世界・海外・国外の文学賞

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シンクレア・ルイス

シンクレア・ルイス

Shinkurea Ruisu

ペンネーム: トム・グラハム初期の児童向け大衆作(ポットボイラー)で使用

プロフィール

性別
男性
生誕
1885-02-07 (ソーク・セントル(Sauk Centre)、ミネソタ州)
死没
1951-01-10 (ローマ、イタリア) 65歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
宗教
無宗教(無神論)
居住地歴
ワシントンD.C.(長期間執筆活動) → ダルース(ミネソタ州) → ウィリアムズタウン(マサチューセッツ州、サマーエステート) → ローマ(晩年) → バーモント州(1928年ごろの別荘)

経歴

職業
小説家, 短編作家, 劇作家
活動期間
1907年〜1951年
所属
ニューヨーク社会主義党(支部)に関与
所属団体
ニューヨーク社会主義党(支部)
影響を受けた人物
セオドア・ドライサー, ウィラ・キャザー, アーネスト・ヘミングウェイ
影響を与えた人物
アメリカの風刺小説作家や中西部描写に影響を与えた作家たち, 後進の現代小説家(例:フィリップ・ロスなどに議論的影響)

学歴

イェール大学
学位: BA
期間: 1903–1908
卒業年: 1908
国: アメリカ合衆国
在学中に中断して執筆・労働を行い、ヘリコン共同生活団体などに参加

受賞歴

ノーベル文学賞
1930
対象作品: 『バビット』などの作品群
主催: スウェーデン王立アカデミー(スウェーデン・アカデミー)
結果: 受賞
ピューリッツァー賞(小説部門)
1926
対象作品: 『アロースミス』
主催: ピューリッツァー賞委員会
結果: 受賞(辞退)

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Arrowsmith

    理想主義の医師マーティン・アロースミスが、研究、臨床、商業主義のはざまで苦闘する長編。科学への信頼と現実の妥協がぶつかり、医療の倫理と責任が問い直される。

    科学への信頼は、現実の前でどこまで保てるのか。

    448ページ
    医療倫理科学理想と現実責任
  1. 受賞作: Arrowsmith

    若き医師マーティン・アロースミスの職業的成長と科学への献身を描く長編。医学研究と倫理の問題、専門家としての良心と妥協、個人の信念が試される過程を追った物語である。

    医療科学の倫理職業的成長個人の信念
  1. 受賞作: 『メイン・ストリート』(Main Street)

    小さな町の保守的価値観と個人の理想との衝突を描いた風刺小説。地方社会の閉鎖性や同調圧力を通して、米国中産階級の矛盾と虚栄を鋭く批判する代表作である。

    小さな町の空気に、個人の理想はどう向き合うのか。

    480ページ
    アメリカ社会の風刺中産階級批評地方社会個人と共同体

作品

代表作

『メイン・ストリート』

1920年 小説(社会風刺)

中西部の小都市生活を描き、保守的で閉鎖的な町社会を批判した作品。主人公キャロルの地方からの脱出と葛藤を通じて米国社会を描写する。

小都市社会個人と共同体近代化と変化への抵抗

『バビット』

1922年 小説(風刺)

実業家バビットを主人公とする中西部の都市『ゼニス』を舞台に、商業主義と常識主義を痛烈に風刺した作品。

商業主義郷愁と反抗社会的同調

『アロースミス』

1925年 小説(医学・倫理)

理想主義の医師の葛藤と職業倫理を描く作品。医学研究と商業主義や妥協の問題に焦点を当てる。

医学倫理理想主義と現実科学の社会的責任
映像化・舞台化
  • [映画] 『アロースミス』 / John Ford (1931)

『エルマー・ギャントリー』

1927年 小説(宗教風刺)

偽善的な福音派伝道師を描き、宗教的熱狂と商業主義を辛辣に批判した問題作。

宗教と偽善商業化された信仰道徳的矛盾
映像化・舞台化
  • [映画] 『エルマー・ギャントリー』 / Richard Brooks (1960)

