ブリティッシュ・ブック・アワード(Nibbies/ニビーズ)
エレノア・オリファントは今日も元気です (mirabooks)
グラスゴーで経理事務として働くエレノアは、決まりきった生活と孤独を「元気」と言い聞かせて暮らしている。職場の同僚レイモンドとの出会いと小さな親切をきっかけに、彼女は封じ込めてきた過去と向き合い、人とのつながりを学び直していく。
作品情報
孤独を生き延びてきた女性が、思いがけない友情を通じて「大丈夫」の奥にある傷を見つめ直す。
『エレノア・オリファントは今日も元気です』は、孤立した女性の日常の可笑しさと、隠された喪失の重さを重ねるデビュー長編である。日本語版はハーパーコリンズ・ジャパンから単行本と mirabooks 文庫が刊行され、文庫版の紙書籍 ISBN を識別子として採用した。
レビュー要約
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主人公の不器用さを笑いに変えながら、物語の奥では深い傷と回復を丁寧に扱う点が支持されている。軽やかさと痛みの均衡があり、最後に残る温かさを評価する声が多い。
書籍情報
- 出版社
- ハーパーコリンズ・ジャパン
- 発売日
- 2020-08-11
- ページ数
- 480ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.6 x 2 x 14.8 cm
- ISBN-13
- 9784596918314
- ISBN-10
- 4596918317
- 価格
- 577 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/ロマンス
全英220万部突破! 各賞受賞の絶賛ベストセラー。 エレノアを好きになるのは難しい。でも彼女の心の鎧の下に隠れていた少女に出会ったとき、きっと、涙をこぼさずにはいられないと思う。――渡辺由佳里(解説/エッセイスト) エレノアが忘れたい過去とは何なのか。それが分かった時、それまでのストーリーは陰影を帯びて、より深く人の心に突き刺さるものとなる。英語圏でベストセラーとなったのは、決してこの小説が軽くて親しみやすいからだけではないのだ。――山崎まどか(コラムニスト)*THE NIKKEI MAGAZINE STYLE Ai エレノアはちょっと変わった女の子だな、と距離をもって読んでいたのだが、いつしか自分の物語になっていることに気づく。「変わろう」と決意し、一つ一つそれを掘り出していこうとするエレノアの姿は、雪に反射する光のように、透明で、眩しかった。――小橋めぐみ(女優) 経理部で働くエレノア・オリファントはもうすぐ30歳。彼女の毎日は同じような服を着て同じようなものを食べ、 5時半に職場を出て家路につく、その繰り返しだ。 空気が読めず周囲に疎まれながらも、部屋の観葉植物を話し相手にひとりの生活を満喫していたが、ある日会社のパソコンが故障したことから人生が徐々に変わり始め――。 不器用に、でも懸命に生きるエレノアの姿が胸を打つNYタイムズ・ベストセラーリストでも1位の全英ベストセラー。
レビュー
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ちょっとかわいそうな話
女の子のつらい話。こんなしんどい話最後まで読めるとは思わなかった。それだけ面白かったのだろう。
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とても良かった!
とても良かった。 これはミステリー小説とも言えます。 最後に読者はそういうことだったのかぁ…と思わせられる。 人との出会いや人との繋がりが少しずつ、少しずつ丁寧に書かれていく中で、エレノアの驚くような事実が分かっていく。 読者にも。エレノア自身にも分かっていく。 人を変えるのは自身の努力だけではなく、やっぱり人との出逢い。 でも、出逢いがないのではなく、出逢ってるのに「気が付かない」「受け入れない」ことが出逢いを遠ざけていることもある。 その人とどんな付き合いになるのか、その付き合いがどこに繋がっていくのかは分からないけど、出逢ってみること。 「レイモンド! エレノアに出逢ってくれてありがとう。」
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最後があっけないけどいい暇つぶしに
Good days, Bad days, Better daysとエレノア(主人公)の話が分かれていて、 半分ぐらいまでGood days でそのあと半分のほとんどはエレノアの過去の話が書かれています。 最後の最後にエレノアのbetter daysが書かれていますが、 半分までエレノアは結構変な人で表紙のイメージがかわいらしすぎて読んでいてちょっとギャップを感じました。 結構変な人で最終的に「頭がいかれている」と書かれていましたが、まさにそんな感じで 「これで世の女性は共感するのかなぁ」なんて思いました。 後半はエレノアがなぜそうなったのか過去の出来事をカウンセラーに話している内容です。 変だけどいい人に出会ってからちょっとずつ変わろうとする様子がいいのかなと思いましたが、 結構表紙で持つイメージのまま読むと、エレノアの話と性格が暗くてびっくりすると思います。 最後があっけなさすぎて物足りないですが、暇つぶしにはいいと思います。
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魅力的な主人公のエレノアにハマりました。
読みやすく展開が面白くグングン読んでしまいます。
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ちょっと涙ぐみながら、一気読みでした
Amazon等の本内容紹介から受けた印象とは大違い。 30歳女性の(軽い)自己発見物語かと思えば、設定、相当重い。 序盤、かなり風変わりな主人公には正直共感出来ず。周りの人々にも。。。投げ出しそうでしたが、だんだん明らかになる主人公の過去・現状。不器用に、でも変わろうとする主人公。 ちょっと涙ぐみながら、一気読みでした。
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悲しいけれど、心洗われて希望が持てる作品です
主人公のエレノアはとても重い過去を抱えていて、他人とうまく接したり社会に溶け込むことが苦手の女性。 設定は重いですが、エレノアと他の人とのやりとりにはならない思わずくすっと笑ってしまうこともしばしばで、とても読みやすいです。 エレノアが自分と見つめ合い変わろうとしていく姿は涙なしには読めず、読み終わった後は人を勝手な偏見で判断せず、優しくあろう、分かろうとしようと思わせてくれるとてもいい作品でした!
