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第6回(1996年) 受賞受賞作: Death of a River Guide
瀕死の主人公が回想を通して人生を振り返る物語。家族や過去、土地との関係を通して死と記憶を探る抒情的な長編。
死記憶自然家族
リチャード・フラナガン
リチャード・フラナガン
Richard Flanagan
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1961-01-01 (オーストラリア・タスマニア州ロングフォード)
- 国籍
- オーストラリア
- 言語
- 英語
- 居住地歴
- ローズベリー(タスマニア州、西海岸) → ホバート(タスマニア州) → オックスフォード(留学期間)
経歴
- 職業
- 小説家, 作家(ノンフィクション), 脚本家, 映画監督, ジャーナリスト
- 活動期間
- 1985年〜2025年
- 影響を受けた人物
- ウィリアム・フォークナー(影響の一部として言及されることがある)
- 影響を与えた人物
- 現代オーストラリア作家(世代内で高い評価を受け影響を与えている)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| タスマニア大学 | — | — | Bachelor of Arts (First-Class Honours) | 在学 - 1979–1984(中断と復学を含む) | オーストラリア |
| ウォーセスター・カレッジ(オックスフォード大学) | — | 歴史 | Master of Letters (M.Litt.) | 1984–1986 | イギリス |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2014 | マン・ブッカー賞 | 『ディープ・ノースへの狭い道』 | フィクション | Man Booker Prize 運営団体 | 受賞 |
| 2024 | ベイリー・ギフォード賞(Baillie Gifford Prize) | 『Question 7』 | ノンフィクション | Baillie Gifford | 受賞(賞金受領を保留) |
| 2002 | コモンウェルス・ライターズ賞 | 『グールドの魚の本』 | フィクション | Commonwealth Writers | 受賞 |
| 2014 | オーストラリア首相文学賞 | 『ディープ・ノースへの狭い道』 | フィクション | オーストラリア政府 | 受賞 |
| 2011 | タスマニア・ブック賞 | 『Wanting』 | — | Tasmania Book Prizes | 受賞 |
| 2008 | ジョン・カーティン賞(ジャーナリズム) | エッセイ「Gunns. Out of Control」 | ジャーナリズム | The Monthly | 受賞 |
| 2019 | オーストラリア人文学アカデミー 名誉フェロー | — | — | Australian Academy of the Humanities | 選出 |
受賞・候補エディション
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第16回(2002年) 受賞受賞作: Gould's Book of Fish
囚人画家の視点でタスマニアの植民地史を語る実験的な歴史小説。事実と虚構が交錯し、暴力・記憶・美術をめぐる詩的な語りが展開される。
歴史植民地主義記憶実験的手法
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第21回(2009年) 受賞受賞作: Wanting
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第26回(2014年) 受賞受賞作: The Narrow Road to the Deep North
第二次世界大戦中、泰緬鉄道建設の捕虜生活を経験した外科医ドリゴ・エヴァンスの人生を軸に、愛と罪責、戦争の記憶を大きく描いた長篇。戦争の残像と個人の内面が交錯する叙事的作品。
戦争記憶罪と贖罪愛
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第3回(2011年) 受賞受賞作: Wanting
個人的な渇望と歴史的背景が交差する物語。登場人物の欲望や喪失を通して家族や社会、帝国の影響を描き、人間の脆さと執着を繊細に問いかける作品。
欲望喪失記憶植民地主義家族 -
第5回(2015年) 受賞受賞作: The Narrow Road to the Deep North
第二次世界大戦中、タイ・ビルマ鉄道建設に従事した捕虜たちの体験を軸に、戦争と記憶、喪失、愛と贖罪を描く長編小説。個人の回想を通して人間の尊厳と道徳的葛藤を問う作品。
戦争記憶愛人間の尊厳
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第46回(2014年) 受賞受賞作: The Narrow Road to the Deep North
『The Narrow Road to the Deep North』は、第二次世界大戦中のビルマ鉄道建設に関わった捕虜たちの過酷な経験と、その後の人生に残るトラウマを描く作品。愛と罪、記憶の持続が主要なテーマとなり、極限状況下の人間性を深く掘り下げる。
第二次世界大戦捕虜体験戦争の記憶トラウマ愛と罪
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第0回(2014年) 受賞受賞作: The Narrow Road to the Deep North
第二次世界大戦中、泰緬鉄道建設で捕虜となった主人公の体験とその後の人生を通じて、戦争の暴力、愛、罪、記憶の重さを描く長編小説。トラウマと贖罪を深く掘り下げる叙事詩的作品。
戦争記憶トラウマ愛贖罪
