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ユーリー・ヴァシリエヴィチ・ボンダレフ

ユーリー・ヴァシリエヴィチ・ボンダレフ

Yury Vasilievich Bondarev

プロフィール

性別
男性
生誕
1924-03-15 (オルスク(オレンブルク県、当時:ロシア・ソビエト連邦社会主義共和国))
死没
2020-03-29 (モスクワ、ロシア) 96歳
国籍
ソビエト連邦, ロシア
言語
ロシア語
居住地歴
オルスク(出生地) → モスクワ(ザモスコヴォレーチェ)

経歴

職業
小説家, 脚本家, 公的活動家
活動期間
1945年〜2020年
所属
ソ連作家同盟, ロシア作家連合(ソ連崩壊後の組織), ソ連映画人同盟(シネマトグラファー連盟), ロシア文学アカデミー(会員)
所属団体
共産党(VKP(b) / CPSU)会員(1944年より), ソ連作家同盟(後のロシア作家連合), ソ連映画人同盟(会員), ロシア文学アカデミー(アカデミックメンバー、1996)
影響を受けた人物
コンスタンチン・パウストフスキー(指導教員)
影響を与えた人物
ヴァシル・ビィコフ(ボンダレフ作品の影響を認める同時代の作家), 『中尉のプローズ』と呼ばれる世代の戦争作家たち

学歴

オレンブルク高等対空ロケット学校(軍事研究所)
期間: 1945年
卒業年: 1945
国: ソビエト連邦
軍事教育(1945年修了)
マクシム・ゴーリキー文学研究所
パウストフスキーのゼミ / 文学科
期間: 1945–1951
卒業年: 1951
国: ソビエト連邦
パウストフスキーのゼミで学ぶ

受賞歴

レーニン賞
1972
対象作品: 映画『解放』の脚本(共同脚本)
主催: ソビエト連邦
結果: 受賞
ソ連国家賞
1977
対象作品: 小説『岸』
主催: ソビエト連邦
結果: 受賞
ソ連国家賞
1983
対象作品: 小説『選択』
主催: ソビエト連邦
結果: 受賞
RSFSR国家賞(ワシリエフ兄弟賞)
1975
対象作品: 映画『熱い雪』の脚本
主催: ロシアSFSR
結果: 受賞
社会主義労働英雄
1984
主催: ソビエト連邦
結果: 受賞(名誉称号)
レーニン勲章
1971
主催: ソビエト連邦
結果: 受賞
レーニン勲章
1984
主催: ソビエト連邦
結果: 受賞
十月革命勲章
1981
主催: ソビエト連邦
結果: 受賞
祖国戦争勲章 I等級
1985
主催: ソビエト連邦
結果: 受賞
労働赤旗勲章
1974
主催: ソビエト連邦
結果: 受賞
栄誉勲章(バッジ)
1967
主催: ソビエト連邦
結果: 受賞
勇気のメダル
1943
主催: ソビエト連邦
結果: 受賞
勇気のメダル
1944
主催: ソビエト連邦
結果: 受賞
スターリングラード防衛メダル
1943
主催: ソビエト連邦
結果: 受賞
ドイツに対する勝利のメダル(大祖国戦争)
1945
主催: ソビエト連邦
結果: 受賞
ロシア連邦国家賞(マーシャル・ズコフ賞)
2014
対象作品: 第二次世界大戦に関する一連の著作
主催: ロシア連邦
結果: 受賞
名誉市民(ヴォルゴグラード市)
2004
主催: ヴォルゴグラード市
結果: 授与
人民の友好勲章(受賞辞退)
1994
主催: ロシア連邦(大統領)
結果: 辞退(受賞を拒否)
『ヤスナヤ・ポリャーナ』賞
2013
主催: ヤスナヤ・ポリャーナ賞委員会
結果: 受賞
大文学賞ロシア(Большая литературная премия России)
2012
主催: ロシア作家連合(運営団体)
結果: 受賞

受賞・候補エディション

作品

代表作

『大隊は火を求める』

1957年 中編・戦争小説(レイテナント・プローズ)

第二次世界大戦期の兵士たちの奮闘と人間の良心を描いた中編。戦場での困難な選択と人間の誠実さが主題となる。

戦争人間の良心道徳的選択勇気
映像化・舞台化
  • [テレビ/映画化(複数)] 『バタリオーニ(大隊は火を求める)』 / Владимир Чеботарёв / Александр Боголюбов (1985)
翻訳
  • 英訳あり(タイトル例:Battalions Ask for Fire)

