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ジャングル・ブック (新潮文庫)

ノーベル文学賞

ジャングル・ブック (新潮文庫)

ラドヤード・キップリング

インドを舞台にした寓話的物語群で、少年モーグリの成長や自然界の掟を描く。児童文学としての魅力に加え、人間社会や倫理に対する示唆を含む点が評価され、作家の代表作群の一つとなっている。

児童文学短編寓話帝国主義的背景

作品情報

モーグリの成長とジャングルの掟を描く物語集。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
2016-06-26
ページ数
395ページ
言語
日本語
サイズ
14.8 x 10.5 x 2 cm
ISBN-13
9784102200612
ISBN-10
4102200614
価格
220 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

英国のノーベル賞作家による 不朽の名作が新訳に。 オオカミに育てられた少年モウグリは成長してインドのジャングルの主となった――。 森の洞穴に現れた人間の赤ちゃんは、母オオカミ・ラクシャに預けられて、オオカミの群れの中で育てられた。 その少年モウグリを主人公に、 ヒグマのバルーと黒ヒョウのバギーラ、 モウグリを誘拐したサル族、知恵もので岩ニシキヘビのカー、 人間を恨みモウグリの命を奪おうとするトラのシア・カーンなど、 「ジャングルの掟」とともに厳しく生きる者たちを描く永遠の名作、新訳で復活! 【登場する人と動物】 モウグリ ジャングルに裸ん坊で放置された人間の子供。 ラクシャ 赤ちゃんモウグリを預かり、育てる母オオカミ。 バギーラ 黒ヒョウ。木登りをモウグリに教える。 バルー ヒグマ。最初にモウグリの後ろ盾となる。 カー 森のことのほとんどを知る岩ニシキヘビ。 シア・カーン モウグリの命をいつも狙う獰猛なトラ。 【目次】 モウグリの兄弟たち カーの狩り トラよ、トラよ! 恐怖はいかに始まったのか ジャングルを呼び寄せる 王のアンカス 赤犬 春のひとっ走り 訳者あとがき 【著者】 ラドヤード・キプリング (1865~1936) 英国の小説家、詩人。大英帝国統治下のボンベイ生れ。 早くからインドのジャーナリズムで活躍、世界を広く旅した。 1907年にはノーベル文学賞を受賞。 代表作に『人生の悪条件』『ジャングル・ブック』『キムの冒険』、 詩集に『兵営のうた』『七つの海』『退場の歌』がある。

レビュー

  • 挿絵がいい

    翻訳の躍動感が素晴らしいし、挿絵も重厚です。 古典なのに古さを感じず、最後まで夢中で読みました。 いやはや名作です。 私はバルーとバギーラが好きでした。憧れますね、こんな大人らしい大人に。 カーもなかなかステキです。

  • 第2部を含む編集版。各章の扉画、挿画約20点はオリジナル原書のもの。

    表紙画、各章の扉画、挿画約20点はキップリングの父親、ジョン・ロックウッド・キップリング等の手掛けた1894年オリジナル原書のもの。これは嬉しいです。 偕成社版(ひらがな多し)と読み比べてみたが、とても読みやすい。 ただ、THE JUNGLE BOOK, THE SECOND JUNGLE BOOKからの編集版なので、完全版を読みたい方は偕成社版の2冊(第1部、第2部)を併読するべきですね。

  • 深いです

    映画は少年モウグリが強敵シア・カーンを倒そうとするシンプルな話でした。 その原作であるこの小説はもともと児童書と思えないほど深いストーリーです。 自分の成長は世代交代への足音。厳しかった育ての親の大きな背中が、小さく見えた時の寂しさ。 ジャングルに人間は一人だけ。いくらジャングルを愛していても、一緒に育った仲間がいても、疎外感を感じる夜がある。 モウグリ少年が多くの感情を経験して成長していく物語です。 平易な言葉で訳されていますが、それなりの文章量です。 ですが読み終えた時には、まさに一人の少年の人生を追体験したような心地よい疲労感があります。 ぜひオススメします。

  • 名作?

    津島佑子の笑いオオカミを読んで本書を読む気になりました。 子供向けの童話かと思いましたが、時間も前後して読み難かったです。 そして本書は全15篇中のモウグリの登場する8編だけを訳したものだそうです。 いまいち作者の意図も見えなければ、作者の価値観もよくわかりませんでした。 視点もモウグリであったり、作者自身であったりでふらついています。 そんなに名作かな。 バイコフの「偉大なる王」のほうが圧倒的にリアルで面白いと思います。 訳自体は違和感なく、読みやすいです。

  • 子供たちにぜひ読んで欲しい本

    前からこの本の存在は知っていたが、今回はじめて読んだ。とてもおもしろかった。狼に育てられた人間の男の子の話で、ジャングルに棲む動物たちとの交流が描かれている。動物と人間を対立軸で描くのではなく、動物たちを必要以上に擬人化するのでもなく、「掟」と「礼儀」を守る動物たちが共存している様子は、命あるものにとって普遍的な原理なのではないかと思った。肉食の動物たちは生きるために狩りをする。その当然の行為も、ジャングルの掟にしたがっていることとして描かれていて無理がない。人間の賢いところも愚かなところもすんなり納得させられた。インドのジャングルの中に、野生動物たちの生態の本質を読み取り、言葉で描写した作家の力量はすばらしい。 読後にふと、子供の頃に漫画で読んだ「ジャングル大帝」を思い出した。この作品とは違って、ライオンの子供が主人公の話だが、幼いうちに動物たちへの関心と愛情を育んでくれた、その影響力はとても大きかった。ジャングル・ブックは、子供向けの本ではないが、子供のうちにぜひ読んで、心にとどめておくべき本だと思う。ジャングル大帝を読んだ子どもたちは、動物園に行きたくなると思う。ジャングル・ブックを読んだ子どもたちは、いつかジャングルへ行きたいと願うのではないだろうか。

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