プレミオ・ストレーガ(ストレガ賞)
すとれがしょう
イタリア語文学を対象に、現在は小説・詩・ノンフィクション・若年層向けなど複数部門で毎年授与される主要文学賞。
- 創設年
- 1947
- 主催
- Fondazione Maria e Goffredo Bellonci(運営)。創設:Maria & Goffredo Bellonci、Guido Alberti(Liquore Strega)
- カテゴリー
- 文学総合・文芸総合
- 選考方式
- 推薦
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 締切時期
- 3月頃
- 発表時期
- 7月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
Premio Strega(ストレガ賞)は1947年に創設され、イタリア語で書かれた最良の散文作品に毎年授与されるイタリアを代表する文学賞。創設者はMariaとGoffredo BellonciおよびGuido Alberti(Stregaリキュール)。現在はFondazione Maria e Goffredo Bellonciが運営し、約400名の審査員団「Amici della Domenica(Sunday Friends)」によるノミネーションと投票で選出される。候補には少なくとも2名のFriendsの支持が必要で、第一次投票でロングリストが絞られ、ショートリスト(5作)を経て、ローマVilla Giuliaのニンパエウムで行われる第2投票により受賞作が7月第1木曜日に発表される。
賞品
- 主賞品
- Premio Strega(称号・トロフィー)および受賞による権威・広報効果(書籍売上・注目の増加)
- トロフィー(賞の称号)
- 受賞による大幅な広報・販売増
- 受賞式(Villa Giuliaでの発表)
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| Nomination (ノミネーション) | Amici della Domenica(Sunday Friends) — 約400名の文化人からなる審査員団。候補となるには少なくとも2名のFriendsの支持が必要。 | 不明 | ノミネーションに基づくロングリスト(具体的件数は変動) |
| First ballot (第一次投票) | 同上(Amici della Domenica)。第一次投票でロングリストからショートリスト(5作)に絞られる。 | 不明 | ショートリスト(5作)発表 |
| Final ballot and award ceremony (第二次投票・授賞式) | 同上(Amici della Domenica)。最終投票により受賞作が決定される。 | 不明 | ローマ Villa Giulia 内ニンパエウムで行われ、7月第1木曜日に受賞者を公式発表 |
選考基準
- イタリア語で書かれた散文作品(prose fiction)としての文学的価値
- 出版期間:前年3月1日〜当年2月28/29日に初刊行された作品であること
- 候補には少なくとも2名のAmici(Friends)の支持が必要
応募のヒント
推奨
- 作品をイタリア語で執筆・出版すること(対象はイタリア語の散文作品)
- 出版日が前年3月1日〜当年2月28/29日の範囲にあることを確認する
- 候補になるには少なくとも2名のAmici(Friends)の支持が必要なので、出版社や文化人との関係構築を行う
- 文学的完成度(作風・独創性・文章表現)を重視する
注意
- イタリア語以外の作品を応募(候補)しない
- ノミネーションを伴わずに自動的に候補になることを期待しない(支持が必要)
- 販売実績だけに頼って文学的評価を軽視しない
- 審査員への不適切な接触や誤解を招く宣伝活動を行わない
審査員から
- 文学的な完成度と独自性を最優先に磨いてほしい
- 文章の明瞭さや構成、テーマの深さを重視する
- イタリア語での表現力と文化的な関わりを示す作品は評価されやすい
関連の賞
- Premio Strega Europeo
- Premio Campiello (Campiello Prize)
- Premio Viareggio (Viareggio Prize)
公式情報
http://www.premiostrega.it/過去の受賞者
十年前に両親と絶縁した語り手が、暴力的な父と沈黙する母のいる家庭を振り返りながら、自分がどう自由になったのかを語る。家族という制度の暴力を、冷ややかで克明な一人称で掘り下げる長編。
家族から離れることは救いなのか、それとも別の傷なのかを問い続ける、静かで鋭い物語。
