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第72回(1988年) 受賞受賞作: Ilona llega con la lluvia
『Ilona llega con la lluvia』は、放浪者マクロルをめぐる叙事性の強い長編で、漂泊と喪失、出会いと別離を詩的かつ象徴的な文体で描く。幻想と現実が溶け合う語りを通して、人間の孤独や運命の繰り返しを探る作品。
孤独放浪喪失叙情性
アルヴァロ・ムティス・ハラミージョ
アルヴァロ・ムティス・ハラミージョ
Alvaro Mutis Jaramillo
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1923-08-25 (コロンビア・ボゴタ)
- 死没
- 2013-09-22 (メキシコ・メキシコシティ) 90歳
- 国籍
- コロンビア
- 言語
- スペイン語
- 居住地歴
- ベルギー・ブリュッセル(幼少期、2–11歳) → コロンビア・ボゴタ(生誕地・青年期) → メキシコ・メキシコシティ(1956年以降在住)
経歴
- 職業
- 詩人, 小説家, 随筆家, 広報・営業, ナレーター
- 活動期間
- 1948年〜2013年
- 影響を受けた人物
- パブロ・ネルーダ, ジュール・ヴェルヌ(少年期の作品の影響)
- 影響を与えた人物
- ガブリエル・ガルシア=マルケス(友人で称賛者)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| コレヒオ・マヨール・デ・ヌエストラ・セニョーラ・デル・ロサリオ | — | — | — | 中等教育(在学したが中途退学) | コロンビア |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1974 | コロンビア国家文芸賞(National Prize for Letters of Colombia) | — | — | コロンビア政府/文化機関 | 受賞 |
| 1989 | プルミ・メディシ(Prix Médicis) | — | — | フランスの文学賞委員会 | 受賞 |
| 1988 | プレミオ・ハビエル・ビジャウルリュ(Premio Xavier Villaurrutia) | — | — | メキシコの文学賞委員会 | 受賞 |
| 1991 | インターナショナル・ノニーノ賞(International Nonino Prize) | — | — | ノニーノ財団(イタリア) | 受賞 |
| 1997 | プレミオ・プリンシペ・デ・アストゥリアス(Premio Príncipe de Asturias de las Letras) | — | — | プリンシペ・デ・アストゥリアス財団(スペイン) | 受賞 |
| 1997 | レイナ・ソフィア詩賞(Reina Sofía de Poesía) | — | — | スペインの文化機関 | 受賞 |
| 1997 | グリンツァーネ・カヴール賞(Grinzane Cavour Prize) | — | — | イタリアの文学賞 | 受賞 |
| 2001 | ミゲル・デ・セルバンテス賞(Premio Miguel de Cervantes) | 『マクロールの冒険と不運』など業績全体 | — | スペイン王立アカデミー等(セルバンテス賞運営) | 受賞 |
| 2002 | ノイシュタット国際文学賞(Neustadt International Prize for Literature) | 『マクロールの冒険と不運』 | — | オクラホマ大学等(Neustadt賞運営) | 受賞 |
受賞・候補エディション
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受賞作: La Neige de l'amiral
海と旅を巡る叙事的な物語。亡命や運命、記憶の連鎖を詩的な言語で綴り、孤独な人物像と深いメランコリーが支配する長篇。ラテンアメリカ的な時間感覚と象徴が織り込まれる。
La Neige de l'amiral
海旅記憶亡命叙事
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第17回(1997年) 受賞受賞作: 生涯の業績
アルバロ・ムティスの単一作品ではなく、詩と物語を含む全業績への表彰。マクロルを中心とした創作世界そのものが評価された。
一冊ではなく、詩人・小説家としての業績全体をたたえる授賞。
作家業績コロンビア文学詩小説
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第27回(2001年) 受賞受賞作: 生涯の業績
本賞はアルバロ・ムティスの詩作・小説を通じた長年の業績を称えるもの。叙情的かつ寓話的な作風で旅と記憶をテーマに詩的物語を紡ぎ、ラテンアメリカ文学に独自の位置を築いた。
旅と記憶をめぐる、叙情的で寓話的な文学世界。
詩小説旅と記憶寓話性
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第17回(2002年) 受賞受賞作: 生涯の業績
ムティスは、詩と長編を横断する語りによって冒険・放浪・孤独を主題化した。代表的なシリーズには主人公マクロー(Maqroll)らをめぐる物語があり、ラテンアメリカ的寓意性と叙情性が特色である。
放浪と冒険の物語が、詩と小説をまたいで一つの神話になる。
小説詩放浪冒険孤独ラテンアメリカ
作品
代表作
『レクンベリの日記(Diario de Lecumberri)』
1960年 回想録/随筆収監体験をもとにした記録的随筆。メキシコの監獄での経験が作家人生に与えた影響を描く。
『提督の雪(La nieve del Almirante / The Snow of the Admiral)』
1986年 小説(中篇)マクロールという漂泊する主人公を描く連作中の一篇。孤独と放浪、存在の問いが主題。
『雨とともに来たイロナ(Ilona Arrives with the Rain)』
1987年 小説謎めいた女性イロナと出会う物語。強い叙情性と象徴性を含む作品。
- [映画] 『雨とともに来たイロナ』(映画) (1996)
『マクロールの冒険と不運(The Adventures and Misadventures of Maqroll)』
2002年 連作小説マクロール・エル・ガビエロを主人公とする七つの中編からなる連作集。漂泊者の存在論的探求と海のイメージが貫かれている。
- 英訳版など複数言語への翻訳あり
全著作
- 『Diario de Lecumberri』(1960)
- 『La nieve del Almirante』(1986)
- 『Ilona llega con la lluvia』(1987)
- 『El último puerto del vapor de ruedas』(1988)
- 『Un Bel Morir』(1989)
- 『Amirbar』(1990)
- 『Abdul Bashur, soñador de navíos』(1991)
- 『Tríptico de mar y tierra』(1993)
- 『Summa de Maqroll el Gaviero: Poesía 1948–1997』(1997)
- 『The Adventures and Misadventures of Maqroll』(2002)
翻案
- 『Ilona llega con la lluvia』は1996年に映画化
作品の翻訳
- 英訳版やイタリア語・フランス語訳など多数あり
作風・主題
- 文体
- 叙情的で詩的な文体象徴的・寓意的表現簡潔で凝縮された語り
- 頻出モチーフ
- 海と航海漂泊者(放浪)孤独と欠落記憶と過去
評価・遺産
アルヴァロ・ムティスはラテンアメリカ現代文学における独自の詩的作風と『マクロール』を中心とした連作で国際的評価を確立した。散文と詩を往復するような作品群はヨーロッパやラテンアメリカで高く評価され、セルバンテス賞やノイシュタット賞など主要な国際賞を受賞した。
資料所蔵先
- アメリカ議会図書館(音声記録, 1976年)
大衆文化への影響
- 『Ilona llega con la lluvia』の映画化(1996年)
引用
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「彼は我々の時代の最も偉大な作家の一人だ」
出典: ガブリエル・ガルシア=マルケス(評言)
豆知識
- 1950年代にメキシコのレクンベリ刑務所に15か月間収監された経験がある。
- 標準石油(Standard Oil)やトゥエンティース・センチュリー・フォックス、コロンビア・ピクチャーズのラテンアメリカ部門で広報・営業職を務めた。
- 友人にガブリエル・ガルシア=マルケスがおり、マルケスはムティスを高く評価していた。