世界・海外・国外の文学賞

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エドマンド・ヴァレンタイン・ホワイト3世

エドマンド・ヴァレンタイン・ホワイト

Edmund Valentine White III

プロフィール

性別
男性
生誕
1940-01-13 (アメリカ合衆国 オハイオ州 シンシナティ)
死没
2025-06-03 (アメリカ合衆国 ニューヨーク市(チェルシー、マンハッタン)) 85歳
国籍
アメリカ合衆国
言語
英語
宗教
クリスチャン・サイエンスに育てられたが無神論者
居住地歴
シンシナティ(出生) → エバンストン/シカゴ周辺(育成) → ニューヨーク市(長年の居住) → パリ、フランス(1983–1990)

経歴

職業
小説家, 回想録作家, 劇作家, 伝記作家, 随筆家
活動期間
1973年〜2025年
所属団体
The Violet Quill(ゲイ作家グループ), アメリカ芸術文学アカデミー(会員)
影響を受けた人物
ジャン・ジュネ, マルセル・プルースト, アンドレ・ジッド, ウラジーミル・ナボコフ, クリストファー・イシャーウッド
影響を与えた人物
エドゥアール・ルイ(フランスの作家), ガース・グリーンウェル, ギャラード・コンリー, アレクサンダー・チー, クィア文学の世代全体
ノミネート
1994年 Pulitizer賞(伝記部門) — 『Genet: A Biography』ノミネート, 1992年 Lambda Literary Award ノミネート(短編集関連)

学歴

クラングルック・スクール(Cranbrook Schools)
期間: 〜1958
卒業年: 1958
国: アメリカ合衆国
高校時代に小説を書き始めた
ミシガン大学
中国語専攻
期間: 在学(年月不詳)
国: アメリカ合衆国
中国語を専攻

受賞歴

グッゲンハイム賞(フェローシップ)
1983
主催: ジョン・S・グッゲンハイム記念基金
結果: 受賞
Lambda Literary Award(ゲイフィクション部門)
1988
対象作品: The Beautiful Room Is Empty
主催: ラムダ・リテラリー
結果: 受賞
Bill Whitehead Award(終身業績)
1989
主催: Publishing Triangle
結果: 受賞
David R. Kessler Award in LGBTQ Studies
1993
主催: CLAGS(Center for LGBTQ Studies)
結果: 受賞
全米書評家協会賞(伝記部門)
1993
対象作品: Genet(伝記)
主催: 全米書評家協会
結果: 受賞
芸術文化勲章(オフィシエ)
1993
主催: フランス文化省(Ordre des Arts et des Lettres)
結果: 受章
Pulitzer賞(伝記・自伝部門)
1994
対象作品: Genet: A Biography
主催: Pulitzer Prize(コロンビア大学)
結果: ノミネート(ファイナリスト)
Stonewall Book Award
2002
対象作品: Loss Within Loss: Artists in the Age of AIDS
主催: アメリカ図書館協会(ALA)
結果: 受賞
PEN/ソール・ベロー賞(アメリカ小説功労賞)
2018
主催: PEN America
結果: 受賞
ナショナル・ブック財団 ライフタイム・アチーブメント賞
2019
主催: ナショナル・ブック財団
結果: 受賞

受賞・候補エディション

ラムダ文学賞 2回登壇
  1. 受賞作: The Beautiful Room Is Empty

    若い主人公の成長と、人間関係と自己認識を追う自伝的な第2巻。

    成長と自己認識をめぐる自伝的長編。

    記憶自己認識
  2. 受賞作: Genet

    ジャック・ジェネットの生涯を、長年の調査に基づいて描いた大部の伝記。

    長年の調査に基づくジャン・ジュネ伝。

    伝記フランス文学同性愛
  1. 第77回(2019年) 生涯功労賞
    受賞作: Medal for Distinguished Contribution to American Letters(功績メダル)

    2019年の National Book Award におけるエドマンド・ホワイトは、単一作品ではなく生涯功労の文脈で顕彰された。したがって、この envelope では特定の受賞作に対応する ISBN は設定せず、長年にわたる小説・回想録・批評の業績を対象として記録する。