イタリアの作家。記憶や日常を独自の文体で紡ぐ作風が特徴で、近年も評価の高い作品を発表している。
山あいの故郷に戻った娘 Amanda と、彼女を見守る母 Lucia を軸に、かつてその土地で起きた惨事の記憶が少しずつよみがえる。家族の沈黙と土地の歴史が重なり、傷が世代をまたいで露わになる長編。
母と娘のあいだに沈んだ秘密が、山の土地に残る過去を呼び起こす。
イタリアの作家。家族や女性の経験に根ざした重層的な物語で広く評価されている。『L'età fragile』でStrega賞を受賞。
幼いころから重い障害を抱える娘 Daria と、50歳を前に病を知った母 Ada のあいだにある時間をたどる。身体の疲れ、怒り、秘密、予期せぬ喜びと深い愛情が、母から娘への告白として立ち上がる長編。
母と娘の身体に刻まれた痛みと愛情を、告白のかたちで描く。
イタリアの作家。日常の機微や人間関係の繊細な観察を得意とする新進の作家として注目される。
南イタリアとベルリンを行き来しながら、二人のはみ出し者の友情、性愛、自己形成を描く小説。
仲間外れの二人が、友情と欲望のあいだを生きる。
イタリアの作家。地域社会や移動、アイデンティティに関するテーマを扱う作品で評価されている。
早逝した二人の作家、ロッコ・カルボーネとピア・ペーラをめぐる文学的ポートレート。人物の距離感をめぐる書き方そのものが主題になる。
二人の作家の生を、距離の取り方から描き出す。
イタリアの作家・評論家。個人的な記憶と他者の伝記を交差させる作風で知られ、文学的省察を織り込んだ回想的作品を多く手がける。
連続する喪失と救済を通して一人の男性の生涯を描く物語。断片的な出来事が積み重なり主人公の内面を照らす構成で、家族関係や悲嘆、回復の微妙な過程を繊細な筆致で描き出す。
イタリアの小説家。2006年にもStrega賞を受賞しており、心理描写と実験的な語り口で家族や個人の内面を描く作品で知られる。
ムッソリーニの台頭を、史料と小説的想像力を交えて描く大河的歴史小説。第一次世界大戦後の不満、暴力、新聞、群衆心理が交錯し、ファシズムが政治的現実へ変わる過程を追う。
民主主義の疲弊した隙間から、独裁の言葉が群衆へ入り込んでいく。
イタリアの作家で研究者。史料に基づく長篇で歴史的事件を小説化する手法をとり、現代イタリア史への問いかけを行う作品で知られる。
戦場写真家ゲルダ・タローの生涯と、ロバート・キャパとの関係を軸に、20 世紀前半のヨーロッパの記憶を掘り起こす。
写真と革命のあいだに、ひとりの女性の生を刻む。
ポーランド系でイタリアで活動する作家。取材に根ざした伝記的手法を用い、戦争や写真、女性の生涯を描く作品で知られる。
山で結ばれた父と子、そして少年時代の友情を通して、記憶と継承を描くイタリア小説。
山の季節が、友情と家族の記憶を静かに変えていく。
イタリアの小説家。自然や山、友情を題材にした静かな筆致で知られ、国際的にも評価されている。『Le otto montagne』は若い友情と自然との関わりを描いた代表作。
カトリック系学校に通う少年たちの青春と堕落、そこから生じる暴力と倫理の崩壊を長大な筆致で描く作品。1970年代の背景や実際の事件に触発されつつ、教育・権威・性的暴力・階級といったテーマを通してイタリア社会の病理を克明に抉る。
イタリアの作家。教育や青春期の暴力、社会的背景を深く掘り下げる長篇で知られ、実際の事件に触発された大作『La scuola cattolica』で第70回ストレーガ賞を受賞した。
南イタリアの都市を舞台に、富裕な一族の内側で渦巻く欲望、暴力、権力闘争を描く濃密な長篇。帰郷した主人公を起点に家族の秘密や社会的野心が次第に露わになり、現代イタリアの階級や倫理の崩壊が陰鬱に描かれる。
イタリアの作家・編集者。鋭い社会批評と濃密な人物描写で知られ、現代イタリアの暗部を描く作風が評価される。『La Ferocia』で第69回ストレーガ賞を受賞。
ベルルスコーニ期のイタリアを背景に、個人の記憶と政治的感覚が交錯する長編小説。
個人史と政治史が重なり合う、イタリア現代小説。
イタリアの作家・脚本家。日常や家族、自己イメージを鋭く観察する作風で知られ、ユーモアと洞察を交えた語りが特徴的。『Il desiderio di essere come tutti』で第68回ストレーガ賞を受賞。
金融と犯罪、身体と欲望が絡み合う世界を通して、現代イタリアの権力構造を冷徹に描く長編。
金融の光と闇の中で、Tommaso の上昇と崩壊を描く。
イタリアの作家・批評家。現代社会や文化の病理を抉る作風で知られ、挑発的なテーマと精緻な心理描写によって高い評価を得る。『Resistere non serve a niente』で第67回ストレーガ賞を受賞。
