Premio Sor Juana Inés de la Cruz(ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルス賞)
そるふあな いねす で ら くるすしょう
スペイン語で書かれた書籍を対象に女性著者に贈られる国際的な文学賞。グアダラハラ国際図書見本市が主催し、受賞者には賞金が授与される。
- 創設年
- 1993
- 主催
- Guadalajara International Book Fair (Feria Internacional del Libro de Guadalajara)
- カテゴリー
- 文学総合・文芸総合
- 選考方式
- 選考
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 発表時期
- 11月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
Premio Sor Juana Inés de la Cruz(ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルス賞)は、スペイン語で書かれた書籍を対象に女性著者に贈られる文学賞。17世紀のメキシコの作家ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルスにちなみ命名され、1993年から毎年グアダラハラ国際図書見本市(Feria Internacional del Libro de Guadalajara)で授与されている。受賞作は選考委員会により選ばれ、現在の賞金はUSD 10,000である。
賞品
- 主賞品
- 受賞者には現金賞金(USD 10,000)が授与される
- 賞金
- 10,000 USD
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| 応募・提出 | 主催者および選考委員会(詳細は主催者が公表) | — | 提出締切後、選考委員会による一次選考へ進む(詳細未公開) |
| 一次選考(短縮候補リスト) | 選考委員会 | — | 短縮リストは主催者または選考委員会が公表(方法は年度により異なる) |
| 最終選考・授賞 | 選考委員会(最終決定) | — | 受賞者はグアダラハラ国際図書見本市の授賞式で発表される |
選考基準
- スペイン語で書かれた書籍であること
- 女性著者による作品であること
- 文学的完成度、独創性、主題の深さ
応募のヒント
推奨
- 応募規定(女性著者、スペイン語での執筆等)を事前に確認する
- 完成された単行本(出版済または出版予定)として応募する
- 出版社や代理人を通じて正式に提出する場合があるため提出方法を確認する
- 作品の言語表現(スペイン語)の品質を整える
注意
- 未完成の草稿や断片のみで応募しない
- 他人の作品や権利侵害のある資料を提出しない
- 応募条件を満たさない(言語・著者資格)作品を提出しない
- 提出期限や指定フォーマットを無視しない
審査員から
- 言語表現の質と文章の完成度を重視する
- 独創性とテーマの深さを評価する
- 登場人物や構成の一貫性、作品全体の完成度に注目する
関連の賞
- Sor Juana Inés de la Cruz Recognition
- List of literary awards honoring women (Wikipedia)
公式情報
https://www.fil.com.mx/sor/sor_fil.asp過去の受賞者
メキシコの作家。短篇や長編で知られ、地域文化や個人の記憶を扱う作品を発表している。2022年に『Isla partida』でSor Juana Inés de la Cruz賞を受賞した。
ウルグアイの作家。独特の語り口で国内外から評価される作品を発表している。2021年に『Mugre rosa』でSor Juana Inés de la Cruz賞を受賞した(英訳: Pink Slime)。
トランスジェンダーの語り手が、自身と仲間たちの過酷な経験や友情、暴力、差別について率直に綴る回顧録的長編。アルゼンチンのトランスコミュニティの生活と連帯、尊厳を描き出す作品。
アルゼンチンの作家・パフォーマー。トランスジェンダーとしての経験を基にした作品で国際的に注目される。2020年に『Las malas』でSor Juana Inés de la Cruz賞を受賞した。
アルゼンチンの作家・美術批評家。美術と記憶をめぐる観点から作品を発表している。2019年に『La luz negra』でSor Juana Inés de la Cruz賞を受賞した。
スペインの小説家。歴史や社会の問題を織り込んだ長編で知られる。2018年に『El asesino tímido』でSor Juana Inés de la Cruz賞を受賞した。
