世界・海外・国外の文学賞

← ホームに戻る

フルヴィオ・トミッツァ

フルヴィオ・トミッツァ

Fulvio Tomizza

プロフィール

性別
男性
生誕
1935-01-26 (ジュリザニ・ディ・マテラダ(当時イタリア王国、現クロアチア領Juricani/Giurizzani))
死没
1999-05-26 (トリエステ) 64歳
国籍
イタリア
言語
イタリア語
宗教
不明
居住地歴
イストリア(ジュリザニ・ディ・マテラダ) → トリエステ

経歴

職業
作家, ジャーナリスト
活動期間
1960年〜1999年

学歴

カポディストリアのカール・コンビ・リチェオ
高校
学位: Diploma
国: スロベニア(旧イタリア領)
高校卒業
ベオグラード人文科学部
人文科学
国: ユーゴスラビア(現セルビア)
留学経験あり、未完

受賞歴

ヴィアレッジョ賞
1969
対象作品: 夢の木
主催: Viareggio Prize委員会
結果: 受賞
ストレガ賞
1977
対象作品: 最良の人生
主催: ストレガ賞委員会
結果: 受賞
オーストリア国家賞(ヨーロッパ文学賞)
1979
主催: オーストリア政府
結果: 受賞
ヴィレニツァ国際文学賞
1986
主催: ヴィレニツァ文学祭
結果: 受賞

受賞・候補エディション

  1. 受賞作: L'albero dei sogni

    Fulvio Tomizza の 1969年の受賞作で、イストリア出身の青年 Stefano Marcovich が、父との衝突、故郷に馴染めない感覚、そしてスラヴとイタリアのあいだで引き裂かれる自己意識をたどる。半ば自伝的な長編として、境界に生きることの不安と罪悪感を静かに掘り下げる。

    父との軋轢と、二つの世界のあいだで揺れる自己を描く、イストリアの記憶の物語。

    294ページ
    イストリアの記憶父との葛藤境界のアイデンティティ自伝的長編罪悪感
  1. 受賞作: La miglior vita

    La miglior vita はイストリア半島を舞台に、戦後の国境変動や民族対立が個人と共同体に及ぼす影響を描いた長篇。家族や故郷の喪失、アイデンティティの模索を丁寧な心理描写で追い、郷愁と現実の狭間に生きる人々の姿を浮かび上がらせる。

    La miglior vita はイストリア半島を舞台に、戦後の国境変動や民族対立が個人と共同体に及ぼす影響を描いた長篇。

    アイデンティティ記憶地域史移住
  1. 受賞作: 代表作・受賞業績(イストリアの記憶を主題とする諸作)

    イストリアを舞台に、民族的葛藤や戦争の傷跡、移住と喪失の経験を素材にした作品群。地域の複雑な歴史を個人の視点から描き、記憶とアイデンティティの問題を繊細に掘り下げる文学を展開した。

    記憶国境と民族戦後史アイデンティティ
  1. 受賞作: 業績(イストリアを題材とする作品群)

    イストリア出身のイタリア語作家としての業績全体が評価された。国境地帯における民族間の緊張や言語・記憶の交錯を主題に、短編・長編を通じて失われた共同体の喪失と個人の記憶を繊細に描き出す作品群が顕著である。

    国境記憶イストリア多文化喪失

作品

代表作

マテラダ

1960年 小説

イストリアを舞台とした青春期の物語。中流階級の家庭に生まれ、スラブ系母親とダルマチア系イタリア人父親を持つ。

イストリア国境追放
翻訳
  • アン・ジェイコブソン・シュッテ訳(一部)

第五の季節

1965年 小説

イストリアを舞台とした作品。

イストリア

最良の人生

1977年 小説

イストリアを舞台とした作品。

イストリア

全著作

  • マテラダ (1960)
  • ペトロヴィアの少女 (1963)
  • 第五の季節 (1965)
  • アカシアの森 (1966)
  • イストリア三部作 (1967)
  • 夢の木 (1969)
  • 逆さの塔 (1971)
  • ミリアムの街 (1972)
  • 帰るべき場所 (1974)
  • トリック、犬の物語 (1975)
  • 最良の人生 (1977)
  • 檻の中のノミ (1979)
  • 友情 (1980)
  • マリアの虚構 (1981)
  • 悪は北から来る (1984)
  • 昨日、100年前 (1985)
  • ロッセッティ通りの夫婦 (1986)
  • 神が教会を出た時 (1987)
  • そしてチェルノブイリが来た (1989)
  • ヴェネツィアの相続女 (1989)
  • 交錯する逃避 (1990)
  • 国境に自己を同一視する (1990)
  • 国境の運命 (1992)
  • 罪深い関係 (1993)
  • ノミも咳をする (1993)
  • ロイス神父と名無しの出来事 (1994)
  • トリエステの向こう側 (1995)
  • 誘拐の場所から (1996)
  • フランツィスカ (1997)
  • 夜の明かりの中で (1999)
  • 訪問者 (2000)
  • ダルマチアの夢 (2001)

作品の翻訳

  • 天上の晩餐:マリア・ヤニスの物語 (Anne Jacobson Shutte訳)
  • マテラダ (Russell Scott Valentino訳)

作風・主題

文体
イストリア方言の混在した文体現実と歴史の融合
頻出モチーフ
イストリア半島国境のアイデンティティイタリア系住民の追放と亡命

評価・遺産

イストリア出身のイタリア人作家で、国境地帯のイタリア系住民の運命を描いた作品で知られる。トリエステを拠点に活動し、主要賞を受賞。

豆知識

  • 母親はスラブ系貧困家庭出身。父親はダルマチア系イタリア人の古い家系とされる。
  • 育った地域の方言はヴェネツィア語とスラブ語が混在。