前作「Persecuzione」に続く家族小説で、兄弟 Filippo と Samuel の運命が交錯し、成功と失敗、記憶と傷が往還する。
兄弟のすれ違いと結びつきが、家族の過去から静かに立ち上がる。
イタリアの作家・評論家。家族や記憶、アイデンティティをテーマにした作品で知られる。洞察力のある心理描写や知的な文体が特徴で、『Inseparabili』により第66回ストレーガ賞を受賞。
Edoardo Nesi がプラートの繊維産業の衰退と、かつての繁栄が失われていく感覚を自伝的に描いた作品。
失われた繁栄を見つめ直す、プラートからの私的な証言。
イタリアの作家。地域と産業の変化を個人的な視点で描くことに定評があり、地元の産業や労働者を描いた作品で評価を得た。『Storia della mia gente』でストレーガ賞を受賞。
ムッソリーニ政権下の土地改良とポンティーネ湿原の干拓を背景に、移住してきた農民一家の世代を追う壮大な家族史。国家の近代化プロジェクトと個々人の欲望・苦悩が交錯し、ファシズム期の光と影、近代化の代償を克明に描く歴史叙事詩。
イタリアの作家。地方の歴史や労働者の生活を丁寧に描く作風で知られ、歴史的背景を踏まえた家族叙事詩的な長篇で評価される。『Canale Mussolini』でストレーガ賞を受賞。
宗教的なモチーフ「スタバト・マーテル(悲しみの聖母)」を背景に、喪失と祈り、人間の弱さを掘り下げる作品。複数の登場人物の視点が交錯し、都市や歴史、記憶の断片が重なり合う中で、信仰と世俗、救済への希求が暗示的に示される。
イタリアの作家・劇作家。詩的で実験的な文体を用い、文化的・宗教的モチーフを取り入れた作品で知られる。2009年に『Stabat mater』でストレーガ賞を受賞。
幼少期のトラウマを抱えた二人の男女、マッティアとアリーチェの生涯を追う物語。互いに惹かれながら決して完全には交わらない二人を「素数」に例え、孤独、すれ違い、成長を数学的比喩と繊細な心理描写で綴る青春と喪失の物語。
イタリアの作家。若年で文壇に登場し、心理描写と比喩を通じて孤独とトラウマを描く作風で知られる。『La solitudine dei numeri primi』でストレーガ賞を受賞。
閉塞した地方の町を舞台に、粗暴で粗野な父親と内向的な息子を中心に展開する長篇。日常のささいな確執から暴力が連鎖し、家族や地域の倫理が崩壊していく過程をユーモアと冷徹さを織り交ぜて描く。孤独と破滅、道徳の崩壊を鋭く問う作品。
イタリアの小説家。社会の周縁に生きる人物を描くことが多く、ブラックユーモアと暴力描写を特徴とする。『Come Dio comanda』で第61回ストレーガ賞を受賞。
『Caos calmo(静かな混沌)』は、妻の死によって人生が揺らいだ主人公が、日常の細部に身を置いて観察と内省を繰り返す中で喪失と再生の道をたどる物語である。抑制の効いた筆致と観察的な視点で、悲嘆や孤独、希望の芽生えを繊細に描く。
イタリアの小説家。現代社会における人間関係や個人の危機・再生を描く作風で知られ、国際的にも評価される作品を発表している。
『Il viaggiatore notturno(夜の旅人)』は、夜という時間帯をモチーフに主人公の内的な旅を描く作品で、孤独や過去との対話、再生の可能性をテーマに据える。詩的な描写と旅の比喩を通じて、時間と記憶が交錯する心象風景を紡ぐ。
イタリアの作家・詩人。地方の風景や人々を題材にした物語を得意とし、詩的な感性を帯びた語り口が特徴である。
『Il dolore perfetto(完全な痛み)』は、喪失や過去の傷が現在に与える影響を問いかける作品で、家族や個人の記憶の連鎖を繊細な筆致で描く。痛みと癒しの可能性、過去を抱えた生のあり方を静かに探る文学的な物語である。
イタリアの作家。繊細な心理描写と人間関係の表現に定評があり、短編・長編ともに高い評価を得ている。
『Vita』は、複数の人物の生と運命が交差する群像劇であり、移民や貧困、愛と暴力といったテーマを通して個人の生活史を描き出す。時代と場所を横断する叙事を用い、社会的背景と個々人の選択が織りなす人生の重層性を示す作品である。
『Vita』は、複数の人物の生と運命が交差する群像劇であり、移民や貧困、愛と暴力といったテーマを通して個人の生活史を描き出す。時代と場所を横断する叙事を用い、社会的背景と個々人の選択が織りなす人生の重層性を示す作品である。
イタリアの作家。移民や周縁にある人々、個人のアイデンティティをめぐる物語を多面的に描くことで知られる。
『Non ti muovere(動かないで)』は、成功した外科医がある出来事を機に過去の情事や過ちを告白する一人称の長編で、愛と罪、自己欺瞞と贖罪を主題に深い心理描写を展開する。登場人物の内面を掘り下げることで、人間関係の脆弱さと赦しの可能性を探る作品である。
