世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

サウド・アルサヌーシ

サウド・アルサヌーシ

Saud Alsanousi

プロフィール

性別
男性
生誕
1981-01-01 (クウェート)
国籍
クウェート
言語
アラビア語

経歴

職業
小説家, 劇作家, ジャーナリスト
活動期間
2010年〜
影響を受けた人物
ミラン・クンデラ

受賞歴

ライラ・アル=オスマン賞(若手創作賞)
2010
対象作品: 鏡の囚人(Prisoner of Mirrors)
主催: Laila al-Othman賞運営
結果: winner
Stories on Air(短編コンペティション)
2011
対象作品: 盆栽と老人(The Bonsai and the Old Man)
主催: Al-Arabi誌 / BBC Arabic
結果: first prize
国の奨励賞(文学)
2012
対象作品: 竹の茎(The Bamboo Stalk)
主催: クウェート政府
結果: winner
国際アラブ文学賞(Arabic Booker)
2013
対象作品: 竹の茎(The Bamboo Stalk)
主催: International Prize for Arabic Fiction
結果: winner
モハメド・アル=バンキ賞(文化的人物)
2016
主催: 王国・バーレーンの文化機関
結果: recipient
シェイク・ザイード賞(長編/候補)
2016
対象作品: ママ・ヒッサのネズミ(Mama Hissa's Mice)
主催: シェイク・ザイード文化財団
結果: longlisted
シェイク・ザイード賞(短編/候補)
2018
対象作品: 家の鳩たち(The Pigeons of the House)
主催: シェイク・ザイード文化財団
結果: shortlisted
シェイク・ザイード賞(長編/候補)
2019
対象作品: サレハのラクダ(Saleha's Camel)
主催: シェイク・ザイード文化財団
結果: longlisted
シェイク・ザイード賞(短編/候補)
2024
対象作品: 泥の都の写本(The Scrolls of Mud City)トリロジー
主催: シェイク・ザイード文化財団
結果: shortlisted
クウェート作家協会賞(最優秀長編)
2025
対象作品: 泥の都の写本(The Scrolls of Mud City)トリロジー
主催: クウェート作家協会
結果: winner

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: The Bamboo Stalk

    クウェートとフィリピンを舞台に、混血の青年が自らの出自と居場所を模索する物語。移民問題、差別、家族の絆をリアルに描写し、国籍や帰属の意味を問い直す社会派長編である。

    移民アイデンティティ家族差別

作品

代表作

鏡の囚人

2010年 小説(リアリズム)

サウド・アルサヌーシの長編デビュー作。個人と社会の内面を描き出す作品で、若手作家としての評価を確立した。

アイデンティティ記憶社会的対立

竹の茎

2012年 リアリズム / 社会小説

二重の出自を持つ青年の人生を通して、クウェート社会の帰属意識、差別、家族の絆を描く物語。英語を含む多数言語に翻訳され、国際的評価を得た。

移民と帰属人種と差別家族
映像化・舞台化
  • [テレビドラマ] ساق البامبو(Saq Al Bamboo) (2016)
翻訳
  • 英訳:ジョナサン・ライト

ママ・ヒッサのネズミ

2015年 小説(ディストピア要素)

寓話的で象徴的な手法を用いた作品で、クウェート社会への鋭い観察と批評を含む。

社会批評寓話記憶と忘却
翻訳
  • 英訳:サワド・フセイン

家の鳩たち

2017年 小説

都市生活と個人の関係を扱う作品で、家族や共同体の繊細な描写が特徴。

共同体都市と伝統

サレハのラクダ

2019年 中編/小説

短めの物語で、記憶や物語の伝承に関する考察を含む。

伝承記憶

泥の都の写本(トリロジー)

2023年 歴史小説 / 叙事詩的フィクション

クウェートの歴史を舞台に、真珠採り、商人、夢想家らの生を通じて国家と文化の形成を描く叙事詩的三部作。

歴史文化遺産共同体の記憶

仕立て屋の処刑の夜(戯曲)

2025年 戯曲

舞台作品。詳細は限られるが、社会的・哲学的主題を扱うとされる。

正義記憶

全著作

  • 鏡の囚人(2010)
  • 竹の茎(2012)
  • ママ・ヒッサのネズミ(2015)
  • 家の鳩たち(2017)
  • サレハのラクダ(2019)
  • 泥の都の写本(三部作、2023–2024)
  • 仕立て屋の処刑の夜(戯曲、2025)

翻案

  • Saq Al Bamboo(テレビシリーズ)
  • Memoirs of a Sailor(ミュージカル)

作品の翻訳

  • 『竹の茎』英訳(ジョナサン・ライト)ほか14以上の言語への翻訳

作風・主題

文体
内省的で哲学的な文体感覚的で情緒豊かな描写リアリズムと寓話的要素の融合
頻出モチーフ
記憶と忘却アイデンティティと帰属宗教と文化の交錯移民と境界

評価・遺産

クウェート社会を内から描く作家として国内外で高く評価される。『竹の茎』で国際的な注目を集め、クウェートの文化遺産や記憶の保存に貢献する作品群を残している。

大衆文化への影響

  • 『竹の茎』を原作としたテレビシリーズ『Saq Al Bamboo』
  • 『竹の茎』のテーマ曲『Ana Insan(I Am Human)』

引用

  • 「私は世界を理解しているから書くのではなく、理解していないから書き、理解したいから書く。私は死を理解していないので、死者を生き返らせるために書く。私は死なないために書く。」
    出典: インタビュー / エッセイ(Why Write Arab Fiction?) (2019年)

豆知識

  • 2013年に国際アラブ文学賞(Arabic Booker)を受賞し、同賞の史上最年少受賞者となった。
  • 多くの著作の装幀は、クウェートの画家メシャイル・アルファイサル(Meshail AlFaisal)が担当している。
  • 『竹の茎』は英語を含む14言語以上に翻訳されていると報告されている。