KOBZARブック賞(コブザール文学賞)
こぶざーぶっくしょう
ウクライナ系カナダ人をテーマにした文学作品を対象に、優れた貢献を表彰する隔年実施の文学賞。
- 創設年
- 2003
- 主催
- Ukrainian Canadian Foundation of Taras Shevchenko(シェフチェンコ財団)
- カテゴリー
- 詩・現代詩
- 選考方式
- 選考
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 隔年(2年に1回)
- 発表時期
- 3月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
Shevchenko Foundation によって2003年に設立され、2006年に初回授賞式が行われた。本賞は文学的価値のあるウクライナ系カナダ人のテーマを扱う作品を対象とし、フィクション、詩、文芸ノンフィクション、児童文学、戯曲、脚本、ミュージカルなど複数のジャンルで授与される。賞金はCA$25,000。2020年には、新人作家向けの Shevchenko Foundation Emerging Writers Short Prose Competition(賞金CA$1,500)を開始した。
賞品
- 主賞品
- CA$25,000(メイン賞)
- 賞金
- 25,000 CAD
- Shevchenko Foundation Emerging Writers Short Prose Competition(CA$1,500、2020年開始)
選考情報
選考基準
- Ukrainian-Canadian theme
- literary merit
関連の賞
- Shevchenko Foundation Emerging Writers Short Prose Competition
- Shevchenko National Prize
- Vasyl Stus Prize
公式情報
http://www.kobzarbookaward.com/過去の受賞者
呼吸の困難さを起点に身体と記憶を重ね合わせる短編。医学的描写と比喩的表現が交差し、主人公が『息を取り戻す』過程を通じて過去のトラウマや社会的圧力と向き合う様が綴られる。身体経験を通して自己理解や他者との距離、癒しの不確かさを問い直す、抑制の効いた語り口が特徴の作品。
二人の名を冠した短編で、隣人や家族、世代間の関係を繊細に描く。日常の断片や記憶の回想が層をなして展開し、過去の傷や移動の歴史が現在の関係性にささやかなずれをもたらす様子を描写する。言語のずれや文化的継承が主題となり、静かな筆致で感情の機微を紡ぐ作品。
ウクライナ出身の作家による短編集。移民経験、家族史、記憶やトラウマ、ユーモアと不安が織り交ざる物語で、故郷と新天地の関係性を探る。鋭い観察と繊細な筆致で人物と歴史の断片を照らし出す作品群。
ウクライナ出身でカナダを拠点に活動する作家。短編で広く知られる。
職場の昼休みを舞台にした短編。日常的な会話や習慣のやり取りから、見え隠れする競争心や脆さ、抑圧された感情が浮かび上がる。ユーモアと冷徹な観察で社内文化や期待される〈男らしさ〉を解体し、小さな会話の隙間にある疎外感や個人の不安を鋭く描出する。細部の描写が余韻を残す作品。
カルパチアのもみの木を象徴に据えた短編。幼少期の森や祖父母の語る昔話が断片的に挿入され、移住後の現在と故郷の記憶が交錯する。言語、食卓、匂いといった身体的な記憶の細部を通じて、喪失と継承、帰属意識の揺らぎを繊細に描く作品。静謐な語り口で象徴が終盤に向けて意味を変えていく。
欲望や欠如、親密さと喪失をめぐる詩集。日常的な情景や身体性のイメージを通じて個人的経験と普遍的な感情を結びつけ、比喩とリズムで読者の内面に問いを投げかける詩群。
カナダの詩人・作家。感情表現に富んだ詩作で知られ、国内の文学賞受賞歴がある。
ウクライナ系カナダ人の声を集めたアンソロジー。エッセイや短編、回想録を通じてディアスポラの記憶、故郷との関係、文化継承やアイデンティティの多様な側面を提示する。地域性と個人史が交差する作品群として共同体の断片を描き出す。
編集者。ウクライナ系カナダ人の作品をまとめるアンソロジーの編集を務めた。
ウクライナ系カナダ人作家のテクストを集めたアンソロジー。故郷や記憶、移民経験をめぐる多様な物語を通じて、ディアスポラの複雑な感情と歴史を提示する共同作業的な編集企画。
編集者。アンソロジー編集を通じてウクライナ系カナダ人の作家たちの声を可視化した。
養子縁組にまつわる自身の経験を綴った回想録。家族の起源や親子関係、喪失と再定義を率直に描写し、個人史としての記憶と社会的文脈をつなげることで、養子縁組をめぐる倫理やアイデンティティの問いを提示する。
カナダの詩人・作家。個人的経験と社会的テーマを織り交ぜた作品を発表している。
コメディアンで女優のルバ・ゴイの人生と芸能活動を題材にした舞台劇。ユーモアと回想を通して移民体験、アイデンティティ、女性のキャリアというテーマを掘り下げる。語りと演技を通して観客と近しい距離で歴史と個人史を照らす作品。
カナダの劇作家・女優。舞台・テレビなど幅広く活動し、ユーモアと社会性を併せ持つ作品で知られる。
コメディアン・ルバ・ゴイの人生を描く舞台劇。ユーモアと回想を通じて移民経験やアイデンティティを掘り下げる作品で、共同制作者として関与したとされる。
コメディアンで女優のルバ・ゴイの人生と芸能活動を題材にした舞台劇。ユーモアと回想を通して移民体験、アイデンティティ、女性のキャリアというテーマを掘り下げる。舞台における語りとパフォーマンスで観客に直接語りかける構成。
カナダのコメディアン・女優。Royal Canadian Air Farce のメンバーとして広く知られ、ウクライナ系カナダ人コミュニティでも著名な人物。
厳しい自然と貧困、社会的圧力のなかで生きる家族の物語を描く小説。登場人物たちの選択や犠牲を通じて共同体と個の関係、記憶と希望が交錯し、困難な環境における人間の回復力と脆さを静かに掘り下げる。
小説家であり映像作家。厳しい環境下の人間ドラマを描く作風で評価されている。
伝説的ゴールキーパー、テリー・ソーチュクを主題にした詩集。氷上の孤独や名声の代償、身体的・精神的な傷跡を多声的な詩で描き、スポーツと人間存在の暗部を詩的に照射する。記憶と歴史の交差を追う作品。
カナダの詩人。歴史的人物や自然、身体を主題にした詩作で知られ、叙情性と物語性を併せ持つ作品を発表している。
女性たちの共同体や読書文化を巡る物語。貸本や図書館を媒介にして世代を超えた物語と文化継承が交錯し、移民経験やジェンダー、家庭の力学を繊細に描く。個人史と共同体史が重なり合う視点で綴られる作品。
ウクライナ系カナダ人の作家。小説・詩・批評など幅広い分野で執筆し、移民経験や文化的アイデンティティを主題にした作品が多い。
1919年のウィニペグ大ゼネストなど労働運動を題材にしたミュージカル。労働者や移民コミュニティの連帯と対立、犠牲を歌と演劇で描き出し、歴史的事件を舞台芸術として再構築する。社会正義と共同体の記憶を力強く訴える作品。
カナダの作曲家・劇作家。舞台音楽やミュージカル制作で活動し、地域史や共同体を題材にした作品でも知られる。