成功した外科医が過去を語り直し、愛と罪、赦しの可能性に向き合う。
アイルランド生まれでイタリアを拠点に活動する作家。人間関係や罪と贖罪、愛の複雑さを描く作品で国際的にも評価される。映画化された作品もある。
『Via Gemito』は、街路や場所に宿る記憶を軸に、家族史や個人史を丁寧に紡ぎ出す作品である。日常の細部に注目した心理描写を通じて、過去と現在の隔たりや、些細な出来事が持つ意味を浮き彫りにする緻密な小説。
街路や場所に宿る記憶を軸に、家族史と個人史を紡ぐ。
イタリアの小説家・脚本家。家族関係や日常の細部を鋭く描く作風で知られ、イタリア現代小説の重要な作家の一人とされる。
『N.』は歴史的素材や人物を手掛かりに、記憶と権力、個人の運命を考察する小説である。断片的な語りや多層的な視点を用い、過去の影が現在に及ぼす影響を静かに探る。フェレーロの慎重な観察が随所に現れる文体が特徴的である。
歴史的素材を手掛かりに、記憶と権力、個人の運命を探る。
イタリアの作家・評論家。歴史的テーマや人物を題材にした文学的考察を行い、エッセイや小説を通して歴史と個人の関係を描くことが多い。
子ども時代の恐怖や暴力を扱いながら、暗闇の意味を問い直すイタリアの短編集。
暗闇は、無垢さと不安の境界として繰り返し現れる。
イタリアの作家。女性の視点から家族や社会、性別の問題を掘り下げる作品で知られ、小説・戯曲・詩など幅広いジャンルで活躍している。
『I bei momenti』は、日常の断片や記憶の綾を織り込みながら個人の過去と現在を描き出す内省的な作品である。家族や人間関係の微細な変化、忘却と想起の瞬間を繊細な筆致で綴り、静かな語り口で人生の一瞬一瞬の価値を考察する。
『I bei momenti』は、日常の断片や記憶の綾を織り込みながら個人の過去と現在を描き出す内省的な作品である。
イタリアの作家・批評家。小説やエッセイを手掛け、イタリア文学の批評活動や文化的論考で知られる。
愛、喪失、アイデンティティをめぐる詩的な語りが積み重なる詩集。
心の痛みが、そのまま言葉になる。
イタリアの作家・比較文学者。トリエステ大学でドイツ文学を教え、エッセイや旅行記、文化論を通じて中央ヨーロッパや記憶をめぐる考察を展開することで知られる。
1806 年のヨーロッパを、アメリカ人外交官ミスター・パイルの旅日記という形で描き、ナポレオン戦争のただ中を細密に切り取る。歴史小説でありながら、視点のユーモアが際立つ。
戦争の前夜を、外交官の目で歩く。
中世史を専門とする歴史学者であり小説家。学術的な精密さと豊かな物語性を併せ持ち、学術書とフィクションの両面で活躍する。
南イタリアの家族と記憶をめぐる、死後出版の長編。主人公チアラ・ダウリアの視点を通して、女性の自立、家族の束縛、過去の影が静かに立ち上がる。
家族の影のなかで、女性の生と記憶が立ち上がる。
女性の視点から社会問題を描いた作家。政治的・社会的関心と結びついた作品で評価される。
家族と遺産、父性の影響を主題に据えた長編。過去の出来事と現在の関係が交錯し、世代間の葛藤と和解、記憶の継承を丁寧に描写する。
家族と遺産、父性の影響を主題に据えた長編。
イタリアの作家。家族史や個人の記憶を掘り下げる作品を多く手がけ、抒情的で内省的な作風が特徴。
庶民の生活と情欲、階級差を描く長編。地方都市の風俗と人々の欲望や悲劇が交錯し、ナポリ周辺の空気感を生き生きと再現する写実的で親密な物語。
庶民の生活と情欲、階級差を描く長編。
イタリア南部の風俗や庶民生活を題材にした作品で知られる作家。地方文学に根ざした人間描写が特徴。
シチリアの歴史的背景を土台に、暴力と記憶、個人と共同体の関係を探る長編。言語実験や歴史的事実の再構成を通じて、政治的な暴力の継承とその影響を描き出す。
シチリアの歴史的背景を土台に、暴力と記憶、個人と共同体の関係を探る長編。
シチリア出身の作家。歴史的事件や政治的暴力を主題に、言語実験と詩的な表現を融合させた作品で知られる。
地方から都市へ向かう道程と、その途中で露呈する社会的・個人的な断絶を描いた叙事的作品。戦後イタリアの変容を背景に、記憶と再生をテーマに据えた語りが評価された。
地方から都市へ向かう道程と、その途中で露呈する社会的・個人的な断絶を描いた叙事的作品。
イタリアの小説家・詩人。産業や労働、社会変動を鋭く描き、実験的な文体と思想性を併せ持つ作品群で知られる。
迷信や疑念が交錯する時代を舞台に、周縁に追いやられた人物たちの運命と社会の冷酷さを描く歴史小説。民俗的要素と歴史認識を織り交ぜた重厚な筆致が特徴。
迷信や疑念が交錯する時代を舞台に、周縁に追いやられた人物たちの運命と社会の冷酷さを描く歴史小説。
