-
第22回(1943年) 栄誉受賞作: The Middle Moffat
エレナー・エステスの「The Moffats」シリーズ第2作で、家族の中で真ん中にいることに戸惑うジェイニーが、自分の居場所を見つけていく物語。日常の小さな出来事を通して、友情や責任、成長の手触りを軽やかに描く。
「真ん中」の少女ジェイニーが、自分だけの物語を作っていく。
280ページ家族子ども時代友情自立成長 -
第23回(1944年) 栄誉受賞作: Rufus M.
モファット一家の末っ子ルーファスを中心に、家族の日常や町での小さな冒険を軽やかに描く物語。いたずらと発明心にあふれた子どもの目線が、暮らしの細部を生き生きと照らしている。
家族の暮らしを、ルーファスのいたずら心と想像力から描く愛らしい一冊。
256ページ家族日常成長ユーモア想像力 -
第24回(1945年) 栄誉受賞作: The Hundred Dresses
ワンダという少女がクラスメイトの偏見にさらされるなかで、思いやりと勇気の意味が静かに立ち上がる物語。
同じ服を着る少女ワンダをめぐって、教室の空気が少しずつ変わっていく。
96ページいじめ友情思いやり学校生活 -
第31回(1952年) 受賞受賞作: Ginger Pye
『Ginger Pye』は、子犬ジンジャーの失踪をきっかけに、ジェリーとレイチェルの兄妹が家族や近所の人びとと力を合わせて真相を追う児童小説。日常のユーモアと小さな町の気配を残しながら、失われた存在を探し続ける子どもたちの気持ちを、あたたかくも少し謎めいた筆致で描いている。
失くした子犬を探す小さな冒険が、家族の結びつきを照らし出す。
180ページ家族ミステリー友情冒険成長
エレノア・エステス
エレノア・エステス
Eleanor Estes
プロフィール
- 性別
- 女性
- 生誕
- 1906-05-09 (コネチカット州ウエストヘイブン)
- 死没
- 1988-07-15 (コネチカット州ハムデン) 82歳
- 国籍
- アメリカ合衆国
- 言語
- 英語
- 居住地歴
- コネチカット州ウエストヘイブン → ニューヨーク州(New York Public Library勤務) → カリフォルニア州ロサンゼルス(1948頃) → コネチカット州ハムデン(晩年)
経歴
- 職業
- 児童文学作家, イラストレーター, 児童図書館員
- 活動期間
- 1941年〜1988年
- 所属
- ニューヨーク公共図書館(勤務), プラット研究所(夫が同研究所図書館長), ニューハンプシャー大学 作家会議(講師)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| プラット研究所 図書館情報学部(Pratt Institute) | — | — | — | 1931-1932 | アメリカ合衆国 |
| ウェストヘイブン高校 | — | — | — | 1919-1923 | アメリカ合衆国 |
プラット研究所 図書館情報学部(Pratt Institute)
期間:
1931-1932
国:
アメリカ合衆国
Caroline M. Hewins 奨学金で在学
ウェストヘイブン高校
期間:
1919-1923
卒業年:
1923
国:
アメリカ合衆国
高等学校卒業
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1952 | ニューべリー賞(Newbery Medal) | ジンジャー・パイ | — | アメリカ図書館協会(Association for Library Service to Children) | winner |
| 1942 | ニューべリー名誉賞(Newbery Honor) | ミドル・モファット | — | アメリカ図書館協会(Association for Library Service to Children) | honor |
| 1943 | ニューべリー名誉賞(Newbery Honor) | ルーファス M. | — | アメリカ図書館協会(Association for Library Service to Children) | honor |
| 1944 | ニューべリー名誉賞(Newbery Honor) | 百着のドレス | — | アメリカ図書館協会(Association for Library Service to Children) | honor |
| 1961 | ルイス・キャロル棚賞(Lewis Carroll Shelf Award) | モファット一家 | — | 不明 | winner |
| 1968 | 児童文学への卓越した貢献に対する表彰(Certificate of Award for Outstanding Contribution to Children’s Literature) | — | — | — | recipient |
| 1968 | プラット研究所 同窓メダル(Pratt Institute Alumni Medal) | — | — | プラット研究所 | recipient |
| 1970 | ローラ・イングルス・ワイルダー賞 候補(Laura Ingalls Wilder Award Nominee) | — | — | — | nominee |
ニューべリー賞(Newbery Medal)
1952
対象作品:
ジンジャー・パイ
主催:
アメリカ図書館協会(Association for Library Service to Children)
結果:
winner
ニューべリー名誉賞(Newbery Honor)
1942
対象作品:
ミドル・モファット
主催:
アメリカ図書館協会(Association for Library Service to Children)
結果:
honor
ニューべリー名誉賞(Newbery Honor)
1943
対象作品:
ルーファス M.