『ドッズワース』

1929年 小説(社会風刺・人物小説)

裕福なアメリカ人の生活の空虚さと人間関係を描いた作品。ブロードウェイやハリウッドでの舞台/映画化でも知られる。

富と空虚結婚と人格の変化文化的衝突
映像化・舞台化
  • [舞台/映画] 『ドッズワース』 / William Wyler (film adaptation) (1936)

『独裁者は来たれり(邦題例)』

1935年 小説(ディストピア/政治風刺)

アメリカでファシスト的独裁者が台頭する虚構を描いたディストピア風刺。政治的警鐘を鳴らす作品として現代にも再評価がある。

権威主義の台頭市民的自由の消失民主主義の脆弱性

全著作

  • 『Hike and the Aeroplane』(1912、Tom Graham名義)
  • 『Our Mr. Wrenn』(1914)
  • 『The Trail of the Hawk』(1915)
  • 『The Job』(1917)
  • 『The Innocents』(1917)
  • 『Free Air』(1919)
  • 『Main Street』(1920)
  • 『Babbitt』(1922)
  • 『Arrowsmith』(1925)
  • 『Mantrap』(1926)
  • 『Elmer Gantry』(1927)
  • 『Dodsworth』(1929)
  • 『It Can't Happen Here』(1935)
  • 『Gideon Planish』(1943)
  • 『Kingsblood Royal』(1947)
  • 『World So Wide』(1951、遺作)

翻案

  • 『アロースミス』:1931年映画化(ジョン・フォード監督)
  • 『エルマー・ギャントリー』:1960年映画化(主演バート・ランカスター)
  • 『ドッズワース』:1936年映画化(ウィリアム・ワイラー監督)
  • 『Little Bear Bongo』:ディズニーの短編アニメ『Bongo』に素材提供(1947)

作風・主題

文体
風刺的で写実的な描写ユーモアとウィットを交えた人物造形
頻出モチーフ
中西部の小都市とその閉鎖性商業主義と物質主義への批判現代女性像の描写

健康

  • アルコール依存症
    1930年代–1951年
    生活と健康へ悪影響を与え、晩年の死因に関わったとされる
  • 精神的な不調(短期入院歴)
    1937年(一時的な入院)
    1937年に精神科医療を受けた記録があり、アルコール問題への対応が試みられた

評価・遺産

20世紀前半におけるアメリカ社会の風刺的描写で高い評価を得たが、学界での評価は時代により変動。1930年に米国出身として初のノーベル文学賞を受賞し、その功績は広く認められている。近年は特に『It Can't Happen Here』などの政治的警鐘作品が再評価されている。

記念館・博物館

  • シンクレア・ルイス少年時代の家(博物館) サーク・セントル(ミネソタ州)

関連学会

  • シンクレア・ルイス研究会(Sinclair Lewis Society)

資料所蔵先

  • イェール大学ベイネッケ近代文学コレクション(Sinclair Lewis Papers)

大衆文化への影響

  • アメリカ郵政公社によるグレート・アメリカンズ切手シリーズで顕彰
  • 映画化・舞台化作品が多数(例:Arrowsmith, Elmer Gantry, Dodsworth)

引用

  • (H. L.メンケンについて)「もし我々の中で職業としての作家に本物の天職があるとすれば…それはミネソタの荒野から来た赤毛の竜巻であるこの男だ。」
    出典: H. L. Mencken による評言(引用)
  • 「アメリカにおいては、我々の多く—読者のみならず作家でさえ—は、まだあらゆるものを美化する文学を恐れている」
    出典: ノーベル講演(『The American Fear of Literature』) (1930年)

豆知識

  • 1930年に米国出身として初めてノーベル文学賞を受賞した。
  • 1926年のピューリッツァー賞を受賞したが、辞退した。
  • 初期にはトム・グラハムの筆名で児童向け作品を発表したことがある。