イタリアの小説家。歴史的素材や民俗的要素を織り交ぜながら、社会と個人の関係を描く作品で知られる。
家族や人生の終局を見据えた作品で、人物の内面と時間の経過を鋭く描く。日常の細部から普遍的な喪失や再生の主題を浮かび上がらせる文学性が評価された。
家族や人生の終局を見据えた作品で、人物の内面と時間の経過を鋭く描く。
イタリアの小説家・批評家。繊細な心理描写と都市生活の断片を題材にした作品群で知られる。随筆や評論でも評価が高い。
夜や夢を象徴的に用いながら、記憶と虚構、孤独を繊細に描く長編。シチリアの風景と過去の影が物語を覆い、哀感とウィットを併せ持つ語り口で個人の内面を深掘りする。
夜や夢を象徴的に用いながら、記憶と虚構、孤独を繊細に描く長編。
シチリア出身の作家。晩年に文壇デビューし、記憶や死、ユーモアを織り交ぜた独特の文体で知られる。
地中海の島々を舞台に、主人公の旅と回想を織り交ぜながら家族の秘密や喪失、郷愁を描く長編。自然や風土の細やかな描写と、個人史と地域史が交錯する叙情的な語り口が特徴。
地中海の島々を舞台に、主人公の旅と回想を織り交ぜながら家族の秘密や喪失、郷愁を描く長編。
イタリアの作家。小説や旅行記、エッセイを手がけ、家族や郷愁、自然を題材にした叙情的な作品で知られる。
Rinascimento privato はルネサンス期の人物や文化を私的な視点で描いた随想・伝記的著作。歴史的事実と人物の内面に寄り添いながら時代の息遣いを浮かび上がらせ、文化的背景と個人の関係を繊細に考察する作品である。
Rinascimento privato はルネサンス期の人物や文化を私的な視点で描いた随想・伝記的著作。
プレミオ・ストレーガ創設に関与した作家・研究者。歴史小説や伝記、文化史に関する著作で知られ、賞の運営に深く関わった文化的存在である。
第二次大戦末期、カルニアに入ったコサック部隊と地元住民の不穏な共存を描く歴史小説。
戦争の混乱が、山里の共同体に長く残る傷を刻む。
イタリアの作家。地域史や共同体の運命を題材にした叙事的作品で知られ、歴史と個人史を重層的に描く筆致が特色である。
Tolstoj はレフ・トルストイの生涯と思想、文学的業績を丹念に追った評伝。創作と宗教的信条の葛藤、社会的責任に関するトルストイの思索を詳述し、代表作の成立過程や時代背景を批評的に読み解くことで、読者に包括的な理解を提供する。
人生と作品を結び直し、トルストイ像を立体的に描く。
文芸評論家・伝記作家。作家の伝記や文学作品の精緻な読み解きで知られ、思想と作品の関係を明晰に描き出す批評で高い評価を得ている。
Il Natale del 1833 は、1833年のクリスマスを軸に据えた歴史小説で、当時の社会的・宗教的雰囲気を背景に家族と共同体、信仰と贖罪を巡る人間ドラマを描く。時代再現と心理描写を重ね合わせ、登場人物たちの内面を丁寧に掘り下げる作品である。
Il Natale del 1833 は、1833年のクリスマスを軸に据えた歴史小説で、当時の社会的・宗教的雰囲気を背景に家族と共同体、信仰と贖罪を巡る人間ドラマを描く。
イタリアの作家。歴史的題材や心理描写を用いた長篇で知られる。資料に裏打ちされた時代描写と人物描写を特徴とする。
Il sillabario n.2 は、言語と日常の断片を織り交ぜた短篇・随想集的な作品で、言葉の響きや記憶の断片から人間の微妙な感情をすくい上げる。観察眼の鋭さと静かなユーモアが同居する作風で、平凡な光景に潜む普遍性を浮き彫りにする。
Il sillabario n.2 は、言語と日常の断片を織り交ぜた短篇・随想集的な作品で、言葉の響きや記憶の断片から人間の微妙な感情をすくい上げる。
短編やエッセイに優れたイタリアの作家・評論家。日常を鋭く観察する視点と、皮肉を含んだ抒情的な文体で評価される。
Il nome della rosa は14世紀の修道院を舞台にした歴史ミステリ。修道士ウィリアムが連続殺人事件を推理する過程で、知識と権力、宗教的イデオロギー、言語や記号の意味を多面的に探る。中世思想や図書館の象徴性を巧みに織り交ぜた多層的な傑作である。
Il nome della rosa は14世紀の修道院を舞台にした歴史ミステリ。
記号学者・哲学者であり大学教授でもある作家。中世思想や記号論を土台にした小説で国際的な名声を得た。学術的背景を物語に織り込み深い思想性を示す。
La vita ingenua は、純真さや無垢さを主題に据え、個人の成長と社会の変容を見つめる作品。日常の細部や人間関係の機微を通して、理想と現実のギャップ、失われた純真さの再評価を静かに描写する叙情的な物語である。
La vita ingenua は、純真さや無垢さを主題に据え、個人の成長と社会の変容を見つめる作品。
作家・ジャーナリスト。随筆や小説で社会や個人の心理を描き、日常的な視点から人間の普遍的な問題を探る作品を残す。
