-
第8回(2001年) 受賞受賞作: Nadie me verá llorar
-
第16回(2009年) 受賞受賞作: La muerte me da
『La muerte me da』は、死と喪失を主題にした作品で、身体性や社会的記憶をめぐる鋭い観察が特徴である。死生観や悲嘆のプロセスを言語化する試みとして実験的な語り口を用い、読者の感覚を揺さぶる作品群の一部である。
死喪失言語アイデンティティ
クリスティナ・リベラ・ガルサ
クリスティナ・リベラ・ガルサ
Cristina Rivera Garza
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1964-10-01 (メキシコ、タマウリパス州マタモロス)
- 国籍
- メキシコ人
- 言語
- スペイン語, 英語
- 居住地歴
- マタモロス(タマウリパス州) → メキシコシティ → トルーカ(メキシコ) → ヒューストン(米国) → サンディエゴ(米国)
経歴
- 職業
- 作家, 大学教授
- 活動期間
- 1984年〜
- 所属
- ヒューストン大学(University of Houston), 国立自治大学(UNAM), モンテレイ工科大学(Tec de Monterrey)トルーカ校, カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD), サンディエゴ州立大学(San Diego State University), デポー大学(DePauw University), メキシコ州自治大学(UAEM)
- 所属団体
- メキシコ国立芸術文化システム(SNCA)選出(2003–2005)
- 影響を受けた人物
- カルロス・フエンテス(批評家・作家としての称賛), ホルヘ・ヴォルピ(評価・支持)
- ノミネート
- 『Liliana’s Invincible Summer』 国立書籍賞(National Book Award)ノンフィクション部門 最終候補(2023), 『Nadie me verá llorar』 インパック・ダブリン国際賞(IMPAC Dublin)最終候補, 『La cresta de Ilión』 ロムロ・ガジェゴス賞(Rómulo Gallegos)準優勝(2003)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 国立自治大学 ENEP-Acatlán (UNAM) | — | 社会学科 | 学士(社会学) | — | メキシコ |
| 国立自治大学 (UNAM) | — | ラテンアメリカ史(大学院) | 修士(ラテンアメリカ史) | — | メキシコ |
| ヒューストン大学 | — | 歴史学 | Ph.D.(歴史学) | 〜1995 | アメリカ合衆国 |
国立自治大学 ENEP-Acatlán (UNAM)
社会学科
学位:
学士(社会学)
国:
メキシコ
学部はUNAMのENEP-Acatlánで社会学を専攻
国立自治大学 (UNAM)
ラテンアメリカ史(大学院)
学位:
修士(ラテンアメリカ史)
国:
メキシコ
UNAMでの修士課程を修了
ヒューストン大学
歴史学
学位:
Ph.D.(歴史学)
期間:
〜1995
卒業年:
1995
国:
アメリカ合衆国
博士論文は20世紀初頭メキシコの精神病院における人体と国家権力に関する研究
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024 | ピューリッツァー賞(回想録・自伝部門) | 『エル・インベンシブレ・ベルノ・デ・リリアナ(El invencible verano de Liliana)』 | 回想録・自伝 | ピューリッツァー賞委員会 | 受賞 |
| 2020 | マッカーサー賞(MacArthur Fellowship) | — | — | マッカーサー財団 | 受賞 |
| 2001 | ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルス賞(Sor Juana Inés de la Cruz Prize) | 『Nadie me verá llorar』 | — | グアダラハラ国際ブックフェア(授与団体) | 受賞 |
| 2009 | ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルス賞(Sor Juana Inés de la Cruz Prize) | 『La muerte me da』 | — | グアダラハラ国際ブックフェア(授与団体) | 受賞 |
