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ふたりの星 (世界の子どもライブラリー)

ジョン・ニューベリー・メダル(ニューベリー賞)

ふたりの星 (世界の子どもライブラリー)

Lois Lowry

1943年、ナチス・ドイツ占領下のデンマーク・コペンハーゲン。10歳の少女アネマリー・ヨハンセンは、ユダヤ人の親友エレンが突然の捜索から逃れられるよう家族とともに助けの手を差し伸べる。デンマーク各地の抵抗運動と市民たちの協力を経て、エレン一家はやがてスウェーデンへの脱出を試みる。歴史的事実に基づくこの物語は、戦時下における友情と勇気、そして普通の人々が示した連帯の力を静かな筆致で描いた作品である。

友情と連帯ナチス占領下のデンマークユダヤ人救済民間抵抗運動勇気と道徳的選択成長と喪失第二次世界大戦

作品情報

自由を守るために命をかけた人々の物語。普通の少女が歴史の波に飲まれながらも、友のために立ち上がる感動の一冊。

1989年にハフトン・ミフリン社から刊行されたロイス・ローリーの歴史小説。1943年のナチス占領下デンマークを舞台に、10歳の少女アネマリーの視点を通じて、デンマーク系ユダヤ人約7,000人がスウェーデンへ脱出するまでのデンマーク抵抗運動の実話を描く。シドニー・テイラー・ブック賞(1989年)、ニューベリー賞(1990年)、全米ユダヤ人図書賞児童文学部門(1990年)を受賞。日本では「ふたりの星」のタイトルで掛川恭子・卜部千恵子の共訳により講談社より刊行されている。

レビュー要約

  • 全体的に高い評価を受けており、サスペンスの巧みな運び方とトラウマ的題材の抑制的な描写が称賛されている。ホロコースト教育の教材として幅広く使用されており、扇情主義を避けながら歴史的事実と向き合う姿勢が評価されている。民間の勇気と抵抗を描いた児童文学の代表作として位置づけられている。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
1992-01-25
ページ数
205ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784061947207
ISBN-10
4061947206
価格
1224 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/英米文学

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【ロイス・ローリー】 1937年ハワイ生まれ。ボストン在住のアメリカ人女性作家。11歳から13歳までを日本ですごした。作品は多数あって、とくにユニークな個性をもった少女アナスタシアを主人公にしたシリーズが大好評をえている。『ラブル・スターキー』でホーンブック賞を、本書でニューベリー賞を受賞した。 【掛川恭子】 東京生まれ。津田塾大学英文科卒業。英米児童文学の翻訳に従事。また後進のために教鞭をとっている。訳書は、『フランバーズ屋敷の人びと』4部作、『完訳 赤毛のアン』シリーズ全10巻など数多い。 【卜部千恵子】 1959年東京生まれ。東京女子大学卒業。現在、調布市立図書館勤務。訳書に『ベッドのしたにワニがいる』『幽霊たちの館』(共訳)がある。 【画家紹介】 広島県生まれ。京都の大学で意匠学を学ぶ。新聞・テレビでのイラストの仕事を経て、現在は、絵本・児童書で活躍中。手がけたさし絵に『夢をみるアンネ』『ゆめみるトランク』などがある。

レビュー

  • デンマークの第二次世界大戦下のできごと

    舞台は1943年ナチス占領下のデンマーク・コペンハーゲン。 主人公は10歳の少女アマネリー。 ユダヤ人の親友エレン一家をスウェーデンに逃亡させようとする父母たちの行動に 幼い彼女も精一杯、協力します。 自問自答しながら恐怖心を打ち消し、立ち向かっていく姿に心が動かされました。 命がけで友人一家の逃亡を助ける(国民性もあるのでしょうが、)デンマーク人の気質に、 強さと寛容な気持ち、人の暖かさを感じました。 ともすれば当時のデンマークの世情や逃亡の事情説明に終始しそうなお話を 無駄な事柄を一切排除して、 少女の物語のなかに納め、描ききった筆力に頭が下がります。 すばらしい。 当時のデンマークの事情を知りたい方は 「 ユダヤ人を救え!―デンマークからスウェーデンへ 」をどうぞ。

  • WWII

    Interesting book about the jewish people

  • 勇気とは何か?

    アウシュビッツで有名な ナチスのユダヤ虐待 北欧の小さな国が、耐え難きを耐えながらも、そして、恐ろしさにふるえながらも、多くの隣人を救ったこと ーーーーー 英雄的と 言うしかない行為を ごく普通の少女の目を 通して 凡人の身にひきつけてくれる。 歴史とともに 勇気とは 何かを 教えてくれる そんな お話でした。 まるで スパイ小説のような 思いがけない秘密も 隠されていて ぐっと 引き込まれる作品です。

  • ニューベリー賞受賞作品

    出版されたのがずいぶん昔なので、 古いつくりに抵抗はありますが、良い作品です。 信頼出来る大人が沢山登場するので、不穏な時代背景だが心休まる。 特に主人公の母が、ユーモアもあり、機転もきき素敵。 短いお話だが、いろいろ盛り込まれており、 色彩豊かな映画を観ているような読後感。 実話を元に描かれており、その種明かしも後書きにあります。

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