La chiave a stella は、熟練した職人や技術者たちの仕事と誇りを描く短篇連作で、労働の倫理や技術と人間性の関係をユーモアと鋭い観察で掘り下げる。職人の技術、連帯、職業的アイデンティティを通じて現代社会を反映する作品群である。
La chiave a stella は、熟練した職人や技術者たちの仕事と誇りを描く短篇連作で、労働の倫理や技術と人間性の関係をユーモアと鋭い観察で掘り下げる。
ユダヤ系イタリア人の化学者・作家。アウシュヴィッツ生還者としての体験を多くの作品で描き、科学的視点と倫理的反省を併せ持つ文章で国際的に評価される。
Un altare per la madre は、母と子の関係を中心に据え、家族に刻まれた記憶と罪、贖いの問題を掘り下げる物語。地方社会の習俗や宗教的象徴が背景となり、世代間の確執や個人の内面葛藤を静謐な筆致で描く。
Un altare per la madre は、母と子の関係を中心に据え、家族に刻まれた記憶と罪、贖いの問題を掘り下げる物語。
イタリアの小説家。地方社会や家族の問題を主題にした作品で知られ、日常の細部や人間の内面を誠実に描写する作風が特徴である。
La miglior vita はイストリア半島を舞台に、戦後の国境変動や民族対立が個人と共同体に及ぼす影響を描いた長篇。家族や故郷の喪失、アイデンティティの模索を丁寧な心理描写で追い、郷愁と現実の狭間に生きる人々の姿を浮かび上がらせる。
La miglior vita はイストリア半島を舞台に、戦後の国境変動や民族対立が個人と共同体に及ぼす影響を描いた長篇。
イストリア出身のイタリア語作家。地域の歴史や民族問題、移住と記憶を題材に多くの作品を残し、郷愁と複雑なアイデンティティを繊細な筆致で描くことで知られる。
鏡と美のイメージを通して、トビーノらしい官能と死への感受性がにじむイタリア小説。
鏡の反射が、人物たちの欲望と不安を映す。
イタリアの作家。女性の視点や社会的テーマを扱った作品で知られ、複数の長編を通じて国際的にも評価された。
短編ごとに不穏なユーモアと喪失感が立ち上がるトマス・ランドルフィの短編集。
短編ごとに不穏なユーモアと喪失感が立ち上がるトマス・ランドルフィの短編集。
イタリアの小説家。独特の言語感覚と幻想的な要素を取り入れた作風で知られ、短編や小説で高い評価を受けた。
ふたたび故郷へ戻る二人の友人を通して、川と町の記憶をたどる戦後イタリア小説。場所そのものが記憶装置として働く。
帰郷の光景が、そのまま記憶の深さになる。
イタリアの作家・詩人。地域や歴史を扱う作品があり、社会的な主題を繊細に描く作風で知られる(原典ではページ未作成)。
『Allegri, gioventù(愉快なる青春)』は、若さと成熟、時代の変化を背景にした人間模様を描く作品。ユーモアと辛辣さが混在する語り口で青春の熱と不安、社会への目覚めを描き、個人と集団の軋轢を浮かび上がらせる。
『Allegri, gioventù(愉快なる青春)』は、若さと成熟、時代の変化を背景にした人間模様を描く作品。
イタリアの作家。社会や若者の動態を題材にした作品を手掛けるなど、多面的な作風を持つ作家である(該当エントリは原典でページ未作成)。
『Paese d'ombre(影の村)』は、田舎社会の衰退と伝統の喪失をテーマにした重厚な長編。共同体に根付く習俗や世代間の対立、個人の孤立を通して地方社会が抱える影を描き、歴史と記憶の重みを映し出す。
『Paese d'ombre(影の村)』は、田舎社会の衰退と伝統の喪失をテーマにした重厚な長編。
イタリアの小説家。地方社会の習俗や伝統の変容を描く作品で知られ、共同体と個人の葛藤を重厚に描写した。
『La spiaggia d'oro(黄金の浜辺)』は、海や島の風景を舞台に人間の孤独と再生を描く物語。自然描写が豊かで、登場人物たちの過去と対話することで記憶と希望、失われた時間の響きを詩的に表現する。
『La spiaggia d'oro(黄金の浜辺)』は、海や島の風景を舞台に人間の孤独と再生を描く物語。
イタリアの作家。島や海を舞台にした作品で知られ、自然描写と人間心理の微妙な交錯を得意とする。
『Le stelle fredde(冷たい星)』は、孤独や疎外感を背景に主人公の内的変容を追う長編。旅や自然描写を軸に哲学的な問いかけを織り込み、現代社会における個人の位置と不安を冷静な視点で描き出す。
『Le stelle fredde(冷たい星)』は、孤独や疎外感を背景に主人公の内的変容を追う長編。
イタリアの作家・ジャーナリスト。旅行記や社会観察に優れ、鋭い視点で時代の精神を描出した。
