世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

C.J.チェリイ(キャロリン・ジャニス・チェリー)

シー・ジェイ・チェリイ(キャロリン・ジャニス・チェリー)

C. J. Cherryh (Carolyn Janice Cherry)

ペンネーム: C.J.チェリイ初期に女性であることを隠すため、また編集者の勧めで姓に黙字の「h」を付加して使用

プロフィール

性別
女性
生誕
1942-09-01 (ミズーリ州セントルイス)
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
オクラホマ州ロートン(育成) → ワシントン州スポケーン近郊(居住)

経歴

職業
小説家, 短編作家, 評論家・エッセイスト, 高校教師(元)
活動期間
1976年〜2025年
所属
DAWブックス(初期の主要出版社), Swordsmen and Sorcerers' Guild of America (SAGA), National Space Society(顧問席), Endangered Language Fund(理事)
所属団体
Swordsmen and Sorcerers' Guild of America (SAGA), National Space Society(顧問), Endangered Language Fund(理事), SFWA(科学SF作家協会)

学歴

オクラホマ大学
ラテン語
学位: BA
卒業年: 1964
国: アメリカ合衆国
考古学・神話学・技術史を専攻
ジョンズ・ホプキンス大学
古典学
学位: MA
卒業年: 1965
国: アメリカ合衆国
ウッドロウ・ウィルソン・フェロー

受賞歴

ヒューゴー賞(長編)
1982
対象作品: Downbelow Station(ダウンビロウ・ステーション)
部門: 長編
主催: ワールドコン(ヒューゴー賞)
結果: Won
ヒューゴー賞(長編)
1989
対象作品: Cyteen(サイティーン)
部門: 長編
主催: ワールドコン(ヒューゴー賞)
結果: Won
ヒューゴー賞(短編)
1979
対象作品: Cassandra(カッサンドラ)
部門: 短編
主催: ワールドコン(ヒューゴー賞)
結果: Won
John W. Campbell 新人賞
1977
主催: ワールドコン(Campbell賞)
結果: Won
Prometheus Award(最優秀長編)
2020
対象作品: Alliance Rising(アライアンス・ライジング)
部門: 長編
主催: Libertarian Futurist Society
結果: Won
SFWA ダモン・ナイト記念グランドマスター賞
2016
主催: SFWA(科学SF作家協会)
結果: Won
ロバート・A・ハインライン賞
2021
主催: Baltimore Science Fiction Society(授賞団体)
結果: Won
Oklahoma Book Awards - Arrell Gibson Lifetime Achievement
2005
主催: オクラホマ州図書館
結果: Won

受賞・候補エディション

ヒューゴー賞 1回登壇
  1. クローンや遺伝設計が社会に深く浸透した未来を舞台に、人物のアイデンティティと政治的陰謀を巡る重厚な群像劇。科学的倫理、人格の再生、権力闘争が濃密に描かれる。

    クローン技術と政治闘争が、個人のアイデンティティを揺さぶる。

    518ページ
    クローン技術アイデンティティ政治陰謀科学倫理

作品

代表作

Gate of Ivrel(ゲート・オブ・イヴレル)

1976年 ファンタジー/スピリチュアル・ファンタジー

著者のデビュー作の一つ。古代伝承と未来的要素を織り交ぜたファンタジーで、登場人物の内面描写が中心。

アイデンティティ異文化との接触運命と自由意志
翻訳
  • イタリア語版などあり

Brothers of Earth(ブラザーズ・オブ・アース)

1976年 SF(スペースオペラ/異星文化)

異星人文化との交流と生存をめぐる物語。初期から世界構築に重点を置いた作品。

文化摩擦生存政治的対立
翻訳
  • 日本語ほか多数の翻訳あり

Downbelow Station(ダウンビロウ・ステーション)

1981年 SF(宇宙政治/軍事)

アライアンス–ユニオン宇宙を舞台にした大規模な宇宙政治叙事詩。複数の視点を通して戦時下の人間関係と権力を描く。

戦争と政治指導力と責任異文化交流
翻訳
  • 日本語版あり

Cyteen(サイティーン)

1988年 SF(クローン倫理/政治)

クローン技術と政治権力を巡る重厚な物語。人格とアイデンティティ、権力構造の問題を深く掘り下げる。

アイデンティティ科学倫理権力と修正
翻訳
  • 日本語ほか翻訳多数

Foreigner(フォリナー)シリーズ

1994年 SF(異文化交流/外交)

ヒューマンと異星種族の複雑な外交関係を長期にわたって描くシリーズ。異文化理解と言語・習慣の齟齬が主題。

外交言語と文化の翻訳異質との共存
翻訳
  • 日本語版あり(一部)

全著作

  • Gate of Ivrel(1976)
  • Brothers of Earth(1976)
  • Downbelow Station(1981)
  • Cyteen(1988)
  • Foreigner シリーズ(1994–)

作家による翻訳

  • フランス語から英語への翻訳作品あり

作品の翻訳

  • 日本語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ロシア語、スペイン語など多数

作風・主題

文体
非常にタイトな限定三人称(内部焦点化)暗示を重視する世界構築研究に裏打ちされたリアリスティックな描写
頻出モチーフ
アウトサイダーと社会への適応異文化間の誤解と翻訳問題権力と責任

評価・遺産

世界構築と人物内面の鋭い描写で評価される、アメリカを代表するSF作家の一人。ヒューゴー賞やSFWAグランドマスターなど多数の主要賞を受賞し長年にわたり影響力を持つ。

記念館・博物館

  • ジャック・ウィリアムソンSFライブラリー(Eastern New Mexico University 所蔵コレクション) ニューメキシコ州ポートランド(Eastern New Mexico University)

関連学会

  • SFWA(科学SF作家協会)
  • National Space Society
  • Endangered Language Fund

資料所蔵先

  • Eastern New Mexico University の Jack Williamson Science Fiction Library に原稿・ノート類所蔵

大衆文化への影響

  • 小惑星 77185 Cherryh により命名(2001年発見)

引用

  • 「彼女は人類が星々の間に生きるよう発展することに値する者であるよう挑戦してきた」
    出典: 小惑星発見者による命名辞(77185 Cherryh) (2001年)
  • 「サイエンス・フィクションにどれだけの科学があるかって?かなり多い。もし私が何か間違えたら、言われるだろう」
    出典: 2005年のインタビュー (2005年)

豆知識

  • 本名の Cherry に黙字の「h」を付けて C. J. Cherryh とした(編集者の助言による)
  • 初期にはイニシャル表記で女性であることを隠していた
  • 小惑星 77185 Cherryh が命名されている
  • 2014年にジェーン・ファンチャーと結婚
  • 兄にアーティストのデヴィッド・A・チェリーがいる