サウス・オーストラリア文学賞(旧:Adelaide Festival Awards for Literature)
さうすおーすとらりあぶんがくしょう
1986年創設の隔年開催の文学賞群。2024年にAdelaide Festival Awards for Literatureから改称され、国内外の作品と南オーストラリア関連作品を対象に複数部門で表彰する。
- 創設年
- 1986
- 主催
- State Library of South Australia(SLSA:運営) / Government of South Australia(設立)
- カテゴリー
- 児童文学・童話・絵本
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- 不問
- 開催頻度
- 隔年(2年に1回)
- 締切時期
- 11月頃
- 発表時期
- 10月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
South Australian Literary Awards(旧:Adelaide Festival Awards for Literature)は1986年に南オーストラリア州政府によって創設された隔年開催の文学賞群で、全国部門と州部門、並びに南オーストラリア州作家向けのフェローシップを含みます。2016年以降複数のカテゴリーが設けられ、Premier's Award(A$25,000)を含む総賞金プールはA$167,500(2024年時点)です。2020年からState Library of South Australia(SLSA)が運営を担当し、2024年からは名称をSouth Australian Literary Awardsに変更、発表は同館で行われる専用式典(10月)で実施されるようになりました。応募受付は各年の賞に対して前年の12月中旬まで開かれます。賞は州政府とLibraries Board of South Australiaによる共同資金で運営されています。
賞品
- 主賞品
- Premier's Award(最優秀総合賞):A$25,000(他部門の受賞作から選出)
- 賞金
- 25,000 AUD
- 総賞金プール:A$167,500(2024年時点)
- 主要ナショナル賞(Fiction, Children's Literature, Young Adult Fiction, John Bray Poetry, Non-Fiction):各A$15,000(2024年時点)
- 南オーストラリア部門およびフェローシップ:Jill Blewett Playwright's Award、Arts SA / Wakefield Press Unpublished Manuscript Award、Barbara Hanrahan Fellowship、Max Fatchen Fellowship、Tangkanungku Pintyanthi Fellowshipなど
- フェローシップ(南オーストラリア作家向け)は研究助成・創作支援を含む
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 応募受付 | 運営(SLSA)による募集・受付。各部門の応募要項に従いエントリーを受理 | 不明 | 応募は前年12月中旬まで(年度ごと) |
| 一次選考・ショートリスト選出 | 各部門ごとに任命された審査員パネル(作家・学者・批評家等) | 不明 | ショートリストは公式サイトで発表(例:2024年ショートリストは2024年8月9日に発表) |
| 最終選考・受賞者決定 | 同上(最終審査は部門パネルまたは特別パネルが実施) | 不明 | 受賞者はSLSAの式典(Mortlock Chamber、10月)およびSLSA公式サイトで発表。従来はAdelaide Writers' Week(3月)で発表されていた |
| Premier's Award選出 | 委員会または指定パネルが、他部門の受賞作から最優秀作を選出 | 不明 | 同上(式典および公式発表) |
選考基準
- 文学的価値・表現の質
- 独創性と構成力
- テーマの重要性やオーストラリア文学への貢献度
- 部門ごとの応募要件(例:未発表原稿部門は未発表であること、Premier's Awardは他部門受賞作からの選出)
応募のヒント
推奨
- 応募締切(前年12月中旬)を守る
- 応募部門の応募要件・フォーマットを公式ガイドラインで事前に確認する
- 未発表原稿部門に応募する場合は未発表であることを確認する
- 提出書類(略歴、出版情報、必要な同意書など)を完全に揃える
注意
- 締切を過ぎて提出しない
- 応募要件に合致しない作品を送らない(例:既に出版されている作品を未発表部門へ)
- 提出書類を不完全なまま送付しない
審査員から
- 作品の文学的完成度と独創性を重視する
- 応募要項に従い、明確で整った応募資料を提出することが評価につながる
関連の賞
- Adelaide Writers' Week(関連イベント、従来の発表会場)
- State Library of South Australia のフェローシップ・助成