| 2005 | アンナ・セーガース賞(Anna Seghers Prize) | — | — | アンナ・セーガース財団 | 受賞 |
| 2013 | ロジェ・カイヨワ賞(Roger Caillois Award for Latin American Literature) | — | — | Roger Caillois賞実行委員会 | 受賞 |
| 2001 | フアン・ビセンテ・メロ全国短編賞(Juan Vicente Melo National Short Story Award) | 『Ningún reloj cuenta esto』 | — | 授与団体不明 | 受賞 |
| 1997 | ホセ・ルベン・ロメロ国内書籍賞(José Rubén Romero National Book Award) | (最優秀小説) | 最優秀小説 | 授与団体不明 | 受賞 |
| 1999 | IMPAC-CONARTE-ITESM(国際ダブリン文学賞関連) | 『Nadie me verá llorar』 | 最優秀刊行小説(国内) | IMPAC / CONARTE / ITESM | 受賞 |
| 2019 | シャーリー・ジャクソン賞(Shirley Jackson Award) | 『El mal de la taiga』英訳版 | — | Shirley Jackson賞運営団体 | 受賞 |
ピューリッツァー賞(回想録・自伝部門)
2024
対象作品:
『エル・インベンシブレ・ベルノ・デ・リリアナ(El invencible verano de Liliana)』
部門:
回想録・自伝
主催:
ピューリッツァー賞委員会
結果:
受賞
マッカーサー賞(MacArthur Fellowship)
2020
主催:
マッカーサー財団
結果:
受賞
ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルス賞(Sor Juana Inés de la Cruz Prize)
2001
対象作品:
『Nadie me verá llorar』
主催:
グアダラハラ国際ブックフェア(授与団体)
結果:
受賞
ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルス賞(Sor Juana Inés de la Cruz Prize)
2009
対象作品:
『La muerte me da』
主催:
グアダラハラ国際ブックフェア(授与団体)
結果:
受賞
アンナ・セーガース賞(Anna Seghers Prize)
2005
主催:
アンナ・セーガース財団
結果:
受賞
ロジェ・カイヨワ賞(Roger Caillois Award for Latin American Literature)
2013
主催:
Roger Caillois賞実行委員会
結果:
受賞
フアン・ビセンテ・メロ全国短編賞(Juan Vicente Melo National Short Story Award)
2001
対象作品:
『Ningún reloj cuenta esto』
主催:
授与団体不明
結果:
受賞
ホセ・ルベン・ロメロ国内書籍賞(José Rubén Romero National Book Award)
1997
対象作品:
(最優秀小説)
部門:
最優秀小説
主催:
授与団体不明
結果:
受賞
IMPAC-CONARTE-ITESM(国際ダブリン文学賞関連)
1999
対象作品:
『Nadie me verá llorar』
部門:
最優秀刊行小説(国内)
主催:
IMPAC / CONARTE / ITESM
結果:
受賞
シャーリー・ジャクソン賞(Shirley Jackson Award)
2019
対象作品:
『El mal de la taiga』英訳版
主催:
Shirley Jackson賞運営団体
結果:
受賞
受賞・候補エディション
シャーリー・ジャクソン賞
1回登壇
-
第12回(2018年) 受賞受賞作: The Taiga Syndrome
雪深い森を舞台に、失踪した夫婦を追う元探偵の旅が、言葉のずれや資本主義の暴力を浮かび上がらせる。おとぎ話と探偵小説が交差する、短いが濃密な中編。
おとぎ話の体裁で、愛と喪失と資本主義の残酷さをたどる。
128ページ中編探偵小説おとぎ話資本主義翻訳
ハビエル・ビジャウルティア賞
1回登壇
-
第113回(2021年) 受賞受賞作: El invencible verano de Liliana
