書籍情報
- 出版社
- エディ・フォア
- 発売日
- 2008-04-01
- ページ数
- 657ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784990396909
- ISBN-10
- 4990396901
- 価格
- 5720 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
『黄金のノート』初版は1962年。 著者40代の作品である。 ドリス・レッシングは1980年代にノーベル賞候補になったが、以後、候補からはずれていたかのように見えていた時期が長い。欧米では2007年の受賞は遅すぎるとのコメントも出ている。本人も「亡くなった人にはあげられないから、生きている私になったんでしょう。」と笑っている。最高齢での受賞というおまけもついている。 だが、代表作『黄金のノート』は今日読んでも遅すぎはしない。作品には、執筆当時の社会背景が描かれ、その多くはすでに大きな変貌をとげてしまっている。そこから逆に、レッシングの視点は、その時代だけに通用する一時的なものに動かされてはいないということがわかる。執筆から50年後の今だからこそ彼女の眼力がいっそう鮮明になる。
1919年、ペルシア(2008年現在イラン)でイギリス人の両親のもとに生まれる。5歳のときに一家でローデシア(同ジンバブエ)に入植。1949年にロンドンに移り、翌年『草は歌っている』を発表し、絶賛を浴びて作家活動に入る。以後50を越える小説、ノンフィクションを出版している。 イギリス、フランス、アメリカ、スペインをはじめ各国に熱心な読者をもっており、欧米の主な文学賞はすべて受賞している。『黄金のノート』はその代表作である。
レビュー
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1950年代のイギリス女性の生き方のひとつ
作者をモチーフにしたと思われるアンナ・ウルフは「戦いの辺境」でヒットを飛ばしたものの2作目は手付かずの状態。 彼女は記述を4つのノートに分けている。黒いノートは作家アンナウルフの記録。赤は政治関係、黄色は経験をもとにした物語。そして青は日記として。 この小説は交互かつ4層に亘ってそれぞれのノートの内容が述べられ、最後に黄金のノートへと続く。 その中で1950年代の政治的思想を持ち、自立した女性の、当時の新しく自由な生き方が綴られている。 600ページかつ上下段と相当なボリュームで、展開も日本にはない飛び方をするので、読破するには結構根気が必要な本と思います。
関連する文学賞
- ノーベル文学賞 第100回(2007年) ・受賞