- Wakefield Press の未発表原稿関連機会
- その他のオーストラリア文学賞(例:Miles Franklin Prize、Stella Prize 等)
公式情報
https://stories.slsa.sa.gov.au/south-australian-literary-awards/過去の受賞者
子ども時代の記憶や成長をめぐる回想的な作品。家庭や社会との関係、記憶の曖昧さ、トラウマと癒しを通じて、個人の形成過程とその意味を静かに問いかける。
先住民の言語や伝承を軸に家族と土地の記憶を描く小説。個人の喪失とコミュニティの回復、植民地主義の影響を探りながら、言語復興とアイデンティティの再構築を深く描写する作品。
オーストラリアの作家。先住民の歴史や言語を題材にした作品で高い評価を受ける。
呪われた少女モリガン・クロウが不思議な都市ネヴァモアに導かれ、〈ワンダラス・ソサエティ〉への入会を賭けた試練に挑む児童ファンタジー。魔法、冒険、仲間との絆、自己発見が大きなテーマとなる。
オーストラリアの児童文学作家。『Nevermoor』シリーズで国際的に知られる。
喪失と再生、自然との関係を巡る長編。個人と共同体の記憶を辿り、土地や庭というモチーフを通して世代間のつながりと癒しを描く。環境と人間の関係に焦点を当てた文学作品。
オーストラリアの作家(旧名Eva Hornung)。多文化的・環境的テーマを扱う作品で知られる。
児童向けの冒険物語で、主人公Figgyの成長と発見をユーモアと温かさで描く。友情や家族、自己肯定の課題を扱いながら、子どもの視点から日常の奇跡と葛藤を描写する。
児童文学作品で知られる作家。温かみのある語りで子どもの視点を描く。
個人の記憶や過去の事件を巡る長編。登場人物の関係性や倫理、真実と物語化の境界を問いながら、社会的・歴史的背景と個人史を交差させる。静謐な語り口で内面を掘り下げる文学作品。
オーストラリアの作家。長年にわたり国際的な評価を受ける小説家で、社会や倫理を描く作品が多い。
19世紀初頭の西オーストラリアを舞台に、先住民とヨーロッパ入植者の遭遇とその余波を多声的に描く歴史小説。土地・言語・記憶の問題を扱い、植民地史に対する再考と先住民族の視点を浮き彫りにする作品。
オーストラリアの作家。先住民の視点や植民地史を題材にして、歴史と記憶を問い直す作品で知られる。
イラストと短編が融合した幻想的な短編集。郊外の日常に突如現れる不思議や寓話を通じて、孤独や家族、想像力の力を描く。視覚的なイメージと簡潔な物語が重なり合い、読む者の想像を喚起する。
オーストラリアのイラストレーター兼作家。ビジュアルと物語を結ぶ独創的な作品で国際的に評価される。
都市の断片を集めた210篇の詩集。日常の風景や言葉遊び、個人的記憶や社会的主題が折り重なり、ユーモアとシニシズムを交えた現代詩の実験が展開される。多様な声が都市の光景を反射する。
オーストラリアの詩人・編集者。現代詩の実験的作品や言語への洞察で知られる。
19世紀後半を舞台に、写真術と記憶を軸に一人の女性の生涯と人間関係を繊細に描く長編。視覚と物語が交錯し、愛や喪失、時間の経過が主題となる。歴史と個人の記憶の相互作用を丁寧に探る作品。
オーストラリアの小説家。実験的で緻密な文体を用い、記憶や視覚表象を題材にした作品で知られる。
現代社会における倫理的ジレンマや個人の選択を問いかける長編。職場や人間関係の中での道徳的葛藤を描く。
オーストラリアの作家・詩人。社会批評と個人史を織り交ぜる作風がある。
想像力と成長を描く児童文学。若い主人公の視点で家族や世界の不思議を描写する物語。
オーストラリアの児童文学作家。想像力豊かな作品群で知られる。
実験的要素を含む詩作や長詩を収めた作品集。愛や喪失、想像の働きを鮮烈な言語で表現する。
オーストラリアの詩人。ヴァースノベルや実験的詩で国際的にも知られる。
カンガルー島のアボリジナル・タスマニアンに関する史的研究。史料と証言を基に文化の痕跡と消失の過程を検証する。
歴史研究者。先住民史や地域史の研究で知られる。
ネッド・ケリーの視点を借りて語られる歴史再構築小説。植民地社会や抵抗、アイデンティティの問題を独創的な語りで描く。
オーストラリアの小説家。物語構成と歴史認識をめぐる作品で知られる。
旧王国シリーズの一作。主人公リラエルの自己発見と魔法世界での試練を描くファンタジーで、アイデンティティと運命が主題。
オーストラリアのファンタジー作家。YA向けの世界構築に定評がある。
シドニーの都市史を多角的に描いたノンフィクション。都市の成長、階層構造、文化的変容を批評的に分析する。
作家・ジャーナリスト。都市文化や社会を論じる作品で知られる。
チャールズ・ダーウィンに同行した射手の視点から19世紀の航海と科学的発見を描く歴史小説。忠誠と変化の物語を探る。
オーストラリアの作家。歴史的題材を用いた作品で知られる。
小さな町を舞台に人種関係と友情を描くYA小説。先住民と白人の若者の交流を通して地域社会の不公正を問いかける。
オーストラリアの作家。社会問題を若者の視点で描く作品がある。
港や移民の記憶を題材にした詩集。郷愁と異郷での生活の感触を詩的に表現する作品。
ギリシャ系オーストラリア人の詩人。移民体験や郷愁を題材にした詩が多い。