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エレノア・オリファントに花束を
表紙のかわいさから注文。 表紙を見た感じ、アメリのような不思議ちゃんか、ニューガールのジェシカみたいな拗らせ女子のお仕事小説か恋愛ものかな?とページを進めてみたら、エレノアは風変わりどころか日本なら発達障害と診断されそうな拘りのきつさと言動行動のとんちんかんさによる人間関係の不全を抱えながら会社の経理として働く女性です。 代わり映えのしない服を着て、ほぼ毎日同じものを食べ、休みの日はウォッカを嗜み、刑務所からガミガミダメ出しする母親の電話に傷つく彼女のささやかな日常はハンサムではあるものの売れていないバンドマンに夢中になり、彼をストーキングすることを日課にしだしたことと、突然倒れた老人を職場の同僚のレイモンドと共に助けたことからゆっくりとしかし着実に変化していきます。 前者はバンドマンを脳内で過剰に美化し、それを恋だと思い込むエレノアを「痛い」を通り越して哀れに感じますが、後者はエレノアのコミュニケーション能力のなさや非常識さにも辛抱強く接するレイモンドが、冴えない男性というキャラクターにも関わらず、エレノアの心を解きほぐす、優しい天使に見えてこちらも暖かい気持ちになります。 だんだんエレノアは自分中心で歯車を動かしていた生活から相手の気持ちを不恰好なりに慮るようになります。しかし、それは同時にエレノアが心の奥に封じて鍵をかけていた壮絶な過去を思いだし、苦しむことになります。 これまでのエレノアのちぐはぐさはつらい過去の傷を必死で接ぎ当てして対処したものだとわかり胸が痛みます。 だからこそ、エレノアが母と決別し、自分に無意識に課せていたこだわりを脱ぎ捨てていくさまに涙が出るのです。 エレノア程ではないにしても過去の傷に苦しみ、それが未だに膿んでいる方には読んで欲しい本なのです。 エレノアへの花束代わりに星五つ。
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続編が読みたいと思えた
所謂・・ここ数年ドラマや書籍でも取り上げられている「毒母」との葛藤や その呪縛から逃れる為の女性の成長物語・・かと思い、読み進めて行く間に サスペンス的要素が含まれていることも感じながら、重いテーマなのに 軽いタッチで描かれていることから最近の私には珍しく一気に読めた 読みやすい一冊だと思いました。 彼女の生い立ちは、想像以上に強烈でラスト近くに読者に突きつけられる 真実は・・耐え難く心が痛くなるものです。 白馬の王子様とは真逆な出で立ちかも知れないけれど ある意味彼女が、目を背けて変えれなかった人生、変えようともしていなかった人生を 変えよう、変わろうとさせたのは・・紛れもなくレイモンドの「人としての優しさ」です。 エレノア程でも無いけれど、人は皆それぞれに乗り越えなければならない テーマを与えられて人生を歩んでいる気がします。 そのテーマに気づかない振りをして、放りっぱなしで人生を終える人も居れば 必死で向き合い、取り組み、もがき苦しむ人も居て また、さり気なく軽々と乗り越えているように見える人も居て ・・と、私含め周囲の人々も色々ですが・・。 エレノアにはレイモンドとの出逢いが自分の人生と向き合うきっかけに なったのは、軽い言葉で敢えて言えば「ラッキー」以外有りません。 本書の構成としては、エレノア語りな為かレイモンドを始めとした 主要メンバーの人となりや姿形までが、はっきり思い浮かぶのに 私には肝心のエレノアの姿形が最後までぼやけていたのが少々残念でした。 頬に火傷が有るのは分かるだけで、輪郭がぼやけていると感じるのが 最後まで続いたのは、少々もどかしく感じました。 確かに腰まで伸ばした明るい茶色の髪、青白い肌、小さすぎる鼻 大きな目平均的な身長体重・・とのサラッとした記述は、エレノア目線では 有るものの・・実在感が無いと感じるのは私だけなのでしょうか・・。 表紙のイラストのようだと思えば良いのでしょうか? エレノアが自分で自分を見た容姿と他者から見た容姿は違う筈で ある意味「女性物」なら、もう少し読者に分かるような記述が欲しかったとも 感じ、そこが読み進めて行く間も唯一もどかしかった点です。 人は皆、エレノアのように誰もがレイモンドと出逢えるわけでも無く 何もせず待っているだけでは神様が、きっかけを作ってくれるわけでも無く 自分で向き合い、変わろう、成長しよう、と思わなければ駄目なのだと 分かり切っていた筈のことを改めて突きつけられた読後感でした。 映画化の計画が進行中のようですが、実現すればキャスティングが楽しみです。 書籍には続編も期待したいと思える一冊です。