チリの作家・脚本家。独裁期の記憶やトラウマをテーマにした作品で国際的にも評価される。2017年に『La dimensión desconocida』でSor Juana Inés de la Cruz賞を受賞した。
スペインの作家。実験的な語りや多様な題材を扱う作品で知られる。2016年に『Yoro』でSor Juana Inés de la Cruz賞を受賞した。
アルゼンチンの作家。歴史や記憶を題材にした作品で知られる。2015年に『El país del diablo』でSor Juana Inés de la Cruz賞を受賞した。
アルゼンチンの作家。社会や人間関係を繊細に描く作風で知られる。2014年に『El cielo no existe』でSor Juana Inés de la Cruz賞を受賞した。
メキシコの作家・翻訳者。短編や長編を手掛け、多彩な文学活動で知られる。2013年に『La bomba de San José』でSor Juana Inés de la Cruz賞を受賞した。
『Sangre en el Ojo』は、視覚の喪失や身体の脆弱性を通じてアイデンティティと言語の限界を探る長編。突然の障害に直面する主人公の視点から、病と他者の視線、自己の再構築を鋭く描き出す作品である。
チリの作家。身体・病・社会を題材に鋭い筆致で個人的体験を文学化する作品で国際的評価を受ける。鋭敏な観察と表現が特徴。
『Inés y la alegría』は、スペイン近現代史を背景に、抵抗や連帯、個人の運命が交錯する大河的長編。愛と理想、歴史の傷と希望を女性の視点から綴り、政治的記憶と個人史の複雑な関係を浮き彫りにする作品である。
スペインの小説家。近現代史や記憶をテーマにした大河的作品群で知られ、歴史と個人の交錯を重厚に描く作風が高く評価されている。
『Las grietas de Jara』は、家族に潜む秘密と社会の裂け目を描くミステリ的要素のある長編。過去の出来事が現在を揺るがし、真実が徐々に露わになる過程を通じて社会的腐敗や個人の倫理が問われる作品である。
アルゼンチンの小説家・脚本家。社会派ミステリとも言える作風で国内外の読者に支持され、鋭い社会観察と緻密なプロットが特徴である。
『La muerte me da』は、死と喪失を主題にした作品で、身体性や社会的記憶をめぐる鋭い観察が特徴である。死生観や悲嘆のプロセスを言語化する試みとして実験的な語り口を用い、読者の感覚を揺さぶる作品群の一部である。
メキシコ出身の作家で研究者。実験的な物語構造と歴史・社会の問題を深く扱うことで知られ、現代ラテンアメリカ文学における重要な存在である。
『El Infinito en la palma de la mano』は、女性の欲望や創造性、歴史的記憶を詩的に結びつける長編。個人的経験と政治的状況が交錯し、身体と精神の探求を通じて個人史と公的歴史が重なり合う物語を描く。
ニカラグア出身の詩人・小説家。政治的・女性的視点を持つ作品で国際的に知られ、詩的な言語と物語性を両立させた作風が特徴。
『Yo nunca te prometí la eternidad』は、恋愛と約束、時間の経過を主題に人間関係の脆さを描く長編。年齢や記憶、世代間のズレを通して、永遠という幻想と現実の落差を繊細に掘り下げていく作品である。
アルゼンチンの作家。女性の経験や記憶、世代間のずれを描く作品群で知られ、ラテンアメリカ文学における重要な声の一つとなっている。
『Desde las cenizas』は、喪失や挫折の後に人がどのように立ち直るかを描く物語。過去のトラウマと向き合う登場人物たちの葛藤を丁寧に描写し、赦しや再出発の可能性を探るヒューマンドラマとして構成されている。ウルグアイ社会の文脈も織り込まれている。
ウルグアイの作家。現代社会における個人の葛藤や喪失と再生を描き、文学的に人間の内面を掘り下げる作品で知られる。
『Agosto y fuga』は、夏の一時を背景に家族と過去からの逃避を描く物語。個人の選択と偶然が交差し、登場人物たちの内面の揺らぎが徐々に明らかになることで、喪失と再生、記憶の断片化が主題として浮かび上がる叙情的な作品である。
ラテンアメリカ圏で活動する作家。短編・長編を通じて家族や個人の心理を繊細に描く作風で評価される。
『Ya no pisa la tierra tu rey』は、歴史の残響と個人の記憶が交錯する小説。田舎社会と都市、女性たちの日常に潜む不条理や権力の痕跡を幻想的な描写で浮き彫りにし、言語と記憶のズレを通して現代社会の諸相を問い直す作品である。
スペインの小説家。地方文化や女性の経験、現実と幻想が交錯する文体で知られる。社会的記憶や個人史を題材にした作品が評価されている。
『El rastro』は、記憶の断片と文化的痕跡を手がかりに家族史と個人史を綴る作品。ユダヤ系メキシコ人としての背景や都市の風景を織り交ぜ、記憶の継承と喪失を静かに見つめるエッセイ的長篇で、豊かな比喩と分析的な視線が特徴である。
メキシコの作家・エッセイスト。ユダヤ系メキシコ人としての家族史や記憶を題材にした作品で知られ、文学評論と創作を通じて文化的記憶を掘り下げる。