景を描く詩集。抒情性と歴史感覚が融合する作品群。
詩記憶土地北アイルランド -
第26回(1996年) 受賞受賞作: The Spirit Level
自然や存在、日常と歴史をめぐる詩群。北アイルランドの文脈に根ざしつつ普遍的な人間経験を詩的に表現する作品である。
自然記憶存在歴史 -
第29回(1999年) 受賞受賞作: Beowulf: A New Verse Translation
古英語の叙事詩『ベーオウルフ』を現代英語へ新訳した詩的翻訳。原詩の力強さと物語性を現代の言語で再現し、高い評価を受けた。
翻訳古典英雄叙事詩
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第4回(1990年) 受賞
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第88回(1995年) 受賞受賞作: Death of a Naturalist (『ナチュラリストの死』)
農村の幼年期から生まれた感覚をもとに、世界の見え方が変わっていく瞬間を捉えた、セイムス・ヒーニーの第一詩集。
自然への驚きが、やがて不安と自覚へ変わる。
58ページ詩集幼年期自然記憶
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第31回(1998年) 受賞受賞作: Death of a Naturalist(デス・オブ・ア・ナチュラリスト)
若い詩人の視点から自然観察と成長の葛藤を描く詩集。身近な自然の細部を通して記憶やアイデンティティ、地域性を象徴的に表現し、豊かな音韻とイメージで読者を引き込む作品群。
自然記憶アイデンティティ北アイルランド
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第36回(2001年) 受賞受賞作: 生涯業績(Golden Wreath受賞)
Heaneyの詩は身辺の地形や労働、歴史の記憶を普遍的主題へと昇華し、言語の豊かな触感で暴力と和解を描き出す。Golden Wreathはその広範な詩的業績と国際的影響を讃えるものである。
土地歴史記憶暴力と和解家族
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第8回(2003年) 受賞受賞作: Finders Keepers: Selected Prose, 1971–2001(Finders Keepers:1971–2001 選集)
1971年から2001年にわたる随筆や評論を集めた選集で、詩論、翻訳、文化論など多彩な文章を通じて詩人としての視座と批評的洞察を示す。
随筆詩論文化批評
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第14回(2006年) 受賞受賞作: District and Circle
地下鉄の旅や記憶の断片を手がかりに、現代の不穏さと過去の影を呼び起こす詩集。
地下鉄の揺れのなかで、記憶と現在が重なり合う。
76ページ記憶地下鉄現代の不穏
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第7回(2009年) 受賞受賞作: Stepping Stones
詩人によるエッセイや随想、回想を含む作品。文学と人生、詩作の過程をめぐる内省的な文章が集まり、詩人としての歩みと思想が浮かび上がる。
詩人によるエッセイや随想、回想を含む作品。
詩回想文学論自伝的考察 -
第9回(2011年) 生涯功労賞
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第19回(2010年) 優秀賞受賞作: Human Chain
脳卒中の経験をくぐったのちの感覚や記憶を土台に、継承と喪失を深く掘り下げた詩集。
受け渡されるものの重さを、静かな密度で書きとめる。
96ページ詩記憶継承死者へのまなざしアイルランド文学
作品
代表作
Death of a Naturalist
1966年 詩集ヒーニーの処女長篇詩集。農村の生活と少年期の感覚を描き、自然と記憶をテーマとする作品群を収める。
North
1975年 詩集泥炭地の「ボグ・ボディ」など古層のイメージを借りて、北アイルランドの政治的・文化的現実を深く扱った重要作。
The Spirit Level
1996年 詩集成熟した詩作を示す作品集。日常の中の倫理や美を問う作品を含む。
Beowulf: A New Verse Translation
1999年 翻訳(古英語→現代英語)古英語叙事詩『ベーオウルフ』の現代英訳。原文の音楽性を重視して現代英語のリズムに置き換えた意欲作。
District and Circle
2006年 詩集都市的な風景や記憶を扱う晩年の詩集。2006年にT. S.エリオット賞を受賞した。
Human Chain
2010年 詩集2006年の脳卒中の経験を引きずった、回復と脆さを見つめる詩集。Forward賞受賞作。
全著作
- Death of a Naturalist (1966) 他多数
- Door into the Dark (1969)
- Wintering Out (1972)
- North (1975)
- Field Work (1979)
- Station Island (1984)
- The Spirit Level (1996)
- Beowulf: A New Verse Translation (1999)
- District and Circle (2006)
- Human Chain (2010)
翻案
- 劇化・舞台上演(『The Cure at Troy』等)
作家による翻訳
- 『Sweeney Astray』(アイルランド語からの英訳)
作風・主題
- 文体
- 叙情的で感覚に富む描写土地と日常に根ざした写実性古語・古詩からの言語的継承を重視する訳詩の手法
- 頻出モチーフ
- 泥炭地(ボグ)家庭と父母の記憶掘る行為/土と手仕事死と喪失歴史と神話的イメージ
健康
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脳卒中(2006年)2006–2006(発症・回復期)公的行事を一時中止。以降の詩作に回復と脆さを主題とする作品が見られる。
評価・遺産
シーモス・ヒーニーは1995年のノーベル文学賞受賞者であり、20世紀後半から21世紀初頭にかけて国際的に影響力のある詩人。アイルランドの土地と記憶を詩語で再現し、翻訳者としても高く評価された。多数の栄誉と学術的・公共的記念施設が彼の業績を伝えている。
記念館・博物館
- シーモス・ヒーニー・ホームプレイス ベルラヒー、北アイルランド 2016年開館
- Seamus Heaney Centre for Poetry(シーモス・ヒーニー詩センター) クイーンズ大学ベルファスト 2004年開館
関連学会
- Aosdána
- ロイヤル・アイリッシュ・アカデミー
資料所蔵先
- ナショナル・ライブラリー・オブ・アイルランド(遺稿・私設ノート)
- エモリー大学(著作アーカイブの一部)
- クイーンズ大学ベルファスト(Heaney Centre所蔵資料)
大衆文化への影響
- 熱心なファン層を指す『Heaneyboppers』という呼称が生まれた
- 学校教科書やアンソロジーで広く採用され、教育現場で影響力を持つ
引用
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“詩の仕事は人間が住むために最も輝かしい条件を作り出すことに寄与すべきであり、ただ与えられた状況の印刷物にとどまってはならない。”
出典: 講演「Joy Or Night: Last Things in the Poetry of W. B. Yeats and Philip Larkin」(1993年) (1993年) -
“Noli timere(恐れるな)”
出典: 家族が伝えた最後の言葉(2013年) (2013年)
豆知識
- 70歳の時に自身の朗読による12時間超の音源を録音した。
- 墓碑銘には詩句『Walk on air against your better judgement』が刻まれている。
- ノーベル賞受賞はギリシャ旅行中に知らされた。