バラヤー内乱 (創元SF文庫 ヒ 1-7)
ヴォークソガン宇宙の中心地バライヤーを舞台に、封建的慣習と近代化の衝突、家族と国家の責任を描く。血縁、忠誠、政治的葛藤を通じて個人の道徳と社会構造が問われる重厚な物語。
作品情報
バライヤーで、家族の責任と国家の重みが衝突する。
1992年ヒューゴー賞長編部門受賞作。ロイス・マクマスター・ビジョルドのヴォークソガン・シリーズ中でも高く評価される一作で、バライヤーの社会的緊張と家族の選択を描く。日本語版『バラヤー内乱』も刊行されている。
書籍情報
- 出版社
- 東京創元社
- 発売日
- 2000-12-01
- ページ数
- 556ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784488698072
- ISBN-10
- 4488698077
- 価格
- 165 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/英米文学
【ヒューゴー賞・ローカス賞受賞】 幼年皇帝の摂政として惑星統治を委ねられた退役提督アラール。だが彼の前途には暗雲がたれこめ、反旗はついに、一夜にして翻された。クーデターで首都は制圧され、その妻コーデリアは五歳の皇帝をあずかり偏境の山中へ逃れるが……。マイルズの誕生前夜、辺境の星を襲った未曾有の動乱を描き、ヒューゴー賞・ローカス賞を制したシリーズ中の白眉。訳者あとがき=小木曽絢子
レビュー
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まだ赤ん坊の頭は見えません
異星の退役軍人と結婚したつもりだったコーデリア。 退役したはずの夫は5歳の皇帝の摂生に就任。 コーデリア自身も妊娠し、人工子宮を使わない妊娠生活を送っていたが。 異世界の生活に戸惑いながらも、自身と子供のために部下を従えて敵地に乗り込み突き進む、コーデリア。 ヨーロッパの貴族社会風の生活に、飛ぶ乗り物や光線銃がちりばめられている、SF仕立ての冒険活劇です。 登場人物が魅力的で、それぞれの活躍を応援しながら楽しみました。 家族と政務の板ばさみでちょっと悩んでいるけれど、てきぱき仕事を進めるコーデリアの夫アラール。 精神的な病気をかかえているけれど、上司に忠実で有能なボサリ軍曹。 異世界からやってきて、原始的なバラヤーの風習に慣れていないけれど、必要とあらば合理的に物事をすすめていくコーデリア。 それぞれの個性的な活躍を楽しませてもらいました。
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個性的な登場人物達
さすが、ヒューゴー賞・ローカス賞受賞作だけあって、一気に読める。登場人物が構成的である。前作「名誉のかけら」の続編ということで、その個性的な登場人物の何人かの過去が前作で描かれている。もちろん、独立した小説として読めるように、説明はあるのだが、前作を読んでいない私には、登場人物になじむ時間が必要であった。前作を先に読む方がいいのかしれない。
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元気が出るよ
お話は、同じく創元SF文庫から出ている「名誉のかけら」の続きの場面から始まります。 恋の心の赴くままに、自分の働きでやっつけた敵軍の提督で、背も高くないし、ハンサムでもなく、癇癪持ちで服装の趣味も悪いらしいアラールを慕って、やばーん人達の星に住むことになったコーデリア。 ま、柔道は得意だし、戦術家としては最高で、なによりコーデリアに完全にまいっていて、だけど、自分はともかく最愛のコーデリアまでも犠牲にしようという苦渋の決断が出来るほど、自分の仕事に責任感のあるアラールが一緒だから、とーんでもない環境でも耐えられるというもの。 故郷ではそうそうに作成(?)許可が下りない子供を沢山作ろう、と最初の子供(シリーズ後半の主人公マイルズだな)が出来たのに、摂政になったアラールの暗殺未遂の巻き添えをくってしまうは、内乱が始まって5歳の皇帝と一緒に山岳地帯を馬(なあに?!この大型獣!)で走り回ることになるは、果ては・・・ はい、とっても楽しいです。筋も楽しい。会話も楽しい。 でもね、でもね、訳が・・・どうしたんですか? へたをすると2、3ページに1つは、ちょっとずれてる訳が出てくる。 さすがにコウデルカはそんな事言ってないんじゃ、とか、昔は新婚さんがってなあに、とか、「ちっがう!」と呟くことが何回も。だから、星の数は原書満点の訳が半分で2.5。でも、思わず辞書引いて英語の勉強になったから3にしよう。 私このシリーズ大好きです。 くたびれた時に読めば最高! 自分の顔が笑顔になってくのがわかるんだよね。 なせばなるちȣ ひたすら進むコーデリア。「逆境は神様からの贈り物」と母に言われて、必死にむちゃくちゃをやるマイルズ。周りも実力以上に頑張っちゃうし。 英語で読むと細かいとこわかんないし、直ぐ眠くなっちゃうから、日本語で読みたいんだ。 だから、小木曽さん、次はがんばって! お願い。
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マイルズ・シリーズを読む人はこれを読むとよくわかる
シリーズ主人公となるマイルズの両親の活躍、およびマイルズの誕生前夜が描かれています。 ヒューゴー賞とローカス賞の両方を受賞しただけあって、ストーリー展開もはやく、一気に読ませてしまいます。
関連する文学賞
- ヒューゴー賞 第39回(1992年) ・受賞