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第12回(2001年) 受賞受賞作: What Are You Like?
『What Are You Like?』は、個人の記憶と家族史を主題に、アイルランド社会に生きる人々の愛と喪失を繊細に描く作品。内省的な語りと細やかな人物観察でアイデンティティの機微を探る。
家族記憶愛喪失
アン・エンライト
アン・エンライト
Anne Enright
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1962-10-11 (ダブリン(アイルランド))
- 国籍
- アイルランド
- 言語
- 英語
- 居住地歴
- ダブリン(アイルランド) → ブレイ、ウィックロー県(以前の居住地) → ダン・レア(Dún Laoghaire)付近(以前の居住地)
経歴
- 職業
- 作家, 短編作家, エッセイスト, テレビプロデューサー(元), 学術講師
- 活動期間
- 1991年〜
- 所属
- ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチュア(フェロー), Aosdána(2021年選出), アイルランドフィクション・ローレート(初代、2015–2018)
- 所属団体
- ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチュア(フェロー), Aosdána(アイルランド芸術院)
- 影響を受けた人物
- アンジェラ・カーター, マルコム・ブラッドベリー, フラン・オブライエン(Flann O'Brien)
- ノミネート
- ウィットブレッド賞(小説部門)候補(What Are You Like?), オレンジ賞(現Women's Prize)短編候補(The Forgotten Waltz), Women's Prize for Fiction ノミネート(The Wren, The Wren)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| レスター・B・ピアソン国際ユナイテッド・ワールド・カレッジ(ビクトリア、ブリティッシュコロンビア) | — | 国際バカロレア(IB)課程 | — | 2年間(IB) | カナダ |
| トリニティ・カレッジ・ダブリン | — | 英語学および哲学 | BA | — | アイルランド |
| イースト・アングリア大学(クリエイティブ・ライティング・コース) | — | 創作講座(Creative Writing) | MA | — | イギリス |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1991 | ルーニー賞(Rooney Prize for Irish Literature) | The Portable Virgin(短編集) | — | — | 受賞 |
| 2001 | Encore賞 | What Are You Like? | — | — | 受賞 |
| 2004 | Davy Byrne's Irish Writing Award | — | — | — | 受賞 |
| 2007 | マン・ブッカー賞(Man Booker Prize) | The Gathering(集団/ギャザリング) | — | — | 受賞 |
| 2008 | アイリッシュ・ブック・アワード(Irish Novel of the Year) | The Gathering | — | — | 受賞 |
| 2012 | カーネギー賞(Carnegie Medal for Excellence in Fiction) | The Forgotten Waltz | — | — | 受賞 |
| 2010 | ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチュア フェロー | — | — | Royal Society of Literature | 選出/フェロー |
| 2016 | ケリー・グループ・アイリッシュ・フィクション賞 | The Green Road | — | — | 受賞 |
| 2017 | Irish PEN Award for Literature | — | — | Irish PEN | 受賞 |
| 2021 | Aosdána(アイルランド・アカデミー・オブ・アーツ)選出 | — | — | Aosdána | 選出 |
| 2025 | Windham‑Campbell Prize | — | — | — | 受賞(生涯業績に対する表彰) |
受賞・候補エディション
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第39回(2007年) 受賞受賞作: The Gathering
家族の死をきっかけに、記憶のずれや沈黙が少しずつ表面化する長編。アイルランドの家族史を土台に、喪失をどう引き受けるかを静かに問う。
死者の不在が、家族の輪郭を変えていく。
288ページ家族喪失記憶アイルランド心理小説
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第6回(2008年) 受賞受賞作: The Gathering
家族史と秘密、記憶の重みを鋭く描いた長編。主人公の回想を通じて過去が次第に明かされ、個人的・社会的な痛みが複雑に絡み合う重層的な物語。
464ページ家族記憶秘密過去の重み -
第13回(2015年) 受賞受賞作: The Green Road
母親と四人の子どもたちの人生を通して家族の絆、失敗、和解を描く長編。世代をまたいだ視点で個々の選択が家族に及ぼす影響を掘り下げる。
家族の記憶と亀裂を、世代を越えて見つめる。
336ページ家族世代和解アイルランド社会 -
第20回(2022年) 生涯功労賞受賞作: Lifetime Achievement Award
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第1回(2012年) 受賞受賞作: The Forgotten Waltz
結婚の破綻とアイルランドの景気崩壊が重なり合う中で、ひとりの女性の恋愛と後悔を描く小説。親密な視点から、私的な出来事が社会の変化と響き合う。
恋愛の余韻が、国全体の崩壊と重なっていく。
263ページ小説不倫アイルランド社会変動
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第13回(2025年) 受賞受賞作: The Gathering(代表作)
『The Gathering』は家族の秘密と喪失を巡る物語で、記憶とトラウマ、世代間の軋轢を繊細に描く長編である。エンライトの鋭い人物描写と構成力が光る作品として国際的に評価されている。
家族記憶アイルランド文学心理描写
作品
代表作
The Wig My Father Wore
1995年 小説(現代文学)ダブリンを舞台にした初期長編。母性や愛、カトリシズムなどを扱う。語り手グレースの日常と幻想的要素が交錯する。
What Are You Like?
