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第41回(1987年) 受賞受賞作: Dance Hall of the Dead
ナバホ居留地を舞台に、ジョー・リーフォーン警部が若者の失踪・殺人事件を追う。伝統的儀礼や部族間の緊張、文化的背景が物語に深みを与え、信仰と捜査手法の対比が際立つ名作ミステリ。
先住民文化警察小説文化衝突伝統と近代 -
受賞作: Dance Hall of the Dead
1974年刊行。ニューメキシコ州の先住民コミュニティを舞台に、ナバホ警察の捜査官が若者の失踪と死の謎に挑む。民族文化や儀礼、土地に根ざした人間関係を丁寧に描きながら、捜査の過程で明らかになる複雑な事情に迫る作品。
先住民文化地域社会警察手続きミステリ
トニー・ヒルーマン
トニー・ヒルーマン
Tony Hillerman
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1925-05-27 (オクラホマ州セイクレッド・ハート)
- 死没
- 2008-10-26 (ニューメキシコ州アルバカーキー) 83歳
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
経歴
- 職業
- 小説家, ジャーナリスト, 教育者
- 活動期間
- 1948年〜2008年
- 影響を受けた人物
- アーサー・W・アップフィールド, エリック・アンブラー, グレアム・グリーン, レイモンド・チャンドラー
- 影響を与えた人物
- アン・ヒルーマン(娘、シリーズ継承者), 現代のサウスウェスト舞台のミステリ作家
- ノミネート
- 1972年『The Fly on the Wall』 エドガー賞(最優秀長編)ノミネート, 1979年『Listening Woman』 エドガー賞(最優秀長編)ノミネート, 1989年『A Thief of Time』 エドガー賞(最優秀長編)ノミネート, 1992年『Talking Mysteries』 エドガー賞(最優秀批評/伝記部門)ノミネート
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| オクラホマ大学 | ジャーナリズム学部 | — | Bachelor of Arts (BA) | 1946–1948 | アメリカ合衆国 |
| ニューメキシコ大学 | — | — | Master's degree (MA) | 1966 | アメリカ合衆国 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1974 | エドガー賞(最優秀長編) | ダンス・ホール・オブ・ザ・デッド | Best Novel | ミステリ作家協会(Mystery Writers of America) | 受賞 |
| 1987 | グラン・プリ・ド・リテラチュール・ポリシエール | ダンス・ホール・オブ・ザ・デッド | — | グラン・プリ・ド・リテラチュール・ポリシエール(フランス) | 受賞 |
| 1988 | アンソニー賞(最優秀長編) | スキンウォーカーズ | Best Novel | バウチャーコン/Anthony Awards | 受賞 |
| 1991 | ネロ賞 | コヨーテ・ウェイツ | — | The Wolfe Pack | 受賞 |
| 1995 | アンソニー賞(最優秀アンソロジー/短編集) | ザ・ミステリアス・ウエスト | Best Anthology/Short Story Collection | Bouchercon / Anthony Awards | 受賞 |
| 2002 | アンソニー賞(最優秀ノンフィクション/批評) | セルダム・ディサポイント(回想録) | Best Non-fiction/Critical Work | Bouchercon / Anthony Awards | 受賞 |
| 2001 | アガサ賞 | セルダム・ディサポイント(回想録) | — | Malice Domestic | 受賞 |
| 1989 | マカヴィティ賞(最優秀長編) | 時の泥棒 | — | Mystery Readers International | 受賞 |
| 1992 | マカヴィティ賞(批評/伝記部門) | Talking Mysteries | — | Mystery Readers International | 受賞 |
| 1990 | 名誉文学博士号(名誉博士) | — | — | ニューメキシコ大学 | 授与 |
| 2008 | オーウェン・ウィスター賞 | — | Outstanding Contributions to the American West | Western Writers of America | 受賞 |
| 1945 | シルバー・スター(軍功章) | — | — | アメリカ陸軍 | 受章 |
| 1945 | ブロンズ・スター(軍功章) | — | — | アメリカ陸軍 | 受章 |
| 1945 | パープル・ハート | — | — | アメリカ陸軍 | 受章 |
| — | Special Friends of the Dineh Award(ナバホ族特別賞) | — | — | ナバホ・ネイション | 受賞 |
受賞・候補エディション
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第3回(1988年) 受賞受賞作: Skinwalkers
ナバホの土地と文化を背景にしたシリーズ作の一つ。ナバホ警察の捜査官が伝承と現代犯罪が交錯する事件を追い、文化的人間描写とミステリの融合が特徴。
先住民文化警察小説文化描写 -
第9回(1994年) 生涯功労賞
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第10回(1995年) 受賞受賞作: The Mysterious West
西部を舞台にした短編アンソロジー。地域性や文化を背景にした短編を集め、米国西部の多様な顔をミステリ視点で提示する一冊。
短編集地域性アンソロジー -
第17回(2002年) 受賞受賞作: Seldom Disappointed
自伝的要素や回想を含む作品で、作家自身の歩みやネイティブ・アメリカン文化への関わり、創作観が述べられている。批評・回想としての価値が高い。
回想録批評ネイティブアメリカン