    特定の一冊ではなく、クィア文学を広げてきた作家としての歩みが顕彰された。

    生涯功労クィア文学小説回想録アメリカ文学

作品

代表作

A Boy's Own Story

1982年 自伝的フィクション/小説

少年期から成人への成長とゲイとしての自己発見を描いた半自伝的長編の第一作。率直な性描写と心理描写で知られる。

成長性的自己認識家族関係同性愛

The Beautiful Room Is Empty

1988年 自伝的フィクション/小説

前作につづく自伝的三部作の第二作。青年期から中年期に至る経験と関係性を描く。

記憶恋愛自己認識

The Farewell Symphony

1997年 自伝的フィクション/小説

三部作の完結編。中年期の生活、文学・芸術界との交流、エイズ時代の経験などを含む。

中年期文化的交友関係エイズ/病

The Joy of Gay Sex

1977年 ノンフィクション(性教育)

チャールズ・シルバースタインとの共著。セックスポジティブな観点からゲイの性的実践や健康などを取り上げたハンドブック的作品。

性教育セックスポジティブゲイ文化

Genet: A Biography

1993年 伝記

ジャン・ジュネの生涯を描いた大著。長年の研究をもとに執筆され、伝記文学で高く評価された。

伝記フランス文学同性愛

My Lives

2005年 回想録

出来事を年代順ではなく主題別に配した自伝的回想録。自己や関係、精神分析的なテーマを掘り下げる。

回想自伝自己分析

The Loves of My Life: A Sex Memoir

2025年 回想録/セクス・メモワール

晩年に発表されたセクス・メモワール。過去の恋愛や性的体験について率直に回想する作品。

性愛の回想関係性記憶

全著作

  • Forgetting Elena(1973)
  • Nocturnes for the King of Naples(1978)
  • States of Desire(1980)
  • A Boy's Own Story(1982)
  • The Beautiful Room Is Empty(1988)
  • Caracole(1985)
  • Skinned Alive: Stories(1995)
  • The Farewell Symphony(1997)
  • The Married Man(2000)
  • Fanny: A Fiction(2003)
  • Chaos: A Novella and Stories(2007)
  • Hotel de Dream(2007)
  • Jack Holmes and His Friend(2012)
  • Our Young Man(2016)
  • A Saint from Texas(2020)
  • A Previous Life(2022)
  • The Humble Lover(2023)
  • The Loves of My Life(2025)

翻案

  • Terre Haute(舞台上演、2009年ニューヨーク上演)

作風・主題

文体
率直で親密な一人称語り自伝的要素を取り入れたフィクション文学的な優雅さと精緻な描写
頻出モチーフ
自己認識と成長同性愛とコミュニティ記憶と回想病とレジリエンス(エイズ)パリとフランス文化

健康

  • HIV陽性(長期非進行者)
    1985–2025
    長期非進行者としてAIDSを発症せず執筆活動を継続
  • 脳卒中(複数回)
    2012頃(回復あり)
    2012年に数度の脳卒中を経験したが部分回復し執筆継続
  • 心臓発作の既往
    時期不詳
    心血管系の問題があり健診や回復に影響
  • 胃腸炎(死因と思われる)
    2025年6月
    2025年6月に胃腸炎の感染で急死

評価・遺産

ゲイ文学の先駆者であり、多くの作家に影響を与えた。率直な自伝的手法と文学性により、LGBTQコミュニティと一般読者双方の語りを変化させた。出版界や学界から多数の生涯功労賞を受けるなど評価は高い。

記念館・博物館

  • イェール大学 ビーねッケ名作・原稿ライブラリー(Edmund White Papers所蔵) アメリカ合衆国 コネチカット州 ニューヘイブン

関連学会

  • アメリカ芸術文学アカデミー

資料所蔵先

  • Yale Beinecke Rare Book and Manuscript Library — Edmund White Papers

大衆文化への影響

  • Publishing Triangleが初出作家向け賞に「Edmund White Award」を制定

引用

  • 『我々の革命はおそらく最初に“面白い”革命だった。』
    出典: The Guardian(エドマンド・ホワイトの回想・論考) (2019年)

豆知識

  • ウラジーミル・ナボコフがデビュー作を褒めたことがある(『Forgetting Elena』を“素晴らしい本”と評した)
  • The Violet Quillというゲイ作家グループの一員として活動した
  • Publishing Triangleの賞名にその名を残すなどクィア文学界に強い影響を与えた