世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

デイヴィッド・マッカロウ

デイヴィッド・マッカロウ

David McCullough

プロフィール

性別
男性
生誕
1933-07-07 (ピッツバーグ、ペンシルベニア州、アメリカ合衆国)
死没
2022-08-07 (ヒンガム、マサチューセッツ州、アメリカ合衆国) 89歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
居住地歴
ピッツバーグ(生誕) → ニューヨーク(編集・執筆活動) → ボストン・バックベイ(長年の居住) → ヒンガム、マサチューセッツ(晩年) → メイン州キャムデン(サマーハウス)

経歴

職業
歴史家, 作家, ナレーター, 講師
活動期間
1968年〜2019年
所属
Wesleyan大学(講義担当), コーネル大学(客員研究者), ダートマス大学(客員研究者), PBS『American Experience』ホスト, スミソニアン協会(諮問、関係)
所属団体
Skull and Bones(秘密結社), Phi Beta Kappa(名誉会員), ジョン・サイモン・グッゲンハイム財団(フェロー), Academy of Achievement(会員)
影響を受けた人物
ソール・ベロウやジョン・ハーシーなどの作家・教授陣
影響を与えた人物
現代の叙述的ノンフィクション作家(例:エリック・ラーソン), ドキュメンタリー制作者(例:ケン・バーンズ)

学歴

イェール大学
教養学部(Arts) / 英文学科
学位: BA
期間: 1951–1955
卒業年: 1955
国: アメリカ合衆国
在学中にSkull and Bonesに参加。TimeやLifeなどでの見習いや修業期間があり、編集・取材経験を積む。

受賞歴

大統領自由勲章
2006
主催: アメリカ合衆国大統領府
結果: 受賞
ピューリッツァー賞(伝記・自伝部門)
1993
対象作品: トルーマン
部門: 伝記
主催: ピューリッツァー賞委員会
結果: 受賞
ピューリッツァー賞(伝記・自伝部門)
2002
対象作品: ジョン・アダムズ
部門: 伝記
主催: ピューリッツァー賞委員会
結果: 受賞
ナショナルブック賞(歴史部門)
1978
対象作品: 海をわたる道(パナマ運河の歴史)
部門: 歴史
主催: ナショナル・ブック・ファウンデーション
結果: 受賞
ナショナルブック賞(伝記/自伝部門)
1982
対象作品: 朝の馬上(Mornings on Horseback)
部門: 伝記
主催: ナショナル・ブック・ファウンデーション
結果: 受賞
ピューリッツァー賞以外の文学賞・栄誉(抜粋)
主催: 各団体
結果: 受賞多数(名誉学位多数含む)

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: Mornings on Horseback

    セオドア・ルーズベルトの青年期を丹念に追った伝記。家族や教育、時代背景を織り込みながら、将来の国家的指導者形成の軌跡を描く。

    445ページ
    伝記アメリカ史政治家像
  1. 受賞作: アメリカ文学への顕著な貢献(Medal for Distinguished Contribution to American Letters)

    アメリカ文学への顕著な貢献をたたえるメダルで、単独の書籍ではない。

    作品ではなく、作家人生全体への表彰。

    生涯業績アメリカ文学文学賞
  1. 受賞作: Truman

    アメリカ第33代大統領ハリー・S・トルーマンの生涯と政治的業績を克明に描いた評伝。幼少期から軍歴、上院時代、大統領としての重要決断や終戦処理、冷戦期の外交までを丹念に追い、人間的側面と指導者としての判断過程を浮き彫りにする。

    伝記アメリカ史政治リーダーシップ
  2. 受賞作: John Adams

    アメリカ独立期の指導者ジョン・アダムズの生涯を詳細に追った評伝。夫妻の書簡や公的記録をもとに独立戦争から建国期の外交・政治までを丹念に再構成し、リーダーとしての葛藤と時代精神を重層的に描き出す。

    伝記アメリカ独立政治歴史人物論
  1. 受賞作: John Adams

    ジョン・アダムズの公的・私的生涯を詳細に追った伝記。独立期の政治的葛藤と個人の信念、家族関係を史料精査のもとに描き、建国期の政治文化を浮き彫りにする。

    伝記米国初期史政治
クイル賞 1回登壇
  1. 受賞作: 1776

    アメリカ独立戦争の重要な年である1776年を描いた歴史書。指導者や戦略、当時の政治情勢を詳細に描写し、戦争史の理解を深める労作。

    歴史政治軍事

作品

代表作

ジョンスタウン洪水(The Johnstown Flood)

1968年 ノンフィクション(歴史)

アメリカ史上有数の洪水災害であるジョンスタウン洪水を詳細に叙述した記録史。現場の証言と資料をもとに災害の経緯と社会的影響を描く。

災害史社会史階級・責任

偉大なる橋(The Great Bridge)

1972年 ノンフィクション(技術史・伝記)

