作品情報
真実と偽りが入れ替わる場所で、小説そのものが自分を問い直しはじめる。
偽札事件と少年の自殺という実在の出来事を起点に、エドゥワールの手記、小説論、若者たちの関係が重なり合う。ジッドは、物語の外側まで視野に入れながら、近代小説の可能性を押し広げた。
レビュー要約
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大胆な構成と視点の切り替えが印象的で、人物の心理や関係のねじれを追う面白さがある。一方で、登場人物が多く、手がかりを自分で組み立てる必要があるため、読み応えのある難しさも残る。
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知的で実験的な小説として評価され、自己言及的な構造や道徳の揺らぎを扱う点が強い印象を残す。反面、展開を追うには根気が要るという声もあり、読み手を選ぶ作品として受け止められている。
書籍情報
- 出版社
- 岩波書店
- 発売日
- 1962-12-16
- ページ数
- 298ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.5 x 1.2 x 14.8 cm
- ISBN-13
- 9784003255865
- ISBN-10
- 4003255860
- 価格
- 675 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/フランス文学
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レビュー
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19世紀以前の定説を崩壊させた歴史ある作品
『小説とは、物語の展開に主人公の性格が歯車のように噛み合う必要がある』『話の展開に、内容から導かれる必然性、言わば説得力をもたらす必要がある』などと言った19世紀以前にあった『小説とはかくあるべし』という主張に一石を投じた作品です。 この作品は『キャラの造形が誰が誰であっても別に構わない』という体で書かれているため、昨今の小説にのみ触れている方々においては批判の声が上がるのは仕方の無いことだと思います。 そのため、読む層、読む人の価値観によって明確な右翼と左翼が生まれる作品になります。 文学の道を歩む者として、僕はこの作品を『小説の多様化の起源となる歴史ある作品』と捉えているため、とても高い評価があります。 と同時に、中途半端な文学好き、ライトノベル等21世紀の文化の中でのみ生きてきた方には、決しておすすめ出来ない作品です。
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過去の遺物?とレビューしてる御作家様がいるようで恐縮ですが。
自分の意見を言ってるようで人の意見を借りて大きな声を出す人には辟易する。まさに贋金つかいがレビューを書いているこのレビュー欄も含めて私は楽しめた。
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