プレミオ・エディトリアル・コスタリカ
ぷれみお・えでぃとりある・こすたりか
Editorial Costa Rica が主催するコスタリカの文学賞。複数の応募作の中からジャンルを交互に選んで受賞作を決定する賞。
- 創設年
- 1972
- 主催
- Editorial Costa Rica (ECR)
- カテゴリー
- 詩・現代詩
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 不問
- 開催頻度
- 年1回
- 賞のステータス
- 活動中
説明
Premio Editorial Costa Rica は出版社 Editorial Costa Rica が主催する文学賞で、応募された作品の中からジャンルを交互に設定して受賞作を選出する。資料上の最初の受賞年は1972年で、2007年までは年1回の授賞が行われていたが、2007年の決定以降は隔年開催となっている。表に示された受賞一覧には複数のジャンル(小説・詩・随筆・短編・演劇等)の受賞者が記録されている。
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 応募受付 | — | — | |
| 選考(予備・最終) | — | — | |
| 受賞作発表 | — | — |
関連の賞
- Premios de Costa Rica(コスタリカ国内の文学賞カテゴリ)
公式情報
http://www.editorialcostarica.com/過去の受賞者
『タンゴ、下町、コスタリカの近代性』はミハイル・モンドル・ロペスによる文化史的エッセイで、タンゴ音楽の受容と都市下層(arrabal)の文化を手がかりに、コスタリカにおける近代化過程と社会的変容を歴史学・社会学的視点から分析する。音楽・都市空間・アイデンティティの交差に着目し、地域的な近代性の形成を論じる。
コスタリカの著者・研究者。2015年(第29回)Premio Editorial Costa Ricaを論考『Tango, arrabal y modernidad en Costa Rica』で受賞。
『イグアナの小さな心 (El diminuto corazón de la Iguana)』はシルス・Sh.ピエドラによる長編小説。寓話的なモチーフとしてのイグアナを通し、孤独や内省、自然と人間の境界、記憶の脆さを探る。主人公の内的旅と象徴的イメージを重ね合わせることで、アイデンティティと感情の微細な揺らぎを描き出す文学的試みである。
コスタリカの作家。2013年(第28回)Premio Editorial Costa Ricaを長編作品『El diminuto corazón de la Iguana』で受賞。
『継承者たち (Los herederos)』はセルヒオ・ムニョスによる短編集。家族に残された財産や記憶をめぐる複数の物語を通じて、世代間の確執や郷土性、社会的変容を繊細に描写する。抑制的な筆致で登場人物の内面と葛藤を丁寧に掘り下げ、継承の重みと喪失感を静かに浮かび上がらせる作品群である。
コスタリカの作家。2011年(第27回)Premio Editorial Costa Ricaを短編作品『Los herederos』で受賞。
『El laberinto del verdugo』は権力と暴力、正義の境界をめぐる物語で、登場人物の葛藤や過去の影を通して倫理的な迷宮を描く小説です。象徴的なイメージと緊迫したプロットによって、人間性と道徳的選択の困難さが浮き彫りにされます。
ホルヘ・メンデス・リムブリックは小説『El laberinto del verdugo』で2009年のPremio Editorial Costa Ricaを受賞した小説家。社会的・倫理的主題を扱う作品で評価された。
『Archipiélago』は地理的および心理的な「群島」をモチーフに、登場人物たちの孤立とつながりを探る長編小説です。断片化されたエピソードが連なり、過去と現在が交錯することで存在の孤独と共同性を問いかけます。
ヘリベルト・ロドリゲスは小説『Archipiélago』で2007年のPremio Editorial Costa Ricaを受賞した小説家。孤立と連関をめぐる物語を作る作風が特徴。
