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ヤニス・リツォス

ヤニス・リツォス

Yiannis Ritsos

プロフィール

性別
男性
生誕
1909-05-01 (モネンヴァシア、ギリシャ)
死没
1990-11-11 (アテネ、ギリシャ) 81歳
国籍
ギリシャ
言語
ギリシャ語
居住地歴
モネンヴァシア(出生地) → アテネ(長年の在住地) → ギャロス(抑留) → サモス(抑留) → レムノス(抑留)

経歴

職業
詩人, 政治運動家, 共産党員
活動期間
1934年〜1990年
所属
ギリシャ共産党(KKE), EAM(国民解放戦線)
所属団体
ギリシャ共産党(KKE), EAM(国民解放戦線)
影響を受けた人物
コスティス・パラマス(Kostis Palamas), シュルレアリスム(超現実主義), 社会・政治的左派イデオロギー
影響を与えた人物
ギリシャ左派の文化運動, ミキス・テオドラキス(歌曲化により広く影響), 20世紀後半のギリシャ詩人達
ノミネート
ノーベル文学賞ノミネート(少なくとも1973年に最終候補)

受賞歴

レーニン平和賞
1975
主催: レーニン平和賞委員会(旧ソ連)
結果: 受賞
ストルガ詩の夕べ ゴールデン・リース
1985
主催: ストルガ詩の夕べ
結果: 受賞
ギリシャ国営詩歌賞(ムーンライト・ソナタ)
対象作品: ムーンライト・ソナタ
主催: ギリシャ政府(国営詩歌賞)
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: 生涯詩作(抵抗と記憶)

    個人的叙情と社会的・政治的記憶を結びつける詩作で高く評価される。抑圧への抵抗や歴史の重みに向き合う声を持ち、ギリシャ国内外で深い共感を呼んだ多面的な業績が評価された。

    政治と詩抒情抵抗と記憶歴史意識

作品

代表作

トラクター

1934年 詩集

労働者や農村の生活、未来への希望と個人的絶望を織り交ぜた初期詩集。

労働未来絶望
翻訳
  • Tractor(英訳選出あり)

ピラミッド

1935年 詩集

社会思想と個人的苦悩が交錯する詩篇を収めた作品。

社会個人的苦悩

エピタフィオス

1936年 詩

タバコ労働者のデモで死亡した抗議者の写真に触発されて書かれた長詩。簡潔な言語で人々の連帯を訴える作品で、後にギリシャ左派の象徴的アンセムとなった。

連帯抗議喪失
映像化・舞台化
  • [音楽(歌曲)] エピタフィオス(テオドラキスによる歌曲化)
翻訳
  • Epitaphios(英訳有)

ムーンライト・ソナタ

1956年 詩集

リツォスの成熟期を示す作品で、叙情と内省を兼ね備えた詩篇を収める。ギリシャ国営詩歌賞を受賞したとされる代表作の一つ。

愛信仰死

ロミオシニ(Romiosini)

1954年 詩

ギリシャ抵抗精神を讃える長詩。リツォスの代表作の一つとされる。

抵抗歴史民族性

ピクリス・パトリダの18の小歌

1973年 詩集

軍事独裁下のギリシャの苦悩と抵抗を反映した短詩集。

独裁苦悩抵抗

全著作

  • トラクター(1934)
  • ピラミッド(1935)
  • エピタフィオス(1936/第2版1956)
  • 目覚め(Vigil、1941–1953)
  • ロミオシニ(1954)
  • ムーンライト・ソナタ(1956)
  • ピクリス・パトリダの18の小歌(1973)

翻案

  • エピタフィオスはミキス・テオドラキスによって歌曲化され、ギリシャ左派のアンセムになった。
  • 詩の断片は彫刻や公開芸術作品に引用されている(例:エアランゲンの彫刻)。

作品の翻訳

  • Subterranean Horses(英訳、Minas Savvas、1980)
  • Chronicle of Exile(英訳、M. Savvas、1977、選集)
  • Eighteen Short Songs of the Bitter Motherland(英訳、A. Mims、1974)
  • Selected Poems 1938–1988(英訳、K. Friar 他、1989)
  • Late Into the Night: The Last Poems of Yannis Ritsos(英訳、Martin McKinsey、1995)

作風・主題

文体
モダニズム超現実主義的イメージ叙情的かつ寓話的な語り
頻出モチーフ
抵抗と連帯追憶と喪失母国(パトリダ)への愛夢と象徴

健康

  • 結核
    1927–1931
    長期療養(サナトリウム収容)を経験し、詩作と人生観に影響を与えた。

評価・遺産

20世紀ギリシャを代表する詩人の一人とされ、左派文化に大きな影響を与えた。国内では度々詩が検閲・禁止される一方、国際的にも評価され、レーニン平和賞やストルガ詩の夕べゴールデン・リースを受賞した。ノーベル文学賞の候補にもたびたび挙がった。

資料所蔵先

  • 国立ギリシャ図書館(資料一部所蔵)

大衆文化への影響

  • エアランゲンの彫刻『Prisoner Stones 1』に詩が引用されている。

引用

  • 私は、私たちのそれぞれが愛へ一人で旅することを知っている。信仰へも、死へも一人で。私はそれを知っている。試してみた。役に立たない。あなたと共に行かせてください。
    出典: 『ムーンライト・ソナタ』英訳(Peter Green & Beverly Bardsley による翻訳の一節)

豆知識

  • 1936年、アテネのアクロポリスのふもとで『エピタフィオス』が公に焼かれた。
  • 1950年代にミキス・テオドラキスによる『エピタフィオス』の歌曲化がギリシャ左派のアンセムとなった。
  • 1975年にレーニン平和賞を受賞したとき、『この賞はノーベルより私にとって重要だ』と述べたと報じられている。
  • 1985年にストルガ詩の夕べのゴールデン・リースを受賞した。
  • 娘のエリ(Eri)は2014年の欧州議会選挙でKKEの候補者になった。