世界・海外・国外の文学賞

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アラン・ロブ=グリエ

アラン・ロブ=グリエ

Alain Robbe-Grillet

プロフィール

性別
男性
生誕
1922-08-18 (フランス、フィニステール県ブレスト)
死没
2008-02-18 (フランス、カーン) 85歳
国籍
フランス
言語
フランス語

経歴

職業
作家, 映画監督, 脚本家, 文芸顧問, 大学教員
活動期間
1953年〜2008年
所属
Les Éditions de Minuit(文芸顧問), ブリュッセル自由大学(Centre for Sociology of Literature 所長), ニューヨーク大学(講師), アカデミー・フランセーズ(選出)
所属団体
アカデミー・フランセーズ
影響を受けた人物
ローラン・バルト, モーリス・ブランショ
影響を与えた人物
ヌーヴォー・ロマン以降の小説家たち, アートハウス映画作家(自意識的な物語操作を用いる監督)

学歴

パリ=グリニョン国立農学研究所(Institut national agronomique Paris-Grignon)
学位: 農業工学(農学技術者)
期間: 1940年代まで(1945年卒)
卒業年: 1945
国: フランス
農業技師としての訓練を受け、卒業後は農学分野で海外勤務を経験

受賞歴

プルミエ賞(Prix Fénéon)
1953
対象作品: Les Gommes(『消しゴム』)
主催: Prix Fénéon 運営団体
結果: 受賞
ルイ・デリュック賞
1962
対象作品: L'Immortelle(映画)
主催: ルイ・デリュック賞選考委員会
結果: 受賞
ゴールデン・ライオン(作品として)
1961
対象作品: L'Année dernière à Marienbad(『去年マリエンバドで』)
主催: ヴェネツィア国際映画祭
結果: 受賞(作品として)
アカデミー・フランセーズ選出
2004
主催: アカデミー・フランセーズ
結果: 選出(会員)

受賞・候補エディション

フェネオン賞 1回登壇
  1. 受賞作: Les Gommes

    ヌーヴォー・ロマンの代表的実験的小説。物語構造や記述の客観性を問い、読者に解釈を委ねる作風が特徴。

    実験文学記憶物語構造
  1. 受賞作: 業績(受賞対象:全体の業績)

    本賞はロブ=グリエの前衛的な小説手法と長年の文学的貢献に対して贈られた。彼の作品は語りの解体や視覚性の強調を通じて小説表現の境界を押し広げ、20世紀後半の文学に大きな影響を与えた。

    実験的小説ヌーヴォー・ロマン視覚性叙述の解体

作品

代表作

Les Gommes(『消しゴム』 / The Erasers)

1953年 小説(実験小説)

表面的には探偵小説の形式を借りつつ、運命や自己言及、反復とズレを用いて読者に物語を組み直させる実験的小説。

反復運命探偵形式の解体

Le Voyeur(『覗き』 / The Voyeur)

1955年 小説(実験小説)

主人公が故郷の島に戻り、ある少女の死と関係するかもしれない自身の内面と欲望を巡って進行する物語。語りの曖昧さと欠落が特徴。

欲望記憶不在

La Jalousie(『ジェラシー/ジャルージュ』 / La Jalousie)

1957年 小説(実験小説)

名のない嫉妬する夫の視点が暗示的に描かれる作品。反復的な観察と細部の記述によって心理が形作られていく。

嫉妬観察反復的記述

L'Année dernière à Marienbad(『去年マリエンバドで』 / Last Year at Marienbad)

1961年 脚本 / 映画(シネ脚本)

アラン・レネと共同で手掛けた脚本。記憶と時間の曖昧さを主題とする実験的映像作品で、公開当時大きな注目を浴びた。

記憶時間の曖昧さ形式の実験
映像化・舞台化
  • [映画] L'Année dernière à Marienbad(去年マリエンバドで) / Alain Resnais (1961)

Djinn(『ジン』)

1981年 小説

語りと文体の実験を続ける中期以降の作品。語学教育用に編まれた版(Le Rendez-vous)と関連する部分がある。

二重性言語実験

Le Miroir qui revient(『帰ってくる鏡』 / Ghosts in the Mirror)

1985年 自伝的作品

意図的に伝統的と称した自伝的作品。自身の経歴や思索を比較的伝統的形式で記述したもの。

自伝回想

全著作

  • Un Régicide(1949)
  • Les Gommes(1953)
  • Le Voyeur(1955)
  • La Jalousie(1957)
  • Dans le labyrinthe(1959)
  • L'Année dernière à Marienbad(1961)
  • Instantanés(短篇集、1962)
  • Pour un Nouveau Roman(エッセイ、1963)
  • L'Immortelle(映画台本・1962)
  • La Belle Captive(1975)
  • Djinn(1981)
  • Le Miroir qui revient(1985)
  • La Reprise(2001)
  • Un Roman sentimental(2007)

翻案

  • L'Année dernière à Marienbad(映画、1961)
  • L'Immortelle(映画、1962)
  • Trans-Europ-Express(映画、1966)
  • La belle captive(映画、1983)
  • C'est Gradiva qui vous appelle / Gradiva(映画、2006)

作風・主題

文体
ヌーヴォー・ロマン的手法現象学的/表層記述の重視几何学的・反復的な記述
頻出モチーフ
覗き(Voyeurism)反復と微小な変化物の詳細な記述嫉妬と二重性

健康

  • 心臓疾患
    晩年(2000年代)
    2008年に心臓の問題により死去

評価・遺産

アラン・ロブ=グリエはヌーヴォー・ロマンを代表する作家であり、文学と映画の両分野で形式実験を行った。記述の表面性や反復を用いた手法は、20世紀後半の文学とアート映画に大きな影響を与えた。

関連学会

  • アカデミー・フランセーズ

資料所蔵先

  • フランス国立図書館(BnF)収蔵資料
  • 各国の権威コントロール(VIAF, ISNIなど)にデータあり

大衆文化への影響

  • 『去年マリエンバドで』は実験映画の代表作として多くの映画批評・研究で参照される

引用

  • まるで誰も聞いていないかのようだった。
    出典: Le Voyeur(『覗き』) (1955年)

豆知識

  • 第二次世界大戦中に強制労働としてニュルンベルクで機械工として働いた経験がある。
  • 『La Belle Captive』はマグリットの絵画を多数挿入した作品である。
  • 2004年にアカデミー・フランセーズに選出されたが、伝統的な受認儀礼(挨拶原稿の提出、緑の礼服着用など)に異議を唱え、正式な受納式を行わなかった。
  • 妻はキャサリン・ロブ=グリエ(Catherine Robbe-Grillet)である。