ブルックリン橋の建設にまつわる人々と技術、困難を描いた叙述的歴史。ローブリング父子らの物語を中心に社会的背景も描写する。

土木史技術革新人物史
映像化・舞台化
  • [ドキュメンタリー映画] Brooklyn Bridge(同名ドキュメンタリー) (1981)

海をわたる道(The Path Between the Seas)

1977年 ノンフィクション(歴史)

パナマ運河の建設とそれに関わった国際政治・技術・人々のドラマを描いた大著。刊行後、政策議論にも影響を与えた。

帝国・外交史技術史国家間交渉

朝の馬上(Mornings on Horseback)

1981年 ノンフィクション(伝記)

セオドア・ルーズベルトの青年期を描いた伝記。人物像を通じて時代背景と成長の軌跡をたどる。

伝記政治史個人と時代

トルーマン(Truman)

1992年 ノンフィクション(伝記)

ハリー・S・トルーマン大統領の生涯と政治を丹念に描いた伝記。刊行によりピューリッツァー賞を受賞。

大統領伝記政治史リーダーシップ
映像化・舞台化
  • [テレビ映画] Truman(テレビ映画) (1995)

ジョン・アダムズ(John Adams)

2001年 ノンフィクション(伝記)

アメリカ建国期の指導者ジョン・アダムズの生涯を描いた伝記。ベストセラーとなりピューリッツァー賞を受賞、HBOによるミニシリーズ化もされた。

アメリカ建国史伝記政治的葛藤
映像化・舞台化
  • [テレビミニシリーズ] John Adams(HBOミニシリーズ) (2008)

1776

2005年 ノンフィクション(歴史)

アメリカ独立戦争の創始期を描き、ジョージ・ワシントンと大陸軍の試練に焦点を当てた作品。出版当初からベストセラーとなった。

独立戦争軍史リーダーシップ

海の大旅行(The Greater Journey)

2011年 ノンフィクション(文化史)

19世紀にパリで学び働いたアメリカ人たちを描いた作品。芸術・科学・医療など多様な分野で活躍した人々の物語を収める。

文化交流移民史芸術史

ライト兄弟(The Wright Brothers)

2015年 ノンフィクション(伝記・技術史)

ライト兄弟の生涯と飛行の発明に至る過程を描いた伝記。航空史における重要な人物像と技術的挑戦を追う。

航空史発明家族史

開拓者たち(The Pioneers)

2019年 ノンフィクション(移住・開拓史)

北西領域へ移住したアメリカ人たちの開拓史を描く。オハイオ川を中心とした新天地での生活と理想を追う。

開拓史移民地域史

全著作

  • The Johnstown Flood(ジョンスタウン洪水)
  • The Great Bridge(偉大なる橋)
  • The Path Between the Seas(海をわたる道)
  • Mornings on Horseback(朝の馬上)
  • Brave Companions(ブレーブ・コンパニオンズ)
  • Truman(トルーマン)
  • John Adams(ジョン・アダムズ)
  • 1776
  • The Greater Journey(海の大旅行)
  • The Wright Brothers(ライト兄弟)
  • The Pioneers(開拓者たち)

翻案

  • HBOによる『トルーマン』と『ジョン・アダムズ』の映像化(テレビ映画/ミニシリーズ)
  • ケン・バーンズ作品などのドキュメンタリーでのナレーション参加
  • 映画『Seabiscuit』(2003年)でのナレーション

作風・主題

文体
叙述的ノンフィクション人物中心の物語的歴史記述詳細なアーカイブ研究に基づく平易で流麗な文体
頻出モチーフ
人物の人間味に着目する伝記的手法個人と歴史的出来事の接点技術革新と社会変化

健康

  • 晩年の体調不良(具体的な病名の公表なし)
    晩年〜逝去前
    活動の制限があったが、著作と公的活動は長年続けられた。

評価・遺産

叙述的ノンフィクションの大家として、アメリカ史の大衆的理解に大きく貢献した。ピューリッツァー賞やナショナルブック賞など多数の受賞歴があり、作品は多言語で出版され続けている。

記念館・博物館

  • 該当する専用の個人博物館はなし

関連学会

  • Phi Beta Kappa(名誉会員)

資料所蔵先

  • スミソニアン協会などの公的機関に関連資料が所蔵されている可能性あり

大衆文化への影響

  • ケン・バーンズのドキュメンタリーなどでのナレーションや、HBOによる作品の映像化を通じて広く知られる存在となった。
  • ピッツバーグの16th Street Bridgeが『デイヴィッド・マッカロウ橋』と改名された(記念)

引用

  • 歴史は人々の物語である。
    出典: インタビュー・著作での繰り返しの発言
  • 私は本の中で働いていると感じる。それは私を呪文のようにとらえる。
    出典: インタビュー

豆知識

  • イェール大学在学中にSkull and Bonesのメンバーだった。
  • PBS『American Experience』のホストを1988–1999年に務めた。
  • HBOが『Truman』と『John Adams』を映像化した。
  • ピッツバーグの16th Street Bridgeは彼の名を冠して改名された。