著者自身の冒険・自然観察の記録を交えたノンフィクション。探検やフィールドワークを通じて自然と人間の関係を考察する。
自然史学者/作家。探検や生態に関する著作で知られる。
土地と水の関係を背景にした人間ドラマ。労働や移住、記憶の問題を通じて登場人物の人生を描く硬質な長編。
オーストラリアの作家。土地や記憶をめぐる物語を多く手がける。
思春期の葛藤や自己発見を描く児童/YA小説。若い登場人物の内面と家族関係を繊細に描写する。
児童・YA向け作品を多く手がけるオーストラリアの作家。
喪失や悲嘆を中心に据えた詩集。個人的な経験から普遍的な感情へと昇華する詩篇を収める。
詩人・評論家。感情の微妙な動きを描く詩で評価される。
オーストラリアの歴史を包括的に概説した著作。植民地化から現代までの政治・社会の変遷を分析する。
歴史家・作家。オーストラリア史を専門に執筆。
瀕死の主人公が回想を通して人生を振り返る物語。家族や過去、土地との関係を通して死と記憶を探る抒情的な長編。
オーストラリアの小説家。自然と人間の関係を深く掘り下げる作風で知られる。
『Tomorrow』シリーズ第3作。若者たちの抵抗とサバイバル、友情と倫理的葛藤を描き、戦時下での生き方を問う。
YA小説で広く知られるオーストラリアの作家。サバイバルと成長の物語が特徴。
牧歌的なモチーフと実験的な詩形が融合する詩集。土地や労働、歴史への洞察が随所に現れる作品群。
詩人・評論家。土地や自然に関する詩作で知られる。
オーストラリアの生態史を検証し、人間活動がもたらした環境変化を分析する学術的かつ一般向けの論考。植民と生態系の関係を問い直す。
オーストラリアの自然史学者・作家。環境史や生態学に関する著作で知られる。
国際的な舞台や外交の世界を背景に、個人の欲望やアイデンティティ、社会変化を描く長編。歴史と私的出来事が交錯する。
オーストラリアの作家。社会と個人の関係を鋭く描く作品で評価される。
過去の秘密や不思議な出来事を巡る児童/YA向けの物語。恐怖と謎、登場人物の内面の変化を描く。
オーストラリアの児童文学作家。ダークな要素を取り入れた作品で知られる。
ムーア川先住民居住区の記憶と歴史を掘り下げるノンフィクション。居住区の生活や政策の影響、住民の証言に基づいて記録する。
作家・ジャーナリスト。社会史的テーマの著作がある。
第二次世界大戦とその前後を背景に、戦争経験を通して形成される友情と記憶、再生を描いた重厚な長編小説。
オーストラリアの作家・詩人。豊かな言語感覚と歴史的主題の扱いで知られる。
晩年の詩を集めた作品集。人生の終焉や回想、宗教的な省察が織り込まれた静謐な詩篇を収める。
オーストラリアの詩人。宗教的・哲学的主題を詩に取り入れることが多い。
ノーベル賞作家パトリック・ホワイトの生涯を丹念に追った伝記。作品と私生活、批評的評価を織り交ぜながら描く。
ジャーナリスト・作家。伝記や文化論で知られる。
19世紀の移民社会を背景に、信仰や賭け事を通じて結び付く二人の奇妙な関係を描く長編。文明、偶然、道徳が交錯する物語。
オーストラリアの小説家。国際的に高く評価される現代作家。
迷宮や不可思議な世界を舞台にした冒険譚。若い主人公の成長と自己発見を中心に据えたファンタジー要素の強い作品。
児童・YA向けのSF・ファンタジー作家。
身体、老い、記憶を扱う詩集。個人的な喪失や存在の問いを通じて普遍的なテーマに迫る詩篇を収める。
オーストラリアの詩人。鋭い洞察と象徴性に富む詩で知られる。
エッセイや詩的評論を含む作品集。法や文化、社会に関する洞察を示すテクストを収めている。
判事であり詩人。法と文学の両領域で業績がある(John Jefferson Bray)。
人物の内面と地方社会の関係を繊細に描く長編。家族や個人の孤独、相互作用の機微を淡く、しかし鋭く描写する。
オーストラリアの作家。人物描写を重視する作品がある。
子どもたちがプレイするゲームが現実に影響を与え始めるSF的児童小説。友情、恐怖、責任の問題を若者の視点で描く。
オーストラリアの児童・YA作家。SFやファンタジー要素を取り入れた作品で知られる。
自然や農村の風景、人間の営みを叙情的に描いた詩集。土地と文化への深い視線と技術的な詩作が特徴。
オーストラリアを代表する詩人。土地や言語、民族性を扱う作品で知られる。
戦争の多面的な影響と経験を検証する歴史書。軍事的側面のみならず社会・文化的影響も含めて戦争を論じる。
戦争史や軍事史を扱う研究者/作家。
家庭と音楽を巡る人間関係を繊細に描いた短篇集/中編集。夫婦や恋愛、親子のずれと和解を音楽的モチーフとともに描写し、日常の微妙な緊張を映す。
オーストラリアの小説家・随筆家。日常と人間関係を繊細に描く作品で知られる。
若者たちの試練と成長を描く児童向けの物語。友情や勇気、困難に立ち向かう姿を通して成長の過程を描写する。
オーストラリアの児童文学作家。青年向けの冒険・成長物語で知られる。
1963年から1983年までの詩を集めた選集。自然や日常の風景を鋭く切り取り、時間と記憶を静かに見つめる詩群を収める。
オーストラリアの詩人。自然や風景の描写に定評がある。
プリンス・アルフレッド・カレッジの創立と発展を追った校史。教育制度や学校コミュニティの変遷を記録・整理した歴史書。