『静けさ(ティシナ)』

1962年 長編/中編(戦争/人間ドラマ)

戦後の人間関係や戦争の影響を掘り下げる作品。個人の良心と社会の圧力が対立する。

戦後道徳記憶
映像化・舞台化
  • [映画] 『静けさ』 / ウラジーミル・バソフ (1964)
  • [テレビ(連続ドラマ)] 『静けさ(シリーズ)』 / オルゲルド・ヴォロンツォフ (1992)
翻訳
  • 英訳あり(情報不確定)

『熱い雪』

1970年 長編(戦争小説)

戦争の苛烈さと兵士たちの運命を描く長編。戦闘の緊迫と人間性の問題を扱う。

戦闘運命仲間意識
映像化・舞台化
  • [映画] 『熱い雪』 / ガブリエル・エギアザロフ (1972)
翻訳
  • 英訳あり(タイトル例:Hot Snow)

『岸(ベルェグ)』

1975年 長編(戦争小説/社会小説)

戦争体験と個人の倫理を扱う作品。ソ連期の人間像と価値観が描かれる。

倫理戦争の余波人間像
映像化・舞台化
  • [映画] 『岸』 / アレクサンドル・アロフ / ウラジーミル・ナウモフ (1983)
翻訳
  • 英訳あり(情報断片的)

『最後の一撃(最後の射撃)』

1959年 短編/中編(戦争)

戦闘の瞬間と兵士の心理を描いた作品。映画化もされた。

戦場の心理緊迫
映像化・舞台化
  • [映画] 『最後の一撃』 / レオン・サアコフ (1961)
翻訳
  • 英訳あり(確認要)

全著作

  • 『大河で』 (На большой реке), 1953
  • 『指揮官の青春』 (Юность командиров), 1956
  • 『大隊は火を求める』 (Батальоны просят огня), 1957
  • 『最後の一撃』 (Последние залпы), 1959
  • 『静けさ』 (Тишина), 1962
  • 『二人』 (Двое), 1964
  • 『親族』 (Родственники), 1969
  • 『熱い雪』 (Горячий снег), 1970
  • 『岸』 (Берег), 1975
  • 『選択』 (Выбор), 1981
  • 『ゲーム』 (Игра), 1985
  • 『誘惑』 (Искушение), 1992
  • 『非抵抗』 (Непротивление), 1996
  • 『バミューダ三角』 (Бермудский треугольник), 1999
  • 『慈悲なき』 (Без милосердия), 2004
  • 短篇集『夜遅く』 (Поздним вечером), 1962

翻案

  • 映画『最後の一撃』 (1961) — レオン・サアコフ監督
  • 映画『49日』 (1962) — ゲンリフ・ガバイ監督
  • 映画『静けさ』 (1964) — ウラジーミル・バソフ監督
  • 映画『熱い雪』 (1972) — ガブリエル・エギアザロフ監督
  • 映画『岸』 (1983) — アロフ&ナウモフ監督
  • ドラマ/テレビ『バタリオーニ(大隊)』 (1985) — チェボタリョフ/ボゴリューボフ監督

作風・主題

文体
レイテナント(中尉)プローズに代表される写実的な戦争描写社会主義リアリズムの影響穏やかで説得力のある語り口
頻出モチーフ
戦争と人間性道徳的選択と良心個人の責任と誠実さ

評価・遺産

ユリー・ボンダレフは「中尉のプローズ」を代表する作家の一人とされ、戦争体験に基づく人間像の深い描写と道徳的主題で高く評価された。多数の国家賞や文学賞を受賞し、作品は映画化も多数行われた。ヴォルゴグラードの名誉市民・記念郵便切手などの顕彰があり、戦争文学の重要な遺産を残した。

関連学会

  • ロシア文学アカデミー

大衆文化への影響

  • 多数の作品が映画やテレビドラマに翻案され、戦争文学の映像化に寄与

引用

  • 「私たちは皆、ボンダレフの『大隊は火を求める』から出てきた。」
    出典: ヴァシル・ビィコフ(作家)による評言

豆知識

  • 1994年にロシア大統領から授与された「人民の友好勲章」を辞退した(受賞を拒否する旨の電報を送った)。
  • 2004年にヴォルゴグラード市の名誉市民に選出された。
  • 多くの作品が映画化され、ソ連・ロシアの映画界と強い関わりを持った(脚本参加も多数)。
  • 2024年にロシアで記念切手が発行された(「戦争作家」シリーズ)。
  • 2009年にモスクワ市長のゲイ・パレード禁止の決定を支持する立場を表明した。