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河出世界文学全集 (18) ブッデンブローグ家の人々

ノーベル文学賞

河出世界文学全集 (18) ブッデンブローグ家の人々

トーマス・マン

北ドイツの商家ブッデンブローク家の世代交代を通じて、繁栄と衰退、個人の運命と社会変化を描く家族史。時間の経過と世代間の価値変容を精緻に描写した代表作。

家族史ブルジョワ社会世代と衰退個人と社会

作品情報

繁栄の家族史が、やがて静かな崩壊の物語へ変わる。

リューベックの商家ブッデンブローク家の四世代を追い、栄華の頂点から静かな没落へ至る家族史を描く。経済的成功だけでは支えられない家族の価値や、近代化の圧力がもたらす変化を精密に映す。

書籍情報

出版社
河出書房新社
発売日
1989-10-01
ページ数
448ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784309610689
ISBN-10
4309610684
価格
1100 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

Amazon.co.jp: 河出世界文学全集 (18) ブッデンブローグ家の人々 : トーマス・マン: 本

レビュー

  • 読んでても、買いです。

    以前読んだのが岩波の文庫だったような気もするのですが、手元にないので判然としません。もしかすると、高校かどこかの図書館で借りたようないないような。チェーンの古本屋であり得ないほど安価な美本を見つけ、30年ぶりくらいの再読でした。 個人的には、折にふれ手に取りページをめくる「魔の山」が最も好きな作品と口にすることが多いのですが、本書の物語性もまた抗いがたい魅力で、そうは言っても「30年ぶりの」と書いたばかりではないかと指摘されそうですが、ただ直接は手に取らなくとも、家人であったり生徒であったりに梗概を語る形で絶えず反芻し、そうやって自分の中で熟成させることのできる、強固な物語世界という印象の作品です。ただ、もちろん直接読むに越したことはなく、以前は気づかなかった、あるいは忘れてしまっていた、作品に横溢する諧謔や若さゆえの気概にあてられ、良い意味で読了するのに時間を要してしまいました。あと、こんなにもたくさんの伏線がめぐらされていることに驚き、音楽を言葉で描写する場面では、おそらくは自らの素養の無さに起因するのだと思うのですが、頭の中で上手く音が鳴らず、それが小さなヨハンや登場人物の心象や運命、ひいては家の趨勢すらのオブリガードになっていることに気付いた時の不甲斐なさ、この先あと何回読めるかわかりませんが、本が読めなくなるまで、手元から離せない一冊であると認識させられました。

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