『Génesis』は創造や起源、倫理的ジレンマを主題とした戯曲です。象徴的な舞台装置と鋭い対話を通じて、人間の選択や責任、記憶の働きといった根源的な問いを劇的に提示する濃密な舞台作品です。
サミュエル・ロヴィンスキは戯曲『Génesis』で2006年のPremio Editorial Costa Ricaを受賞した劇作家。演劇分野での実績がある。
『Del cielo a la tierra』は理想と現実、精神性と日常の関係をめぐるエッセイ集です。哲学的・社会的な視点から現代の価値観や信仰、個人の生き方を問い直す論考を収め、読者に批評的な視座を提供します。
アナ・ルシア・フォンセカは随筆集『Del cielo a la tierra』で2005年のPremio Editorial Costa Ricaを受賞した作家。思想的な考察を含む文章が評価された。
『Cuaderno de rencores』は怨恨や過去の傷が現在の人間関係にどのように影響するかを扱う小説です。家族史や個人的記憶の綻びを丁寧に掘り下げ、赦しや復讐、歴史的負債といったテーマを重層的に描き出します。
アルバン・モラ・バルガスは小説『Cuaderno de rencores』で2004年のPremio Editorial Costa Ricaを受賞した小説家。個人的記憶と関係性を描く作風が知られる。
『Abrir las puertas del mar』は海や水を象徴的に用い、喪失や再生、時間と記憶の重なりを詩的イメージで描く詩集です。言葉のリズムと映像的な比喩により、自然と人間の内的風景が重層的に表現される作品群となっています。
マウリシオ・モリナは詩集『Abrir las puertas del mar』で2003年のPremio Editorial Costa Ricaを受賞した詩人。自然や記憶を詩的に表現する作風が特徴。
『Urbanos』は都市を舞台にした短編小説集で、街の風景と日常の細部が登場人物の内面と交錯する様子を描く。孤独や疎外、階層差といった現代社会の問題を鋭い観察眼で切り取り、短篇ごとに異なる視点から都市の断片を提示する。
セルヒオ・ムニョスは短編集『Urbanos』で2002年のPremio Editorial Costa Ricaを受賞した作家。都市を舞台にした人間模様の描写で評価された。
『Pablo José』は舞台劇として人間関係や個人の葛藤を鋭く描く作品です。対話を中心とした構成により、登場人物の内面と社会的役割の衝突を浮かび上がらせ、観客に倫理的・感情的な問いを投げかけます。
ロクサナ・カンポスは戯曲『Pablo José』で2000年のPremio Editorial Costa Ricaを受賞した劇作家。
『Las cenizas del sentido』は、言語と記憶、個人と社会における意味の成立と喪失をめぐる思索的な随筆集です。日常の断片や歴史的事象を手がかりに、概念の揺らぎや価値の再考を穏やかに提示し、読者に内省の場を与える構成になっています。
ホルヘ・ラミレス・カロは、エッセイ『Las cenizas del sentido』で1999年のPremio Editorial Costa Ricaを受賞した作家。言語や記憶をめぐる思索的な文章で知られる。
記憶と時間、個人的経験と集合的歴史の交錯を詩的に探る詩集。イメージとリズムを通して過去の断片を呼び起こし、忘却と再生、喪失感と回復の重層的な感覚を繊細に表現する。
子どもたちを主題にした短篇集。日常の細部を通して喪失や孤独、成長の葛藤を繊細に描き、家族や社会の影響が子どもの内面に与える作用を象徴的な描写で浮かび上がらせる作品群。
コスタリカの指導者フリオ・アコスタを主題とした伝記的エッセイ。彼の生涯と政治的役割、政策や行動の背景を史料に基づいて辿り、当時の政治状況や社会的文脈の中での彼の位置づけと影響を考察する。
1880年から1914年にかけてのコスタリカにおける職人・労働者・都市の動向を、豊富な史料に基づき検証する歴史研究。手工業者や労働者の組織化、都市化と経済変動が社会構造や政治的意識の形成に与えた影響を社会史の視点で明らかにする。
作家。1977年に『Evolución de la poesía costarricense』で本賞を受賞した。
コスタリカの劇作家。1974年に作品『Un modelo para Rosaura』で本賞を受賞した。