ジェームズ・テイト・ブラック記念賞 じぇーむず・ていと・ぶらっく きねんしょう
第105回(2023年)
FictionBiographyDrama
受賞者
3名
Praiseworthy
オーストラリア北部の架空の町を舞台に、植民地主義、気候危機、先住民の知と神話を壮大なスケールで編み上げた長編。多声的で実験的な文体が、共同体の危機と生存の物語を押し広げる。
土地と歴史の圧力を、神話的な想像力で受け止める大長編。
662ページ
先住民文学植民地主義気候危機共同体実験小説
作家(先住オーストラリア人)
先住オーストラリア人の著名な作家。口承や先住民の視点を現代文学に取り入れ、植民地主義や土地の物語を力強く表現する。
Traces of Enayat (translated by Robin Moger)
カイロで忘れられた女性作家エナヤト・アル=ザイヤトの生と死を追い、イマン・メルサルが調査と回想を往復しながら文学史の空白を埋めていく。伝記、エッセイ、私記が溶け合う、静かで執念深い再発見の書。
忘却された作家の痕跡をたどり、記憶と歴史の空白を埋めていく。
270ページ
記憶女性作家エジプト文学伝記再発見
詩人、作家
エジプト出身の詩人・作家。私的な記憶と社会的記憶を織り交ぜる作品で国際的に評価される。翻訳を通じて広く読まれている。
Fassbinder: Thousands of Mirrors
映画監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーの仕事と神話を、批評と回想の断片で照らし直す。映画史の解説にとどまらず、批評家自身の記憶や感覚が入り込むことで、人物像が立体化していく。
断片的な批評が、ファスビンダーの人物像と時代の空気を浮かび上がらせる。
200ページ
映画批評伝記断片文化史映画史
作家、批評家
イギリスの批評家・作家。音楽や映画、文化に関する批評で知られ、鋭い視点からアーティストや作品を分析する。