2000年 小説双子の姉妹をめぐる物語。出生や養育の違いから生じる家族間の緊張とアイデンティティを描く。
The Pleasure of Eliza Lynch
2002年 歴史小説(フィクション)パラグアイの実在の女性エリザ・リンチを模型化した伝記的フィクション。19世紀南米政治の中で彼女の力と運命を描く。
The Gathering
2007年 小説家族の集まりを軸とした物語。過去の秘密と記憶が浮かび上がり、家族関係の複雑さと個人のトラウマを描く。2007年のマン・ブッカー賞受賞作。
The Forgotten Waltz
2011年 小説中年の不倫とその結果を描く大人の恋愛小説。人間関係の微妙な力学や欲望を繊細に描写し、2012年にカーネギー賞を受賞した。
The Green Road
2015年 小説ある母親とその子供たちを軸に、世代と時間を横断して家族の変遷を描く。アイルランドの社会的変化も背景にある。ケリー・グループ賞を受賞。
Actress
2020年 小説母の名声と没落を娘の視点で描く物語。演劇・ブロードウェイ・ハリウッドを巡る栄光と悲劇を描写する。Women's Prize長期候補に選出。
The Wren, the Wren
2023年 小説近年の作品。家族と秘密、記憶の断片を織り交ぜた物語で、Women's Prize for Fictionのショートリストに入った。
Making Babies: Stumbling into Motherhood
2004年 ノンフィクション(エッセイ集)出産と母性についての率直でユーモラスなエッセイ集。自身の子育て体験を基にした随想を収める。
全著作
- The Portable Virgin(1991)
- The Wig My Father Wore(1995)
- What Are You Like?(2000)
- The Pleasure of Eliza Lynch(2002)
- Making Babies: Stumbling into Motherhood(2004)
- The Gathering(2007)
- Taking Pictures(短編集、2008)
- Yesterday's Weather(2009)
- The Forgotten Waltz(2011)
- The Green Road(2015)
- Actress(2020)
- The Wren, the Wren(2023)
作風・主題
- 文体
- 鋭い心理描写と抑制的だが機知に富む語り口現代的リアリズムと時に幻想的な要素の混在
- 頻出モチーフ
- 家族母性記憶とトラウマ愛と欲望
健康
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精神的な崩壊(ブレイクダウン)1990年代(テレビ制作から作家へ転向する時期)テレビの仕事を離れ、作家業に専念する契機となったと本人が述べている。
評価・遺産
家族や母性を中心にした鋭い社会観察で国際的に評価されるアイルランドの主要作家。マン・ブッカー賞受賞など多数の受賞歴があり、後進の文学活動推進にも寄与している。
関連学会
- Aosdána
- ロイヤル・ソサエティ・オブ・リテラチュア(フェロー)
大衆文化への影響
- The New Yorker をはじめとする世界的な文芸誌への寄稿と取り上げられ方
引用
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私は若いうちにブレイクダウンしたことを勧める。人生が早くに崩れると、また組み立て直せるから。
出典: インタビュー(The Guardian 等) (2007年)
豆知識
- 2015–2018年に初代Laureate for Irish Fiction(アイルランド文学ローレート)を務めた。
- 2007年に『The Gathering』でマン・ブッカー賞を受賞した。
- 『The Forgotten Waltz』で2012年にカーネギー賞を受賞した。
- 複数回にわたりThe New Yorkerに寄稿している。