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第3回(1989年) 受賞受賞作: A Thief of Time
アメリカ南西部を舞台に、考古学や古代遺物の盗難と殺人が絡む事件を描く長編。文化遺産の保護と現代の犯罪が交差し、先住民の伝承と現代的問題が対照的に描かれる。
地域ミステリ文化遺産考古学先住民文化 -
第6回(1992年) 受賞受賞作: Talking Mysteries: A Conversation with Tony Hillerman
ヒルマンとの対話集・インタビュー形式の著作。創作の背景や先住民族文化への視点、作品制作にまつわる考察をまとめたドキュメンタリ的な一冊。
インタビュー創作論先住民文化作家論
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第0回(1991年) 受賞受賞作: 生涯業績(代表作:The Blessing Wayほか)
1991年のThe Grand Master受賞。Tony Hillermanの長年の業績が評価された生涯功労賞で、ナバホ保安官ミステリーと地域描写で知られる作家としての歩みをたたえる。
長年の仕事をまとめてたたえる生涯功労賞。
生涯功労地域ミステリーシリーズ作品
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第14回(2001年) 優秀賞受賞作: Seldom Disappointed: A Memoir
トニー・ヒルマンが、オクラホマの農家の少年時代、第二次世界大戦での従軍、新聞記者や大学職員としての歩みをたどりながら、作家になるまでの道のりを穏やかに振り返る回想録。抑制の効いた語りの中に、偶然や家族に支えられてきた人生の手触りがにじむ。
期待しすぎなければ、人生は思いがけずよい方向へ運ぶ。
341ページ回想録第二次世界大戦新聞記者作家人生家族
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第25回(2004年) 受賞
作品
代表作
The Blessing Way
1970年 探偵小説/ミステリジョー・リーフォーンが登場するシリーズ第1作。ナバホの儀式や文化を背景にした犯罪捜査を描く。
- [ラジオ] The Zero Hour(5パート) (1973)
- ブレッシング・ウェイ(翻訳版)
Dance Hall of the Dead
1973年 探偵小説/ミステリリーフォーンシリーズの第2作。南西部の地理とネイティブ文化を背景に若者の失踪と儀礼をめぐる謎を描く。
- ダンス・ホール・オブ・ザ・デッド(翻訳版)
Skinwalkers
1986年 探偵小説/ミステリジョー・リーフォーンとジム・チーが共演する初の作品で、シリーズのブレイク作品。ネイティブの伝承と犯罪が絡む展開。
- [テレビ(ミニシリーズ)] Skinwalkers: The Navajo Mysteries (2002)
- スキンウォーカーズ(翻訳版)
A Thief of Time
1988年 探偵小説/ミステリ考古学や時の概念を絡めたミステリ。文化遺産の扱いと時間というテーマが中心。
- 時の泥棒(翻訳版)
Coyote Waits
1990年 探偵小説/ミステリ伝統的な信仰と現代の犯罪が交錯する物語。ネロ賞を受賞した作品。
- コヨーテ・ウェイツ(翻訳版)
Seldom Disappointed
2001年 回想録/ノンフィクション著者の半生を綴った回想録。生い立ち、戦争経験、作家としての歩みを描く。
- セルダム・ディサポイント(回想録、翻訳版)
全著作
- The Blessing Way (1970)
- Dance Hall of the Dead (1973)
- Listening Woman (1978)
- People of Darkness (1980)
- The Dark Wind (1982)
- Skinwalkers (1986)
- A Thief of Time (1988)
- Coyote Waits (1990)
- The Shape Shifter (2006)
- Seldom Disappointed (2001)
翻案
- The Dark Wind(映画、1991)
- Skinwalkers: The Navajo Mysteries(PBS ミニシリーズ、2002)
- Dark Winds(テレビシリーズ、AMC、2022-)
作品の翻訳
- ヒルーマンの作品は日本語を含む複数言語に翻訳されている
作風・主題
- 文体
- 簡潔で堅実な描写現地文化や風景の詳細な描写を織り交ぜる警察 procedural に基づく物語運び
- 頻出モチーフ
- 南西部の自然と地形ネイティブアメリカンの儀礼と伝承土地と記憶法と伝統の交差
健康
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戦傷(複数の負傷)19451945年に負傷。脚や足の骨折、顔の火傷、一時的な失明を含む重傷を負ったが、その後回復した。
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肺不全(死因)20082008年に肺不全で死亡。
評価・遺産
トニー・ヒルーマンはアメリカ南西部を舞台にしたミステリ作家として高く評価され、ネイティブアメリカン文化を尊重して描写した点で特に評価される。ニューメキシコ州アルバカーキーには彼に因む図書館があり、娘アン・ヒルーマンがシリーズを継続した。
記念館・博物館
- トニー・ヒルーマン図書館 ニューメキシコ州アルバカーキー 2008年開館
関連学会
- Western Writers of America(関連)
資料所蔵先
- ニューメキシコ大学センター・フォー・サウスウェスト・リサーチ:トニー・ヒルーマン・ペーパーズ
大衆文化への影響
- AMCのテレビシリーズ「Dark Winds」(2022年〜)など、作品の映像化で新しい世代にも影響を与えている
引用
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ネイティブ(ナバホ)は私を『自分の馬を恐れる者』と呼ぶ。
出典: Le Monde(インタビュー) (2006年)
豆知識
- 娘アン・ヒルーマンが父の登場人物を引き継ぎシリーズを継続している。
- 第二次世界大戦で重傷を負い、一時的に失明した経験がある。
- 著作はフランスなど欧州で高い人気を得た。