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第26回(2024年) 受賞受賞作: Question 7
『Question 7』は、愛、家族史、戦争の記憶、科学史が一本の連鎖としてつながる、境界のあいまいなノンフィクションである。日本の内海からタスマニアの川へと広がる語りのなかで、個人の人生が偶然と他者の物語によって形づくられることを描く。
偶然の連鎖が、個人史を世界史へと開いていく。
288ページ家族史戦争の記憶偶然科学史自伝的ノンフィクション
作品
代表作
『川の案内人の死』
1994年 小説(文学)川の案内人アルヤズの最期の時間を通して家族と過去を回想する物語。デビュー作。
『片手の拍手の音』
1997年 小説(移民・家族)スロヴェニア移民一家を描いた作品で、オーストラリア国内で大ベストセラーとなった。
- [映画] 『片手の拍手の音』(映画版) / Richard Flanagan (1998)
『グールドの魚の本』
2001年 歴史的フィクション囚人画家ウィリアム・グールドを題材にした構想的で実験的な歴史小説。多くの賞を受賞。
『知られざるテロリスト』
2006年 社会派小説ポスト9/11の監視社会やメディア論を扱った長編。
『欲望(Wanting)』
2008年 歴史小説 / 二重構造の物語チャールズ・ディケンズと植民地の少女マティンナという二つの物語を並列して描く作品。
『ディープ・ノースへの狭い道』
2013年 戦争小説 / 文学日本軍の捕虜としてビルマの死の鉄道建設に従事した医師を描き、戦争の記憶と贖罪を問う作品。2014年マン・ブッカー賞受賞。
『First Person』
2017年 小説(作家と翻訳・ゴーストライティングを巡る)著者自身のゴーストライティング経験に緩く基づく長編。記憶と語りの構造に挑む作品。
『目覚めの夢の海(The Living Sea of Waking Dreams)』
2020年 文学小説母の死期とオーストラリアの大規模森林火災(ブラック・サマー)を背景に家族や喪失を描く作品。
『Question 7』
2023年 ノンフィクション(評論)環境・政治・倫理を巡る論考集・記録にあたる作品。2024年ベイリー・ギフォード賞受賞。
全著作
- 『A Terrible Beauty: History of the Gordon River Country』 (1985)
- 『The Rest of the World Is Watching: Tasmania and the Greens』 (1990, 共編)
- 『Codename Iago: The Story of John Friedrich』 (1991, 共著・ゴーストライティング)
- 『Death of a River Guide』 (1994)
- 『The Sound of One Hand Clapping』 (1997)
- 『Gould's Book of Fish』 (2001)
- 『The Unknown Terrorist』 (2006)
- 『Wanting』 (2008)
- 『The Narrow Road to the Deep North』 (2013)
- 『First Person』 (2017)
- 『The Living Sea of Waking Dreams』 (2020)
- 『Toxic: The Rotting Underbelly of the Tasmania Salmon Industry』 (2021)
- 『Question 7』 (2023)
翻案
- 『片手の拍手の音』(1998年映画、監督・脚本: リチャード・フラナガン)
- 『ディープ・ノースへの狭い道』(テレビシリーズ、ジャスティン・カーゼル監督、2024–2025〜配信/上映予定)
作品の翻訳
- 『グールドの魚の本』ほか多数の言語訳あり
作風・主題
- 文体
- 叙情的で詳細な描写歴史と個人的記憶を重ね合わせる手法道徳的・政治的問題を扱う実直な文体
- 頻出モチーフ
- 記憶と忘却戦争とトラウマタスマニアの自然と河川植民地史と先住民の扱い家族と贖罪
健康
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重度の聴覚障害(幼少期)出生〜6歳頃6歳で治療を受け改善。幼少期の聴覚障害は成長と教育に影響を与えたと報告されている。
評価・遺産
現代オーストラリア文学を代表する作家の一人と見なされ、国際的な賞の受賞や社会・環境問題への発言で知られる。戦争や植民地史、環境問題を主題とする作品群で高い評価を受けている。
記念館・博物館
- タスマニア博物館・美術館(Tasmanian Museum and Art Gallery)での展覧会 ホバート、タスマニア 2024年開館
関連学会
- Australian Academy of the Humanities(名誉フェロー)
資料所蔵先
- タスマニア博物館・美術館やオーストラリアの主要機関に所蔵資料あり
大衆文化への影響
- BBCによるドキュメンタリー『Life After Death』(BAFTA受賞)で取り上げられた
- 作品の舞台化や映像化が進行中(テレビシリーズ等)
引用
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「現存する最も偉大な小説家の一人」
出典: _ワシントン・ポスト_ (2021年) -
「多くの人に彼の世代で最高のオーストラリア小説家と見なされている」
出典: _エコノミスト_ (2014年)
豆知識
- 2014年のマン・ブッカー賞の賞金を地元の先住民識字財団に寄付した経験がある(同年別の賞金も寄付)。
- 兄にジャーナリストのマーティン・フラナガンがいる。
- 1998年に自身で監督・脚本を務めた映画『The Sound of One Hand Clapping』がベルリン国際映画祭でゴールデンベアにノミネートされた。
- 2014年にミシシッピ州オックスフォードの名誉市民に選ばれた。
- 2024年ベイリー・ギフォード賞受賞時、スポンサーの化石燃料投資に関する公開計画が示されるまで賞金の受領を保留すると表明した。