Lalla Romano の 1969年の受賞作で、母と息子の関係を軸に、記憶と距離、理解しきれなさを静かに見つめる自伝的な長編。息子 Piero の成長を追いながら、手紙や学校の記録、断片的な内省によって、家族のあいだにある言葉のずれを再構成していく。
母と息子のあいだにある距離を、言葉でほどこうとする静かな再構成の物語。
イタリアの詩人・小説家。静謐で内省的な筆致によって家族や記憶を繊細に描き続けた文学者。
欲望と自己演出、社会の揺れが交差するなかで、語り手の心理がじわじわと追い詰められる。
欲望と自己演出、社会の揺れが交差するなかで、語り手の心理がじわじわと追い詰められる。
イタリアの作家。情熱的な筆致と人間の内面に迫る描写を特徴とし、小説を中心に活動した。
Anna Maria Ortese の代表的な長編のひとつ。ミラノの戦後復興期を背景に、ベッティーナと書き手たちの共同生活を通して、愛情、生活の不安、創作への憧れが交錯する様子を描く。
戦後ミラノのざわめきのなかで、私的な願いと時代の熱気が静かにぶつかる。
イタリアの作家。短編や小説で知られ、繊細な心理描写と豊かな自然描写を特徴とする。戦後イタリア文学において評価された女性作家の一人。
南イタリアの裕福な家族サンゲルマーノ家を舞台に、狩猟中の妻の射殺をきっかけとして、夫の意図をめぐる疑念と、家族関係に潜む不安と欺瞞があらわになる長編。
一発の銃声が、夫婦関係と家族の均衡を静かに崩していく。
南イタリアや中小都市を舞台に人間関係や過去の影を描く作家。心理的緊張と郷愁を併せ持つ作風が特徴。
農民哲学者アンテオの悲劇を描く、産業社会への批評を含む小説。
機械に魅了された男が、世界を理屈で把握しようとする。
産業化や政治的変動を主題に、実験的な文学手法で社会を批評的に描いた作家。詩的感受性と社会的視点が交わる作品群で知られる。
小さな町や丘陵地帯を舞台に、過去の出来事が現在の人間関係に及ぼす影響を描く作品。郷土性を活かした叙情的な描写と人物の心理描写が特徴である。
地方色豊かな題材と人間描写を得意とする作家。短編や長編ともに叙情的な筆致で地域社会の人間像を描く。
家族が口にしてきた言葉や癖をたどりながら、戦前から戦後にかけての記憶を編み上げる自伝的小説。個人史と時代史が、会話のリズムの中で重なり合う。
家族の言葉そのものが、ひとつの記憶装置になっていく。
家族生活と日常の言葉を通じて社会と個人を描く作家。軽妙で記憶に根ざした語り口が特徴で、戦時下・戦後のイタリア社会を反映する作品群を残す。
社会の周縁に置かれた人物を主人公に、疎外や隠れた苦悩、道徳的葛藤を丹念に描く長編。著者の医療現場での視点が人間描写に厚みを与えている。
精神科医としての経験を創作に生かし、周縁に生きる人々の心理と苦悩を深く描いた作家。人間への共感と観察眼が特徴。
ナポリで夏を過ごす若い世代のゆるやかな時間を追いながら、停滞する都市と個人の感情が絡み合う。記憶、友情、恋愛、そして南部の感受性が、切れ目の少ない筆致で重なっていく。
ナポリの夏の空気のなかで、若者たちの時間はゆっくりと深い層へ沈んでいく。
ナポリを拠点に活躍した作家。都市の風景と内面の交錯を詩的に描く作風が特徴で、映画脚本も手掛けることがある。
解放直後のトスカーナを舞台に、若い女性マラが元パルチザンのブーベと出会い、彼の抱える暴力と報復の記憶に揺れながらも、待つことを選ぶまでを描く。恋愛小説であると同時に、戦後イタリアの社会的緊張を映す作品として読まれている。
戦後の荒野で、それでも人を待つという選択が物語を支える。
戦後イタリアの倫理や日常性を静謐な筆致で描いた作家。誠実で抑制の効いた作風が特徴で、社会の再建期を題材にした作品が知られる。
19世紀半ばのイタリア統一(リソルジメント)を背景に、シチリア貴族の没落と時代の変化を侯爵の視点で描く歴史小説。壮大な時代描写と冷徹な人間洞察が特徴で、イタリア近代史の転換を個人史として描き出す。
シチリアの貴族出身の作家。代表作『山猫(Il gattopardo)』は没落する貴族社会と時代の変容を描いた不朽の名作とされる。
60編の短篇を収めた短編集。日常に潜む不条理や幻想、寓話的な設定を通して人間の孤独や運命を描き、ユーモアと哀しみが交錯する物語群となっている。
幻想性と寓意性を兼ね備えた短編・長編で知られる作家。新聞記者としても活躍し、現実と幻想の狭間を描く独自の作風が特徴。
孤島で育った少年アルトゥーロの成長を描く長編。父親への複雑な感情や島社会との関係を通して孤独と成熟、愛のかたちが繊細に綴られる。戦間期イタリアの空気も背景に織り込まれた叙情的な作品。
20世紀イタリアを代表する女性作家。豊かな叙情性と子どもの視点を通して家族や個人の内面を深く掘り下げる作風で知られる。
