タスマニア州プレミア文学賞(現:タスマニア文学賞)
たすまにあしゅぷれみあぶんがくしょう(げん:たすまにあぶんがくしょう)
タスマニア州政府が主催する文学賞。2007年創設。2021年にタスマニア文学賞へ改称され、応募はタスマニア在住者に限定。複数の部門で隔年に表彰される。
- 創設年
- 2007
- 主催
- Tasmanian Government (Arts Tasmania / Department of Premier and Cabinet)
- カテゴリー
- 児童文学・童話・絵本
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 不問
- 開催頻度
- 年2回
- 締切時期
- 9月頃
- 発表時期
- 3月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
タスマニア・プレミア文学賞(現:タスマニア文学賞)は、タスマニア州政府が主催する文学賞で、2007年に創設されました。もともとは隔年で複数の部門(書籍系と新人系など)で表彰され、選考は2つの審査パネル(各3名)で行われていました。2021年9月に名称をタスマニア文学賞に改め、応募対象をタスマニア在住者に限定するとともに、カテゴリーを6部門(fiction、non-fiction、young readers and children、Indigenous writing、poetry and short stories、young writers fellowship)に整理しました。代表的な部門としてTasmania Book Prize(タスマニア関連の最優秀書籍)、Margaret Scott Prize(タスマニア出身の著者による最優秀作)、University of Tasmania Prize(かつてはタスマニア出版社による最優秀書籍、2013年以降は新人タスマニア作家の未発表作品を対象)、Tasmanian Young Writer's Fellowship(若手作家支援)などがあります。各年の受賞者は公式サイトおよびウィキペディアの記録に掲載されています。
賞品
- 主賞品
- 各部門での受賞(賞金および若手向けフェローシップなど)。賞金・特典は年度・部門により異なる(本文では具体金額の明示なし)。
- 若手向けフェローシップ
- 出版・広報支援(年度により異なる)
- 受賞発表とメディア露出
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 応募受付・資格確認 | 2つの審査パネル(各3名) — 書籍系部門用パネルと新人/若手向けフェローシップ用パネル | — | 公式サイト・プレスリリースで発表 |
| 書類審査・ショートリスト選定 | 各パネルの審査員が応募作を評価してショートリストを決定 | — | 公式発表および報道で公表 |
| 最終審査・受賞作決定 | 審査パネルによる討議と最終投票で受賞作を決定 | — | 公式サイトとプレスリリースで受賞者を発表 |
選考基準
- 文学的な質(文体、構成、独創性)
- タスマニアに関する内容や関連性(Tasmania Book Prize)
- 著者のタスマニア出身・在住であること(Margaret Scott Prize等)
- 未発表であること(University of Tasmania Prize など、該当部門)
- 若手フェローシップの年齢要件(例:2015年は35歳以下、2017年以降は30歳以下)
- 作品の完成度と出版可能性(該当部門)
応募のヒント
推奨
- 応募要項・応募資格(タスマニア在住か、年齢制限など)を事前に確認する
- 部門ごとの要件(未発表作品、タスマニア関連性など)を満たす書式で提出する
- 字数・ファイル形式などのフォーマットを厳守する
- 提出前に校正・推敲を行い、作品の完成度を高める
- 締切前に余裕をもって提出する
注意
- 応募資格を満たしていないのに応募する
- 未発表が条件の部門に既発表作品を提出する
- 指定のフォーマット・書類を欠いたまま提出する
- 字数制限や提出形式を無視して出す
審査員から
- タスマニアとの関連性(該当部門)は明確に示すこと
- 独自の視点と文体の完成度を重視すること
- 応募要項に忠実に従い、読みやすい形式で提出すること
- ショートリストに残るためには高い完成度と独創性が重要
関連の賞
- Prime Minister's Literary Awards
- Miles Franklin Award
- Victorian Premier's Literary Awards
- Stella Prize
- Queensland Literary Awards
公式情報
https://www.arts.tas.gov.au/tasliteraryawards/home過去の受賞者
未発表の新人作として受賞した作品。海岸や砂、土地の記憶をめぐる物語と推測され、場所性と個人の関係性を掘り下げるテーマが特徴とされる。
University of Tasmania Prize(新人向け未発表賞)を受賞した作家。詳細情報は限定的だが、新しい文学の可能性を示す作品で評価された。
若手作家フェローシップ受賞者。具体的な経歴や作品情報は限定的で、将来の発表が期待される若手作家。
地域性と人物の内面を織り交ぜた長編で、家族や土地、成長をめぐるテーマを扱う作品とされる。タスマニアの風土が物語に影響を与える設定が特徴。
作家。『Bridget Crack』で2019年のTasmania Book Prizeを受賞した(詳細情報は限定的)。
詩的で幻想的な作風の長編。自然と人間の関係、喪失と再生、記憶の断片をテーマに、寓話的な手法で描かれる物語。言葉の響きとイメージが強く印象に残る作品。
タスマニア出身の作家。自然や神話的要素を織り交ぜた詩的な作風で知られ、『Flames』でマーガレット・スコット賞を受賞した。
