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パイの物語(上) (竹書房文庫)

ブッカー賞

パイの物語(上) (竹書房文庫)

ヤン・マルテル

太平洋で難破した少年ピが、救命ボートでベンガルトラとともに生き延びようとするサバイバルと信仰の物語。生存の過酷さと想像力、信仰と物語性が交錯し、真実とは何かを問う寓話的長編。読み手に信じることの意味を突き付ける。

信仰と宗教サバイバル物語と真実孤独動物との関係

作品情報

太平洋で難破した少年ピが、救命ボートでベンガルトラとともに生き延びようとするサバイバルと信仰の物語。生存の過酷さと想像力、信仰と物語性が交錯し、真実とは何かを問う寓話的長編。読み手に信じることの意味を突き付ける。

太平洋で難破した少年ピが、救命ボートでベンガルトラとともに生き延びようとするサバイバルと信仰の物語。生存の過酷さと想像力、信仰と物語性が交錯し、真実とは何かを問う寓話的長編。読み手に信じることの意味を突き付ける。

書籍情報

出版社
竹書房
発売日
2012-11-22
ページ数
271ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784812492086
ISBN-10
4812492084
価格
125 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

1977年7月2日。インドのマドラスからカナダのモントリオールへと出航した 日本の貨物船ツシマ丸は太平洋上で嵐に巻き込まれ、あえなく沈没した。 たった一艘しかない救命ボートに乗り助かったのは、動物たちをつれカナダへ移住する途中だったインドの動物園経営者の息子パイ・パテル16歳。 ほかには後足を骨折したシマウマ、オラウータン、ハイエナ、そしてこの世で最も美しく危険な獣――ベンガルトラのリチャード・パーカーが一緒だった。 広大な海洋にぽつりと浮かぶ命の舟。残されたのはわずかな非常食と水。 こうして1人と4頭の凄絶なサバイバル漂流が始まった…。 生き残るのは誰か? そして待つ衝撃のラストシーン! ! 文学史上類を見ない出色の冒険小説。

レビュー

  • 猛獣は人を理解し、受け入れてくれるのか?

    3Dの吹き替え版で映画を見た後、本を読みました。 映画は本木雅弘の主人公パイの吹き替えが素晴らしく、感情移入しやすかったです。 映画は初めに見るなら、3D吹き替え版をおすすめします。 2回目に字幕版の順番が良いかな。 閑話休題。 本の内容はyjmsdさんのおっしゃるとうり、映画製作に反映されています。 日本語吹き替えは本の内容をかなり引用しているな、と思いました。 上・下巻ですが、読みやすいので一気に読み終えました。 第1部が著者が大人になったパイとの出会い。第2部が太平洋。第3部が漂流後の顛末編。 映画では第3部が多少、端折られているので本で細部を知る事ができて良かったです。 猛獣と心を通わす事ができるのか?自分でも考えた事があります。 この物語はその答えを『ひとつ』くれます。 その結果が真実として心に響き、『自然は偉大なり』と教えてくれる良き作品です。

  • 本が先か、映画が先か

    こんなコピーが以前流れたことがありましたが、まさに今回当てはまるようです。 大きく、3部から構成されていますが、私には1部が退屈で読み進めなかったので 映画公開日が迫ってきてしまいました。 しかし、追われるように一気に読み進め、映画公開日に間に合わせました。 結論、映画が先でもノープロブレム!! ほぼ、忠実に映画化されていました。 ポーの小説やミニョネット号事件のことにこだわる必要もありません。 小説も映画も楽しめました。 映画ではぜひ3Dでご覧ください。 効果抜群でした。

  • 映画の後に

    久しぶりに色々と考える映画作品に出会えた嬉しさに、この物語の世界観を掘り下げたくて書籍も読んでみました。

  • 導入部はかったるいかも

    映画を見た後に、文庫本を購入。 映像美がすごかった映画に比べると、表現がすごく生々しかったので、ある意味別の話として素直に読めました。 詳細なストーリも若干異なっているので、映画を観た後で読んでも、違和感無いと思います。 上下巻あるので、結構なボリュームにも感じましたが、読み始めるとイッキに読めたので、読みやすい部類かと思います。 ただ映画同様、前半の導入部分がちょっとかったるいかな。 上巻の大半は導入部の話(インド編)なので、「早く漂流しちゃえよ」と思いつつ読んでいました(^_^;) この導入部の前振りが無いと、読んでもしょうがないわけなんですが...