フェッラーラを舞台にした五つの連作短篇集。街の記憶や住民の人生、戦争や差別の影が織り込まれ、微細な人間観察と歴史の層が交差しながら、都市の変容と個人の記憶が織り成す哀歓を深い筆致で描く。
フェッラーラを舞台にした作品群で知られる作家。ユダヤ系イタリア人としての経験や戦時下の社会を繊細に描写し、都市と記憶を主題にした文学で高い評価を受けた。1956年に『Cinque storie ferraresi』で受賞。
一匹の猫の横断をきっかけに、街の風景、人々の日常、老いと孤独、記憶の断片が繊細に綴られる短篇集。日常の小さな出来事に宿る寓意と詩情をすくい上げる。
猫が道を渡る、そのささやかな出来事から、街と人の輪郭がにじみ出る。
ヴェネト出身の作家で、旅や日常の観察に基づく詩的な散文で知られる。簡潔ながら情感のある筆致で人物や風景を描き、1955年に『Un gatto attraversa la strada』でストレガ賞を受賞した。
戦後イタリアとローマ、カプリを往来しながら、性愛・嫉妬・自己欺瞞が絡み合う物語。手紙や告白を軸に、感情のねじれと社会的仮面を鋭く描く。
愛と嫉妬がもつれ合う手紙の物語が、カプリの光のなかでほどけていく。
イタリアの作家で映画監督。旅や風景を題材にした随筆や小説、映画で知られ、感覚的な風景描写に定評がある。1954年に『Lettere da Capri』でストレガ賞を受賞した。
現実と幻想が交錯する短篇群と短編小説をまとめた作品。愛と忠誠、裏切りの感情を、寓話的で象徴的なイメージを通して探っていく。
日常のすぐ隣に、幻想が自然に入り込んでくる。
イタリアの作家・劇作家で、詩的かつ幻想的な作風を持つ。魔術的リアリズム的要素や象徴的イメージを用いた作品で知られ、1953年に『L'amante fedele』でストレガ賞を受賞した。
『I racconti 1927-1951』は、アルベルト・モラヴィアが20代から40代にかけて書いた短編をまとめた作品集で、中産階級の閉塞や人間関係の欺瞞、欲望と倦怠の入り混じる感覚を描く。個々の物語は独立しながらも、都市生活の息苦しさと倫理的な摩擦を共通の空気として抱えている。
都会の日常に潜む倦怠と摩擦を、短編のかたちで積み重ねる。
20世紀イタリアを代表する小説家。社会的疎外や欲望、道徳的ジレンマを鋭く描き、国際的にも高い評価を得た。1952年に短編集『I racconti』でストレガ賞を受賞した。
1927年から1947年までのノートや断章を集めた、日記でも自伝でもない書物。ファシズム期のイタリアをめぐる観察と、日常の断片、文学的な思索が交差し、ひとりの作家の視線を通して時代の輪郭が立ち上がる。
日記ではないからこそ、時代の気配が濃く残る。
イタリアの小説家・ジャーナリスト。南イタリアの社会問題を主題にした作品で知られ、地域の貧困や人々の暮らしを鋭く描写した。1951年に『Quasi una vita』でストレガ賞を受賞した。
夏の風景を背景に若者たちの情感と喪失を描く短篇集的な作品群。日常の些細な出来事や情景が内面と結びつき、孤独や欲望、成熟への不安が繊細かつ詩的に表現され、余韻のある読後感を残す。
ひと夏の記憶が、若さと喪失の輪郭を浮かび上がらせる。
20世紀イタリアを代表する作家の一人。農村や日常の風景を通じて人間の孤独や喪失を描き、簡潔で詩的な文体が特徴。1950年に『La bella estate』でストレガ賞を受賞した。
個人と共同体の記憶を巡る内省的な長編。登場人物の回想や証言を通して、戦争や移住が残した痕跡と忘却の過程が浮かび上がる。歴史的事実と個的体験が重なり合い、記憶の脆さと再構築の可能性を問う作品である。
記憶が、過去を語るだけでなく組み直していく。
イタリアの作家・文芸関係者。記憶や歴史を題材にした内省的な作風で知られ、個人史と社会史の交錯を描く作品を発表した。1949年に『La memoria』でストレガ賞を受賞。
Tarquinia とローマに結びついた記憶をもとに、少年期から青年期にかけての経験や土地の風景をたどる自伝的な prose 集。断片的な回想を通して、ひとりの書き手の形成過程が静かに立ち上がる。
故郷の記憶が、ひとりの書き手の輪郭をゆっくり浮かび上がらせる。
イタリアの詩人・作家。叙情的で回想的な散文と詩作で知られ、個人的な記憶や都市生活を題材にした作品群を残した。1948年に『Villa Tarantola』でストレガ賞を受賞。
エチオピア侵攻に従軍したイタリア人将校が、現地の女性との事件をきっかけに罪悪感へ沈んでいく。植民地主義と戦争の暴力を正面から扱う、フライアーノ唯一の長編小説。
植民地戦争の現場で、罪と自己嫌悪が増幅していく。
イタリアの作家・脚本家。映画脚本や風刺的随筆でも知られ、ネオリアリズム期の文化人として活躍。1947年に長編『Tempo di uccidere』で第1回ストレガ賞を受賞した。