未発表の新人作で、辺境の風景や人間関係、記憶の連なりを描く物語とされる。地域性を重視した文体で、個人史と場所が交錯する作品。
University of Tasmania Prizeの受賞者。未発表の新人作として地域性や記憶を主題にした作品が評価された。
若手作家フェローシップの受賞者(詳細情報は限定的)。
タスマニアの考古学的・人類学的遺跡やフィールドワークを通じて人類の古層と島の歴史を探る研究書。遺物や遺跡の解釈を通じて先住民の歴史と環境の変遷を明らかにする。
歴史研究者で、特にタスマニアの先住民史や考古学的な調査を通じて地域の古層を探る研究で知られる。
現代美術家のパフォーマンスを巡る人々の人生を描いた小説。芸術と愛、喪失が交差する場面を通して、人間のつながりや創造性の意味を深く考察する物語。
オーストラリアの小説家。現代美術や人間関係を題材にした作品で国際的な評価を得ている。
未発表の新人作品で、タイトルが示すように喪失や個人の内面を扱う長編または中編の可能性がある。詩的・文体的に凝った表現が期待される。
未発表の新人作家としてUniversity of Tasmania Prizeを受賞。作品は実験的または物語的な特色をもつ可能性がある。
若手作家フェローシップの受賞者(詳細情報は限定的)。
企業Gunns Ltdの興隆と没落を詳細に追う調査報告的著作。森林伐採や環境論争、企業と地域社会の対立を通して、オーストラリアにおける資源ビジネスの倫理と政策の問題を明らかにする。
タスマニアに関わる企業史・環境問題を扱った著作で評価された著者(詳細情報は限定的)。
第二次世界大戦中、タイ・ビルマ鉄道建設に従事した捕虜たちの体験を軸に、戦争と記憶、喪失、愛と贖罪を描く長編小説。個人の回想を通して人間の尊厳と道徳的葛藤を問う作品。
タスマニア出身の国際的作家。戦争体験や記憶、愛を主題に力強い長編を書き続ける。
未発表の新人作で、近接した関係や時間の短い瞬間を鋭く描写する物語と推測される。形式的に凝った構成で個人的な経験を掘り下げる作品。
未発表の新進作家としてUniversity of Tasmania Prizeを受賞。作品は個人的関係や時間の経過を繊細に描く傾向が示される。
1835年のメルボルン成立を軸に、オーストラリア大陸で進行した土地の占有と先住民排除の過程を詳細に描く歴史書。一次資料を用い、植民地化の暴力とその継承を検証する。
植民地史を中心に研究するオーストラリアの歴史家。地域社会と先住民の関係を掘り下げる著作で再び受賞した。
植民地期タスマニアを舞台に、探査・追跡隊(roving party)による先住民への暴力とその心理的・倫理的帰結を描く歴史小説。荒涼とした自然描写と登場人物の道徳的葛藤が中心となる。
オーストラリアの小説家。歴史的題材を用いた力強い描写で知られ、フロンティア時代の暴力や人間性を描く作品で評価された。
未発表の新作で、イメージと断片的なナラティブを通じて場所性や記憶、言葉の響きを探る実験的作品。詩的表現と物語的断片が交錯する構成を特徴とする。
未発表の新人作家による受賞作。タイトルは『Kubla』で、実験的/詩的な要素を含む作品とされる。
個人的な渇望と歴史的背景が交差する物語。登場人物の欲望や喪失を通して家族や社会、帝国の影響を描き、人間の脆さと執着を繊細に問いかける作品。
タスマニア出身の小説家。戦争や記憶、家族の物語を扱う作品で国際的にも高い評価を受ける作家。
主人公ティルダの視点を通して日常の機微や人間関係を描く作品。ユーモアと鋭い観察により、現代社会における個人の在り方を問う。
オーストラリアの作家・詩人。短編や詩で評価を得ており、個人の視点から日常や人間関係を描く作品が特徴。
隔離された場所や精神医療にまつわる声や記憶を断片的に集め、手紙や記録の形で人間の脆弱さと回復を描く作品。私的な証言と歴史的文脈が交錯する。
未発表の新進作家として受賞。作品は記憶や隔離された場所を巡るテーマを含む可能性がある。
タスマニア(かつてのVan Diemen's Land)の植民地史と囚人制度を深く掘り下げる歴史研究。土地の占有、先住民への影響、囚人制度が形成した社会的構造とその遺産を検証する。
オーストラリアの歴史家。植民地期の政策や社会史を研究し、タスマニアの植民地史に光を当てた著作で評価を得ている。
囚人収容施設(convict station)の役割と閉鎖に至る経緯を分析する歴史書。労働・管理制度や地域社会への影響を通じて植民地政策の転換を描く。
植民地期の拘禁施設とその終焉を主題にした歴史研究で評価された著者(詳細情報は限定的)。
写真と視覚資料を中心に南極の風景や探検の歴史を伝えるビジュアルブック。探索史、自然環境、視覚表現を通じて南極の姿を紹介する。
視覚資料を用いた南極に関するビジュアルブックを手掛けた著者(詳細情報は限定的)。
島の風土、歴史、住民の営みを巡る旅行記。孤立した自然景観や先住民の痕跡、植民地から現代へ続く社会的影響を織り交ぜながら、タスマニアという土地の多層的な物語と環境問題にも言及する。
イギリス出身の作家。小説とノンフィクション、旅行記を手掛ける。タスマニアの自然や歴史、地域文化を題材にした本作でタスマニア賞を受賞した。
ロシア作家トゥルゲーネフの足跡をたどる旅と文学エッセイ。作家自身の体験と文学史的考察を交え、愛や文化の交差点を探る構成で、文学的な鑑賞と個人的回想が融合する。
オーストラリアの作家・エッセイスト。文学的考察と個人的な旅の記述を融合させる作風で知られる。本作はトゥルゲーネフに焦点を当てた旅と文学の交差を描く。
リンゴのケースラベルやパッケージに残されたデザイン資料を手がかりに、オーストラリア(特にタスマニア)のリンゴ産業の歴史と文化的変遷を可視化する研究書。視覚資料と産業史の接点を重視する。
共著による地域産業の視覚史研究。タスマニアのリンゴ産業をラベルやケースのデザインから編年的にたどる実証的な書物。