世界・海外・国外の文学賞

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ジョセフ・ラドヤード・キップリング

ジョセフ・ラドヤード・キップリング

Joseph Rudyard Kipling

プロフィール

性別
男性
生誕
1865-12-30 (ボンベイ(現ムンバイ)、ボンベイ州、英領インド)
死没
1936-01-18 (フィッツロヴィア、ロンドン、イングランド) 70歳
国籍
イギリス
言語
英語
宗教
聖公会(アングリカン)
居住地歴
ボンベイ(出生) → ロンドン(滞在・活動) → ラホール(新聞勤務・取材) → アラハバード(Allahabad、The Pioneer勤務) → バーニング(Naulakha、バーモント州、米国) → トーキョー/デボン/サセックス(複数の居住地) → バートワッシュ(Bateman's、晩年の居住地)

経歴

職業
小説家, 短編作家, 詩人, ジャーナリスト, 旅行記作家
活動期間
1883年〜1935年
所属
フリーメイソン(ラホールのHope and Perseverance Lodge)
所属団体
フリーメイソン
影響を受けた人物
ウルフコット・バレスティア(Wolcott Balestier), ヘンリー・ライダー・ハガード, 父ジョン・ロックウッド・キップリング, マーク・トウェイン
影響を与えた人物
T. S. エリオット, ジョージ・オーウェル, ランドール・ジャレル, コンスタンティン・シモノフ(ロシアの詩人)

学歴

ユナイテッド・サービス・カレッジ(United Services College, Westward Ho!)
期間: 1878–1882
国: イギリス
オックスフォード等の高等教育へは進学せず、卒業後にインドで新聞記者として働き始めた。

受賞歴

ノーベル文学賞
1907
主催: スウェーデン・アカデミー
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. インドを舞台にした寓話的物語群で、少年モーグリの成長や自然界の掟を描く。児童文学としての魅力に加え、人間社会や倫理に対する示唆を含む点が評価され、作家の代表作群の一つとなっている。

    モーグリの成長とジャングルの掟を描く物語集。

    395ページ
    児童文学短編寓話帝国主義的背景

作品

代表作

ジャングル・ブック

1894年 児童文学・短編集 206ページ

インドのジャングルで育てられた少年モーグリと動物たちの冒険を描く短編と物語の連作。自然と動物を通した寓話的要素を持つ。

自然と動物成長(子供から大人へ)文化とアイデンティティ
映像化・舞台化
  • [映画] ジャングル・ブック(ディズニー版) / Jon Favreau (2016)
  • [映画(アニメ)] ジャングル・ブック(アニメ) / Wolfgang Reitherman (1967)
翻訳
  • 『ジャングル・ブック』

キム

1901年 冒険小説・成長小説 400ページ

英領インドを舞台に、少年キムが成長しながらスパイ活動や文化的探索に巻き込まれてゆく物語。帝国の現場を描いた長編。

帝国と植民地アイデンティティ旅行と冒険
映像化・舞台化
  • [映画] キム / Victor Saville (1950)
翻訳
  • 『キム』

ジャスト・ソー物語

1902年 児童文学・寓話 64ページ

動物の習性などをユーモアとリズムで説明する短い寓話集。子供向けの創作起源譚が並ぶ。

起源譚ユーモア言葉遊び
翻訳
  • 『ジャスト・ソー物語』

勇敢な船長たち(キャプテンズ・カレジャス)

1897年 小説・冒険小説 224ページ

海を舞台に少年が漁師に救われ成長する物語。労働と責任、友情が主題。

成長労働と責任海と航海
映像化・舞台化
  • [映画] Captains Courageous / Victor Fleming (1937)
翻訳
  • 『勇敢なる船長たち』

王になろうとした男(短編)

1888年 中編・冒険小説 64ページ

二人の元軍人が外国で王権を得ようとするが、野望と誤算が悲劇を招く冒険譚。

野望帝国主義への風刺友情と裏切り
映像化・舞台化
  • [映画] 王になろうとした男(映画) / John Huston (1975)
翻訳
  • 『王になろうとした男』

全著作

  • 『プレイン・テイルズ・フロム・ザ・ヒルズ』
  • 『ジャングル・ブック』
  • 『ザ・セカンド・ジャングル・ブック』
  • 『キム』
  • 『ジャスト・ソー物語』
  • 『キャプテンズ・カレジャス』
  • 『The Irish Guards in the Great War(連隊史)』

翻案

  • ディズニーによる『ジャングル・ブック』映画化(複数版)
  • 『王になろうとした男』の映画化(1975)

作品の翻訳

  • 多くの作品が日本語を含む各国語に翻訳されている

作風・主題

文体
明快で物語性に富む叙述会話体やリズム感を生かした詩的表現新聞記者出身らしい簡潔で観察に富む筆致
頻出モチーフ
帝国と植民地の風景冒険と旅動物と自然責任・義務・男らしさ(ビクトリア朝的美徳)

健康

  • 神経衰弱(nervous breakdown)
    1890年代初期(回復後も影響あり)
    一時的に執筆活動や生活に影響を与えたが、療養後は創作を再開した。
  • 十二指腸潰瘍(致命的な合併症)
    1936年(出血・穿孔で手術後死去)
    1936年に穿孔性潰瘍による出血後手術を受け、同年死亡した。

評価・遺産

帝国期の英語圏で最も人気のある作家の一人であり、児童文学・短編の革新者としての評価が高い一方で、植民地主義的表象に対する批判や論争も多い。ノーベル文学賞受賞者として国際的影響力が大きい。

記念館・博物館

  • バテマンズ(ラドヤード・キップリングの家、ナショナル・トラスト 所蔵) バートワッシュ、イースト・サセックス、イングランド 1939年開館
  • キップリング・バンガロー(生家跡、ムンバイ) ムンバイ(旧ボンベイ)、シル・J.J.スクール・オブ・アート敷地内

関連学会

  • ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチュア(フェロー)

資料所蔵先

  • バテマンズ所蔵資料(ナショナル・トラスト)及びサセックス大学特別コレクションにキップリング文書を所蔵

大衆文化への影響

  • 『ジャングル・ブック』の映画化(ディズニー等)や戯曲・TV化による継続的な影響
  • 戯曲・映画『My Boy Jack』など私的なエピソードを基にした作品の展開

引用

  • 「もし君が—」
    出典: 詩集『Rewards and Fairies』所収(1910年) (1910年)
  • 「彼らの名は永遠に生きん」
    出典: 戦没者記念碑の碑文(帝国戦没者委員会への寄与)

豆知識

  • 1907年にノーベル文学賞を受賞。英語作家として初の受賞者であり、当時の最年少受賞者(41歳)。
  • 多くの初期版の装丁にインド由来の幸運の象徴として卍(スワスティカ)を使用していたが、後にナチスの台頭を受けて撤去した。
  • 出生名は「ジョセフ・ラドヤード・キップリング」であり、地名Rudyard Lakeに由来する名が付けられている。