主催:
アメリカ図書館協会(Association for Library Service to Children)
結果:
honor
ニューべリー名誉賞(Newbery Honor)
1944
対象作品:
百着のドレス
主催:
アメリカ図書館協会(Association for Library Service to Children)
結果:
honor
ルイス・キャロル棚賞(Lewis Carroll Shelf Award)
1961
対象作品:
モファット一家
主催:
不明
結果:
winner
児童文学への卓越した貢献に対する表彰(Certificate of Award for Outstanding Contribution to Children’s Literature)
1968
結果:
recipient
プラット研究所 同窓メダル(Pratt Institute Alumni Medal)
1968
主催:
プラット研究所
結果:
recipient
ローラ・イングルス・ワイルダー賞 候補(Laura Ingalls Wilder Award Nominee)
1970
結果:
nominee
受賞・候補エディション
作品
代表作
百着のドレス
1944年 児童文学ポーランド系の少女ワンダ・ペトロンスキが同級生から名前や毎日着る青いドレスを理由にいじめられる物語。ワンダは家に百着のドレスがあると主張するが信じられない。のちにワンダは学校の美術コンクールで百枚のドレスの図案を発表し、それが周囲の反省を促す。
いじめ偏見子ども時代罪と贖罪
モファット一家
1941年 児童文学小さな町に暮らすモファット一家の日常を子どもの視点で描いた連作的家族物語。作者の故郷や自身の家族を基にしている。
家族小さな町の生活子どもの視点
ジンジャー・パイ
1951年 児童文学家族と犬ジンジャー・パイをめぐる冒険譚。友情や勇気、家庭の絆が描かれる。作者自身が挿絵も手がけた作品で、1952年のニューべリー賞を受賞。
友情冒険家庭
ミドル・モファット
1942年 児童文学モファット一家シリーズの一冊で、若い娘の成長と日常を描く。ニューべリー名誉賞受賞作。
成長家族日常の発見
ルーファス M.
1943年 児童文学モファット一家の一員ルーファスを主人公にした物語。子ども独特の視点とユーモアで家庭の出来事が描かれる。ニューべリー名誉賞受賞作。
ユーモア子どもの冒険家庭
ピンキー・パイ
1958年 児童文学児童向けの軽妙な物語。家族や子どもの想像力を描く作品。
想像力家族
全著作
- モファット一家
- ミドル・モファット
- 太陽と風とミスター・トッド
- ルーファス M.
- 百着のドレス
- エコーイング・グリーン
- 眠れる巨人と他の物語
- ジンジャー・パイ
- 小さなが粘り強い
- ピンキー・パイ
- 魔女の一家
- 丈夫だが小さい
- 路地
- ロリポップ姫
- 偉大なるミランダ
- ハグジー・グードのトンネル
- コートハンガーのクリスマスツリー
- キム・チュの失われた傘
- モファット博物館
- ジミー・マギーの不思議な冒険
作風・主題
- 文体
- 平易で飾り立てない語り口子どもの視点に立った叙述家庭や日常の細部への繊細な描写
- 頻出モチーフ
- 家庭と家族小さな町の生活子どもの想像力と責任感贖罪と成長
健康
-
結核1930年代〜1940年代(発病時は長期療養)結核で寝たきりになった時期に執筆を始めた。
評価・遺産
エレノア・エステスは、日常と子どもの視点を繊細に描いた児童文学作家として評価される。ニューべリー賞受賞や複数のニューべリー名誉賞を受け、モファットシリーズや『百着のドレス』は児童文学の古典として読み継がれている。彼女の資料は複数の大学図書館に所蔵されている。
資料所蔵先
- サザンミシシッピ大学 図書館特別資料(Eleanor Estes Papers)
- ミネソタ大学 図書館 特別コレクション(Eleanor Estes Papers)
- コネチカット大学 アーカイブ(Eleanor Estes Papers)
大衆文化への影響
- 『百着のドレス』は学校教育や反いじめ教材で広く用いられている。
引用
-
子ども時代の本質を蒸留する能力がある。
出典: キャロリン・シュート(書評) -
日常の経験を子どもの新鮮な視点から描く稀な才能を持っている。
出典: アニタ・シルヴィー(批評)
豆知識
- 生涯で約20冊の書籍を執筆した。
- 『百着のドレス』は作者の子ども時代の経験に基づき、いじめを悔いる心情から書かれた。
- 1952年に『ジンジャー・パイ』でニューべリー賞を受賞した。
- 結核により寝たきりの療養中に創作を始めた。