世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

スヴェトラーナ・ゲイヤー

スヴェトラーナ・ゲイヤー

Svetlana Geier

プロフィール

性別
女性
生誕
1923-04-26 (キエフ(当時:ソビエト連邦))
死没
2010-11-07 (フライブルク・イム・ブライスガウ(ドイツ)) 87歳
国籍
ソビエト連邦(出生), ドイツ(帰化)
言語
ロシア語, ドイツ語, フランス語
居住地歴
キエフ(出生〜1943年) → ギュンタースタール(フライブルク近郊、1944年以降) → カールスルーエ(勤務・在勤期間あり) → フライブルク(居住地、逝去まで)

経歴

職業
翻訳家, 大学講師, レクター(語学担当)
活動期間
1943年〜2010年
所属
ドイツPENセンター
所属団体
ドイツPENセンター
影響を受けた人物
フョードル・ドストエフスキー, レフ・トルストイ, ミハイル・ブルガーコフ, アレクサンドル・ソルジェニーツィン
影響を与えた人物
ドイツ語圏の文学翻訳者

学歴

ウクライナ国立科学アカデミー(西欧語学部)
西欧語学部
期間: 1941–1943
国: ソビエト連邦
在学中に翻訳業務に携わる
フライブルク大学(アルベルト=ルートヴィヒ大学フライブルク)
文学・比較言語学部 / 比較言語学
期間: 1944–
国: ドイツ
アレクサンダー・フォン・フンボルト財団の奨学金を得て留学

受賞歴

ラインホルト=シュナイダー賞
1995
主催: フライブルク市
結果: 受賞
ライプツィヒ・ヨーロッパ理解賞(Leipzig Book Award for European Understanding)
1995
主催: ライプツィヒ(授与団体)
結果: 受賞
カールスルーエ大学功労章
1998
主催: カールスルーエ大学
結果: 受賞
金のフクロウ(ソクラテス協会)
2000
主催: ソクラテス協会
結果: 受賞
バーデン=ヴュルテンベルク功労勲章
2003
主催: バーデン=ヴュルテンベルク州
結果: 受賞
名誉学位(バーゼル大学)
2004
部門: 名誉学位
主催: バーゼル大学(人文学部)
結果: 授与
ライプツィヒブックフェア賞(翻訳部門)
2007
対象作品: ドストエフスキーの翻訳全集
部門: 翻訳
主催: ライプツィヒブックフェア
結果: 受賞
名誉博士号(フライブルク大学)
2007
部門: 名誉学位
主催: フライブルク大学
結果: 授与

受賞・候補エディション

作品

代表作

『罪と罰』

1866年 小説/翻訳

ドストエフスキーの代表作。ゲイヤーは独自の語感で全体を現代ドイツ語に再構築した翻訳を行った。

良心贖罪社会的孤立
翻訳
  • ドイツ語訳

『白痴』

1868年 小説/翻訳

純粋さと社会的摩擦を描く長編。ゲイヤーは語り口や人物表現に細心の注意を払って翻訳した。

純粋さ道徳社会批評
翻訳
  • ドイツ語訳

『悪霊』

1871年 小説/翻訳

ロシア社会の政治的・宗教的対立を描く作品。ゲイヤーは現代ドイツ語で緊張感を保ちながら翻訳した。

政治的過激主義信仰と虚無暴力
翻訳
  • ドイツ語訳

『未成年』/『生の若者』

1875年 小説/翻訳

青年の成長と社会適応をめぐる作品。ゲイヤーは語りのリズムを重視して翻訳を行った。

成長家族社会
翻訳
  • ドイツ語訳

『カラマーゾフの兄弟』

1880年 小説/翻訳

宗教的・哲学的主題を扱う大作。ゲイヤーは20年をかけてドストエフスキーの主要作品群を翻訳した一環として完成させた。

信仰自由意志家族の対立
翻訳
  • ドイツ語訳

全著作

  • ドストエフスキー全主要作品のドイツ語翻訳(2007年完成)
  • トルストイ、ブルガーコフ、ソルジェニーツィン等の翻訳
  • 短文・評論集(編集・寄稿)

翻案

  • ドキュメンタリー『5頭の象を持つ女(Die Frau mit den 5 Elefanten)』

作家による翻訳

  • ロシア語からドイツ語への文学翻訳多数

作風・主題

文体
原文の文体とリズムを重視しつつ現代ドイツ語に置き換える再翻訳志向語感を重視した丁寧な言葉選び
頻出モチーフ
ロシア正教・宗教的主題への関心良心と贖罪個人と社会の葛藤

評価・遺産

ゲイヤーはドイツ語圏におけるロシア文学の重要な再翻訳者として評価され、特にドストエフスキーの近代的かつ読みやすい新訳はドイツ語圏の受容に大きな影響を与えた。

関連学会

  • ドイツPENセンター

資料所蔵先

  • ドイツ国立図書館等の関連目録・蔵書

大衆文化への影響

  • ドキュメンタリー映画『Die Frau mit den 5 Elefanten』による紹介

引用

  • 彼女は助手に口述してタイプライターで写させることで翻訳作業を進めた。
    出典: 映画・記事等の伝記的資料 (2011年)

豆知識

  • 出生名はスヴェトラーナ・ミハイロヴナ・イワノワ(Svetlana Michailovna Ivanova)。
  • ドストエフスキーの主要5作の翻訳に20年を費やした。
  • 翻訳作業は主に助手への口述方式で行った。
  • フライブルクの同じ家に50年以上住み続けた。