イェイツ詩集(対訳) (岩波文庫 赤 251-2)
老いと芸術、神話と歴史の感覚が交錯する詩集。後期イェイツの思索が、象徴と私的な記憶のあいだで鋭く結晶している。
Work Information
イェイツ後期の思索が凝縮した、象徴性の強い詩集。
『The Tower』は 1920 年代の Yeats の到達点として読まれ、個人的な老いの感覚が、アイルランド神話や歴史感覚と結びついていく。厳しさのある詩句のなかに、人生を見切らない強さが残る。
Book Information
- Publisher
- 岩波書店
- Published
- 2009-07-16
- Pages
- 342 pages
- Language
- 日本語
- Size
- 10.5 x 1.4 x 15 cm
- ISBN-13
- 9784003225127
- ISBN-10
- 4003225120
- Price
- 1100 JPY
- Category
- 本/文学・評論/詩歌/詩集
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Reviews
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素晴らしい翻訳と装丁の詩集でした。
やはり岩波の詩集が他を圧倒して素晴らしいですね。W.Bイエーツの詩集は薄い冊子で、読みやすく、むかし熱中して読んだホイットマン詩集の分厚さと比べて、思索にちょうど良いページ数です。できれば、同時代の英文学者、漱石の翻訳で読みたかったです。おそらく彼が英国留学中に読んでいたはずで、理解に苦闘していたかもしれません。そんなことを思い馳せながら読ませていただきました。
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Fateみたいな神話伝説の複合体
イェーツは1923年にノーベル文学賞を受賞した、アイルランドの詩人・劇作家です。大江健三郎の『燃えあがる緑の木』でイェーツの詩句が引用されていたゆえ、興味本位で私はこの詩集を購入しました。 この岩波文庫のイェーツ詩集は「対訳」なので、左ページに英語の原文/右ページに日本語の訳文が載っています。イェーツはかなり古めかしい英単語で詩を吟じており、しかも見慣れない文法も散見されたので、これは先達の和訳が無いと攻略が厳しい詩集だなあと思いました。 この岩波文庫版イェーツ詩集は、全詩作品380篇あまりのなかから、よく知られている54篇が抽出されて構成されているとのことです。巻末解説によると、イェーツは「進化論者のせいでキリスト教の信仰を失ったから自分で寄せあつめの宗教をつくった」と言います。そのせいか"The Rose of Peace"は大天使ミカエルについて書いてある詩なのに、ヒンドゥー教の聖典『バガヴァッド・ギーター』に内容が似ているなあと思いました。また、循環歴史説が語られる"The Second Coming"は、ニーチェの『ツァラトゥストラ』にそっくりでした。 さらにイェーツは恋愛体質だったようで、この詩集は殺し文句の宝庫でした。「情熱の季節が過ぎ去るまえに別れよう、うつむくあなたの額に一つの接吻と一滴の涙を残して。」「愛はすなおに受ければいい、木の葉が芽吹いてくるように。」など、こんな詩句を語りかけられるイケメンが身近に存在したらキュン死まっしぐらだよなあと思った次第であります。
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旅行中読みたい本
短い時間でも読めるし何度か読むと違った感じ方ガズできる
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とても良い状態でした。
丁寧に梱包され、迅速に発送されました。以前からイェイツの詩に興味がありました。対訳になっているので、読みやすそうです。商品は新品だと思います。嬉しいです。
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詩のチョイスと翻訳が気が利いてます
最高です! 前々からイエイツは大好きで、詩集としては初めて購入したのですが最高です! イエイツ本人の詩がすばらしいのは当然ですが、チョイスも気が利いています。 「The Song of the Happy Shepherd」(幸福な羊飼いの歌 18-19) 「He wishes for the Cloths of Heaven」(彼は天の布を求める 82-83) 「The Second Coming」(再臨 148-149) 「Under Ben Bulben」(ベン・バルベンの下で 316-327) などなど、有名なものを抑えつつ、編集者の趣味に過ぎない程度で渋いのも抑えてあり、 イエイツが若気のいたりから晩年まで、いかにぶっ飛んだ詩を書いていたのがよく分かります。 さらに翻訳も「対訳という性格上、訳文は直訳を基本と〜」(5)と書いてありますが、正解だと思います。 個人的な趣味ですが、「He wishes for the Cloths of Heaven」(彼は天の布を求める 82-83)の6-8行の、 「But I,being poor,have only my dreams; (だが貧しい私には夢しかない) I have spread my dreams under your feet; (私はあなたの足元に夢を広げた。) Tread softly because you tread on my dreams.(そっと歩いてくれ、私の夢の上を歩くのだから。)」 これが最高です。ここでピンと来た人にはイエイツはお奨めできます。
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高校の時に読んだのを思い出しました。
とても綺麗な状態で、少しずつ読み進めています。
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野口米次郎氏
小生は、野口文学の愛好家ですので、若干の補記を。1905(明治38)年『英米の十三年』のなかで、野口氏は、イェイツの初期詩文から、「THE ROSE OF THE WORLD」と「AN OLD SONG RESING」を引いて紹介します。前者は、本書に「世界の薔薇」として訳出されています。該当文書は、回想文で、最初ロンドンで目撃したイェイツが米国で講演した際に、野口が招かれて晩餐に出席し、イェイツと交わした会話が記録されています。これは、著作権解除で、国会図書館のデジタルコレクションでも読めます。 1926(大正15)年刊行の『海外の交友』のなかでは、対ドイツ戦線で亡くなったフランスの彫刻家ブレスカや詩人バウンドおよび野口氏がイェイツの書斎で集うた光景を示して、 「小さい舊式の火所からは細い平和な火が燃えて、床に敷いた敷物を照らしてゐる。バウンドは鳩でも巣を作りさうなぼうぼうとした頭髪をして、近代式のフオンよろしくといつた形で長椅子に横に成つてゐる。彫刻家ブレスカ其人は ―― 此の人は兵役を逃れる爲めに佛國から脱走して、今では英國の彫刻界を藝術的に一新しようといふ意気込だが ―― 小さな椅子に坐つて、若い影を壁の上に投げてゐる。壁には油繪とか水彩畫とか種々様々群を亂して飾付けられてゐた。旅館の食堂とは異つてイエーツの書齋には蝋燭の火がある。蝋燭の火が薄ぼんやりとイエーツの顔を照らして何だかその顔が半分幽靈のやうに見える。段々談話が興に入つて來た……」と記しています。 わたしは、吉田健一氏による研究からイェイツに入りました。吉田氏が自身の生き方死に方を定めることをイェイツにおける一種の悟りに模していたことに興味を持ったものです。学生時分のことは、いまや想い出となりました。
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量的には丁度良い
ただ、まさか原文が載っているとは思わなかった。 よく見たら対訳とある(^-^; 個人的には原文の分がに翻訳だともっとたくさん読めたのに、とも思うが、まあそのお陰で量的には丁度良くなった。 内容的にはやや時代が古いので分かりにくいところがある。 平易な表現なのだが真意が分からない、といった感じ。