リリアナをめぐる家族や記憶、喪失を主題とした長編。実験的な語り口と緻密な心理描写を通じて、個人史と社会的文脈が交錯する様を描き出す作品。
小説家族記憶アイデンティティ
オー・ヘンリー賞
1回登壇
-
第101回(2023年) 受賞受賞作: Dream Man
「Dream Man」は、O. Henry Prize 2023 の収録作として選ばれた短編。短い場面の連なりのなかで、人物の関係や感情の揺れを切り取る。
O. Henry Prize 2023 の収録作として読める、切れ味のある短編。
短編人間関係感情の揺れ
ピューリッツァー賞
1回登壇
-
第108回(2024年) 受賞
作品
代表作
Nadie me verá llorar
1999年 小説メキシコの周縁に生きる人々や狂気、アイデンティティの不安定さを描く作品。実在と想像を混ぜながら語られる独自のナラティブが特徴。
狂気周縁化記憶
翻訳
- 『No One Will See Me Cry』訳:Andrew Hurley
La cresta de Ilión
2002年 小説身体と記憶、暴力の物語を独特の語りで紡ぐ長編。ラテンアメリカの歴史や個人史が交差する。
暴力身体歴史
翻訳
- 英語訳:Sarah Booker(The Iliac Crest)
La muerte me da
2007年 小説 / 詩死と喪失を主題に、詩的かつハイブリッドな文体で紡がれる作品。ソル・フアナ賞受賞作。
死喪失言語の境界
翻訳
- 英訳:Death Takes Me(訳者:Sarah Booker & Robin Myers, 2025)
El mal de la taiga
2012年 小説 / ハイブリッド郊外的な孤立や関係の崩壊を描いた実験的な物語。英訳は批評的成功を収め、シャーリー・ジャクソン賞を受賞。
孤立人間関係不気味さ
翻訳
- 英訳:The Taiga Syndrome(訳者:Suzanne Jill Levine & Aviva Kana)
Liliana’s Invincible Summer
2023年 回想録 / ノンフィクション著者の妹リリアナの生涯と1990年に起きた彼女の殺害事件をめぐる家族の記憶と正義の探求を描く回想録。親密圏における暴力と社会の対応を深く掘り下げる。
家族暴力正義
全著作
- 『Apuntes』 (短詩, 1984)
- 『La guerra no importa』 (短編集, 1991)
- 『Nadie me verá llorar』 (小説, 1999)
- 『La cresta de Ilión』 (小説, 2002)
- 『La muerte me da』 (小説/詩, 2007)
- 『El mal de la taiga』 (小説, 2012)
- 『Autobiografía del algodón』 (2020)
- 『Liliana’s Invincible Summer』 (回想録, 2023)
翻案
- オペラ『Viaje』(Javier Torres Maldonadoとの共同作品、Festival Internacional Cervantino 委嘱)
作家による翻訳
- 『Notas sobre conceptualismos』(英→スペイン語訳、2013)
- Juliana Spharの作品のスペイン語訳(例:’Por la niebla del nosotros’ 翻訳と序文)
作品の翻訳
- 英語、ポルトガル語、ドイツ語、イタリア語、韓国語などに翻訳されている
作風・主題
- 文体
- ジャンルや文体を横断するハイブリッドな作風実験的で詩的な表現現実と虚構を混ぜるメタナラティブ
- 頻出モチーフ
- 狂気死国境・越境記憶と忘却身体
評価・遺産
メキシコ現代文学の重要な作家の一人として国際的にも高く評価される。社会的周縁や暴力・記憶を主題にした作品群は学術的関心と翻訳・受賞を通じて広く影響を与えている。
関連学会
- メキシコ国立芸術文化システム(SNCA)
資料所蔵先
- 米国議会図書館(所蔵音声記録等)
大衆文化への影響
- BBC『100 Women』リスト(2024)選出
引用
-
「私は私とキーボードである。」
出典: インタビュー(複数の発言記録) (2007年)
豆知識
- ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルス賞を2度受賞した唯一の作家である。
- 2020年にマッカーサー・フェロー(Genius Grant)を受賞。
- 2024年にピューリッツァー賞(回想録・自伝部門)を受賞。
- デジタル領域(ブログやTwitter)での実験的作品発表で知られる。