書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2011-10-07
- ページ数
- 492ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784062170093
- ISBN-10
- 4062170094
- 価格
- 1761 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
極限状況を生きる人間の気高さと勇気を謳うぼくはママと住んでいる。知っているのはこの部屋とテレビの世界だけ。なぜならぼくはこの部屋で生まれて一度も外に出たことがないから。驚くべきその理由とは?
レビュー
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名作です
映画を観て、原作本を読んでみたくなり購入しました。 映画では描き切れていなかった、でも想像せずにはいられなかった部分が細かく描写されていました。 「長い」というレビューがあるのにびっくり。ここまで細かく長く描かれてはじめて、この物語が成立するんだと思います。 フィクションだけれど、実際の(もっと壮絶な)事件を元に描かれたこの物語は、私たちに「この世界に生きること」そのものの尊さを教えてくれるような気がします。
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世界の見え方が変わる感動作
帯には「誘拐され,監禁された少女に,子供ができてしまったら・・・。」とあります。 いわゆる「監禁,脱出もの」かと思っていました。監禁された極限状況の恐怖と,そこから脱出するまでの恐怖を描いたスリラー・・・。 予想は見事に裏切られました。 これは,感動の物語です。 当たり前のことが,当たり前ではないということ。それは「当たり前ではない」と感じる人にとっては途方もないストレスになるのかもしれませんが,「当たり前だ」という人にとっては新たな発見と,驚きと,感動につながります。 この物語を読み終えると,世界の見え方が変わります。 これほど心を動かされたのは久しぶり。
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初めて出会う物語
ブッカー賞の最終候補作だったらしい。 日本でいったら、本屋大賞みたいなもの。 ある女性が、誘拐、監禁され、そして、子供ができて、 子供とともに、長期監禁、、。そして、解放。 そういった話が、子供の視点と、言葉で、語られていく。 知性が発達してから、 いままで情報が遮断されて続けていたのに、 情報や、群衆や、人の思いや、社会と、一斉に出会うということ、 初めて出会うということ、、の難しさを感じた。 あくまでも、作者の推測にすぎないとは思うけど。 必ずしも、部屋、、ということだけでなく、 家とか、家族とか、国、、とか、別のくくりとも読み替えられて、 私たちが、国外にでたときに、初めて出会う文化とか、 初めてあうタイプの人とか、、 そういうときの、やり取りや、ぎこちなさとも、似ているように思った。
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子供の視点と言葉で語られる
不完全な子供の言葉で語られています。監禁されていたとしても、 そこで産まれた子供にとってはそこが自分の家。部屋から脱出できた としても、安全な「家」に戻りたいと感じてしまいます。本来であれば 緊張感ある場面なのでしょうが、緊張感のない子供の反応に終始「イラっ」 とさせられてしまいました。その辺もリアルなのでしょうか。 この物語は「監禁状態からの大脱出劇」が大きなテーマだと 思って読み始めましたが、どうもそうでもないらしい。脱出はほんの 真ん中くらいで達成されます。むしろ、部屋から脱出する前後の子供の 反応を読ませたかったのかなと思いました。周囲の人からの扱いという のも時には残酷だったりします。 ただ、読み物として「ちょ〜おもしろい」かといったらそれはそこまで でもないため、星は4つとしました。 どうでもいいかもしれませんが、帯についている 「非常に面白い物語でした。感動しました(お世辞抜きで)。 まさに本年度No.1の海外翻訳本といっても過言ではないでしょう」 −ーー丸善日本橋店・○○○○さん というコメントは稚拙すぎてびっくりしました。本人も、出版社も、 ちょっと恥ずかしいですね…。こんなコメントでよいのでしょうか?
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ちょっと長すぎか
各章のバランスが今ひとつです。 誘拐犯の監禁から解放されてから、が結構長くて やや冗漫です。後半、緊張感を欠いた印象です。 5歳児の一人称で語られている文体、 読みやすいような読みづらいような....。 緊張感がないのはこの文体ゆえかも知れません。 ふとポール・オースターの 「最後の物たちの国で」を取り出したのですが、 この小説は比較的短い物語なのですね。 全体が緊密に描かれているせいか、ずっしりとした 印象でしたが.....。 この「部屋」も、3割くらい短くすれば もっと「濃い」仕上がりになったのではないでしょうか。