  • つかれます

    多くの経緯が、すなわち寄り道がありすぎる物語展開です。辛抱強さを要します。

  • 単なるファンタジー冒険小説ではなく・・・神への信仰、そして自分自身に対する信頼なども、重要なテーマでしょう。

    原作はヤン・マーテル (Yann Martel) のファンタジー冒険小説『パイの物語』(Life of Pi)。 2002年にブッカー賞(イギリスの文学賞で世界的に権威のある文学賞の一つ)を受賞。 1年以上もベストセラーが続いたという作品です。パイが16歳の時、動物園を経営していた父親の決断で、一家はインドからカナダに向かう。ところが、途中、太平洋上でひどい嵐に巻き込まれ、乗っていた貨物船がパイの家族もろとも沈没してしまう。嵐で沈没した貨物船から、救命ボートで助かったのは少年パイとシマウマ、オランウータン、ハイエナ、それに美しくも危険なベンガルトラ(リチャード・パーカーなる名前さえある)が、わずかな非常食と水のみで、一隻の救命ボートで運命を共にすることになる。そして、227日間にも及ぶ壮絶な漂流生活を経験した後の結末は・・・。これは、非常に面白く読みました。 少年パイはヒンズー教、キリスト教、イスラム教に次々とハマり、どの神も分け隔てなく愛すという独特の宗教観を持っており、 神への信仰、そして自分自身に対する信頼も、この作品の重要なテーマでしょう。決して子供向けの作品ではありません。 なお、この作品の映画化は既になされており、来春早々には日本でも公開されるようです。3Dもあって迫力もありそうです。 映画をご覧になる前に一読されるのも好いでしょう。

  • 映画では映像化されなかったガンジーの金言の引用あり

    私は、本作は映画化されたものを鑑賞後に、読んだ。それというのは、物語は「神を信じたくなるような話」という前フリで、はじまるのだが、私は映画を鑑賞後も、そのような気持ちにはならなかったので、小説では宗教的・思想的により深いものがあるのではと期待したからである。上巻の第1部「トロントとボンディシェリ」1-36章は、少年パイが育ったインドの動物園に住む動物たちの生態の話に、まずかなりのページが割かれる。映画ではトラの獰猛さを描いたシーンのみが映像化されているので、小説ならではの内容ではあるが第2部の漂流篇である「太平洋」には、ほとんど関連の無い内容。私は動物好きであるので、割に楽しめたが、本作品に必要かと問われれば疑問。次にパイがヒンズー教、キリスト教、イスラム教の三宗教に入信していく過程が描かれるが、この部分は映画と同様に割かれているページ数は少なく、三宗教を同時に信仰するという他の小説ではあまり例がないユニークなパイの内面が十分に描かれているとは言えない。この小説の主人公が三つの宗教を信じる人物でなくてはならなかった理由も不明。ただ、小説ならではの場面で優れているのは、パイの指導者たる三宗教の神父(キリスト)、導師(ヒンズー)、イマーム(イスラム)の三者が一同に会し、互いに攻撃しあい、パイに複数の宗教を同時に信仰するのは犯罪であると迫る場面でパイがつぶやいた以下のセリフ。「父なるガンジーは“すべての宗教は正しい”っていってるよ。ぼくは、ただ、神様を愛したいだけなんだ。Bapu Gandhi said, ‘All religions are true.’ I just want to love God」p127。上巻は第二部「太平洋」の37-54章までを収録、第1章では随所で小説が中断され、インタビュー役の“わたし”のコメントが挿入されるのだが、第2章からは、コメントは極めて少なくなり、この点ではバランスに欠ける。映画は、ほぼ小説を忠実に映像化している。結論として、この上巻では、とくに映画を上回る内容はなく、映画の内容を深めたいという人には、不向きではあるが、ガンジーの引用は重要。ガンジーのひとつの宗教にとらわれない高い精神を知りたい読者には「The Bhagavad Gita According to Gandhi」などの書がおすすめ。なお、上巻には太平洋の地図はあるが、解説などはない。以下は興味深いコメント。 ミツユビナマケモノは、その口の端には、たえず善良そうな微笑みが浮かんでいる。逆さまで瞑想にふけるヨガの行者や、祈りを唱える隠者のようで、奥深い精神世界に生きる賢者のように見える。p20 野生動物は、常に危険と隣り合わせなうえに食糧が手に入りにくい環境で、上下関係の厳しい世界にがんじがらめに縛られて暮らしているのだ。p38

  • 楽しめました☆

    この難しい物語を どうやって映像にしたのか気になって 映画を観たくなりました。

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