Work Information
進化は機械ではなく、創造の流れとして起こる。
ベルクソンが進化を生の創造性として捉え直し、時間や意識、直観の働きを哲学的に論じる。機械論への批判を通じて、生命がひらく未決定性を考えさせる。
Book Information
- Publisher
- 白水社
- Published
- 2013-02-22
- Pages
- 500 pages
- Language
- 日本語
- ISBN-13
- 9784560093047
- ISBN-10
- 4560093040
- Price
- 4400 JPY
- Category
- 本/人文・思想/哲学・思想
いのちをめぐる哲学的生命論 動物と植物の分岐に先立つとされる「エラン・ヴィタル(いのちの躍動)」とは何か? 本能と知性の根源をさぐるべく、ベルクソンの「超自然学」が展開されてゆく本書。 第一章では、機械論も目的論も、進化を説明できないとする。どちらの立場も、暗黙のうちに、進化を一挙に展開したもの(時間が何の役割も果たさないもの)と見なしているからだ。ベルクソンは、むしろ背後から推す勢いこそが進化を説明できるとして、それをエラン・ヴィタルと呼ぶ。つづく第二章で標的とされるのは、アリストテレスに代表される直線的な進化観だ。それに対し、十九世紀に登場した生物学的な進化論は、むしろ多線的に枝分かれする進化(分岐的な進化)を証していると見なす。第三章では、無秩序が秩序に先行するという考えを徹底的に批判している。無秩序といっても、単に期待した秩序や関心のある秩序が見出されないだけではないか(また秩序というとき、あまりにも幾何学的な秩序のことばかり考えているのではないか)と問う。そして終章としての第四章ではさらに、無が存在に先行するという考えを、やはり徹底的に批判! 画期的名著として知られる哲学的生命論、待望の完全新訳。篠原資明氏による解題、福岡伸一氏によるエッセイ、しりあがり寿氏による漫画をおさめた月報つき。
アンリ・ベルクソン Henri BERGSON(1859-1941) パリ生まれのフランス人哲学者。高等師範学校卒業後、リセ教授を経てコレージュ・ド・フランス教授。1914年にアカデミー・フランセーズ会員となり、28年にノーベル文学賞受賞。 訳者:竹内 信夫(たけうち のぶお) 1945年、大阪府生まれ。1963年に香川県立高松高校卒業、東京大学入学。1970年に東京大学卒業、同大学院進学。1973〜76年、パリ第四大学(ソルボンヌ)留学。明治学院大学文学部、東京工業大学工学部、東京大学教養学部・同大学院総合文化研究科で教師を務める。2007年に定年退職。東京大学名誉教授。主要著書に、『空海入門 ─ 弘仁のモダニスト』、『空海 言葉の輝き』。主要訳書に、ルイ・デュモン『インド文明とわれわれ』(小倉泰と共訳)、アンリ・メショニック『詩学批判 ─ 詩の認識のために』、モーリス・パンゲ『自死の日本史』(渋沢・クローデル賞受賞)、クロード・レヴィ=ストロース/ディディ・エリボン『遠近の回想』、クロード=レヴィ・ストロース『みる きく よむ』、ピエール=シルヴァン・フィリオザ『サンスクリット』。
Reviews
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一度書店で実物を確認すべき
アマゾンで機械的に買っていたので、箱を開けてみて本の大きさに驚いたものだ。単行本に入る字の数の限界を目指したような本で、開きにくい上に、余白の狭いページの中には字がぎっしりと詰め込まれている。要するに非常に読みにくいのである。 本来レビューとは、読み終わってから書くべきものであるが、読書そのものに難ありという事で、書いてしまった。訳文が期待できるだけに、非常にもったいない一冊と言えよう。 この「新訳ベルクソン全集」は、第2巻まで電子書籍が出ているので、この『創造的進化』も同様に出てくれることを切に願っている。